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10月6日(日)。駐車場整理。漫画を読む。神社を散歩。買い物。昼寝。読書。10月7日(月)。くしゃみが止まらない。本を読んだ。ゴミ捨て。簿記の勉強開始。10月8日(火)。くしゃみは止まった。『人狼城の恐怖』を読み始める。10月9日(水)。午後は説明会。夜は面談。勉強開始。仕分けをする夢を見る。10月10日(木)。午前収録。DJと雑談で落語家の話をする。午後は定例会。夜は勉強。10月11日(金)。午前はずっと子どもの相手。帰宅後勉強。10月12日(土)。朝寝。動画を観た。配りもの。勉強せずに飲む。10月13日(日)。配りもの。散歩買い物。2日分勉強。10月14日(月)。草刈り。昼寝。親戚の家に米を届ける。買い物。連絡。勉強。ゴミ捨て。簿記3級のテキストを復習のため1週間で読み終わった。並行して2級の商業簿記のテキストを読み進めていた。10月15日(火)。交渉。夜勉強。すぐ寝た。10月16日(水)。交渉。10月17日(木)。遅くまで残った。食べ物の仕分け。帰宅後勉強。10月18日(金)。帰宅後勉強。10月19日(土)。買い物。昼寝。勉強。10月20日(日)。朝食。山野作業。昼寝。餃子を作る。読書。ぼーっとしていた。10月21日(月)。ゴミ出し。勉強。10月22日(火)。勉強。10月23日(水)。説明会。勉強。10月24日(木)。勉強。10月25日(金)。柿地獄。勉強。10月26日(土)。選挙準備。期日前選挙。10月27日(日)。選挙。10月28日(月)。休んで買い物。勉強、読書。10月29日(火)。勉強。読書。10月30日(水)。勉強。読書。10月31日(木)。勉強。読書。11月1日(金)。扇風機を片付ける。勉強。読書。11月2日(土)。勉強。読書。11月3日(日)。勉強。読書。11月4日(月)。柿を取る。勉強。読書。11月5日(火)。柿を配る。勉強。読書。11月6日(水)。勉強。読書。11月7日(木)。勉強。読書。11月8日(金)。勉強。読書。11月9日(土)。勉強。読書。漫画を読む。11月10日(日)。草刈り。ハンバーグを食べに行き、そのあとは寝た。漫画を読む。勉強。読書。11月11日(月)。柿を配る。勉強。読書。11月12日(火)。勉強。読書。11月13日(水)。勉強。読書。11月14日(木)。勉強。読書。本屋へ行く。11月15日(金)。仕事を片付ける。勉強。読書。11月16日(土)。買い物。勉強。読書。漫画を読む。11月17日(日)。山芋を掘ろうとしたが掘れなかった。勉強。読書。漫画を読む。11月18日(月)。勉強。読書。11月19日(火)。勉強。読書。落語を聴く。11月20日(水)。寒い。米をする。勉強。読書。勉強の動画を観る。【最近読んだ漫画】萩尾望都『この娘うります!』(文庫版全1巻)。普通の少女漫画のようだけど、雰囲気はばっちり萩尾望都。どことなくファンタジーな世界観。萩尾望都はSFを読みたいな。ヤマザキマリ『オリンピア・キュクロス』(全7巻)。迷走しているように感じるけれど、それは主人公と作者の葛藤と懊悩の表れのように思える。描きながら時代が大きく動いていたから。『テルマエ・ロマエ』になりきらないなぁと思いながら読んでいたら、最終巻で『テルマエ・ロマエ』になっちゃったよ。中村勘九郎が本人役で登場したり、あの人やあの作品が登場するのが熱い。人類の文化や芸術に対する、大いなる讃歌。荒木飛呂彦『ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン』(全17巻)。複雑な描写と複雑な物語にごまかされがちだけど、結構ゆで理論みたいなところありますよ、ジョジョは。それも了解の上で楽しむものなのかもしれませんが。承太郎と徐倫の父子の話が良かった。親子そろって牢獄から始まるんですね。治安悪い世界観だからこそ、主人公の熱い正義が魅力的。あの終わり方は皆、どう思って読んだのか知りたい。ああいう終わり方が嫌いなわけではないけれど、あの説明で納得しました? 主人公徐倫はシリーズ初の女性。あの絵柄なのに、不思議と主人公が美人に見えてくる不思議。ちょっと個性的なだけで、割と普通の劇画なのかもしれないけど。新川直司『さよなら私のクラマー』(全14巻)。高校女子サッカーというマイナーな分野を描いている。傑作。青春モノなんだけど、監督以外の男性がほとんど出てこなくて、恋愛がほぼほぼ描かれていない。ひたすらにサッカーに対する情熱を描いているのが熱い。サッカーなんてルールも知らないけれど、読んでいる時には「サッカーって面白そう」と思えた。それってスゴいことだと思う。大場つぐみ(原作)、小畑健(漫画)『プラチナエンド』(全14巻)。このコンビの作品は『デスノート』しか読んだことなかったけど、『デスノート』よりこちらの方が好み。人間も天使も魅力的なキャラクターが多い。天使は実質悪魔と変わらない。主人公をああいうあれにしたのが良かったと、僕は思う。「人間の幸せとは?」という話。ああいう前振りだからラストが衝撃的。後味が良いわけではないけれど、嫌いではない。『デビルマン』を思い出した。作者の正体が本当にあの人なら、物語の壮大さに通じるものがある。【最近読んだ本】本郷和人『考える日本史』。端書にあるとおり、「知ること」も大事だけれど「考えること」がもっと大事だよということをまさに体現した本になっている。この本の考察が実際に正しいか正しくないかではなく、こういうふうに考えていくことが大切で楽しいということが分かる。とても良い本だと思うのでオススメです。北山猛邦『『クロック城』殺人事件』。トリックが珍しくて良い。バカバカしくて好き。「そんなこと可能か?」という部分や「そういう関係性はそこまで驚かない」という部分はあった。SFファンタジーで漫画みたいな話。柳家小三治『落語家論』。著者の声が聞こえてくるようなエッセイ。前半は若手噺家に向けて書かれている。方々に喧嘩を売っている内容で楽しい。時折、学者のような分析があるのに驚く。鼻濁音の話が面白かった。本郷和人『日本史の法則』。日本史の流れにはこういう法則性があるというポイントを抑えつつ、日本史を紹介、考察している。こういう風にまとめられると、織田信長の例外の多さが際立つ。この著者の本はどれも面白い。磯田道史『日本史を暴く 戦国の怪物から幕末の闇まで』。新聞を読む速度で古文書を読むことが出来る作者。市井の人が書いた古文書を分析していくのが面白い。歴史は繰り返さないけれど、韻を踏む。1トピック4頁前後で隙間時間に読みやすい本だった。第4章疫病の話は著者の別の本で1冊まるまる取り上げている内容だった。神田松之丞(現:神田伯山)『絶滅危惧職、講談師を生きる』。「100年に一人の天才」は誇大広告ではないんですよ。演者としても超一流だけど、異様にプロデュース力に長けている。100年の歴史を背負って、講談を復活させた男の生い立ちと計画。他の媒体で見聞きした内容ばかりだったけれど、熱い気持ちで読んだ。冷静に客観的に自己分析する能力が大切なんですね。
2024.11.23
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8月5日(月)。早寝遅起き。8月6日(火)。早寝遅起き。8月7日(水)。早寝遅起き。8月8日(木)。早く寝た。8月9日(金)。早く寝た。8月10日(土)。早起きして朝食を食べて草刈り。精米機のつまりを直して掃除。漫画を読む。書類を届ける。8月11日(日)。涼しいところで休む。創作を少しずつ。8月12日(月)。草刈り。創作を少しずつ。8月13日(火)。創作を少しずつ。8月14日(水)。すぐ寝た。8月15日(木)。すぐ寝た。8月16日(金)。ポケモン観て。ラジオをいくつか聴いた。ゲームをした。投票した。8月17日(土)。草刈り。漫画を読む。8月18日(日)。母の誕生日を祝う。あついので出かけていた気がする。草刈り。漫画を読む。8月19日(月)。ゲームを遊ぶ。8月20日(火)。ゲームを遊ぶ。8月21日(水)。漫画を読む。すぐ寝る。8月22日(木)。漫画を読む。すぐ寝る。8月23日(金)。漫画を読む。すぐ寝る。8月24日(土)。ピアノの発表会を見に行く。漫画を読む。すぐ寝る。8月25日(日)。草刈り。昼寝。漫画を読む。高根ふれあい広場に行った。8月26日(月)。午後休んで本を読む。漫画を読む。すぐ寝る。8月27日(火)。一日研修。漫画を読む。すぐ寝る。8月28日(水)。漫画を読む。すぐ寝る。8月29日(木)。漫画『巨人の星』を読み終わる。8月30日(金)。飲み会。8月31日(土)。本を読む。昼寝。スポーツ振興会会合。9月1日(日)。ゲームをする。9月2日(月)。ゲームをする。9月3日(火)。ゲームをする。本を読む。9月4日(水)。ゲームをする。9月5日(木)。インタビュー。定例会。9月6日(金)。休んで食べて、本を読み、マッサージチェアに座る。9月7日(土)。稲刈り。9月8日(日)。草刈り。昼寝。米を運ぶ。パレットを返却がてら買い物。9月9日(月)。インタビュー。本を読む。帰宅後すぐ寝る。ゲーム。9月10日(火)。インタビュー。本を読む。帰宅後すぐ寝る。ゲーム。9月11日(水)。研修。帰宅後すぐ寝る。本を読む。ゲーム。9月12日(木)。午前中重要な会議。午後も会議。本を読む。帰宅後すぐ寝る。ゲーム。9月13日(金)。大きな研修会を主催。ゲーム。9月14日(土)。漫画を読む。早起きして朝ご飯を食べる。選手集め。突然肥料を蒔く。会議。釈然としなかったが発言はしなかった。献血予約。9月15日(日)。読書。漫画を読む。9月16日(月)。漫画を読む。9月17日(火)。漫画を読む。9月18日(水)。漫画を読む。9月19日(木)。漫画を読む。9月20日(金)。読書。漫画を読む。9月21日(土)。草刈り。読書。漫画を読む。9月22日(日)。読書。漫画を読む。買い物。昼寝。9月23日(月)。読書。漫画を読む。9月24日(火)。漫画を読んだりしていたと思う。9月25日(水)。漫画を読んだりしていたと思う。9月26日(木)。漫画を読んだりしていたと思う。9月27日(金)。漫画を読んだりしていたと思う。9月28日(土)。ぐったりしていた気がする。9月29日(日)。時之栖に行って散歩。買い物をして帰る。9月30日(月)。早く寝た。10月1日(火)。早く寝た。10月2日(水)。早く寝た。10月3日(木)。広報原稿校了午後は出張で面談。10月4日(金)。酒を飲んだ。10月5日(土)。一日ぐうたらしていた。動画を観たりゲ-ムをしたり。獅子唐を焼いて食べた。【最近読んだ漫画】内海八重『骨が腐るまで』(全7巻)。質の高いサスペンス。一気に読んでしまった。推理小説等ではよくあるような設定で始まるんだけど、展開が非常に面白い。ちゃんと楽しいエピソードが描かれているから、その後の悲劇がよりドラマティックになるのですよ。仲間の行動が愛ゆえで、それが物語を厚くしている。登場人物たちの関係性が複雑で面白い。青春モノであり、友情モノであり、恋愛モノでもあるんだけど、ドロッドロで楽しい。ドロドロの恋愛って僕は書けないんですよ。そんな複雑な恋愛をしたことがないし、したいとも思わないので。だから、僕の書く恋愛要素は「好き」か「嫌い」かで、薄っぺらい。でも、こういう恋愛をいつか自作で描いてみたいという気持ちはあります。五十嵐正邦『川柳少女』(全13巻)。基本はほのぼのした恋愛四コマ漫画なんだけど、物語が大きく動いていき、ドラマティック。ギャグがキレキレで面白い。ギャグマンガ苦手な僕でも楽しめるボケとツッコミの上手さ。真剣な部分は本当に真剣で、こういう物語が良いなと思います。どこまでも優しい物語なんだけど、様々な失恋をちゃんと描いているのも良い。基本バカバカしい話なんだけど、作者の教養の高さがところどころにじみ出ている。12巻の喋るシーンが一番の盛り上がり。個人的には、その少し後にある「知ってるよ。知ってるからいったんだ」の言い回しが一番好きです。原作:梶原一騎・作画:川崎のぼる『巨人の星』(文庫版全11巻)。名前はよく聞く名作だけど、実際に読んだことがなかったので読んでみた。熱い。僕は全然野球に興味がないので、ルールも細かいところは知らないし、プロ野球の世界の仕組みも全く知りませんでしたが、楽しめました。実在の人物がレギュラーキャラクターってなかなかないですよね。特に長嶋茂雄、王貞治はずっと出てるじゃないですか。そして、監督も実在の人物だったんですね。読み終わってから知りました。終盤、魔球を開発しては破られるというのを繰り返す。読んでいるのがつらくなるくらい、報われない。プロ野球編中盤以降、ある人物の死のエピソードや、暴力団との抗争など、野球ではない場面が物語としてかなり面白い。花形も伴も金持ちの社長令息なのに、かなり泥臭く熱いキャラクター。それが良いんだけど、そういうキャラクターしか書けないのかという気もする。作中の大衆(世間の人々)が嫌な奴らばっかりなんですよ。主人公が活躍している時は褒めるけど、落ち目の時は徹底的に冷たく貶してくる。長屋の住人たちや選手たち、ファン等。主要登場人物以外は褒めるか貶すか、どちらかの機能しか持っていない。僕はプロ野球編より高校野球編の方が明るくて好きかもしれない。原作読んで驚いたこと①魔球より先に魔送球なるものが出てくる。②子ども時代の飛雄馬が父に「児童虐待だ!」とちゃんと言っている。③高校野球編は普通の野球をやっているんだけど、展開が熱くて面白い。④プロ野球編の途中からようやく魔球が登場する。⑤魔球が登場してから、悲劇の物語になっていく。桜井海『神とよばれた吸血鬼』(全6巻)。異国に流れ着き神社の神様になった吸血鬼の物語。ハートフルな人情噺の詰め合わせ。ほんのり心温まる、こういう漫画が好きです。