EMBRACE OF LIGHT

EMBRACE OF LIGHT

第14話

ガラティーン ブリッジ


ガウル : [貴様らは何をやっとる!!]

数分前からシリウスはガウルの説教を喰らっていた。

シリウス: 申し訳ありません。こちらの管制システムに以上がありまして・・・あと3分程で出撃できます。

ガウル : [1分だ!1分で出ろ!!]

シリウス: ・・・了解しました。

ガウルからの通信が切れた。ウソを突き通せた事に安堵したのか、シリウスはその場に崩れていった。

アミィ : ・・・・・おつかれさまぁ。

シリウス: ・・・全くだ。こっちはハッキングがばれたかと思って冷や汗かいたぞ。

アミィ : あ~!ひどくないぃ!?コレでもすんごい上手に抜き出したんだからぁ!!

アミィが頬を膨らませてブーイングする。シリウスは笑みをこぼしながらアミィの頭を撫でてなだめた。

シリウス: ・・・・さて。リクエストに応えようか。

アミィ : スタッフの収容、及び物資の搬入も完了みたいだよぉ!!

シリウス: よろしい・・・・ガラティーン、発進する!!

シリウスの命令が下り、アミィはガラティーンに火を入れた。



第14話
「憧れと現実」




ガラティーンより一足先に出ていたコード・ドラグーンは芝居を演じる 相手 を待ってた

天山  : ・・・・来ましたね。

コード・ドラグーンの前に現れた機体・・・コード・ウィッチだった。

ベル  : 屍散らばる戦場に侍1人・・・かっこいぃねぇw

椿   : バカ言ってないで・・・これでよし。こっちからの通信は上に傍受されないようにしたよ。

椿は愛用のツールをケースにしまいながらベルに語りかけた。

ベル  : サンクス。・・・あーあー・・・天山さん、聞こえていたら抜刀せずに構えてください。

ベルは向こうに聞こえているか確かめる為、天山に指示を送ってみた。するとコード・ドラグーンは抜刀せずに構えた。

ベル  : ・・・聞こえてるみたいね。天山さん、ウルフと飛鳥の救出に成功。ウルフは別働隊との合流地点で寝かせてます。

天山  : (そうですか・・・無事でよかった。)

ベル  : 私達は可能な限りこの場で暴れて注意を引きつけましょう。・・・8割がた本気でお願いします。

天山  : (!!)

椿   : お・・・おいおい、いくらなんでも天に本気出せって━━━

ベル  :  殺す気 見せればリアリティ生まれるでしょ?・・・お願いします。

天山はベルの言葉を理解したのか、ゆっくりと愛刀を引き抜いた。他愛も無い動作のはずが、ベルにとっては極上のプレッシャーとなっていた。

椿   : (・・・天、殺す気なんてないよね?)

別行動を取っていたSMSが全機帰ってきた。コード・ウィッチも準備は万全だ。間合いを見ながらベルもインペリアル・ソードタイプを構える

ベル  : (・・・・英雄相手かぁ。演技とはいえ、やっぱ怖いなぁ)

ベルは先程の自分の指示を少しだけ後悔した。


HOPES本部 第2格納庫



飛鳥  : ・・・・地下に女の人が?

隅に隠れながら、飛鳥は由紀が見た人物の話を聞いていた。

・・・・何なんだよ、それ。

由紀  : ・・・・信じてないでしょ?

飛鳥  : い、いや・・・信じてないワケじゃないけど。それがHOPESの強さの1つってのがちょっと・・・

母性本能、ブラックボックス、そして地下の女性か・・・・何だか嫌な予感がするわぁな。

由紀  : ・・・・アンタ、この話聞いてまだ コレ に乗ってるつもり?

・・・コイツの言いたい事は判る。正直オレも判らなくなってきてる・・・気がする。でも━━━

飛鳥  : ・・・あぁ。

飛鳥の変わらない気持ちに由紀が怒りを示した

由紀  : 何でよ!?ここは何やってるのかも判らないくらいヤバイんだよ!?そんな所にいつまでも居るなんておかしいd━━━

飛鳥  : 今のオレはHOPESじゃない・・・だろ?

