EMBRACE OF LIGHT

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番外編 「だい2わ」



静かになったテントの中でベルは思った。

なんだかんだでバタバタしてたしなぁ・・・。結局アイツの言ってた事もわからずだし。


マリアをHOPESから解放するんだ



ベル  : ・・・・どういう意味よ、セスト。



番外編 だい2わ
M emories




そもそも私ってセストとまともに話したの・・・昔くらいしかなかったしなぁ。


5年前 マリミット邸



ベル  : ・・・・誰?

ロッドの後ろに隠れている少年を見て、幼いベルは一言言った。

ロッド : 知り合いの頼みでな。しばらくここで預かる事になった セスト・コスワース 君だ。仲良くしなさい。

ベル  : ふぅん・・・・。

セスト : ・・・・・・。

ベルはセストに近寄り右手を差し出した。

ベル  : 私ベルリア。ベルって呼んで♪

・・・・ベルの友好を深める為の行為は、セストの見事なまでの無視で終わった。

ベル  : (・・・・いけ好かないなぁ。)


その後もベルはあれやこれやとセストに語りかけるが、それらは全て無反応。次第にベルも何もしなくなった。

・・・・考えてみれば、最悪な出会いかただったなぁw

それから数週間して・・・ベルがロッドから習っている機械学の復習をしている時の事。

ベル  : ・・・・あっれぇ、この式間違ってるっぽいんだけど・・・。

自分の導き出そうとしている答えにたどり着かず悩んでいた時、その声は急に聞こえた。

セスト : ・・・・3行目、間違えてますよ?

ベル  :  うわぁ!!

背後の気配に気づかないベルにこの一声は寿命を縮めるだけの威力を持っていた

ベル  : びびびビックリしたぁ!!

セスト : ・・・・すみません

驚かせてしまったというだけで罪悪感を感じてる・・・逆にベルが申し訳なくなってきた。

ベル  : いや・・・コッチこそゴメン。あ、それよりこういうの詳しいの?

セスト : ロッドさんほどじゃないけど・・・僕も父に習ってるんで。

ベル  : へぇ・・・・。

セストに指摘された部分を見てみる・・・確かに間違っていた。ベルはこれを好機とセストに提案をした。

ベル  : ね、やること無いならちょっと教えてよ。私習い始めたばっかだし・・・いいっしょ?

セスト : え・・・あ、いや。僕も習い始めたばかりだし。

ベル  : じゃあ一緒に勉強しよう、ハイ決まり!!

こうなったらベルは誰も止められない。瞬く間に机、ペン、紙を用意し、セストをエスコートした


・・・・・ちょっとごり押し過ぎたよねwでも・・・それから良く喋るようになった。

聞いてみるとセストはベルと同い年。家庭内の事情(両親が機動兵器の開発者)までもが一緒だった。

ベル  : 何で教えてくれなかったの!?

セスト : いや・・・知ってるかと思って

呆れながらもベル、そしてセストは図形や数式と格闘していた。

それから数日して、セストは親元へ戻っていった。


・・・あのときはその後のアンタの事知らなかったし、想像もしなかったんだよね。だからカオティック・ウォーの後に会った時、ビックリしたよ。



4年前 マリミット邸


ベル : セストのお父さんたちが・・・?

ロッド : あぁ・・・戦火に巻き込まれて・・・・。

ベル  : うそ・・・・。セストは!?

スペラ : その時、街から離れてたみたいで、本人は無事だそうよ。

ベル  : そっか・・・よかったぁ。

ロッド : とにかく、セスト君はウチで引き取る事になった。ベル、頼むぞ。

ベル  : うん・・・わかった。


何をどうすればいいのか・・・とにかく元気づけてやろうと思っていたベルだった。

だが、ベルの前に現れたセストは酷く疲弊していて、見るのも痛々しいほど抜け殻の様になっていた。ただそれでもセストは━━━


セスト : 僕に・・・作らせてください。アイツら以上の・・・ロボットを。

ベル  : セスト・・・・・。


見るに耐えなかった。だからだろう。ベルはロッドに頼み新型マリオネットの開発、そしてテストパイロットにセストを推したのだ。

ロッドの了解を得た後のセストは酷く生き生きしていた。


あの時は、「これで良かったんだ」って思ってたんだけどね・・・

それから暫くして、人員不足の関係でベルもテストパイロットとして参加し、そして・・・・あの事件が起きた。


・・・・セストはウィザードを奪取。でも元々はセストの機体みたいなモンだったし。それでも・・・


君にも感じてもらうよ・・・その孤独感を!!


・・・私は・・・結局ムダな事してたのかも。でも

いつの間にか寝転んでいた体を起き上がらせ頬をパシッと叩く

ベル  : いつかアンタを助ける・・・その孤独感ってヤツからね。

そういってベルは勢いよく立ち上がり、テントから外に出た


End


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