悪役として登場した神様や妖怪たちがほぼ全員改心する。優しい物語。仲間えみこ『帝の至宝』(全7巻)。少女漫画。どこまでも少女漫画らしいラブコメ。ベタなんだけど、僕はベタが好きなんです。昔の中国を舞台にした物語。いつぐらいを想定しているのか、「その時代にそれはあったのか?」「それはアリなのか?」という野暮なことは考えずに読んだ。主人公の18歳ネタが面白い。和久井健『東京卍リベンジャーズ』(全31巻)。SFが楽しい。いろいろな不良漫画があるけれど、主人公が弱いというのはかなり珍しい。それが良い。弱いからこそボロボロになって闘うシーンが胸を打つ。読みやすい。分かりやすくて、スイスイ読める。人気が出たのもよく分かる。面白くて、平日2日で読み終わった。不良モノで一番近いのは『湘南純愛組』じゃないかと思いながら読んでいたら、本当に『湘南純愛組』の漫画が作中に出てきていた。リスペクト鬼爆か。現代の子には分からないのはもちろん、2005年当時の中高生だって分からないと思うけど。タイムリープは面白いんだけど、物語で語られていない部分のパラドックスはどうなっているのか、とか、あまりにもご都合展開じゃないかとか思わなくもないけど、夢中で読んでいる時はあまり気にならなかったので良い作品だと思う。時間を行ったり来たりする話はその性質上、物語の因果を明確に描かなければいけないので、話を作るのが難しい。因果関係、どこで人生が分岐するか。だれがどう影響を及ぼすか。タイムリープは面白いですよね。このシステム、何が良いって、死んだ人を生きていることにできること。壮絶で感動的な死に様を描きつつ、蘇らせられるので後味は良いといういいとこどりができる。水木しげる『京極夏彦が選ぶ!水木しげる未収録短編集』。未収録作品なので、すごい面白いわけではないけれど、変わった作品、異色作が多い。貸本時代の作品は、芝居がたどたどしい。それ以降の作品は、点描画のリアルで不気味な背景が特徴的。南方熊楠の伝記はどこまで本当なのだろう。【最近読んだ本】大久保典夫監修『増補版 日本語に強くなる本』。故事やことわざはほぼほぼ中国由来ですね。用語の使い分け、仮名遣い、送り仮名、言葉遣い等、解説している。言葉は揺れていて、時代と共に移り変わっているのを実感。後半は知識として読み返したい内容で、この本を職場に置いておこうかと思う。コナン・ドイル『シャーロック・ホームズの生還』。短編集。滝に落ちたように見せかけて生きていましたというイイワケが載っている。いろいろなタイプの話があって、ドイル先生、こんな話も書いてたんですかと感じる話もある。推理部分も面白いけど、2人の会話が楽しい。『金ぶちの鼻眼鏡』が面白かった。磯田道史『素顔の西郷隆盛』。文献の史実を元に、西郷隆盛の人物像を浮かび上がらせる。世間一般に知られている西郷像と同じところ、違うところを丁寧に解説している。この著者の本は書き方が上手いので、文章読むだけでも面白い。白川静『漢字百話』。象形文字を観て意味を想像する際に、その決め手は何だろうと思いながら読んでいた。一歩間違うと妄想ではないか。前半神話のような話が多かった印象。危機感を持って書かれた本だけど、その危機感は杞憂ではないか。中島敦『中島敦』。短編集。公務員の悲哀。教員に好まれて教科書に載り続けるの、分かる。SFショートショートのような作品もあって驚く。漢文交じりの小説でも何故か読みやすい不思議。著名な文学作家の中で、中島敦が一番好きかもしれない。この時代の人にしては珍しく小説であまり恋愛を描かない作家と言われているのを見たことがある。哲学的で硬質な文章から、ストイックな印象を受けるけど、実際は女性関係が派手だったらしい。落合淳思『甲骨文字に歴史をよむ』。甲骨文字→金文→篆書と変化する漢字の成り立ちを知りたかったので読んだ。多くの甲骨文字を紹介している。甲骨文字を漢字に直せれば、高校生の漢文の知識で読み解けることが分かる。後半歴史の話になる。甲骨に書かれた一次資料であるため、占いであることを考慮に入れる必要があるという話。本郷和人『歴史学者という病』。歴史学者である著者の自伝的な本。歴史好きから歴史学者になることの苦悩。歴史学を取り巻く環境。苦悩。魂籠った本。受験問題に対する考え方は、僕が常々思っていたことと同じことを言っていて嬉しかった。人間らしい文章が楽しい一冊。歴史学がどういうものかも分かる上に、1人の学者の生き様を追体験できる。オススメ。フリードリッヒ・ニーチェ、白鳥春彦:編訳『超訳ニーチェの言葉』。昔戴いた本で積んであったが、ようやく読めた。哲学というより、実社会で生き抜いていくための処世術や心の持ちようを説いた箴言集。超訳というだけあって非常に読み易かった。子どもでも取っつきやすいように平易な言葉に訳されているんだと思う。折原一『黒い森』。表からも裏からも読める本。推理小説って面白いと改めて思えた。『生存者』『殺人者』の2つのパート、どちらから読んでも構わない。両方読んだ後『206号室』を読むという構造。その構造が必然であると思えるような物語になっている。奇抜なトリックがあるわけではないけれど、あの二字熟語の持つ2つの意味のネタが良いですね。話も上手いんだけど、どんどん続きを読みたいと思わせる文章が上手い。読み始めたら止まらなかった。「そんな樹海の中にそもそも山荘を建てられるのか?」という疑問はあるんだけど、解決編で示された通り、あの人がああするなら何とかなるのかと思える。恩田陸『不連続の世界』。短編集。『月の裏側』の続編ということだけれど、前作を読んだのはもう20年以上も前なので何も覚えていない。ホラー風味のミステリー? 恩田陸作品って独特の雰囲気が良いですね。詩的。そして久しぶりに読むとその読みやすさに驚く。恩田陸『朝日のようにさわやかに』。短編やショートショートの詰め合わせ。以前読んだことあったけど、間違えて買ってしまったので再度読んだ。恩田陸作品は長編の方が面白いと思う。『あなたと夜と音楽と』という作品が面白い。ラジオ番組を舞台にした小説は面白いイメージがある。『糸ノコとジグザグ』とか。全体を通してみると、物理的なトリックではなく、心理的なトリックが得意な印象。ほんのりとした推理で、ファジーな解決をする。『水晶の夜、翡翠の朝』はアンソロジー掲載時にも読んだので、もう既に何回も読んでいる計算になる。あの学園は萩尾望都的な絵柄を想像して読むのが正解らしい。恩田陸『木漏れ日に泳ぐ魚』。2人が夜通し会話をするだけの小説なんだけど、ドラマティックで、痺れる物語。恩田陸はだらだらだべる話が良い。雑談と核心を突く話が入り混じる会話劇が真骨頂だと思う。記憶の情景を辿っていくことで真相を浮かび上がらせるミステリィ。その辺がノスタルジーの魔術師と呼ばれる所以。静かな大人の読書を楽しみたいなら、オススメの一冊。恩田陸『薔薇のなかの蛇』。理瀬シリーズ長編第3弾。もう前作はほとんど忘れているけれど、ずいぶん毛色の違う作品のような気がする。館物の推理小説。ちゃんと隠し部屋があるという。上流階級の人しか登場していない感じがする。雰囲気が煌びやか。理瀬の描写がかなり華美だからそう思うのかも。恩田陸『エンド・ゲーム 常野物語』。常野物語シリーズ第3弾。これも前作は遠い昔に読んでいた。これも3作目は異色ですね。超能力バトルみたいになってしまっている。何が現実なのか。抽象的な話で物語が進んでいく。確かにこの作品から読み始めても読めるけれども、全然前作までと関わりない気がする。恩田陸『まひるの月を追いかけて』。登場人物3人が奈良を歩きながらペチャクチャ話し続ける会話劇。会話劇、上手いなぁ。奈良にもっと詳しければもっと楽しめたと思う。例え話、比喩が心地いい。文章が詩的で、小説を読んでいる感じがあるんだよ。そんなオチなのかというオチではあるんだけど、小説が上手いから引き込まれる。登場人物が生きている感じがある。【最近クリアしたゲーム】カッパ永久寺さんの『なかよ4こよ4 4人の中に×人鬼がいる?』。僕ね、こういうループものを作りたいとずっと思っているんです。ノベルゲーム形式の作品で、文章で勝負する比重が大きくなっているので、作者さんの文章や物語作りの上手さがより際立っています。今作は短編の実験作ということなので、後に公開される大作に期待しております。前半に楽しげなシーンがしっかりあるので、後半の悲惨な物語が生きてくるのです。後半の不穏な雰囲気も素敵です。僕が一番笑ったシーンがこちら。激安の殿堂。こういうギャグが好きなんです。カラオケのシーンは、ネット上で拾ってこられた画像かと思いますが、画面の歌詞はシャ乱Qのシングルベッドです。「何で登場人物にこんな名前つけているんだろう」と思いながらプレイしていたので、TRUE ENDで「なるほど。その四字熟語か!」と思いました。全然、○○○○な友情ではないと思いますけど(笑)
2024.10.05
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3月21日(木)。仕事が停滞する。趣味も停滞する。ぶちラジを聞く。雑文を書く。3月22日(金)。できる仕事は今のうちにやろうと思った。昼食を食べながら少し閃いた。雑文を書く。3月23日(土)。朝起きるも昼前まで昼寝。ぐうたらする。落語を聴く。3月24日(日)。配りもの。漫画を読む。3月25日(月)。仕事、引継ぎ準備。3月26日(火)。仕事、引継ぎ準備。3月27日(水)。ネタ出し完了。3月28日(木)。創作。3月29日(金)。土砂降り。創作。異動者を見送る。3月30日(土)。創作。庭を掃除。3月31日(日)。創作。昼から堰さらい。買い物。4月1日(月)。新年度忙しく過ごす。4月2日(火)。仕事していた。4月3日(水)。仕事していた。4月4日(木)。仕事していた。4月5日(金)。仕事していた。4月6日(土)。スポーツ振興会役員会。4月7日(日)。山野組合役員会。桜を見に行った。4月8日(月)。医師会事務局。4月9日(火)。緊急対応。4月10日(水)。ぐったりしていた。4月11日(木)。挨拶に来られた。会議。4月12日(金)。仕事が少し進む。夜配りもの。4月13日(土)。ラジオ体操。田起こし、朝から農作業手伝い。あとはボーっとしていた。4月14日(日)。1日ぐったり寝ていた。4月15日(月)。創作。4月16日(火)。創作。4月17日(水)。創作。4月18日(木)。創作。4月19日(金)。飲み会。遅くまでいてしまい、疲れた。ほどほどに飲む。4月20日(土)。ぐったりしていた。4月21日(日)。神社巡り。橋を見に行く。4月22日(月)。早く帰って寝た。4月23日(火)。遅くまで仕事。4月24日(水)。遅くまで仕事。忙しく働く。4月25日(木)。東京へ出張。帰りに道に迷う。帰ってきた後にトラブル。4月26日(金)。それなりに忙しく仕事。4月27日(土)。草刈り。買い出し。献血。買い物。4月28日(日)。草刈り。修理。ぐったり。4月29日(月)。ぐったり。捗らない。4月30日(火)。急に仕事が入る。5月1日(水)。遅くまで仕事。着替えを用意。5月2日(木)。田植え。指し苗。5月3日(金)。肥料と除草剤を蒔く。5月4日(土)。ぐったり。捗らない。5月5日(日)。配りもの。ぐったり。捗らない。5月6日(月)。ぐったり。捗らない。漫画を読む。5月7日(火)。すぐ寝てしまう。5月8日(水)。すぐ寝てしまう。5月9日(木)。すぐ寝てしまう。5月10日(金)。漫画を読む。5月11日(土)。今までで一番早起きして茶摘み。午後は腕が痛くてぐったりする。湿布を貼る。鼻水が出るので薬を飲んだ。5月12日(日)。草刈り。午後はだいたい寝ていた。5月13日(月)。早く帰る。5月14日(火)。夜まで対応。あまり眠らない。5月15日(水)。高校へ挨拶。早く帰る。漫画を読む。5月16日(木)。面談があり、途中参加。5月17日(金)。仕事。5月18日(土)。寝ていた。草刈り。5月19日(日)。集まって草刈り作業。5月20日(月)。読書。5月21日(火)。読書。5月22日(水)。期日前投票従事。5月23日(木)。水防訓練。5月24日(金)。面談や訪問。5月25日(土)。選挙準備。5月26日(日)。選挙。5月27日(月)。あまり行かないラーメン屋に行く。5月28日(火)。出張。土砂降り。緊急対応。職員を送っていく。読書。5月29日(水)。出張。司会。ぐったり仕事。5月30日(木)。会議。5月31日(金)。それなりに遅くまで仕事。6月1日(土)。ぐったりして1日が終わる。6月2日(日)。作業が捗った。6月3日(月)。会議、面談。漫画を読む。6月4日(火)。緊急対応。説明。贈る酒を買う。6月5日(水)。贈る土産を買う。6月6日(木)。手紙を書く。6月7日(金)。早く寝た。6月8日(土)。荷物を送る。batファイルを作る。草刈り。昼寝。調べ物。6月9日(日)。大倉草刈り。足湯。作業。6月10日(月)。朝から作業。仕事は緊急対応。6月11日(火)。夕方緊急対応。6月12日(水)。早く寝た。6月13日(木)。早く寝た。6月14日(金)。ぐったり。6月15日(土)。創作が捗った日。6月16日(日)。創作が進む。6月17日(月)。仕事をした。6月18日(火)。休暇。買い物。服を買ったり、贈り物を買ったり。6月19日(水)。少し作業。6月20日(木)。早く寝た。6月21日(金)。朝活が捗る。祖母に贈り物。6月22日(土)。1作完成。微修正。6月23日(日)。昼寝。通夜に行く。ネタ出し、出ない。6月24日(月)。ネタ出し、出ない。6月25日(火)。創作。6月26日(水)。創作。6月27日(木)。創作。6月28日(金)。飲みに行く。健康的に帰る。6月29日(土)。創作。6月30日(日)。草刈り。創作。7月1日(月)。創作。7月2日(火)。創作。7月3日(水)。創作。7月4日(木)。