リカの健康おたく日記♪(多発性硬化症です)

リカの健康おたく日記♪(多発性硬化症です)

6.病院で同窓会?後編




6.~病院で同窓会?後編~



大竹姉さんは驚いた声で私に訊ねた。
大竹:「え?・・今、何小学校って言った?!」

「え・・Y●●小学校って言いましたけど・・?」と私は
たじろぎながら答えた。

すると大竹姉さんは上目遣いで恐る恐る訊いてきた。
大竹:「あのさ・・「森村正也」って知ってるかな・・?」

(え・・?今何て言いました~?も・・森村って知ってるよ~!@@;)
>パニック

私:「お、同じクラスでしたよ、6年の時・・」
大竹:「あ、そうなの?(驚)いや~Y●●小学校?って聞いたから、ん?って思って・・!」
私:「え~!でも何で大竹さんが知ってるの・・?」

大竹:「正也は私の従姉弟なんだよね~。よくY●●小学校の金網から覗いて『正也~!』って叫んで呼んでたんだあ~笑」

(あ・・そうか、名字が違うから気づかなかったけど従姉妹だったのね・・。しかしなんという偶然!^^;)

私:「あの~私が入院してるって事森村君に言わないで欲しいんですけど・・?」
大竹:「わかったよ!大丈夫、言わないって!笑」

そうは言ってたが森村君の母親には言ったらしい。
遅かれ早かれ森村君の耳にも入るだろう。まあ、別にいいけど・・・・・でも昔のクラスメイトが難病になったなんて噂はやはり出来れば広まって欲しくないなあ・・・。

そんなある日、エレベーターの前でまたもや小学校6年の時のクラスメイトに再会してしまった。
高田さんという女性で、彼女は看護婦の制服を着ていた。
顔が変わらないので一目で彼女だとわかった。カルテを抱えて急いでる雰囲気でエレベーターのボタンを押している。
とっさに私は彼女から身を隠してしまった。

(こんな姿、見られたくない・・)
いきいきと職場で看護婦として働いている昔のクラスメイト。
それに引き換え自分は・・難病で入院、リハビリ中だなんて。とてもみじめだった。これが友人のお見舞いとかで来ていたら声を掛けれただろう。あるいはただの通院とかだったら・・。
入院でも気にしないで堂々としていれば良いとは思う。
でもその時の私にはまだそんな心の余裕は無かった。

いつの間にか大竹姉さん、河村君、私と、時々談話室でつるんでいる事が多くなった。河村君が外出してお土産にお菓子を買ってきて3人で食べる事もあった。
河村君の病状はよくはわからなかったけど、仕事中に倒れてしまったのが病気の発見だったらしい。
筋無力症って20歳過ぎてとかでもなるんだ・・本当にいろんな病気がある。私だって20歳過ぎて突然だったし・・。
「難病」は生まれつきというイメージが自分にはずっとあったが、そうではないという事が入院してるとよくわかった。
他にも聞いた事の無い難病名の人達がたくさんいたからだった。

河村君が退院するので病院のレストランでお別れの
食事会を、大竹姉さんと3人でした。
いつもは部屋で病院食だったがこの日初めて病院食以外の食事が出来た。久しぶりのパスタでストレス解消にもなった。

私:「もう退院だなんて良かったね、いいなあ・・。」
河村:「でも皆ももうすぐなんだろ?退院・・」
私、大竹:「たぶんね~」

話題はY●●小学校のときの事になり、盛り上がった。
私:「でもなんて偶然・・6年○組ばかり・・」

大竹:「まるで同窓会みたいだね~?笑」


そして次の日、河村君は退院していった。




リカの難病入院日記7へ続く




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