EMBRACE OF LIGHT

EMBRACE OF LIGHT

第1話

凄くピンチです。



第1話
「狼」




今から2時間前の話━━━


飛鳥  : あ~・・・ヒマだぁなぁ。

学校タコんのもこれで何日目だよ・・・いや、何ヶ月?・・・ん?それ以上?

飛鳥  : どっちにしろヒマだっつの、ったく。

自分の部屋を出て食卓に向かう飛鳥。テーブルの上には朝ご飯と置手紙があった。

飛鳥  : ・・・・。

学校行く気がないんなら辞めなさい  ママより


飛鳥  : ・・・いい歳したババアのクセに・・・なぁにがママだよ。

ぶつくさと文句を言いながらご飯を食べ始める飛鳥。ふと時計を見た。

飛鳥  : ・・・・7時30分。そろそろ来るかな。

ピンポ~ン♪


・・・・ほら来た。

飛鳥は食べるのをやめ、玄関に向かって歩き出す。

さぁて・・・今日はどう追い払ってやるかねぇw

ガチャガチャ


・・・・へ?

鍵が開いた音を聞き、少し拍子抜けした飛鳥。

・・・母さん、忘れ物か?

玄関のドアノブに手をかけて━━━

飛鳥  : 何だよ母さん、忘れ物か━━━

飛鳥がドアを開ける前に扉は勢いよく開いた。掴み損ねた飛鳥はそのまま前方に倒れこんだ。

??? : うわっと!

ズテーン!

・・・・誰か避けくさりよったぞ。

??? : ちょっ、アンタ大丈夫?

飛鳥  : イテテテテ・・・大丈夫なワケあるかボケ!!

見上げるとそこには知った顔・・・・由紀だ。

由紀  : アンタが勝手に倒れこんだんでしょ?朝っぱらから盛んねぇ。

飛鳥  : どこをどうしたらそんな発想が出来んだよ!あぁ!?

由紀  : まぁ、そんな事はどうでもいいから、早く準備しなさいよ。

・・・はい来た。

飛鳥  : あ~・・・それがさ、さっき母さんが倒れて病院に連れてかなきゃならんのよ━━━

由紀  : おばさんならさっき会ったわよ?何だかルンルンでスキップしながら出かけてたけど。

・・・・頼むよマイマザー。

飛鳥  : ・・・あ!そうそう。俺今日風邪ひいてんだよ!ゲホッ!エホッ ←演技

由紀  : ・・・その割には顔色は良いわよねぇ。

・・・・ガキじゃあるまいし、これも駄目か。

飛鳥  : ・・・・かの大預言者の話によると今日は人類滅亡の日━━━

由紀  : それは1999年。7年前の話題じゃない。

・・・・やっぱアウト。

由紀  : ・・・・アンタ、まだ学校来ない気?

飛鳥  : ・・・・俺の勝手だろ。お前に関係ねぇよ。

由紀は開き直った飛鳥の態度を見て深いため息をついた。

由紀  : ・・・・判ったわよ。今日はアタシもう行くけど、アンタも早く学校来なさいよ。

飛鳥  : へ~い、気が向いたらな。

由紀はまた深いため息をついて、その場を後にした・・・・俺の勝ちw



飯も食い終わり、着替えてテレビを付ける。この時間帯はニュースしかやってないからヒマだ。

飛鳥  : ・・・あ、あそこの社長CMに出始めたのかよw

・・・・ヒマだ。

飛鳥  : ・・・あ、この料理うまそうw

・・・・・・ヒマだ。

飛鳥  : ・・・何だよA型今日ビリじゃん!!

・・・・・・・・・・・・ヒマd ゴゴゴゴゴゴ

飛鳥  : ん?地震か?

ゴゴゴゴゴゴ!

飛鳥  : お、オイオイオイ!でかくねぇか!?

そう叫んだ瞬間、飛鳥の目の前は光に包まれた

飛鳥  : 何何何なに~!?




・・・・・うっ・・・・あれ?・・・・生きてる。

飛鳥は身を起こし、辺りを見回して━━━

飛鳥  : ・・・・・・・・

何だろ、鏡とかあったら俺の顔見てみたい。多分( ゚Д゚)←こんな顔してるね。

見たことのある建物にワケの判らない建造物が混じっていた。それ以前に空だ。

飛鳥  : ・・・緑・・・色?

地平線の果てまで緑色に染め上げるかの様な緑━━━そして

・・・・あ、何か降りてく・・・・ でぇぇぇ!?

空から舞い降りる鉄製の物体。それから声が聞こえる。

??? : [そこのお前!何者だ!?]

いや、何者って言われても・・・

飛鳥  : お、お前こそナニモンだよ!!ここ何処だ!?

??? : ・・・・・・・・

ダンマリかよ・・・・

鉄製の物体は遂に飛鳥の前に降り立った。間近で見るとかなりの大きさだ。

底の部分が開き階段が現れた。


??? : [両手を挙げて入って来い・・・変なマネするなよ。]

・・・・なんだそれ?何だか俺犯罪者扱いされてないか?

??? :  [さっさと乗れ!]

うぉ!?・・・・・スピーカーで怒鳴るなよぉ。キーンてする。

飛鳥は言われた通り両手を挙げて階段を上がる。

ったく・・・一体どうなってんだよ?大体、俺家に居た筈なのに何で外に━━━

飛鳥の思考を突如起きた爆音がかき消した。

飛鳥  : ななな何何何こんどは何~!?