創作。7月5日(金)。飲みに行く。少し健康的に帰る。7月6日(土)。午前中ぐったり。車検。7月7日(日)。種を植える。創作。7月8日(月)。創作。7月9日(火)。創作。7月10日(水)。創作。7月11日(木)。創作。完成。7月12日(金)。飲み会。7月13日(土)。墓場の掃除。デバッグ。7月14日(日)。草刈り。肥料を蒔く。デバッグ。登録。テストプレイ依頼。製作開始。7月15日(月)。朝活、創作。挨拶回り。7月16日(火)。朝活、創作。眠くて寝てしまう。7月17日(水)。朝活、創作。7月18日(木)。朝活、創作。7月19日(金)。朝、デバッグして登録。エクストラを作ってテストプレイ依頼。7月20日(土)。買い物。7月21日(日)。草刈り。死にそうになる。盆の準備。買い物。某施設に漫画を読みに行く。7月22日(月)。ぐったり仕事。7月23日(火)。ぐったり仕事。7月24日(水)。チラシの枚数を数える。7月25日(木)。訃報。お悔み。チラシの枚数を数える。会議。7月26日(金)。盆送り。チラシ配布。出張。VBAをいじる。親がコロナ感染した連絡を受ける。大学時代の友人とチャット。7月27日(土)。納棺。7月28日(日)。買い物。7月29日(月)。通夜、親戚代表挨拶。7月30日(火)。告別式。7月31日(水)。遅くまで仕事。8月1日(木)。遅くまで仕事。8月2日(金)。焦る仕事。仕分け。8月3日(土)。早起きして草刈り。虫に刺される。美術館。しゃぶしゃぶ。倒れるように寝ていた。8月4日(日)。砂原開田草刈り。BNを聴きながらゲームをしながら漫画を読んでいた。【最近読んだ漫画】吟鳥子、作画協力:中澤泉汰『きみを死なせないための物語』(全9巻)。SF。スペースコロニーで暮らす人類の物語。独自の社会制度の中の特殊な人間関係を描いている。長命な人類、普通の(旧)人類、短命な病気にかかっている人々が出てくる。生きることへの哲学。極限状態の差別と恋愛。作品の随所からCLAMPや萩尾望都、日渡早紀の匂いがする。果てしなく壮大な物語で、良い感じの終わり方だった。悲しく楽しい番外編である9巻も面白かった。凄いSFしていると思ったら、星雲賞受賞作だったのですね。きっと作者さんはターラみたいな人なのではないかと邪推しながら読んでいた。漫画:藤堂裕、原案:明智憲三郎『信長を殺した男外伝~乱世の麒麟たち~』。松永久秀の最期を別の角度で描いている。無辺の話がコミカルで面白かった。相変わらず、登場人物たちの顔が濃い。萩尾望都『あぶない丘の家』(文庫版全1巻)。SF寄りのファンタジー。4つ話が入っているんだけど、それぞれ全然違う。過去に行ったり未来に行ったり。鎌倉幕府の話が勉強になった。解説を森博嗣が書いている。ただただファン目線の熱の入った文章で、知性は全く感じなくて面白かった。細野不二彦『Blow Up!』(文庫版全1巻)。若きジャズバンドマンの物語。バブル時代のような雰囲気。本筋の話より、中盤の、中年のオジサンが活躍する話が面白い。短編の面白さ。八木教広『蒼穹のアリアドネ』(全22巻)。割とスタンダードなファンタジーバトル漫画のようだったけれど、時間移動の話が出てきてから熱い展開。最初、(実際はそうではないんだけど)物見遊山のような動機で旅を始めるのが、なかなかないパターンで楽しい。そのままでも良かった気もする。次々に仲間が増える。それぞれにそれなりにエピソードがあるんだけど、展開が早すぎるので、50巻くらいかけてゆっくり物語ってくれればベストだったかもしれない。コメディとシリアスが丁度良い感じのバランスで楽しかった。『エンジェル伝説』と『CLAYMORE』の丁度中間くらい。人間以外の12の種族、四天の騎士、失われた11人、皇国の最高戦力セブンソード、7つの聖具、8つの光の領地、厄災を運ぶ4人の角を持つ兎、原初の光へ導くとされる3つの秘宝、大戦を終結させた実力者である三英傑……。やたらと数字のつくグループが出てきて、「これ、本当に全部終わりまでに出てくるのか」と思いながら読んでいた。全部出ていたと思う。タイムパラドクスが起こってああなる展開は力業だけど、好きなんですよね。『ASTLIBRA』を思い出しながら読んでいた。オーサ・イェークストロム『北欧女子オーサ、日本で恋をする。』。恋愛に対する文化の違いを描くエッセイ漫画。ベタな漫画の表現が上手い。どんな内容でも楽しく読める。流石国際人なだけあって、いろいろな価値観が進んでいて、保守的な古い人たちに読んでいただきたい内容。次回作を早く読みたいです。乃木坂太郎『幽麗塔』(全9巻)。戦後間もない探偵小説の、エログロナンセンンスの世界観を見事に描いている。冒険パートも含め、江戸川乱歩を思い出しながら読んでいた。推理モノとして一番好きだったのは、呪われた村の話。あと、終盤の名前の漢字の読みの話が好きです。僕の作品を知っている人は知っているだろうけれど、僕は人の名前にひとかたならぬ興味があるようなのです。人名には日本語の面白さが凝縮されていると思う。水上悟志『惑星のさみだれ』(全10巻)。筋としては面白い話なんだけど、途中まで全然入り込めなかった。キャラクターを捉えづらい。何でそんなことをするのか、何でそんなことを願うのか、というところに理解が追い付かないところがある。後半はチューニングが合ったので楽しめた。人間同士の絆よりも、獣のパートナーとの絆のエピソードの方がグッとくる。冬目景『黒鉄・改 KUROGANE-KAI』(全5巻)。無印版から続く、アクション時代劇。冬目景作品の中で一番エンタメに振り切っている作品だと思う。紅雀の丹がコメディリリーフで楽しい。銘刀鋼丸の喋るマスコットぷりが良い。本来ならもっと続くはずだった雰囲気は否めないけれど。ゆでたまご『キン肉マン超人大全』。データブックだけど、王位争奪編までの情報しか載っていない。Ⅱが始まったくらいに出たデータブック。ずっと積んであったので読んでみた。矛盾点が多い作品だけど、矛盾点もそのままデータブックに入っていて嬉しい。ゆでたまご『キン肉マンII世 second generations』(第1部全29巻)。Ⅰ世の時より絵が見やすくなっているし、挟み込まれるエピソードがちゃんとしている。Ⅰ世の序盤から中盤のような雰囲気。面白かったけど、僕が求めているのはそこじゃないんだよなと思う。ギャグ漫画が苦手なので、前半ツラかったけど、後半に行くにつれ楽しかった。懐かしい顔ぶれが多く出てきて楽しかったけど、確かにオリジナルの熱さは超えられない感じはある。バカバカしい展開はもう慣れているんだけど。読者の人気で展開が変わるのが分かる。同期のガゼルマンやセイウチンは後半全然活躍しない。ケビンが人気だったというのが本編読んでいるだけで分かる。どの立場から言っているんだって感じだけど、別に話が上手いわけではない。その情報は読者に伏せておけばいいのに、というところをすぐ描いてしまうのは昔から変わっていない。あの人物の正体は実はあいつなのではないか、というところで分かるか分からないかくらいで描けばいいのにと思う場面が多い。第2部を楽しみにしています。手塚治虫『ノーマン』(文庫版全2巻)。壮大なSF。そんなまとめ方か。『サイボーグ009』に対するアンサー作品だったんですね。ヒロインがカンガルー娘。手塚先生、ケモナーですよね。仲間たちの死に様が胸を打つ。【最近読んだ本】森博嗣『すべてがEになる』。20年以上前の1年間の日記エッセイ。森先生、ご機嫌だとダジャレが冴え渡る。それにしても、本業に執筆に趣味に、読書に旅行にと、恐ろしいくらい活動しているのが分かる。S&Mシリーズを終えて、Vシリーズの前半を書いている時期、つまり一番活動していた時期の日記なので、凄まじい仕事量。構想をまとめるの数日でやっていたのかよ。癖の強い主張も、歯に衣着せず言いたいことははっきり書いているのが、読み物として面白い。そして、柳沢教授とのコラボ漫画が楽しい。
2024.08.04
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以前、2021.12.31の記事で笑点新メンバー候補について考察する文章を書いた。結果、桂宮治だった。その後、更に1枠、春風亭一之輔がメンバー入りした。2024.3の林家木久扇勇退に伴い、次のメンバーを予想しておこうと思う。 僕が説明するまでもなく、落語界にとって笑点のレギュラーメンバーというのは重要なポジションである。メンバー入りすることでの知名度は激変するため、それだけで客を呼ぶことができる大看板になるのである。だからこそ、笑点を見ていない人でも、落語好きな人は笑点メンバーに誰がなるのかは気になる。落語会の勢力図がどうなるかに関わるからである。 長らく、笑点メンバーというのはタレント落語家で、必ずしも落語が上手いというわけではなかった。もちろん、実力派やカリスマ性のある噺家はたくさんいたのだが、タレント落語家ではない落語家で実力がある人はもっといたのである。しかしながら、桂宮治、春風亭一之輔で完全に流れが変わった。笑点メンバーになる前から、落語の実力が高いとして注目されていた噺家だったからである。時代が変わり、番組自体の人気を落とすわけにはいかないため、実力派を入れたと考えられている。 さて、では次は誰になるのか。落語好きな先輩と久しぶりに落語の話をする機会があり、もりあがった。その先輩は林家木久扇の後継に林家木久蔵の可能性が高いと言っていた。親子で代替わりは、一番つまらない展開だと思う。しかし、可能性は非常に高い。僕は、一応その時は錦笑亭満堂だと予想した。それなりに知名度もあり、面白い。あり得ないけれど、可能性は0ではないくらい。笑点の雰囲気に合うかと言えば合わないと思う。でも、花がある芸人。いじられ役。与太郎路線なら彼かなと思う。大穴予想である。 しかし、家に帰ってからもう少し考えてみた。同じ五代目円楽一門会ならば、三遊亭王楽の方が可能性は高いのではないだろうか。好楽の実子で二世落語家という意味で、木久蔵と同じだけれど、親子が共にメンバーという面白みもある。それに、木久蔵より面白いイメージがある。実力的にも遜色はない。三遊亭好楽の息子でありながら、本名を林家彦六につけられ、五代目三遊亭圓楽最後の弟子であるという話題性。何より、王楽がメンバーに入った笑点を見てみたい。ここ数年一切笑点を見ていないが、王楽が入るなら見てみたい。 五代目円楽一門会からのメンバーは現在は三遊亭好楽だけになっているので、バランスを考えてみると、五代目円楽一門会所属の落語家の可能性は高いと思われる。一時期、五代目円楽、楽太郎、好楽と3人もメンバーにいたけれど、現在は1人。ほとんど、落語協会と落語芸術協会の番組になっている。 落語立川流からは誰も出演していないが、メンバー入りする人は思いつかない。最近話題なのは、立川小春志と立川吉笑だけれど、笑点という感じではない。そもそも立川流は落語エリートの独立愚連隊なので。立川小春志は伝統芸能の担い手。立川吉笑の方がメンバー入りの可能性はあると思うけれど、新作落語の道を極めている感じがあるのでやはりタレント業に重きを置くとは思えない。 上方落語協会はどうだろう。あまり詳しくないので難しいが、上方落語協会の噺家が笑点メンバーになった前例がない。前にも書いたけれど、僕は笑福亭べ瓶(鶴瓶の最後の弟子)が好きなので、メンバー入りしたら嬉しい。 色物や他業種、講談・浪曲からのメンバー入りの可能性について、ニュース記事に書かれていることがあるが、恐らく可能性はないと思う。司会が噺家以外というのはあったが、基本的には落語家の番組なのでないと思われる。色物がなるのは座布団運びならば十分にありえる。番組が大きくなり、メンバー入りに各団体の利権が絡んでいる現在、その枠を色物や他業種に渡すはずがないと思う。 落語好きの先輩とも話していたが、落語業界全体のことを考えれば有名な落語家を増やした方が良いのだから、すでに売れている落語家をメンバー入りさせるのは悪手だと思われる。しかし、無名で実力がない人ばかりでは番組自体が衰退するからこその宮治・一之輔なのではないか。そうなのであればここで、落語が上手くない人が入る可能性もあるのではないか。 いくら何でも成金(落語ユニット)からの参入はもうないと思う。柳亭小痴楽や春風亭昇也の加入可能性は低いのではないか。今後は分からないが、今時点で更に成金メンバー加入はないと思っている。個人的な趣味から言えば、2021.12.31の記事にも書いたけれど瀧川鯉八なら嬉しい。 女性落語家の可能性はどうだろう。蝶花楼桃花なども話題性もあって良いと思うけれど、番組的なリスクを負ってまで、加入するだろうか。今後は可能性があると思うけれど、現時点ではまだ可能性は低いように思える。 次期メンバーがいつ発表になるかも発表もされていない。テレビを見る習慣がないので笑点も見ないと思うけれど、誰になるかは興味があるのである。 確かに木久蔵は最近Youtubeを更新していないし、可能性は非常に高いと思うけれど。僕は五代目円楽一門会を推したい。
2024.03.24
