EMBRACE OF LIGHT

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第19話

Nエリア 管制室



カタリナ: フレイマスに向かったウィッチが戦闘に入った模様!

アミィ : アイフィール・クエイク・ブラストの3都市でも戦闘を確認、みんな気合入ってるねぇ♪

シリウス: 全機の状況は逐一報告、それから全機に打電。民間人の避難が最優先と伝えておけ!

アミィ : りょうかぁい♪

カオス軍の総攻撃に管制室はごった返していた。シリウスの指示で送られてきた報告はどれも悲惨な物だった。4都市はほぼ半壊、死者も出ているらしい。

ロッド : ・・・とうとう本腰を入れてきたか!

シリウス: HOPES本部が消耗した所で周辺エリアの制圧・・・どうやら私達はとんでもない事をしてしまったみたいですね。

スペラ : 貴方達のせいじゃないわよ・・・でもマズイわね。もしこんな時にここが狙われたら━━━

アミィ : まぁさかぁ、そんなベタな展開があるわけ━━━

カタリナ: なっ!・・・何コレ!?

カタリナが目の前のモニターを見て驚愕していた。全員がカタリナの目線を追う。

シリウス: 景色が・・・・歪んでる!?


第19話
「崩壊の1撃」



機械の故障などの類では無い。確かに景色が歪んでいた。その歪みから現れたのは━━━

カタリナ: ま、マリオネットCシリーズ多数出現、数およそ500!なおも増大!!

ロッド : 敵の量産型か!!

アミィ : ベタな展開だぁ!!( TДT)

カオス軍の量産型だった。歪みの中心点から次々と現れている。

スペラ : ・・・予感的中したわね、私。

シリウス: 悪い意味で・・・ですけどね。

アミィ : ま、待って!歪みから異なる機体が出てくるよ!?

歪みから現れた新たな機体。漆黒のマントに身を包んだマリオネットだった。自身の2倍近くも大きな剣を肩に担いでいる。

シリウス: コード・カオス?・・・いや違う。前に見たのとは別機体だ。

??? : [HOPESの諸君・・・聞こえるか?]

漆黒の機体からの通信だった。低く張りのある声で、聞いているだけで威嚇されてる気分になる

シリウス: こちらは HOPES第2部隊旗艦 ガラティーン 艦長シリウスだ。聞こえている。

??? : ほぉ・・・貴様が を載せている艦の艦長か。

シリウス: (狼・・・ウルフの事か?)

アミィ : ちょっとアンタ!こっちはちゃんと名乗ったんだからアンタも名乗りなさいよ!

カタリナ: 挑発的な態度は如何なものかと・・・

??? : いやいや、仰る通りだ。・・・私は ライトハンド 。カオスチャイルド様に仕える騎士だ。

シリウス: (っ!全機不在の中で幹部クラスっぽいのがご登場か・・・ますますヤバイな。)

ロッド : ・・・・カタリナ、この施設の防衛システムを全てオートに切り替え。その後、全職員を戦域から離脱させるんだ。

カタリナ: ・・・・え?

スペラ : ・・・・まさか!?

ロッド : ・・・・残念だが・・・このエリアを 放棄 する。

カタリナ: ちょ、ちょっと待ってください!!いくら何でもその決断は早すぎます!

ロッドの決断に抗議を始めたカタリナ。

カタリナ: 何も抗戦せずに明け渡すんですか!?此処ってそんなに価値の無い場所ですか!?せめてもう少し━━━

ロッド : 抵抗した結果、誰かが死んだらどうする!?・・・此処の責任者である以上、私は皆の命を守る義務がある。

カタリナ: ・・・・・っ!

ロッド : ・・・・頼む。

カタリナ: ・・・・・了解。

「納得いかない」という表情をしながらも、カタリナは施設全域に避難勧告を発令した。アミィは全ての防衛システムをオートに変え、敵に照準を合わせた。

アミィ : オートシステムセット完了・・・できたよ。

ロッド : よし・・・シリウス。

シリウス: は、はい。

ロッド : 直ちにガラティーンで発進。目標とある程度距離を取ったら・・・・アレを使うぞ。

シリウス: ・・・・!?

アミィ : あれって・・・・・ えぇ!?

ロッド : どうせ此処を明け渡すんだ。向こうの手間が掛からん様に 均して やろう。

アミィ : で、でもアレってすんごいエネルギー使うし、それにテスト段階で1度 艦がボロボロ になったじゃん!