??? : [くそっ!やはり見つかったか!!・・・おい!乗り込んだな!?]

飛鳥  : え!?あ、あぁ!!

??? : [アミィ、急速浮上!ただちにこの場を離脱する!!]

アミィ : [は~い!急速浮上でぶっとばしま~す!!]

・・・・女・・・の子の声?

突然、物体が揺らいだ。もちろん、この急な変化に飛鳥が耐えられるわけが無く

飛鳥  : でえぇぇぇぇぇ!?

・・・・・転がった。

飛鳥を止めたのは何か巨大な物体だった。


飛鳥  : イテテテテ・・・・ったく、何なんだよ!!・・・・何だこれ?

興味本位でさすってみたり・・・・あ、硬いし冷たい♪

・・・・そんな事考えてる場合じゃないだろ ←1人ツッコミ

飛鳥はその物体を確認する為、頭上を見上げた。

飛鳥  : ・・・・・・

何だろ、鏡があったら俺の顔見てみたい。多分Σ(○ Д ○;)←こんな顔してると思う。

それは人型の巨大なロボットだった。振動はさらに増している。

・・・こんな所に居るよかマシか!・・・失礼しま~す♪

飛鳥はロボットの身体をよじ登り、コクピットであろう胸の部分に入り込んだ。


内部は機械で埋め尽くされていた。何かの計器、両サイドに鉄の筒。アクセル・・・


飛鳥  : ・・・すげぇ。まるでガ○○ムみてぇw

・・・・男の子ってさぁ、何事にも興味を示すよね?例えばこの鉄の筒に手を突っ込んでみたり━━━

鉄の筒に手を入れた瞬間、筒は収縮し、手にピッタリフィットしてしまった。

・・・・そして後悔すると 。゚(゚´Д`゚)゚。

??? : パイロット登録ナシ。パイロットを登録中・・・

・・・・何だか勝手に盛り上がってますよ?この機械・・・

??? : 指紋登録ナシ。登録開始・・・・適合人物ナシ・・・要ネームエントリー

・・・・あ、終わった?

突然飛鳥の目の前のハッチが閉まり、ロボットの視点で視界が開ける。そこにはこう写っていた

名前を教えてください


・・・・やけにフレンドリーに接するなぁこのロボット。

飛鳥  : えぇと・・・如月 飛鳥。18歳。

??? : 登録中・・・・・登録完了。ヨウコソ マイマスター

・・・・はい?

色々な場所から起動音が聞こえる。計器は淡く光を灯し、目の前の視界はハッキリしたものになった。

・・・・あ~、これってあれだよな?・・・「何とか、行きます!!」とか言うタイミングなのかな?

モニターの左上に call と表示された。

飛鳥  : あ~も~今度は何だよ!!

??? : 交信開始

??? :  [何をしている!!!!]

・・・・相変わらずデカい声だなぁ。

先ほど、ここに誘導した男の声だった。

飛鳥  : しかたねぇだろ!外よりここの方が安全だと思ったんだよ!!

??? : ・・・・・

だんまりしてるけど俺には判る・・・・怒ってるね。

アミィ : [あのぉ、そんな事よりぃ、この艦ヤバいですよぉ?ザコがしつこいったらありゃしないのぉ。]

??? : [・・・・ふぅ、仕方ない。そこのお前!・・・ちょっと外へ出て蹴散らして来い。]

・・・・おい、今なんて言った?

飛鳥  : じょ、状況が読めないんだけど。

??? : [なぁに、簡単な事だ。お前が乗ってる艦が危ない。お前が マリオネット に乗っている。だから倒してこい。簡単だろ?]

飛鳥  : 簡略させすぎだぁ!!(# ゚Д゚)

アミィ : [でもでもぉ、このままだとザコにボカスカやられてヒューンでドーン!ですよぉ?]

・・・擬音が多すぎだっつの。

飛鳥  : だ、大体これの操縦の仕方なんざわかんねぇよ!

??? : [お前の手は グラブ に入ってるんだろ?なら思えば良い。思った行動をそれは理解し動く。]

ぐ、グラブ?・・・・このぴったりフィットの筒の事か?

??? : [ちなみにそいつの名は コード・ウルフ だ。覚えておけ。]

飛鳥  : コード・・・・・ウルフ。

アミィ : [そいじゃぁ、お願いしまぁす♪]

飛鳥  : ってちょっと待って!!何でそんなノリノリ!?ねぇ!?

コード・ウルフと呼ばれた機体は一瞬ガクンと揺れ、移動し始めた。

飛鳥  : 無視か!?なぁ無視か!?

コード・ウルフが止まった。

アミィ : [無重力カタパルトにセットぉ!射出シークエンス開始ぃ♪]

飛鳥  : 俺と会話しろぉ!!

突然、目の前に光が射しこんできた。性格には何かが2分されている。

飛鳥  : うぇっ!?おち、落ちる!!

だが、飛鳥の言葉通りにならなかった。コード・ウルフは宙に浮いている。

??? : [コード・ウルフ、落下射出!]

アミィ : [はぁい♪紐無しバンジー射出しまぁす!狼さんいってらっしゃぁい♪]

何かが止まる音がした。そしてコード・ウルフは自由落下の法則に従い━━━

飛鳥  : やっぱ落ちるんじゃん!

落ちていった。


続く


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