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雑文を書くことを再開しようと思っています。創作に行き詰っておりますので、いろいろやってみるのです。小説は長らく書いておりませんし、鳥籠名義で発表したゲームは2022年夏の『ソウテン鏡事件』が最後です。別名義の方も、最後の作品を発表してからもうすぐ1年くらい経ちそうです。文章は書かなければ下手になる一方ですし、書いているうちに何か閃く可能性もあるので、書こうと思ったのです。考えを文章にすることで考えが整理されること、それによって少し心が軽くなることを経験的に知っているので。そして、この文章はちゃんと公開して誰にでも見ることが出来るようにしようと思います。どんなに恥ずかしい内容でも、見られることを意識して書くことの方が、自分の研鑽になると考えているからです。「そもそも、創作をやっている人間が恥を恐れてはいけないんだ」と自分に言い聞かせようと常々思っています。創作やSNS、ブログ、Youtubeも何でもそうですが、振り返ってみれば恥ずかしいなんて当たり前です。何もしなければ何も始まらない。何事も上達しない。創作を上達させる方法は、他人に観てもらうことだというのはよく言われることです。これは、創作をするためにする試行、悪戦苦闘の産物です。閃きを得るにはどうすればいいのでしょう?物語を作るのはいつも苦しい。高校生の時、自分でちゃんとした物語作りをしたことがなかった時、物語を完成させることがとても難しかった記憶があります。小説も漫画も、映画もテレビドラマも、何で世の中こんなに物語があふれているのに、自分は物語を生み出せないんだろうと思っていました。実は、それは今でも同じなのです。もう十数作フリーゲームを発表し、それ以前は小説を何作も書いていました。でも、1つ話を作り終わると毎回0に戻るのです。毎回「物語ってどうやって作るんだろう?」と何も分からない状態に戻る。アイデアが次から次へと湧き出てくる人。多作の人。フリーゲーム界隈にも何人もいますが、「自分とは全く違うんだなぁ」と思いながらいつも見ています。苦しみながら、アイデアを絞り出しながら創作をしている僕は、アイデアが次々溢れてくる状態になったことなど一度もありません。何かを作り出したいという気持ちだけは、そういった人たちには負けないと思うのですが。それは苦しいことで、この先僕が何作の物語を作るか分かりませんが、何作作ろうと、きっと僕は人生の大半をこの苦しみの中で過ごすのだろうなと思っています。物語を作っている時の方が、完成するか不安ですが、熱中できているのでまだ良いのです。ネタ出し期間中は苦しい日々がただただ続いている感じ。それも年々長くなっています。他の趣味を持とうとしてもダメでした。篆刻や俳句も面白いのですが、そこまでではない。物語作りの楽しさを知った後では、どんな趣味もそこまでの喜びはないのです。創作こそが最高の趣味だと、僕は思っています。ただ年をとってもできる趣味ではないとも思います。能力が落ちれば、それを一番実感するのは自分だからです。何も思い浮かばないので、エッセイすら書けないのです。徒然なるままに思いついたことをつらつらと書くだけ。まさに雑文ですね。先日熱海旅行に行ったので、その時のことを、記憶があるうちに書き留めようと思っているのですが、なかなか時間と体力がなくできていません。そのうち書こうと思います。
2024.03.22
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2月1日(木)。早く帰る。酒を飲む。読書。BNを聴きながら、ゲーム。2月2日(金)。読書。BNを聴きながら、ゲーム。2月3日(土)。選挙準備。2月4日(日)。選挙。2月5日(月)。BN聴きながらゲーム。2月6日(火)。BN聴きながらゲーム。2月7日(水)。BN聴きながらゲーム。2月8日(木)。午後は会議。2月9日(金)。大変な会議。2月10日(土)。ぐったり。2月11日(日)。同窓会で司会をする。飲みながら帰る。昼寝。夜散歩。2月12日(月)。読書。2月13日(火)。ゲーム。2月14日(水)。ゲーム。本屋で買い物。2月15日(木)。ゲーム。2月16日(金)。ゲーム。問わず語りで力をもらう。2月17日(土)。ぐったりしていた。2月18日(日)。ぐったりしていた。買い物に行った気がする。2月19日(月)。本を読む。ゲームをする。漫画を読む。2月20日(火)。ゲームをする。漫画を読む。2月21日(水)。計画を立てる。漫画を読む。2月22日(木)。午前も午後も会議。遅くまで残っていた。2月23日(金)。午前中はほとんど二度寝していた。ボーっとゲームして終わる。数学をした。2月24日(土)。朝買い物。竹を切る。神社の裏を散歩。買い物。読書。2月25日(日)。俳句講座の動画を観ていた。「忍び見る障子の向こう雪の綿」2月26日(月)。ゲームをしていた。2月27日(火)。それなりに遅くまで仕事。2月28日(水)。早めに帰る。2月29日(木)。早めに帰る。3月1日(金)。遅く帰る。3月2日(土)。親戚と話す。図書館に行く。買い物。旅行の準備。3月3日(日)。読書。昼寝。動画を観る。3月4日(月)。読書。3月5日(火)。嫌な気分になる。読書。寝る。3月6日(水)。出張。読書。3月7日(木)。出張。読書。3月8日(金)。会議。何事もなく帰る。3月9日(土)。ぐったりしていた。出かける準備。3月10日(日)。旅行に出かける。夜街に繰り出す。歩き疲れる。3月11日(月)。旅行。歩き疲れる。夜は飲みすぎ食べ過ぎ。3月12日(火)。朝は食べ過ぎ。美術館は混んでいた。3月13日(水)。土産を配る。漫画を読む。3月14日(木)。会議。3月15日(金)。大きな会議。飲み会。二次会では落語について盛り上がる。3月16日(土)。笹竹を切り、茶畑に捨てる。3月17日(日)。親戚の家に土産物を持っていく。会合。3月18日(月)。それなりに仕事。3月19日(火)。早朝から仕事。人事異動発表。予想以上の最悪の結果。3月20日(水)。ネタ出しできない。2回昼寝。墓参り。読書。親戚が来た。【最近読んだ漫画】萩尾望都『マージナル』(文庫版全3巻)。西暦2999年、唯一の女性である聖母マザと、その息子たちだけの世界を描くSF。男だけしかいない星というのは、BLを書くためだけの究極の設定のような気もする。ハードなSFで楽しい。SF上手いなぁ。いろいろあって気になる終わり方ではある。漫画文庫版の解説で時々あるんだけど、分冊1巻の解説で後半のネタバレを書いているのは何とかならないのか。解説者は自分が描く解説が何巻に載るのか知らされていないものなのか? そうであっても、編集者が何とかするべきでしょ。「この解説は本編の先の展開に触れる箇所があります」等の註釈をつけて欲しい。漫画:藤堂裕、原案:明智憲三郎『信長を殺した男~本能寺の変 431年目の真実~』(全8巻)。ギリギリの駆け引きと、明智光秀の苦悩を描いた物語。定説を覆すという謳い文句で、史実に忠実に描いている立場の作品なので、装飾部分が少なく、その分話をドラマティックにするために時系列が行ったり来たりする工夫がされている。謀略に次ぐ謀略。劇画調で、キャラクターの顔が濃い。武将たちの顔がみんな怖いんだよ。原案者が光秀の子孫だからか、あまりに光秀贔屓の解釈、書き方がされているような気がしないでもない。ひたすら光秀がカッコイイ生き様を見せつけてくる。マンガで分かる文楽編集部・編、マンガ:上島カンナ、協力:公益財団法人文楽協会『マンガでわかる文楽』。伝統的な人形劇。演目のあらすじ解説がほとんど。だいたいヒドい話。講談と共通する話も多い。歌舞伎より文楽の方が良さが分かる気がする。実物を見たい。青山剛昌(原作)、新井隆広(作画)『名探偵コナン ゼロの日常』(全6巻)。安室さん、超人に描かれ過ぎではないか。それすらギャグになっている。豆知識とアクロバットな動きが楽しい作品。原作では本当に少ししか出ていないけれど印象的なキャラクターたちが活躍している話が多く、それが大変嬉しかった。そもそもヒロインが榎本梓だからね。星野之宣『エル・アラメインの神殿』。戦時中のドイツ軍やアメリカ軍の物語。古代ロマンあふれるS短編F。古代遺跡の中で壁画を見る話が良い。どこからどこまでがフィクションか気になるところ。星野之宣『滅びし獣たちの海』。SF短編。恐竜だけではなく、巨大鯨の話もあった。いくつになっても巨大生物は怖くて楽しい。海中に大きな正体不明の大きな生き物がいるって、それだけで怖いのは、本能的な恐怖が遺伝子に刻まれているからか。星野之宣『サーベル・タイガー』。SFに振り切った短編集。過去と宇宙と未来の物語。概念的観念的な話がいくつかあって、面白い。7つの話の中では『ユニコーンの星』という作品が好み。星野之宣『はるかなる朝』。初期短編集。後の劇画調ではなく、漫画調の絵の作品もある。コミカルなシーンもあって楽しい。SFの面白さが詰まった作品集。これぞSFという王道の漫画作品を、ここまで多く書いているのはこの作者しかいない。最後の『遠い呼び声』が切なくて好きです。星野之宣『イワン・デジャビュの一日』。SF短編集。『海の牙』の敵の正体には、「そんな生物なの!?」と驚いた。『アリス』は、『不思議の国のアリス』をパロディした物語なんだけど、SF色の強い話になっている。脳医学の話。【最近読んだ本】宗田理『ぼくらのラストサマー』。ついにぼくらのシリーズ完結。なんとあの少年が中学校の教員になった。何も挑戦するエネルギーのない子どもたちに対して、中学生のころ廃工場を占拠して大人に戦争を仕掛けた話をするシーンが、シリーズ読者には嬉しい。たった10年だけれど、色濃いジェネレーションギャップを描いている。子どもは社会と共に変わりゆくのですね。宗田理『新・ぼくらの円卓の戦士』。全く新しいシリーズ。今のところ、共通の登場人物も出てきていないので、売り上げのために「ぼくらの」をタイトルにつけたとしか思えない。個性豊かな少年少女が塾に集まり、闇の集団と戦う物語。メールでやりとりしたりと、現代的になっている。宗田理『新・ぼくらのサムライ魂』。『円卓の戦士』の登場人物は本当に少ししか出てこないんですね。2人の侍の戦いと、手を組んだ活躍。もう、シリーズが続いて『ぼくらの七日間戦争』の雰囲気はあまり残っていないように感じる。東野圭吾『名探偵の掟』。本格推理のお約束を茶化したギャグみたいな小説。メタ発言がいっぱいあって、笑いながら読んだ。普通に書いたら作品にならないような小粒のトリックを使っているのに、ちゃんと作品として面白い短編集。推理小説のお約束に乗っかって楽をしている作者と読者に対する挑戦でもある。杉浦日向子『大江戸美味草紙』。江戸時代の食文化について、江戸の川柳を引用してコメントしていくエッセイ。江戸前とは流儀であるという話。読んでいると腹が減る。僕は日本人なので元々日本食は好きだけど、本当に年々好きになっていく。尾崎紅葉『金色夜叉』(上下巻)。熱海に行く予定があったので、図書館で借りてきて急いで読んだ。地の文が綺麗だけど、難しい。会話部分は口語体で読みやすい。上巻の前編がやはり一番盛り上がるシーンである気がする。富山唯継は、僕の脳内では垂金権造みたいなビジュアルなんだけど、当たっているだろうか?都筑道夫『都筑道夫のミステリイ指南』。エンタテインメント小説とはどういうものか、どうすれば書けるのかを解説した本。ミステリイ指南とタイトルにあるが、半分以上、作者の専門である怪奇小説について書かれている。そもそも書き方を教えることなどできず、書いたものを添削して良くしていくことはできるというスタンス。怪談ショートショートを書きたい気持ちになってきた。推理小説で解決に必要な部分は描写が細かくなり、読者にバレるというのは、非常に共感できる。村上芽・渡辺珠子『SDGs入門』。SDGsの解説や企業の考え方の本。企業や行政で働く社会人は読んでいた方が良いかもしれない。短いセンテンスの項目だけ知っている人が多いかもしれないけれど、全体の文章を読むことで省略されている理念を理解できる。何かをやる指針だけではなく、何かをやらない指針にも出来るという側面がある。【最近観た映画】『ファンタスティック・プラネット』。1973年のアニメ映画。ルネ・ラルー監督作品。公式が無料で公開している期間だったので観てみた。昔のSF感が面白い。全てのシーンが不気味な絵画のよう。対象年齢は何歳くらいを想定した作品なのだろうか。大人も楽しめる作品だけど、小さい子どもは怖いかもしれない。
2024.03.20
