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青銀狼の一匹劇場
第27話 負けない力
玉乗り6兄弟の物語
第二十七話 負けない力
その時だった。
エルム「ホーリーシュート!」
戦いを見ていたエルムがたまらずホーリーシュートを放った。神秘に光るレーザーはイプシロンを直撃した。
「グアッ!・・・貴様ぁ・・・邪魔をしやがって・・・これでも喰らうがいい!!」
イプシロンが魔法技を放つと、エルムの目の前に暗黒なる者が現れた。その者は鎌を持っている。イプシロンは死神を召喚した。
地獄の鎌がエルムに襲いかかる。
エルム「シールド!!」
間一髪反射の盾を張ることに成功したが、相手の魔力が上回っていて、反射の盾が壊されてしまった。
エルム「きゃああっ!!」
ウォール「エルム!!」
シールドが壊れた衝撃で飛ばされてしまう。
「邪魔者は先に排除しなければいけませんね。」
エルムにじわじわと歩み寄ってくる。
ウォール「ファイアブレス!!」
エルムに近づこうとするイプシロンに、ウォールはファイアブレスを放った。しかし、技に威力がなくあまり効かなかった。
「まだくたばっていませんでしたか。」
ウォール「お前の相手はこの俺だ・・・エルムに手を出すな!!」
苦しみながらも立ち上がる。するとウォールの身体から炎が現れた。このときウォールの心に真っ赤に染まる炎が灯された。
「貴様も私に食われる運命。この技で葬ってやる!!」
また魔法技で攻撃をする。さっきエルムに放った技、死神召喚だ。地獄の鎌で切り裂かれるかと思ったが、ウォールはシールドを張った。反射の盾かと思ったが、色が真っ赤に染まっている。上手く魔法を打ち消すと、一瞬身体に紅い宝珠が見えた。これはルビーの盾。ところがシールドが消えることがない。ウォールはルビーの壁を張ったようだ。
「私の死神を打ち消しただと・・・そんなはずは!」
ウォール「お前はこの俺が倒す!我が内に眠りたる破壊の力よ、今こそ敵を打ち砕け!インフェルノレイド!!」
殺気で辺りが静まり返る・・・ウォールのインフェルノレイド!
「こ・・・この私が幸運種ごときに・・・!ジュノン様・・・申し訳ございません!グァアアアア!!」
紅蓮の炎が闇を燃やさん。イプシロンは灰となって消えていった。
ウォール「大丈夫かエルム!」
ウォールがエルムに駆け寄る。
エルム「大丈夫よウォール。それにしても、見事だったわ!ウォールの打撃技。」
ウォールのインフェルノレイドにエルムは感激して褒め言葉を言った。
ウォール「べ、別に褒めなくていいよ!そ、それより怪我はないか?」
ちょっと照れくさそうに気遣った。
エルム「素直にありがとうぐらい言えばいいのに。まいいわ。それより急ぎましょ。他の皆が心配だわ。」
既に次の階に進む階段は現れていた。残るのは双子の兄弟アクティとアクリュ、そしてレッシュの3匹。皆無事でいるだろうか。
ウォール「エルム!」
ウォールがエルムを呼び止める。
エルム「どうしたの?ウォール。」
ウォール「あ・・・あ、ありがとよ・・・。」
小さな声でボソッとありがとうと言った。
エルム「(無理しちゃって。)いいのよ。さ、早く行きましょ。」
そして、2匹は階段を昇っていき次の階へたどり着いた。目の前に飛び込んできた光景、そこには2匹の幸運種が倒れていた。アクティとアクリュだ。
エルム「アクティ!アクリュ!」
2匹が急いで駆け寄って起こす。
ウォール「おい、しっかりしろ!」
アクティ「うぅん・・・エルム、ウォール・・・。」
アクリュ「あれ・・・?僕たち、確かご飯を食べてて・・・。」
まだ状況が把握できていないようだ。
ウォール「俺達は罠にハメられたんだ。・・・ここにもドラゴンが居るはずだ。」
「よく分かったな。俺達が居るってことが。」
「感がするどいチビ共だぜ。」
と、幸運種達の前に2頭のドラゴンが現れた。見たところ1頭は闇基本種成竜、もう1頭は闇亜種成竜だ。
エルム「またドラゴンが現れたわ。」
ウォール「今度は成竜か。しかも2頭居るとは・・・。」
まさか1匹で2頭のドラゴンを相手にするのか。そう思っていたが基本種成竜のドラゴンが言う。
「俺の名はデルタ。ジュノン様に仕えし闇のドラゴン。俺達の相手をするのはその氷と金のチビだ。」
「そして俺の名はルシア。お前たちの墓場はここに建てることになるのだ。」
デルタとルシア。この2頭がアクティとアクリュの対戦相手に。初めての2対2の戦いだ。でも、一つかおかしいところがある。この2頭の成竜のドラゴン、基本種は若干紫色の、亜種は黒色の身体をしている。
アクティ「僕たちが相手・・・。」
アクリュ「2対2の戦い・・・アクティ絶対に勝とう!」
双子の兄弟に緊張が走る。と、その前にエルムが割って口を挿む。
エルム「貴方達、普通の成竜じゃないわね。」
エルムの言ったことにデルタとルシアが応える。
「よく分かったな。俺達はただの成竜ではない。」
「そう、不変体という特殊な能力を持った成竜なのだからな。」
