北の空には青空がみえるが、南の奥の山は木に雪が掛かっており、
その奥の山では、雪でも降っている様にけむっている。
風は穏やかだが、とても冷たい。防寒着を着て出掛ける。
自動車道の先に、林道工事をするとの立て看板がでている。
もう長年の間、続けられている工事である。
林業振興が目的であろうが、荒れ果てた山林に道路を造って、
その効果が出るのだろうか。
計画されてから、世の中の情勢は変わっている。
一度着手したら、なかなか止められず、不要のものを作っていく、
もうそろそろ、考え方を改めるべきではないのだろうか。
見晴らしの良いところまで来ると、青空が頭上まで広がってきた。
もう少し、南まで広がってくれないと、陽が射さない。
瀬戸内は良く見晴らしがきく。
中国地方まで見えているのか、と思われるほど、島影が連なっている。
野イチゴの、白い花が咲き始めている。
二月二十一日に開花した桜は、ほぼ満開になっている。
雲の近くで黒い点が二つ舞っている。間違いなく鳶だろう。
ずっと、それ見ながら歩いていて、ふと足下に目をやり、
もう一度、見上げたら、何処に行ったのか見当たらない。
小学生三・四年の子供二人の後を、
幼稚園児ぐらいの子供が必死で追いかけている。
年長の二人はローラースケートを履いている。
園児は、ローラースケートを履かせて貰いたいのだろうな。
似たような記憶が朧気ながら、よみがえってくる。