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2024年1月1日(月)。あけましておめでとうございます。しめ縄等を設置。読書。篆刻。親戚と食事に行く。散歩。昼寝。地震の際は寝ていた。地震のニュースを見る。動画を観る。ゲームをする。1月2日(火)。友人とマラソンに行くも中止だった。親戚の家に行く。1月3日(水)。友人と温泉に行く。親戚が来る。買い物に行く。1月4日(木)。仕事はじめ。早く帰って夕食を食べて迎えに行く。お土産を私に行く。年賀状を書いた。1月5日(金)。ゆったり仕事。読書。1月6日(土)。年賀状を書いて出す。買い物。遠方の親戚に電話する。1月7日(日)。左義長の準備、竹取、左義長。1月8日(月)。ぐうたらしていた。買い物。神社に初もうで。寒くて震えていた。ゴミ出し。1月9日(火)。緊急対応。早く寝た。1月10日(水)。家庭訪問をして帰宅。音楽を聴く。1月11日(木)。急な面談。1月12日(金)。遠くの市へ研修。昼は中華を食べた。1月13日(土)。神社で初詣。買い物。1月14日(日)。朝寝。タイヤ交換。1月15日(月)。忙しい上に停電していた。大変だった。ゴミ出し。1月16日(火)。早く寝た。1月17日(水)。研修。訪問等。忙しく遅くまで働く。1月18日(木)。会議が長い。1月19日(金)。緊急対応が多かった。本を読む。1月20日(土)。1日読書。昼寝。1月21日(日)。昼食会。1月22日(月)。読書。1月23日(火)。読書。1月24日(水)。読書。1月25日(木)。会議。読書。1月26日(金)。読書。1月27日(土)。配りもの。BNを聴きながらゲーム。1月28日(日)。買い物。会合。チャット。BNを聴きながら、だいたいゲームをしていた。1月29日(月)。早く帰る。読書。BNを聴きながら、ゲーム。1月30日(火)。遅く帰る。酒を飲む。読書。BNを聴きながら、ゲーム。1月31日(水)。早く帰る。酒を飲む。読書。BNを聴きながら、ゲーム。篆刻練習、「甲辰」を彫るが盛大に笑える失敗をする。【発表】2023年に読んだ本を単純に冊数で集計。小説68冊、小説以外の実用書やエッセイ17冊、漫画313冊。積読本の消化のために小説を結構読んだ気がしたんだけど、思っていたほど多くない。漫画の方は思っていたより読んでいた。【最近読んだ漫画】漫画:めぐお、原作:悠戯、キャラクター原案:てつぶた『迷宮レストラン ダンジョン最深部でお待ちしております』(全1巻)。よくあるグルメファンタジー。何も考えず「おいしそうだなぁ」と思いながら読んだ。スイーツの話が多かったけど、もっとメインディッシュっぽい料理の話も見たかった。同じ路線のもっとメジャーな話があるので、若干の物足りなさを感じながら読んでいた。【最近読んだ本】石光真人:編著『ある明治人の記録 会津人柴五郎の遺書』。二部構成で、第一部は柴五郎翁自身の文章。明治を生きた人の文章で、しかも文章を書くのは本業ではない人の文章なので、読みづらい。第二部に入ってスイスイ読めた。明治維新の大変さを感じる。泡坂妻夫『写楽百面相』。江戸時代の人々の会話を楽しめる。江戸の街並みを体験できる一冊。『写楽 閉じた国の幻』を先に読んでいたので、要点や予備知識ありの状態で読めた。作戦勝ち。宗田理『ぼくらの天使ゲーム』。昔読んだかもしれない。忘れてしまった。宗田作品を大量にもらってきたので読み始めた。七日間戦争の後日譚から始まる。悪ガキたちが悪い大人たちと戦っていく話。子供向けに書かれた本だけど、かなりハードな内容で、「本物の戦争を経験した人の書くものは違うなぁ」と思う。全共闘の匂いもする。当時の社会問題を取り入れており、七日間戦争より社会派推理小説をしている。時代劇ではないんだけど、昭和時代の現代を描いているので、ギャップが楽しい。でも、やっぱり子どもの本質は変わってないのかもしれないなぁと思う。宗田理『ぼくらと七人の盗賊たち』。中盤まで悪ガキと盗賊団の戦いを描き、終盤は盗賊と手を組んで大仕事をなす物語。義賊ではないが悪ではないコミカルな盗賊たちとの交流を描いている。全然ハードな内容もなく、漫画みたいなコミカルな話でさらさらと読めた。宗田理『ぼくらのデスマッチ 殺人狂がやって来た』。割とスタンダードなサスペンス。そして、担任が殺されてしまい犯人があの人という、子ども向けだけど殺伐している内容。子どもの誘拐事件も絡んで、盛り上がる。宗田理『ぼくらの危(ヤ)バイト作戦』。中学生が仲間のために、みんなで金を稼ぐためにバイトをしようという話。事件に巻き込まれていく。泥棒と手を組むエピソードが面白い。「大人たちがそんな行動とるか?」という場面はあるけど、子どもたちは生き生きしている。宗田理『ぼくらのC(クリーン)計画』。政界をひっくり返す情報が書かれた手帳を巡る、悪ガキたちと暴力団、殺し屋の戦いを描いた物語。前作の続編という色が濃く、続けて読めて良かったと思う。ドタバタ、アクション。毎回、あとがきが熱い。宗田理『ぼくらの秘学園祭』。不登校児童を扱った作品。30年以上前に書かれた作品で、当時の不登校児童の数が少なくて、全然状況も常識も違うのが面白い。番長って言葉が出てくるのも時代を感じる。タイトル通りクライマックスの学園祭シーンに収束するように物語が作られている。最終ページの「いたずらのない人生なんて、生きている意味がない」は名言だと思う。宗田理:編『ぼくらの作文コンクール』。中高生の読書感想文集を宗田理が選りすぐったもの。まず「小説じゃないのかよ!」と思い、読み始め「宗田作品の感想文でもないのかよ!」と思う。「素人が書いた作文を読んでもなぁ」と思っていたけれど、「中高生はこういうことを考えながら読書するのか」と存外楽しく読めた。中高生は文章にエネルギーがありますね。宗田理『ぼくらの恐怖ゾーン』。前半は青春小説、後半は冒険小説っぽい。子ども向けだとは思っていても、地下迷路の探索は楽しい。前の作品を知っている人は虚しい気持ちを抱く展開かと思われる。高校生編は再び展開がハードですね。宗田理『ぼくらのメリークリスマス』。泥棒為朝や七福神など、シリーズの過去作のキャラクターが活躍する。単体ではあまり楽しめない作品かもしれない。新興宗教、犯罪組織と子どもたちが戦う物語。宗田理作品って、赤川次郎作品に似ていると思う。子ども向けの赤川作品という感じ。宗田理『ぼくらの『第九』殺人事件』。昔読んだ作品だったかもしれない。最もミステリー小説している。シリーズを通して読んでいくと、人間関係がどんどん変化していくのが面白い。初登場の城山ひかるが楽しい。宗田理『ぼくらの秘密結社』。ぼくらの仲間たちが秘密結社KOBURAを結成し、犯罪組織と戦う話。不法労働者の話題もあって社会派。結構人が死ぬ。シリーズを通して、色が違う作品が結構ある。七日間戦争とはまた違った方向性・雰囲気の話。いろいろ書ける人なのですね。宗田理『ぼくらの『最強』イレブン』。まさかのサッカー小説。と思いきや、終盤はヤクザとの抗争になった。盗難事件の犯人は中盤で明らかになる。いろいろな要素が入った青春小説と捉えれば良いのかな。双子が出てくるけど、そんなに双子ネタはない。竹内薫『ペンローズのねじれた四次元』。ペンローズに焦点を当てて量子力学や相対性理論について解説している。途中、曲がった空間の話をしている部分があって、「そういえば学部生の頃に微分幾何学の勉強していたなぁ」と思い出した。ひたすら微分をして曲面の曲率を求めていたあの頃が懐かしい。マセマティカを使って書かれた図がいくつか掲載されている。終盤に結び目理論にも触れていて楽しい。宗田理『ぼくらの校長送り』。津軽を舞台に、悪ガキたちが教師たちと戦う話。シリーズは一貫して、子どもが大人たちに戦いを挑み、勝つという物語。子どもが大人に勝つというファンタジーを作者も読者も求めているのかもしれない。年をとっても強い老人というファンタジーを意図的に描く尾田栄一郎に通じるものがあると思う。宗田理『ぼくらのコブラ記念日』。シリーズの最初から登場していた老人瀬川さんが亡くなる話。彼の過去に関わる財界の大物との闘いを描く。瀬川さんが粋で良いんです。死ぬ前にぼくらに宛てたメッセージが素敵です。宗田理『ぼくらのロストワールド』。弟たちの世代と共闘する話。パワーに満ちた子どもたちの活躍。社会派色が強い。だいたいの話で、校長、教頭、生徒指導教員は悪者になっている。ぼくらの仲間たちの未来の目標が見えてきた。少しずつ大人に向けて時間が動いている。宗田理『ぼくらの卒業旅行(グランド・ツアー)』。アジアの歴史に触れる旅。なかなかアカデミック。白血病の子の話はほぼ実話なのですね。高校生活最後の物語。ぼくらの仲間たちが卒業旅行を通して大きな学びを得る物語。今回の敵は海外旅行をしている悪い政治家。観光コースではないアジア旅行をしてみたくなった。宗田理『ぼくらのグリム・ファイル探険(上下巻)』。青年編に入って、ぼくらの仲間たちが急に頭いい会話を繰り広げている。中学生編でいたずらばかりしていたあの子たちとは思えないくらい。様々な資料の引用もあり、作者も頭良くなっている気がする。上巻は推理小説だと思って読んでいたら、下巻はファンタジーのような内容になってきた。呪文で情報ウィルスをばらまいて、人々を狂わしていく秘密結社との闘い。
2024.01.31
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12月3日(日)。避難訓練。昼寝。読書。動画編集。12月4日(月)。質素なものを食べた。動画編集。12月5日(火)。面談。読書。動画編集。12月6日(水)。会議と訪問。早く帰宅。読書。動画編集。12月7日(木)。読書。長々と会議。仕事を急ぐ。動画編集。12月8日(金)。遅くまで仕事。少し読書。12月9日(土)。読書。動画を観る。12月10日(日)。早く起きて読書。散策に行く。仏舎利塔。買い物。12月11日(月)。いっぱい食べて血を抜いた。少し寝て、動画を観る。12月12日(火)。少し寝て読書。12月13日(水)。飲み会の予約。読書。12月14日(木)。読書。12月15日(金)。朝起きて読書。夜はぐったり。12月16日(土)。車検が終わった車を取りに行く。ゲーム。灯油を買いに行く。12月17日(日)。寺の掃除。昼寝。読書。ゲーム。12月18日(月)。いろいろ緊急対応。フリーゲームに頭を悩ませる。12月19日(火)。朝読書。12月20日(水)。読書。12月21日(木)。読書。12月22日(金)。読書。12月23日(土)。洗濯。12月24日(日)。窓ガラスを洗う。ケーキを食べる。ワインを飲んで早く寝る。12月25日(月)。残りのケーキを食べる。20分くらいの作業が無に帰してがっかりする。12月26日(火)。疲れていた気がする。12月27日(水)。早く寝てしまった。12月28日(木)。飲み会。飲み過ぎた。12月29日(金)。ぐったりしていた。12月30日(土)。午後は買い物。あまり何もせずぐったりしていた。少し本を読んだ。2023年12月31日(日)。蕎麦を受け取りに行き、配る。一緒に食事。駅まで送る。買い物、散歩。漫画を読む。本を読む。動画編集。良いお年をお迎えください。【最近読んだ漫画】篠原健太『SKET DANCE』(全32巻)。良い話だったなぁ。ギャグとシリアスの振り幅がこんなにある作品って、他にあるだろうか。僕はギャグ漫画が苦手なので、頑張って読んだんだけど、ギャグのノリも悪くないです。シリアスなエピソードや学園ラブコメっぽいエピソードが全部良い。ところどころ推理要素があるのも趣味に合う。熱くて青くて、素敵な物語。1話毎にあとがきが入っているの、最初は「冷めるからいらないよこんなの」「物語に集中させてくれ」と思っていたけれど、どういうことを考え試行錯誤しながら週間連載しているというのが分かって勉強になった。これはこれで良いですね。主人公出生の秘密の話や、スイッチ関連の話が良い。最終巻、PCを閉じるシーンが感動的。漫画だからこそ成立するキャラクター、漫画だからこそできる物語。【最近読んだ本】綾辻行人『暗黒館の殺人』(文庫版全4巻)。集大成。建築家中村青司にとっても、特別な館だったのですね。「読み終わると今までのシリーズ作品を読み返したくなる」という評判は聞いていたんですが、確かにそうなりました。辛うじて経験則で玄児の謎と、江南のトリックは予想が出来ていたけれど、それ以外の部分は全く驚きの連続。江南のトリックの方は第二部開始時から不審には思っていたけれど、その後の偶然の一致のせいで「もしかして違うかも」と思い始めていた。中也の謎についても全く気付かなかった。そこまでズレが大きくて、あれもこれも伏線になっていたとは気づかなかった。移動する視点と最終章の幻視はもはやホラー小説。結局ダリアの力の真偽やその後どうなったのかに一切触れていないところが良い。半分以上幻想小説だから。全ての登場人物が大なり小なり狂っていて、その中で推理をしていくのが楽しい。長い作品だけれど、心地よく楽しかった。館の奇妙な住人達との交流が怖く楽しい。例え筋を思いついたとしても、この作者でなければ成立させることができない内容。それくらいメチャクチャな内容だけど、小説として、ミステリとして成立している。傑作。先に中原中也の詩集を読んでいて良かった。中也の詩集からの引用がかなりある。美鳥と美魚が可愛い描写がある。どこかはネタバレになるから言わないけど、玄児の説明の中での彼女たちの行動が可愛いと感じる。「本格ミステリとは何か」ということを古今東西いろいろな人が議論してきた。それぞれの作者とそれぞれの読者、1人1人違うミステリ観を持っていると思う。この作者は「本格ミステリとは雰囲気」と言っている。この作品が最も雰囲気が出ていると思う。怖いくらいの漆黒の闇。どんなに本気で考えながら読んでも完全には分からない。それでも最後に絶対楽しませてくれる安心感がある。岡本かの子『ちくま日本文学全集 岡本かの子』。90年くらい前の小説だけど、読みやすい。恋愛に生きた著者らしく、恋愛小説が主。『金魚撩乱』『河明り』が面白かった。お嬢様なだけあって上品な文章を書くなぁと思いながら読んでいた。息子への手紙も載っていて、息子に対するストレートな気持ちが胸を打つ。綾辻行人『びっくり館の殺人』。ミステリーランドというレーベルから出ているので、子ども向けに書かれており殊更読みやすい。このレーベルはどう考えても、子どもにトラウマを植え付けることを目的に書かれているとしか思えない作品ばかりある印象。不気味な屋敷の冒険譚で心躍る。「邪悪」を明確に書いていないところ、闇の眷属になったかのような描写が良い。『暗黒館の殺人』を読んだ後なので「みお」に驚く。そして『虚無への供物』!法月綸太郎『キングを探せ』。最高に上手い。ロジックを積み上げていく感じが良い。続きが気になって夢中になる読書体験が出来る。地味だけど、小手先ではない面白さ。法月作品の良さってこれだよ。十数年前に某推理小説研究会OB会の飲み会で話題になっていた。今回読んだことで、先輩がタイトルについて言っていた意味が分かった。倒叙ミステリの傑作。前半の生々しさと後半のロジックが素晴らしい。交換殺人は応用性が高い。綾辻行人『奇面館の殺人』(上下巻)。ああ、いいね。本格ミステリーはこのくらいバカバカしいものでないと。発想の面白さ。初期作品の面白さがある。いかにも推理小説のような舞台。仮面の館に招待された仮面の客たち。仮面の主人が殺されて、客人の仮面には鍵がかけられて脱げなくなってしまう。と、あらすじをこれだけ書いただけでもバカみたいで面白そうでしょ。登場人物紹介が載っていないのはシリーズ初ではないか。地の文で虚偽の記述を書かないためというのは初めから分かったけれど、そういうことだとは思わなかったよ。