由紀  : ・・・!!

飛鳥  : ・・・・昔好きだったマンガでさ、敵味方がはっきりしてるヤツあったんだよ。

由紀  : ・・・・は?

飛鳥  : ちゃんと正義の味方と敵が分かれてて・・・「最後に正義は勝つ!」みたいなヤツ。

由紀  : ・・・・・・

飛鳥  : オレ、凄い好きだったんだ、そのマンガwなんつーか・・・憧れてて。オレもいっちょ正義の味方めざすかなぁ・・・なんて。

由紀  : ・・・・今のこの状況がそれだっての?

飛鳥  : ・・・わかんねぇ。正直、何が正義の味方で何が敵なのかとか・・・・いろいろありすぎたからさ。

若干照れながらも淡々と話す飛鳥。次第に由紀の怒りも収まり始めた

飛鳥  : でもさ・・・今の状況って、何とかしないとマズイと思わん?少なくともオレはそう思ってる。

由紀  : ・・・でも、アンタは怖くないの?

飛鳥  : ・・・・・正直怖いねw夢には見てたけど、俺には関係ない世界だって割り切ってたから。でもさ・・・自分が何とかできる力持ってるのに、怖いからって逃げて・・・状況を悪化させるのは後味悪いし。

由紀  : (・・・・考えてる。コイツが・・・)

由紀は素直に驚いていた。学校にも行かず、ただの根性無しだと思っていた人間が、実はしっかりと考えていた事に

由紀  : ・・・・で、でも前にも言ったでしょ!?アンタが出たって変わらないかもしれないし、むしろ悪化させるかもしれないじゃないの!?

由紀も意思を曲げなかった。飛鳥の言い分も判らなくはない。だが危険な事に変わらないからだ。それに対して飛鳥も冷静に答えを返す

飛鳥  : ・・・かもなw

由紀  : じゃあ何で!?

飛鳥  : 変わらないかもしれないし、悪化させるかもしれない。それは判る。でも・・・変わるかもしれないだろ?

由紀  : ・・・・え?

飛鳥  : オレが出れば助かる人もいるかもしれない。逆にオレが出なかったせいで死んじゃう人もいるかもしれない・・・だったら俺は助けられる可能性にかけるさ

由紀  : (・・・・ダメだ、説得できない。)

由紀は諦めた。今度こそ、完全に。

・・・・なぁんか、ガックリしてるけど・・・・どうしたんだ?

由紀の気持ちに気づいてない飛鳥だった・・・・

由紀  : 判ったわよ。もう止めない・・・・でもこれだけは約束して。

飛鳥  : う、うん?

由紀  : 出るからには生きて帰ってくる・・・死体で帰ってきたら・・・・地獄に落とすから。

・・・縁起でもねぇ事いってやがりますが、目はマジだ(;´∀`)

飛鳥  : ・・・・努力してみる。

由紀  :  必ず

飛鳥  : ・・・・・ハイ(;´Д`)

・・・・・・一件落着だよな?・・・・何が問題だったのか未だにわからんが

コックピットに向かって電灯をかざしている人間が居た。飛鳥は一瞬身構えたが、ベルが別れ際に言っていた別働隊だったのだろう。手招きして誘っている

飛鳥  : ・・・・助かったみたいだな

由紀  : ・・・う、うん。

別働隊の指示に従ってウルフを動かす飛鳥。敵らしき姿は1つも無い様子から、この人たちが遠ざけたのだろうと予想がついた

飛鳥  : ・・・・由紀。

由紀  : うん?

飛鳥  : この人たちは味方だからな。

由紀  : ・・・・・え?

飛鳥  : お前が地下で見たもの全て・・・・みんなに聞かせてやれ。

由紀  : ・・・・う、うん。

飛鳥が何を言いたかったのか、由紀には判っていなかった。

由紀  : (・・・・信じろって事なのかな?)



続く


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