EMBRACE OF LIGHT

EMBRACE OF LIGHT

第3話

ガラティーン 飛鳥 個室(仮)





飛鳥  : ふぅ・・・

疲労のため息をつきながら、ベッドに座る飛鳥。考える事は1つだった。

・・・ある程度[この世界の事情]は聞いた。

6年前に カオス とかいうヤツが起こした戦争━━━

その戦争で多用された マリオネット とかいうロボット━━━

そして、新しい カオス の出現━━━

・・・・本当に別世界に来ちまったみたいだな。

飛鳥  : ・・・・・由紀。

大丈夫・・・・だよな?

物思いに耽っていると、ドアのノック音が聞こえた。

飛鳥  : ・・・・・はぁい。

し~ん


・・・・ノック、されたよな?・・・・怪しい。

飛鳥は恐る恐るドアに近づく。

飛鳥  : ・・・・誰だ!

勢い良くドアを開ける飛鳥!!・・・・だが誰も居ない

・・・あ、あれ?。誰も居ないじゃん。空耳か?

ドアを閉め、後ろを向くと━━━

??? : ども~♪

飛鳥  :  うあぁ!! ←ほぼ同時

見知らぬ男が どアップで視界に入ってきた。




第3話
「笑う般若」





??? : いやぁ、お騒がせしてすいません。

飛鳥  : ・・・・・。

??? : ・・・あれ?怒ってます?

飛鳥  : いや・・・その事はもういい。それより・・・・

??? : ん?何です?

飛鳥  :  人の部屋で勝手にくつろぐなっつの!

男は 勝手に ソファーに座り 勝手に お茶を淹れ飲んでいた。

??? : え?あ、どうも。戴いてます♪

飛鳥  : 事後承諾をとんなよ!

何だコイツ・・・調子狂うなぁ。それに━━━

飛鳥は男の格好を見た。後ろで結んでいる長い髪・昔の侍を思わせる袴・そして腰にさしている刀・・・

・・・・ここの世界観がわかんねぇ 。゚(゚´Д`゚)゚。

飛鳥  : アンタ誰だよ?さっきまで見かけなかったけど。

??? : あはは、当たり前ですよぉ。先程この艦に到着したのですから。僕は 大道 天山 。以後お見知りおきを。

大道・・・・天山?・・・・・あ!

飛鳥  : アンタ、確か6年前の戦争を終わらせたっていう━━━

天山  : おや?シリウス君はその事も教えたのですか。えぇ、それやったの僕です♪

自分を指差しながら にへらにへらと笑う天山

・・・・見えねぇ。

天山  : そういう君は 異世界から来たと思われる 人間、飛鳥君でしたよね?

飛鳥  : え?・・・あ、あぁ。

天山  : こちらに慣れるまで大変でしょうが、気を落とさずに頑張ってくださいね。

飛鳥  : へ?・・・あ、ど、どうも。

・・・・何だよ、変なヤツ。

突然、部屋に通信が入った事を告げる音が鳴り響く。

通信?・・・え、えと・・・どうやったっけ?・・・・・あ、このボタンだ。

飛鳥  : どうしたんだ━━━

シリウス: [ 遅い!! ]

・・・頼むから大声出すのヤメレ。

シリウス: [そこに天山は居るか?]

天山  : えぇ、ここに居ますよ。

シリウス: [・・・客だ。追っ払って来い。]

・・・客?

飛鳥  : 客なのに追っ払うのか?

天山  : 表現ですよ。どうやら僕・・・やらかしたみたいですねぇ♪

飛鳥  : ・・・・?

天山  : 君はブリッジにでも行っててください。 態度の悪い客の追っ払い方 、見せてあげますよ♪




ガラティーン ブリッジ





・・・・あぁ、客って の事か。

ガラティーンの前方、空中をハエの様に飛んでいる機体が5機。敵のマリオネットだった。

シリウス: どうやら天山のヤツ、つけられてた様だな。

・・・シリウスと天山は、前からコンビ組んでたんだっけ?・・・信頼してんだなぁ。余裕ぶっこいてるよ。

シリウス: 天山・・・ふざけて落とされるなよ?