ありとあらゆる入れ替わりの可能性を検証していく。鹿谷の同一性証明のシーンは、シリーズだからこその面白いシーンだった。いろいろな可能性を検証していくんだけど、どれも直前に読者側が考える可能性を次々に否定していく。中には「これが真相ならかなり面白そう」というものもいっぱいあった。疑問に思ったことをエピロ-グで全部回収してくれる。早坂吝『○○○○○○○○殺人事件』。良いね、バカすぎるでしょ。素晴らしい。見たことのないタイプの、あのトリックだった。何であの理由が明示されていないのかと、「何かあるな」と思いながら読んでいたが、これは分かりませんよ。いろいろな推理を厳密に検証しているところが面白い。途中で主人公が南国モードに入り、性格が変わるの楽しかった。『ファウスト』を読みたくなった。タイトルは、まさか、その言葉が入るとは。地の文に虚偽の記述を書かない配慮や神の視点への言及等、物語のノリとは裏腹にミステリの描き方はかなりしっかりしている。表紙のイラストはある意味ミスリードか。恩田陸『私の家では何も起こらない』。静かなホラー小説。大工の話が好きかな。ベテランの大工ってカッコイイよね。舞台は外国っぽい雰囲気。和風ホラーのような雰囲気の幽霊なんだけど、スプラッターな感じは洋風か。島田荘司『写楽 閉じた国の幻』(文庫版上下巻)。日本美術史の謎に迫る物語。現代と江戸時代を舞台に描かれていく物語。浮世絵の専門家でもないのに、何でこんな作品が書けるんだ。どこまで史実なのか。そう思いながら、長いあとがきを読んで再度驚く。例え自分が小説書く能力が高かったとしても、浮世絵の研究者だったとしても、この作品は絶対に書けない。最初から最後まで引き込まれる物語。蔦屋重三郎のキャラクターに作者の魂が入っている。「謎に満ちた天才浮世絵師東洲斎写楽とはいったい何者だったのか?」という歴史上の謎に、推理小説家島田荘司が挑んだ本というようにも読める。デビュー当時から温めていた内容というのが恐ろしい。【最近観た映画】『ゴジラ-1.0』。1945年終戦直前から物語は始まり、1947年までの物語。戦争に対する登場人物たちの思いの違いが物語を盛り上げている。ほとんど文句はないけど、主人公とヒロインの顔が綺麗過ぎるのは気になった。もっと汚れていて髭も伸びているだろと思う。ゴジラの絶望感な強さが良いですね。逃げ惑う人たちの顔や髪型、服装、小道具が全部終戦当時のものを再現している。ゴジラシリーズで描かれていない時代を描いているので、街の風景見ているだけでも面白い。
2023.12.31
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タオさん製作の『SPIEGEL EI』。屋敷と鏡、夢と現実を彷徨う探索型サイコアドベンチャー。苦労してクリアしたので、攻略情報のメモを載せておきます。この作品にはアンバランス値と呼ばれる内部パラメータがあり、その高低がエンド分岐に関わります。アンバランス値を上げると思われること(表世界の書庫の本より)「ひとのいうことちゃんと聞かないのは悪い子」「聞き耳を立てるのは悪い子」「ひとのもの勝手に取るのは悪い子」「うそをつくのは悪い子」「ちょっと、人のもの勝手に見るのやめてくれない?」「あなたって考えなしなのね本当に単純…」【午後1時】鏡を見る。2階右側南部屋へ。1階右手前ギャラリーへ。鏡の世界へ。鏡世界1階手前左ギャラリーで「2801」と描かれた絵を見る。表世界2階右側南部屋で紅いバラを取得。鏡世界1階左手前ギャラリーで紅いバラを捧げる。バラの鍵を取得。表世界2階左手前「アイの部屋」を解錠。扉に「1085」を入力して解錠。表世界1階左手前書庫で話す。鏡世界2階右手前の部屋でトルソと話す。鏡世界2階左奥ようせいに話しかける。鏡世界2階左南側の部屋でダイナーの鍵取得。鏡世界1階右奥でちえねずみを取得。天使は3段目の左。鳥の鍵を取得。鏡世界1階右手前書庫を解錠してテューマに話しかける。表世界へ。チョークを取得。【午後2時】表世界2階左奥テューマの部屋でメイドにダイヤの紙片をもらう。2×3=66-1=52+7=99-4=5ダイヤ=8表世界2階廊下でフロイからパレットナイフをもらう。鏡世界へ。鏡世界1階左奥へ行き部屋を覗く。鏡世界1階左手前ギャラリーで左の黒い絵画の絵具を落とす。スペード=0鏡世界2階右南側でお茶に誘われる。表世界1階左奥で陶器のカップを取得。鏡世界2階右南側でお茶を飲む。テーブルの脚を取得。鏡世界2階右手前で蛇にテーブルの脚を与え、鳥の羽根を取得。鏡世界2階左奥でようせいに鳥の羽根を提出し、ハートの紙片を取得。redblackgreenpurple=Violetbluepinkハート=11表世界2階左奥で柵を確認、表世界1階左手前書庫のテューダからクラブの紙をもらう。図書館の周期表の本と組み合わせて考える。クローバー=1表世界2階左奥で柵をpass=10811で兎の檻を解錠金庫からドアノブを手に入れる。【午後3時】表世界2階右手前へ。小さい鍵を取得。電話に出る。鏡世界1階左奥で少年に鍵を渡す。鏡世界1階右手前書庫テューマからロリポップをもらう。鏡世界2階左手前の白い部屋に入り、降りていく。白い部屋の左端でマッチを取り、蝋燭に火をつける。動物の色を確認してレバーを上下部屋の外、ガラス破片の中にある黒い鍵を取得12345KNOCK0NE扉を1回ノックする。黒板から赤いチョークを取得赤いチョークで扉を書いて開ける。左端林檎を確認。右側梯子を取得し、左端林檎を取得。林檎を息子に渡す。矢を取得。矢をモンスターに射らないでロリポップを渡す。【午後4時】表世界2階右南の部屋でチョークを取得鏡の前のテューマに話しかける鏡世界1階手前右の書庫の奥へ行く。『祖母宅からまっすぐ進んで2つめの分かれ道、岩に座り込む。オオカミ「右に曲がって次の分かれ道を左」十字路のキツネ「ここを左に曲がって2つめの家」』鍵を拾って、右の家に入る。鳥に追いかけられたら、部屋の外に出て鍵を閉める。無視してまっすぐ進み、無視する。木の前に立ち、前に3歩右に突き当たるまで行くとドアがある。右の箱を移動させて上の紫に乗せる。右の部屋でレバーを動かし、左の部屋でもう1つの紫に乗る。白い空間、ソファの右側で白い鍵を取得。条件(アンバランス値が高い、かつ、鏡を多く見た)によって、2階奥中央の部屋に入れる。→SideE2階右南の部屋でチョークを取得。→鏡へ ・ハートのカギ:自動的に貰えます・スペードのカギ:アンバランス値一定以下で白黒のマップ入り口の人物に話しかける・クローバーのカギ:3F左の部屋・ダイヤのカギ:1.ようせいに話しかける 2.切り株の根元を調べる 1・2を満たした状態で該当の場所(白黒世界最奥)に行くと手に入るアイテムをようせいに渡す4つの箱を施錠し、キャンセルキーを取得。circus:サーカスマップ、テントのボタンを押してコインをもらう。ポップコーンを買ってテントへ。破れたページをもらう。abyss:ラジオの部屋の紙を読む。手前のステージでセーブすると数字(3135)が出る。factory:うさぎ、7、ねこ。うさぎだけ鳥ではない。7だけ上に乗れる。メニュー画面に猫がいない。???:9016 ゲームオーバー画面とオープニング画面。「従う」→SideD「逃げ出す」→アンバランス値が高ければSideC、低ければSideB キャンセル→SideA所感:メタフィクション的な仕掛けもあり、面白い試みだなぁと思いながらプレイしました。グラフィック素材が恐らく全て自作であり、その使い方もユニークで、大変参考になりました。プレイ記録:https://www.youtube.com/watch?v=1itSlIwAlv4&list=PLEU2oxinJpzq_5aPeTu-Kjszh85-WQGtN&pp=gAQBiAQB
2023.12.19
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11月13日(月)。早く帰って通夜に行く。11月14日(火)。引っ越し手伝い。書類仕事。仕事を片付ける。11月15日(水)。本を読んで眠くなる。11月16日(木)。遅くまで会議の準備。夜はたこ焼き食べてビールを飲んですぐ寝た。夜中にゴミ捨て。11月17日(金)。朝シャワー。大きな会議。午後も大変な会議。11月18日(土)。朝病院に行く。薬を飲む。昼寝。一日中寝ていた気がする。11月19日(日)。買い物。薬を飲む。11月20日(月)。訪問2件。本を読む。薬を飲む。11月21日(火)。研修、話し合い。役に立たない感じで帰る。薬を飲む。本を読む。11月22日(水)。緊急対応した。11月23日(木)。家で本を読んでいたり、昼寝したり、動画を観たりしていた祝日。11月24日(金)。遅くまで残っていた。読書。11月25日(土)。草刈り。落ち葉掃き。読書。11月26日(日)。公園と寺に紅葉を見に行く。読書。11月27日(月)。読書。音声と動画編集の練習。11月28日(火)。音声と動画編集の練習。11月29日(水)。読書。動画編集の練習。酒を飲む。11月30日(木)。会議。ゴミ出し。読書。すぐ寝てしまった。12月1日(金)。面談ばかり。読書、島田荘司は良いですね。動画編集の練習。12月2日(土)。早起きして朝食を食べて読書。漫画も読んだ。動画編集の練習。【最近読んだ漫画】こうの史代『この世界の片隅に』(上中下巻)。戦中から終戦までの人々の日常を描いた漫画。残酷なまでの日常。ほとんどほのぼのしているのが逆にリアル。説明的な描写を極力排しているので、普通の漫画より読解力が必要。あの時代を追体験できる名作。これは読んだ方が良いですよ。横溝正史:原作、影丸穣也:画『八つ墓村』。劇画コミカライズ。『涙流れるままに』に『八つ墓村』や「津山事件(都井睦雄事件)」の話題が出てきていて、本屋で見かけたのでつい買ってしまった。原作を読んだけど、ほとんど内容を忘れていた。『獄門島』と似ていて、どっちがどっちだったか思い出せなかった。こうして読んでみると、金田一先生、あまり推理していない。「くそー、金田一さんはなにをしているんだー!」って主人公に言われていて、さすが殺人防御率が悪いので有名な探偵という感じ。【最近読んだ本】武光誠『名字と日本人 先祖からのメッセージ』。名字の歴史、分布についての本。自分の祖先の系図を作るの、面白そうだけど大変そう。個人の家の歴史を紐解いて、日本史の流れを考える最終章は浪漫がある。名字という切り口で書かれた日本史の本でもあると思う。マーク・ピーターセン『英語の壁 The English Barrir』。英語日本語交じりで書かれた、日本近代文学研究者のエッセイ。目の付け所が面白い話が多くて楽しい。英文が要所要所で書かれているので勉強にもなる。英語と美しい表現が紹介されている。扱われている映画や小説が良い趣味している。清水義範『ムイミダス』。ギャグ小説というよりエッセイ。言葉の専門家というイメージ。言葉を扱った話が面白い。落語の原作をやっている人なので、ユーモアセンスが高い。超・新語辞典があるけれど、30余年以上前の本なので、もう既に古語だったり定着している言葉だったりしている。養老孟司『ヒトの壁』。読みやすいエッセイ。今回は日常のことが多め。コロナ禍の中、病気をされて死を意識した内容。戦争に対する気持ちの整理。飼い猫の死。シリーズの他の作品と比べるとかなり抒情的。芥川龍之介『現代日本の文学 芥川龍之介集』。童話、私小説、幻想小説、アフォリズム、いろいろある。。当たり前だけど、有名な作品は面白いし、読みやすい。子ども向けの小説を書くの上手い。『杜子春』って、ゲームの『MOTHER』か『MOTHER2』に似たようなシーンがあった気がする。これのパロディだったのか。キリスト教の話が結構出てくるけど、解説を読むと教徒ではなかったのか? 深甚の興味があっただけ? 『歯車』、ドッペルゲンガー説があるのはこの作品のせいというのは聞いていたけど、これは確かに主人公は作者本人だからねぇ。全然期待していなかったけど『侏儒の言葉』も面白かった。20年くらい積んでいたけれど、ようやく読めた。安野光雅、なだいなだ、日高敏隆、別段実、横田順彌『噴版 惡魔の辭典』。アンブローズ・ビアスの『悪魔の辞典』と同じ趣向の本。著名人5人の競作として雑誌連載されていたもの。アイロニーが効いていて、ユーモアにあふれている。日高敏隆は何冊か本を読んだことがあって知っていたけど、こんなものも書いていたのか。下らなくて楽しくて気軽に読めた。島田荘司『涙流れるままに』(上下巻)。調べてみたら作者が50歳の時に出版された作品。49歳~50歳くらいで書いたと思われる。シリーズの重要人物である加納通子の半生が克明に描かれているんだけど、どんな生き方をすればこんなものを書けるんだよ。吉敷シリーズの実質最終回のような超大作。もう、吉敷刑事がひたすらカッコイイ。最後の井戸の捜索からの、証拠強奪、殴り合い、再会が胸を撃つ。本格ミステリーが蔑ろにされていた時代に、作者が社会派推理を求められて始めたシリーズという認識だったけれど、ここまで熱い作品になるとは思わなかった。認識としては、電車での移動中に軽く読む西村京太郎のトレインミステリーみたいな印象のシリーズだったのに。推理部分はもちろん素晴らしいんだけど、圧倒的に小説が上手い。人間の半生、生々しい女性の心理を描いている部分と、冤罪を晴らすために戦う刑事の高潔な信念。見どころが多い作品でした。昔、もちろん御手洗シリーズが好きだった。吉敷シリーズは嫌いではなかったけれど、地味で、泥臭くて、古臭い小説というイメージがあった。吉敷シリーズの面白さ、カッコよさが分かるようになったのは、大人になってからだった気がする。今、この年齢で読めて良かったと思う。法月綸太郎『ノックス・マシン』。短編集。推理小説ではなくSF、数学物理情報工学のパロディ満載で楽しい。双方向タイムトラベルの理論にノックスの十戒の第5項が関わっているということが、専門用語を交えて丁寧に説明されている。SFとしてワクワクして読めた。量子論や相対性理論、数理解析の用語を交えて、トンデモな理論を説明している。続編の『論理蒸発―ノックス・マシン2』は研究者の生き様がカッコイイ。