ロッド : ・・・・保険はかけてある。

スペラ : ・・・・なるほど。

アミィ : ほ、保険?

スペラ : 心配無いわよアミィちゃん。この人を信じて。


Nエリア 研究施設前



Rハンド : ・・・・HOPESも下らん事を考える。

オート化された防衛システムはカオス軍の量産型マリオネットに次々と破壊されていく。

Rハンド : この程度で我が軍勢がどうなるわけでもない・・・いや、既に向こうは負けを悟ったのか?

ライトハンドの乗るマリオネットがゆっくりと動き出す。途中、防衛システムの攻撃を受けるが、ダメージを受けた気配が無く、手に持つ大剣から出される剣圧で吹き飛ばしていった。

Rハンド : フン、肩慣らしにもならんな・・・・・ん?

前方で何かが飛んでいる。かなり距離があるようだ。ライトハンドは拡大してそれを見る。

Rハンド : 艦が一隻・・・・そうか、これらは貴様等が逃げる為の時間稼ぎか・・・だが甘い!

ライトハンドのマリオネットが急加速を始めた。どんどん距離を詰めていく。だが艦の様子がおかしい事に気づいた


ガラティーン ブリッジ



シリウス: 目標との距離は?

アミィ : 十分だよ♪・・・でもホントに使うの?

シリウス: ・・・どう思う、椿?

艦の修復作業を行っていた椿はブリッジで現在の状況を聞いていた。

椿   : まぁ・・・さっき聞いたばかりだからねぇ。何とも言えないけど・・・今のコイツでアレを使うとなると、こちらもタダではすまないだろうねぇ。

アミィ : ・・・やっぱり。

ロッド : すまんな・・・せっかくの艦を。必ず借りは返す。

シリウス: (・・・・艦と心中って事になったらその借りは返せませんよ)

シリウスは心の中で思っていたが、クルーを不安にさせない為に黙っていた。そして━━━

シリウス:  プロテクトI 解除!同時に艦首反転、目標Nエリア研究施設!

アミィ : りょ~かい♪プロテクトI解除開始!!

カタリナ: 艦首反転、目標・・・Nエリア研究施設!!

アミィ、そしてカタリナが指示を復唱。それぞれ作業をこなしていく。

アミィ : プロテクト解除完了!

シリウス: チャージ開始!

アミィ : はいはぁい♪

カタリナ: 目標、ロック完了!

シリウス: 固定ワイヤー射出!

カタリナ: 了解

艦の底が開き、無数のワイヤーが地面を突き刺していく。

カタリナ: 固定完了・・・・ま、待ってください!ライトハンドを名乗る機体が急接近!

シリウス: クッ!チャージまだか!?

アミィ : も~ちょいも~ちょい・・・・キタ~~~~!!

ライトハンドの機体がハッキリと見えていた。すでにその大剣を振りかぶっている。

シリウス: ・・・チェックメイトだ。 コード・インパクト 発射ぁ!!

艦首先端に円状の空間の歪みが発生。そこから放たれた光の1撃・・・・

Rハンド : なっ!?━━━

ライトハンドのマリオネットを呑みこみ、さらに伸びていく・・・・艦内は酷い揺れを起こしていた。

シリウス: クッ!!も、目標までは!?

カタリナ: 50!・・・40!・・・30!・・・20!・・・10!・・・到達!!

シリウス: システムカット!!

アミィ : あ、あ~い!

光が途切れた。そして数秒後・・・施設のあった一帯は跡形も無く 潰れていった。

シリウス: ・・・・か、艦の状況は?

アミィ : ダメダメェ~、完全にガス欠みたい・・・

椿   : 何とか安全に降ろしてみるように調整してみよう。

シリウス: スマン・・・カタリナ、椿の指示に従って艦の姿勢制御を。

カタリナ: りょ、了解。

カタリナは椿と共にコンソールでの調整を始めた。

ロッド : ・・・凄い威力だな。施設を潰すとは。

スペラ : ・・・・もっと凄いのは、向こうかもしれないわよ?

シリウス: ・・・・・冗談・・・だろ?

シリウスは目を疑っていた。

マントはボロボロになっていて、自慢の大剣はポッキリ折れていたが・・・


Rハンド : ・・・・なかなかの一撃だ。

あの漆黒の機体は確かに ━━━存在していた


続く


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