天山  : [あはは、そんなヘマはしないですよぉ♪]

シリウス: ・・・・そのノリが怖いんだよ。

信頼・・・してるんだよな?

ブリッジ前方、艦首が2分割されていく。その間には龍のような角ばった翼をつけている青いマリオネットが宙に浮いていた。

天山  : [こちらの準備、整いましたよ。]

シリウス: 目標時間は?

天山  : [そうですねぇ・・・1分もあれば十分かと。]

シリウス: 了解した。コード・ドラグーン、射出!

アミィ : 了解♪飛んでけ龍ちゃん!!

コード・ドラグーンと呼ばれた青い機体は前方に勢いよく射出された。そして━━━

天山  : [ DWS、始動!]

天山の掛け声と共に背中の翼は大きく広げられ、空に向かって羽ばたいた。

飛鳥  : ・・・すっげぇ。

シリウス: コード・ドラグーンは ドラゴン・フライト・システム という特殊なブースターで長時間の飛行が可能になっている。そして━━━

コード・ドラグーンが、腰にさしている2本の刀を手に取った。

シリウス: 天山の動きをドラグーンにトレースする モーション・アクト・システム のおかげで細かな動きも可能にした。

・・・・・あのさぁ。

飛鳥  : そういう専門知識的な事言われてもこっちはサッパリなんだけど。

シリウス: ・・・・つまりだな。コード・ドラグーンの動きは 天山の動きそのもの というわけだよ。

・・・判ったような判らんような。

そうこうしている内に、コード・ドラグーンは4機目を既に撃墜していた。

飛鳥  : 早っ!!

天山  : [これでぇ・・・終わりだぁ!!]

・・・・あれ?

コード・ドラグーンは敵マリオネットの頭部から足先にかけて一刀両断にした。

天山  : [・・・・弱い。つまらんくだらんけしからん!!]

・・・・あれあれあれ?

天山  : [出直してこい、雑魚どもめ!!]

飛鳥  : ・・・な、なぁ。天山、何か怖くなってないか?

シリウス: あぁ。6年前からそうだった。戦場に立てばああして人が変わった様に恐ろしくなる。

・・・・二重人格さんですか。

シリウス: 戦闘前と戦闘中の変わり様から、世間では 笑う般若 と呼ばれていてな。

・・・・まんまじゃないですか。




ガラティーン 格納庫





飛鳥  : ・・・・・・あ、来た。

天山  : おや?お出迎えですか?これはこれは。

飛鳥  : いや・・・あのぉ・・・大丈夫ですか?色々と。

天山  : ん?何がですか?それに・・・何をそんなに怯えてるんですか?

・・・・・覚えてないと来たか!

天山  : それにしても

飛鳥  : ・・・へ?

天山  : 今日のも張り合い無かったですねぇw

飛鳥  :  覚えてるんじゃん!!

天山  : いいですか飛鳥君。あぁいう輩に遠慮はいけません。徹底的にやってしまいなさい♪

・・・何を教えたいんだよ、この人は・・・




??? ???




??? : 二代目・・・どうやら 天山 につけさせていた隊が殲滅したようで。

??? : 案外あっさりやられちゃったわねぇw

Cチャイルド : ふ~ん・・・まぁいいさ。今回はほんの挨拶。本番はこれからだよ。

??? : しかし、先の天変地異の件といい、その直後に現れた 人形 といい、何やら胸騒ぎがします。

Cチャイルド : なぁに、心配することは無いさ。こちらも既に手は打ってある。

??? : あらぁ♪何なのよぉ?

Cチャイルド : それは・・・・まぁすぐに判るさ。




続く


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