2023.12.02
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8月27日(日)。発熱。何もできずに終日寝ていた。8月28日(月)。受診。服薬開始。職場に連絡等。8月29日(火)。漫画を読む。8月30日(水)。家族発症。受診同行。8月31日(木)。暑い中ぐったり。9月1日(金)。暑い中ぐったり。9月2日(土)。病院の支払い。漫画を読む。9月3日(日)。漫画を読む。料理。9月4日(月)。初日。菓子を配る。9月5日(火)。疲れて帰って寝る。数学を久しぶりにやる。9月6日(水)。昼休みを切りあげる。9月7日(木)。電話したり会議したり。9月8日(金)。面談。午後は会議。いろいろ電話をした。9月9日(土)。午前寝込んでいた。午後は稲刈り。9月10日(日)。終日稲刈り。9月11日(月)。大きな話し合い。すぐ寝た。9月12日(火)。いろいろ忙しく対応。すぐ寝た。9月13日(水)。休みを取った。夕方米を運んだ。9月14日(木)。ほぼ昼を食う暇もなく働く。9月15日(金)。昼を食う暇もなく働く。ゲームをする。漫画を読む。9月16日(土)。買い物。米をする。ゲームをする。漫画を読む。9月17日(日)。朝草刈り。漫画を読んでいた。牡丹餅を作る。9月18日(月)。献血。買い物、昼はハンバーグ屋に行った。あとはグダグダしていた。9月19日(火)。漫画を読む。9月20日(水)。漫画を読む。9月21日(木)。漫画を読む。夜は会合。9月22日(金)。大切な話し合い。漫画を読み終わる。9月23日(土)。雨。ゆっくりする。9月24日(日)。草刈り。機械が壊れる。9月25日(月)。時間休みを取り、読書、買い物。9月26日(火)。遅くまで仕事。9月27日(水)。遅くまで仕事。9月28日(木)。緊急対応。会議。会議準備。面談。9月29日(金)。会議キャンセル、緊急対応。面談。9月30日(土)。車を貸す。漫画を読む。10月1日(日)。漫画を読む。美化運動。草刈り。草刈り機を修理に出す。米をする。買い物。夜は会合。10月2日(月)。翌日の準備に追われる。突然の会議。10月3日(火)。電話で調整。遠方で会議。夜は話し合い。疲れた。10月4日(水)。ぎっしり予定が詰まっていた。10月5日(木)。ぎっしり予定が詰まっていた。10月6日(金)。大仕事。酒を飲んで寝る。10月7日(土)。掃除。ドラゴンボール再読。10月8日(日)。朝、駐車場誘導係。ドラゴンボール再読。あとは長時間寝ていた。10月9日(月)。書類配布。10月10日(火)。仕事が捗る。10月11日(水)。朝読書、昼読書、夜読書するも全然進まない。10月12日(木)。読書。落語を聞く。10月13日(金)。読書。10月14日(土)。草刈り。扇風機を片付けた。悠遠物語を何度目かのダウンロード。10月15日(日)。朝寝ていた。昼寝もした。ゲーム。だいたい読書していた。LINEのやり取り。10月16日(月)。麻雀アプリをする。10月17日(火)。麻雀アプリをする。10月18日(水)。麻雀アプリをする。浪曲を聞く。10月19日(木)。仕事で草刈り。10月20日(金)。金曜日は忙しい。10月21日(土)。草刈り。肥料を蒔いた。午後はぐったり。10月22日(日)。山野の作業。濁り酒を飲む。10月23日(月)。漫画を読む。10月24日(火)。漫画を読む。10月25日(水)。漫画を読む。休みを取ってほとんど寝ていた。浪曲を聴きながらゲーム。10月26日(木)。家庭訪問。午後は会議。早めに帰ってゴミ出し。浪曲を聴きながらゲーム。漫画や小説を読む。10月27日(金)。仕事をしていた。10月28日(土)。肥料を蒔いて、草刈り。10月29日(日)。温泉に行く。昼食を食べて帰る。10月30日(月)。ゲーム。漫画。10月31日(火)。ゲーム。漫画。11月1日(水)。ゲーム。漫画。11月2日(木)。会議、研修、研修。急ぎで対応することがあった。残業。酒を飲む。11月3日(金)。祝日。柿をもいだ。昼寝。11月4日(土)。散歩。買い物。昼寝。読書。11月5日(日)。料理。読書。11月6日(月)。ゲームを起動しながら本を読む。11月7日(火)。ゲームを起動しながら本を読む。11月8日(水)。ゲームを起動しながら本を読む。11月9日(木)。さっさと帰る。同窓会準備のやり取り。11月10日(金)。訃報を周知。遅くまで残る。11月11日(土)。インフルエンザ予防接種。読書。11月12日(日)。昼寝。悲しくて残酷な夢を見た。何冊も読書。【最近読んだ漫画】長谷川町子『サザエさん』(朝日新聞社文庫版全45巻)。長かった。読み終わった。「少し考えると意味が分かる」くらいの絶妙な四コマを、こんな膨大な数描いたのはすごすぎる。当時のホットな時事ネタで、今は分からない物が少しあるくらいで、ほとんど現代人が読んでも楽しめる内容なのがスゴい。誰もが知っているような天下取った作品って、やぱり凄いんですよ。常人には作れない凄さがある。当然、現代と価値観が違って「当時そんなのネタにして大丈夫だったの?」という話もある。「当時はこういう言い回しだったのか」「こういう表記だったのか」「こういう言葉遣いだったのか」と新鮮な発見がある。アニメ版と若干違う。前半はワカメちゃんがかなり活躍している。ほぼメインがワカメちゃんの時期がある。表情が良いんです。サザエさんもそうなんだけど、いろいろな表情、特に虚無的な表情で面白い時がある。あと、ノリスケさんがボケを担う話が多い。チャランポランな人として描かれている。タマの出番が少ない。最初の方は違う名前だし。落語や講談、浪曲の造詣が深いのが分かる。この頃の人は皆そうなのかもしれないけれど。落語の香りが作品全体に漂っている。寄席に行くシーンも結構あるし。文庫版40巻の裏表紙の四コマ漫画は『六枚のとんかつ』ではないですか。サザエさん一家は博多から世田谷に引っ越していたはずなのに、いろいろな人のクラス会が東京で行われている不思議。東京に出てきている人たちだけでやるクラス会という解釈で良いのかな。浦沢直樹『BILLY BAT』(全20巻)。ミステリーであり、ファンタジーであり、SFであり、冒険活劇であり、サスペンスであり、ホラー。浦沢作品は常に続きが気になる。物語に引き込む力が強い。世界中を駆け巡り、過去から未来への人類の歴史を描く壮大な物語。時系列が行ったり来たり。浦沢作品は悲劇の中にも、いつも優しさと前向きさがあって、僕は好きだな。それが最後のシーンからも感じ取れる。壮大さとロマン溢れる作品。『MONSTER』や『20世紀少年』よりもこの作品が好き。過去作に比べれば一般受けはしないのかもしれないけど、僕の好みに一番合うのはこの作品。物語についての物語だから。作者は物語の持つ力を強く信じているんだなぁと思う。冷徹な悪党たちが、死ぬ直前に人間臭さを見せて散っていく。怖い悪人でも、どこか憎めない人たちばかり。歴史上の登場人物や事件がいっぱい登場して面白い。10年くらい前に数巻だけ読み始めたんだけど、完結したら一気に読みたいと思って、ずっと読まないでいた。その間、歴史に詳しくなったので、より楽しむことができて結果的に良かった気がする。良いキャラクターはいっぱいいるんだけど、個人的には、チャック・カルキン(真)の生き様が心に刺さった。海辺のコテージで海を描いているシーンがまた良いんですよ。諫山創『進撃の巨人』(全34巻)。一気に読み切った。ダークファンタジーは面白いけど、読むのに体力と気力を使う。最後壮大な話になりますね。時系列シャッフルが多用されていて、若干の分かりやすさを犠牲にしてミステリアスさを増している。敵も味方も逐一過去を掘り下げていて、生と死が劇的に描かれている。かなり考えられて作られている話で、これはどこまで考えて描き始めたんだろう? 一見矛盾に見える部分もあるけれど、好意的に解釈すると表に出ていない設定でいくらでも矛盾を解消できるような気もする。僕はコメデリリーフを途中で死なせるのは反対だな。こういうシリアスな作品は特に。序盤、ちょいちょいあるコメディ要素が好き。あと、オマケ漫画で公式の同人やっているのも微笑ましい。哲学的示唆に富んだ作品。人は何のために生きるのか。人類は何を目指して存在すべきか。という話のように僕は読めました。それぞれの登場人物の生き様が克明に描かれていて、これが売れないはずがない。何だか雰囲気が『約束のネバーランド』に似ているなと思いながら読んでいたけれど、すぐに「これは『ウルトラマン』だな」と思い、中盤は『クレイモア』に似ているなと思いながら読んでいた。こいつは敵なのか、味方なのか、二重スパイなのか、別の勢力なのか。思惑の違う人たち、持っている情報の違う人たちが入り乱れて物語が進んでいくので、振り落とされないように必死に読んだ。途中から皆死んだ魚のような目で陰鬱な顔になるので、顔の見分けが難しくなってしまうのが難点。時間が進むので、顔つきや髪型も変わるので。漫画:安房さとる、原作:まいん、キャラクター原案:かぼちゃ『二度目の人生を異世界で』(全10巻)。疲れていると何も考えずに楽しめるものを読みたくなる。主人公の年より臭いギャグが楽しい。やっぱり侍、日本刀はカッコいいですね。西洋の剣より日本刀での戦闘の方が浪漫があります。世の中のだいたいの活劇は「強い主人公が悪人をばったばったと薙ぎ倒して行く話」に要約できる。皆、痛快な話が読みたいのです。篠原健太『彼方のアストラ』(全5巻)。これだよ。僕はこんなSFをずっと読みたかったんだ!! 『無人惑星サヴァイヴ』とか『11人いる!』とかが好きなら絶対読んだ方が良い。5巻に無限大の楽しみと喜びとロマンが詰まっている。SFであり、ミステリーであり、冒険譚であり成長譚。宇宙を冒険するこういう物語を自分で描きたいとずっと思っていましたが、どうやったってこれを超えられるとは思えません。漫画は大人になっても読み続ける物ですね。こんな好きな作品に出会えた。謎が解かれていくごとに残酷な現実が主人公たちに突き付けられるんだけど、一緒に旅する仲間がいるから前向きになれる。そんな、美しい物語。【最近読んだ本】鈴木眞哉『戦国時代の大誤解』。世間的に信じられている様々な説についての誤解を解説していく本。大河ドラマが作り上げた誤解が結構ある。江戸時代に出された本はかなり間違えている様子。政治的な意図。人物や出来事について違った見え方が出来て面白い。若竹七海『ヴィラ・マグノリアの殺人』。ほぼ聞き込みの物語。登場人物が多くて混乱する。二転三転する終盤。隠された関係性が明らかになっていく展開が面白い。高木彬光『帝国の死角』。前半は戦時中の話、後半は新興宗教の話。前半は難しい。ドキュメンタリィの雰囲気。エピローグに仕掛けがある。前半と後半は別々に刊行された作品で全然違う内容だけど、エピローグで2つの物語の関係性が明かされる。景山民夫『発破屋硬太』。予想以上に、かなり面白かった。戦後昭和の親父とお袋、その一人息子の物語。戦後変わりゆく生活が細かく描写されていて楽しいし、勉強になる。昭和のダメな頑固親父が主人公なんだけど、落語のような愛すべきダメさ。最後は物凄く綺麗にまとまっていてスッキリ。揺れ動く息子の心情の描写も良い。眉村卓『駅にいた蛸』。短編集中年のオジサンがいろいろな闇考える話。ゆったりとした読書には最適。SFじゃないけど、SFっぽい雰囲気はある。『第二社会』っという最後の話が好み。泡坂妻夫『自来也小町 宝引の辰 捕物帳』。時代劇短編集。落語や講談の知識があると時代劇の小ネタが分かるようになる。途中、神田伯馬という講釈師が出てくる。神田派の架空の講釈師。寄席の様子も描写されていて楽しい。高田崇史『QED 百人一首の呪』。百人一首の謎と、殺人事件の謎。どっちも面白かった。当たり前だけど、示唆される程度で直接関係ないんですね。薬学部卒で薬剤師の作者が、何でこんなに百人一首に詳しいんだ。殺人事件の方は、ある病気が鍵になるんだけど、そういう症状を使った作品は初めて読んだ。そういう意味で古典的な中に新しさがある作品だと思う。京極夏彦『絡新婦の理』。長い。非常に長いけど、面白かった。シリーズで一番好きかもしれない。京極堂が魅力的のはもちろんなんだけど、木場刑事を好きになる作品。複雑に絡み合った事件。どれだけ博識ならこんな作品を書けるんだ。まさに憑き物落とし。京極堂が言舌だけで登場人物と読者の価値観、物の見方を変えてしまうシーンが圧巻。女性性がテーマで、いろいろな角度から、歴史的背景を含めて語られている。物語の構造も面白くて、エピローグが最初に書かれている。読み終わって、最初に戻ってもう一度読むという構造。長い作品だから、最初のシーンは忘れている。愛川晶『霊名イザヤ』。サイコホラー寄りのサスペンスだろうかと思いながら読んでいたけれど、最後はちゃんと推理小説だった。推理要素は終盤までなかったけれど、続きが気になってどんどん読んでしまう。真奈世という人物が妖しくて良い。言葉や行動からヤバさと危ない魅力を感じるキャラクター。この前に読んだ『絡新婦の理』もキリスト教関係の蘊蓄がいっぱい出てくる作品だったので、「このウンチクに対する京極堂の意見が聞きたい」等と考えながら読んでいた。ダークな映画のような終わり方で、「おおー」となった。景山民夫『オンリー・イエスタデイ』。青春小説か、作者の自伝か。等身大の少年の体験。ジャズを聴いたり、失恋したり、大人になっていく少年を描く。