不変体。生まれるとき、普通は幼竜から生まれるのだが、このドラゴン達は特殊な融合を得て初めから成竜の状態から生まれたドラゴンだ。ということはやはり特殊な能力をもっているのか。
アクティ「変態?何それ~。」
アクリュ「何かいやらし~。」
双子の兄弟がブーイングを飛ばすように言った。
「変態じゃない!不変体だ!!」
「こいつら・・・俺らのことをバカにしやがって・・・地獄へ送ってやる!」
二匹の言った言葉にムカッときて戦闘が始まった。下の階で体力を使ったウォールとエルムは少し離れた場所で見守ることにした。
アクティ「行くよ!アクリュ!」
アクリュ「分かったよアクティ!」
アクティとアクリュはそれぞれの精霊に祈り、アクティは精神統一の調べを、アクリュは見切りの心得を発動させた。
「何だ。いきなり祈り技か。面白くねぇな。」
「あの技を使うかデルタ。」
「それもそうだな。」
あの技とはいったい何なのか。既に闇成竜たちは作戦を練っているようだ。
アクティ(問題は次・・・ここは様子を見てみよう。)
アクリュ(何をするか分からないから、ここはシールドで・・・。)
アクティとアクリュは相手の様子を伺う体勢をとった。もちろん相手も何をするか分からない。
「脈打つ邪念に宿る罪深き精霊よ、一条の光を残すことなく全てを飲み込め。ダークスピリット!!」
すると、デルタがダークスピリットを放った。ターゲットはアクリュだ。
アクリュ「シールド!!鉄球返しの盾!」
魔法技がくるとみていたアクリュは鉄球返しの盾を張った。上手くシールドを張ったかに見えたが、これが裏目に出ようとは思ってもいなかった。
バリーン!突然アクリュのシールドが壊れてしまった。
アクリュ「え!・・・うわぁああっ!!」
アクティ「アクリュ!!」
巨大な球体がアクリュを直撃した。確かにシールドを張ったはず。何故壊れてしまったのか。相手の方を見てみると、亜種成竜のルシアに鉄球返しの盾が張ってあった。いったいどういうことなのか。
「上手くいったなルシア。」
「俺たちの手にかかればこんなもんだな。」
アクリュがシールドを張ったときルシアが祈り技、盾泥棒の念を使ったのだ。
アクリュ「うぅ・・・何で壊れたんだろう・・・痛い!」
アクティ「アクリュ!・・・あぁ・・・怪我してる・・・。」
どうやらさっきのダークスピリットがクリティカルヒットしたようだ。
「こいつは楽勝だな。」
「余裕で勝てる相手だぜ。」
アクティ「まだ分からないだろ!僕の息吹を喰らえ!」
と、アクティがデルタにフリーズストームを放った。しかし、相手は攻撃を予測していたか、シールドを張った。吸血の盾か、魔法を打ち消しアクティの足元から紫色の霧が立ち込めてきた。魔神の腕が出てくるかと思っていたが違った。するとアクティの身体に異変が表れた。
アクティ「うぅ・・・何これ・・・体が重いよ・・・。」
「バカな奴だ。お前の精神は残り少なくなっただろうな。何せお前と俺の精神を交換したのだからな。はははは!」
さっきのシールドは精神交換の盾だった。
「今度は俺の番だ!とくと味わうがいい!ベノムストーム!」
毒のブレスがアクティに襲いかかる。アクティはシールドを張ることができず、ベノムストームを喰らってしまった。
アクティ「うっ!けほっ!けほっ!…苦しいよ…。」
アクティは毒に侵されてしまった。
エルム「アクティ!」
ウォール「待てエルム!」
あまりに飛び出して行こうとするエルムを止める。
エルム「何で止めるのよ!」
ウォール「あいつらの戦いの邪魔になるだろ!」
エルム「でも…。」
ウォール「アクティとアクリュを信じろ!必ず敵にも弱点がある。ここは見守るしかない。」
今この戦場に入れば混戦となって分からなくなってしまう。それに双子の兄弟を信じなければ。
アクリュ「あぐっ!…。」
アクティ「うあっ!…。」
このままだと力尽きてしまう。
「なぁルシア、どうするよ。」
「このままじゃ面白くねぇから、あそこで見ているチビ共を殺るか。」
そういうと二頭の成竜はターゲットをエルムとウォールに移し変えた。
「楽しみは後で取っておくものだな。ダーク…。」
デルタが魔法技を放とうとしたときだった。
ガスッ!
「グアッ!」
デルタは遠くへ吹っ飛ばされてしまった。
「デルタ!…うぁっ!何時のまに足が!」
更にルシアの足も凍り付いていた。
アクリュ「僕たちは負けない…たとえ相手が誰だろうと、僕たちは負けない!」
アクティ「アクシス兄さんを助けるためにも…絶対に負けない!」
双子の兄弟に闘志が蘇った。ここで倒れてしまってはアクシスを救うことができなくなってしまう。絶対に負けられない。
第27話「負けない力」おわり
ここ最近コメントがなかったりと申し訳ございませんm(_ _;)m
ちょっと自分自身を見直したのですが、やはりゲーセン通いを
少し見直すべきだと思っております・・・。
今回は前回の続きと、双子の兄弟の戦闘。やはり、戦闘シーンが
上手く書けないことに悩んでおります^^;
辛口のコメント、感想おまちしておりますf^^;
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