地味で、何が面白いのかと言われると「ここが面白い」と言えない作品ではあるんだけど、読みやすく読んでいる時は切ないような懐かしいような気持ちでいられた。放送作家を目指す昭和の少年の物語。主人公が作者自身なら、作中の「いつか直木賞を取りたい」というセリフにあるように本当に直木賞とるからね。アレックス・シアラー:著、金原瑞人:訳『チョコレート・アンダーグラウンド』。風刺を楽しめばよいのだろうか。禁制品を定め取り締まる政府と戦う密売人の話。選挙に行こうという話? 全然合わない話で、何が面白いという話でもなかったけれど、雰囲気は楽しげ。確かに、読むとチョコレートを食べたくなる物語ではあった。秋元律郎・石川晃弘・羽田新・袖井孝子『社会学入門』。社会学自体の解説みたいな本。社会学は広く大きく、境界はぼやけているイメージ。社会を理解分析するための学問。本当に入門で、どういうことをやっているのか、考え方や研究方法を触り程度に紹介している。コナン・ドイル:著、延原謙:訳『バスカヴィル家の犬』。「犬」というのは「手先」という意味を含んでいるのではないかと思いながら読んでいたが、そういうことはなかった。原題は「The Hound of Baskervilles」であり、houndには「卑劣なやつ」という意味があるので、そちらはかかっているのか。現代人から見るとなんてことのないトリックだけれど、ホームズとワトソンが活躍していて楽しく読めた。長野まゆみ『仔犬の気持ち』。イラストが半分くらいを占める短い話。兄弟が仲直りするのを楽しむ物語。犬はそれで良かったのか? 優しい世界観が良い。長野まゆみ『星降る夜のクリスマス』。イラストが半分くらいを占める短い話。美しいクリスマスの描写。時代は現代ではない様子。長野まゆみ『クリスマスの朝に』。兎を伯父さんに預ける話。子どもの視点の物語が自然に描けるのは上手いと思う。どこか外国が舞台の物語。日常の描写が細かい。長野まゆみ『レプリカキット』。前情報一切なしで読んだけど、SFなのか、驚いた。人間のレプリカを扱った物語。宇宙港が普通に出てくる。この前に読んだ作品との落差にびっくりした。外国のSFのような雰囲気もある。長野まゆみ『夏帽子』。これまた全然違う雰囲気の話。これが一番読みやすいし、物語としても一番好きかな。詩のように情景描写が美しい。理科の臨時教師の物語、牧歌的な田舎の学校の景色が良い。狐につままれたような話なんだけど、挟まれる理科の蘊蓄も楽しい。【最近クリアしたゲーム】カッパ永久寺さんの『オカルトノート 土雲ガクレ編』ver1.04をクリア。ミステリーホラーADV。奈良県推しが激しくて面白い。せ○とくんに何の意味があったのか。規約に触れるリスクを冒してまでやる意味はあったのか。やりたくなる気持ちは非常に分かるんですけど。物語はもちろん面白いです。小説を書いている人のゲーム作品は目指すところが違うというか、仮にゲーム部分を全て取っ払ったとしても質の高い話になっています。重厚な物語。物語やイラストや演出は当然のように良いんですけど、カッパ永久寺さんの作風が良いんです。作品の雰囲気というか、笑いどころや世界観、どこを現実的に描くのか、どこを漫画的に描くのか等。あれの不正なあれまで出てきて、かなり社会派な内容。そして、やっぱりホラーと言えばあの要素ですよね。意図的に描いているのは、僕としては非常に好感が持てます。推理部分について。タンスの物理トリックや遺体のトリックが好きです。泥臭いトリックですけど、ホラー作品の中にあると輝いています。あと、「キミガ悪インダヨ」の言葉の仕掛けが好きです。そして、エンディングのBGMの選曲に爆笑でした。実は僕も自作であの死体を出したことがあるんですが、あの死体はかなりデリケートな条件の環境でしか存在しえないものなので、この作品で描かれているようにできるのかは少し微妙なのではないかと思います。時間もかかるようですし。史実の話を盛り込んでいるので楽しい。作者の教養の高さが伺えます。欠史八代の話をしているフリーゲームを初めて見ました。日本古代史が好きな人は是非プレイした方が良い作品です。
2023.11.12
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7月20日(木)。忙しく準備。面談。7月21日(金)。大変な会議。夜は緊急対応。夜はビールを読んで寝た。7月22日(土)。ほとんど寝ていた。漫画を少し読む。夜は草を取りに行く。読書。7月23日(日)。読書。7月24日(月)。面談。7月25日(火)。半分休みを取った。読書。7月26日(日)。読書。7月27日(木)。引っ越しの手伝い。読書。7月28日(金)。新機能を付ける。漫画を読む。7月29日(土)。朝デバッグ。ボンボリを片付ける。湖を見に行く。昼寝をする。漫画を読む。鰻を食べる。7月30日(日)。ぐったりしていた。7月31日(月)。漫画を読む。8月1日(火)。漫画を読む。8月2日(水)。漫画を読む。8月3日(木)。漫画を読む。8月4日(金)。漫画を読む。酒を飲む。8月5日(土)。朝草刈り。漫画を読む。スイカを食べる。酒を飲む。8月6日(日)。夜買い物。漫画を読んでいた。8月7日(月)。漫画を読む。六コマ漫画を描く。8月8日(火)。午後は研修。漫画を読む。8月9日(水)。午後は研修。四コマ漫画を描く。8月10日(木)。飲み会。8月11日(金)。雨が降っていた。ぐったりしていた。8月12日(土)。『H2』再読。新機能追加。8月13日(日)。『H2』再読。やっぱり29巻が好き。主人公が幼馴染の家の、階段の暗がりに座って、おじさんと話すシーン。夕暮れの空き地で、幼馴染とキャッチボールをするシーン。言葉少なく、情景や表情だけで、登場人物たちの心情が活写されていく。漫画の上手さってこれだと思う。33巻。「がんばれ負けるな」の後、花火にかき消されたセリフは何なのか? ずっと考えていられる。そんな楽しみ方が出来る作品。あだち充『H2』を再読した。子どもの頃から毎年夏になると読み返すのを習慣にしていたんだけど、ここ数年くらいは忙しくて読めずにいた。何度読んでも楽しめる。年を取ると見え方が変わってくる。最長作品なだけあって、いろいろなキャラクターにスポットが当たったエピソードがあって良い。8月14日(月)。午後休んでぐうたら。読書。8月15日(火)。穏やかに仕事。読書。8月16日(水)。メールに返信。コンティニュー機能作成、テストプレイ。8月17日(木)。会議。8月18日(金)。遅くまで仕事。8月19日(土)。朝草刈り。ばてていた。8月20日(日)。早朝から地区の体育祭。役員。同級生と久しぶりに会ったり、パン食い競争や綱引きに参加。午後は慰労会。汗だく。夜はすぐ寝る。8月21日(月)。出張研修。夜は酒を飲んで寝た。8月22日(火)。休暇を取って体を休める。8月23日(水)。とにかく早く寝た。8月24日(木)。某コンテストに登録。漫画を読む。8月25日(金)。朝漫画を読む。ぐったりと疲れていた。8月26日(土)。早起きして草刈り。昼寝。精米機を洗う。配りものと出席確認。買い物。酒を飲む。漫画を読む。【最近読んだ漫画】原作:橙乃ままれ、漫画:石田あきら『まおゆう魔王勇者』(漫画版全18巻)。政治と経済と戦争と平和の物語でした。勇者が対峙した魔王が経済学者だったという話。政治経済の話が面白くて、そして先が全く読めない物語で、とても楽しめた。小難しいけれど、哲学的で詩的な物語。特徴として、人物名が出てこなくて、登場人物が肩書だけで呼び合うという特殊な作品。これだけ長い作品で人物名が全く出てこないのは初めて読んだ。ただ、序盤は分かりやすくて良いんだけど、状況が変わってきて肩書が変わってくるとやはり読者は混乱してしまう。登場人物がものすごく多いのもあって、「ここは人物名で言ってほしい」と思う場面がいくつもある。メリットとデメリットがある手法のように思える。ネット上の掲示板で投稿された会話のみの即興小説らしいけれど、これ、どこまで投稿なの? 全部? 本当に!? どうやって? あのシーンとか、あのシーンとか、どうやって掲示板に投稿したんだ。春場ねぎ『五等分の花嫁』(全14巻)。自己肯定の物語。緻密な群像劇。かなり計算されて作られており、行き当たりばったりな印象はいけない。いくつものことが同時に起こる。丁寧に丁寧にエピソードを積み上げていっていて、心情を描写している。これは人気が出るのは分かる作品。ラブコメは、主人公とヒロインの様々な関係を描くんだけど、ヒロインが5人いれば確かに5人分の関係を楽しめてお得感がありますね。そして5つ子なので、双子交換トリックを作品の随所でいろいろな形で使いまくれるという、素晴らしい設定。かなりアクロバティックな展開もできる。こういう、主人公の男の子がモテる話は、ヒロインの魅力はもちろん必要なんだけど、主人公をいかに魅力的に描くかが重要だと思う。「この男のどこに惹かれるの?」と読者が思ってしまうようではダメで、読者が感情移入できる部分を残しつつ、カッコ良さを描かなければいけないので難しいと思う。主人公が男気があって良いんですよ、この話は。予想していた結末とは全然違う結末だった。読み終わって考えてみると、僕の予想した結末は凡人の考える結末だと思える。最初「5人もいて、顔と設定と性格が読んでいて一致するのか?」と不安だったけど、そんなことはなく、すぐに覚えられた。読み終わった後も、登場人物が頭の中にいた。こんな年をとって恋愛から遠ざかっている人でも、読み終わって「恋愛っていいもんだな」と思える作品。良い作品。荒川弘『銀の匙』(全15巻)。最高に面白かった。ジャンルも違うし、個人の好みもあるので比べるべきではないけれど、『鋼の錬金術師』よりも本作の方が僕は断然好き。農業高校に入学した非農家次男の話。『もやしもん』や『じゃじゃ馬グルーミン★UP!』を思い出しながら読んでいた。本作は農業経営まで踏み込んだ内容。知らない世界を見られて楽しい。主人公が己の努力と人脈で問題を解決していく様が爽快。様々な示唆に富んだ作品で、もう一度学生に戻りたい気分にさせてくれる。出てくる食べ物がいちいち美味しそうで、読んでいると腹が減ってくる。さすがに高校生の物語だから、酒造りの話が出てこなかったのは残念。西森博之『今日から俺は!! ~勇者サガワとあの二人編~』(全1巻)。番外編。SF。相変わらず悪役が胸糞悪いので、相対的に問題解決すると爽快感がある。あの時代を生きていたキャラクターを現代で描くには、タイムスリップさせるしかないのか。ヒロインは今後大丈夫なのか、心配。作画:Boichi、ネーム構成:石山諒、原作:尾田栄一郎『ONE PIECE エピソード エース』(全2巻)。小説『ONE PIECE novel A』の漫画版。原作の雰囲気を残しつつ、迫力満点の作画。エースの隙間のエピソードを描いている。海や空や建造物の描き方は原作より質感を伴った巨大さがあって好き。沙村広明『無限の住人』(全30巻)。ネオ時代劇と呼ばれるだけある。全く新しい時代劇。見たこともないような殺陣。見たこともないようなコマ割と描写。そして、見たこともないような武器の数々。登場人物たちに愛嬌があって、人が死にまくるのに殺伐としていない不思議な作品。いくつかの勢力が殺しあう話なんだけど、それぞれの勢力に魅力的な人がいっぱいいて、殺し合いになった時にどちらを応援して良いものか分からなくなる。「江戸時代にそんな名前の奴はいないだろ」と思うような奇抜な名前の登場人物ばかりだけど、だからこそ名前を覚えやすい。登場人物がとても多い作品なので、これはありがたい。登場人物たちの生き様も良いんだけど、死に様もカッコイイ作品。最終巻のあの人の、死ぬ間際の表情の変化が、また良いんですよ。言葉で語らないところが。弓月光『ボクの婚約者』(全7巻)。昔のラブコメ。本当によくありそうな昔のラブコメ。時代の壁を感じる内容。昭和の少女漫画の香りがする。コテコテの恋愛とギャグ。こんなサンデーみたいなジャンプ漫画があったんですね。結構、荒唐無稽な展開になっていくの、最初はついていけない部分があったけど漫画らしくて好きかもしれない。加藤元浩『ロケットマン』(全10巻)。SFかと思って読み始めたら、推理要素のある冒険譚だった。『Q.E.D. 証明終了』と違って、全て繋がった1つの話で、個人的にはこちらの方が好き。ハードボイルドな、ロマン溢れる物語。冒険を通して、主人公が果てしない夢を持つ、爽快な成長譚だった。【最近読んだ本】歌野晶午『葉桜の季節に君を思うということ』。人生に対するバイタリティ。生きることへの讃歌。前評判の良さと悪さを両方聞いていたので、なかなか読み出せずにいた。推理部分も面白かったけれど、主人公と犯人の最後の対話が物凄く前向きで力強いメッセージがあり、主人公の生きることへの情熱に心打たれる。あのトリックは、そういう類例があるのは知っていたけれど、ちゃんとした作品で使われているのを読んだのは長編作品だと初めてだった。こんな効果的に使えるのか。作品のテーマとも合っている。メインのネタも良いけれど、脇を固める小粒のトリックも質が高い。いくつもの人生を作中で描いていて、その中に極道に潜入する話がある。任侠の世界も違和感がない。そういう読み物としても面白い。折原一、新津きよみ『二重生活』。夫婦の共著。長編推理。探偵事務所のキャラクターが魅力的、これでシリーズキャラクターじゃないのか。あのトリックが嫌味なく使われていて、全てを予測できそうで予測しきれない感じが良い。ラストの対峙のシーン、良いですね。タイトルに意味を何重にも持たせている。水野祐『日本古代の国家形成』。歴史のどこからどこまでが事実なのか。事実でない部分はどのような理由でどういうふうに作られたのか。記紀のエピソードを交えながら説明している。歴史のあまり詳しくない時代区分の話なので、知らない話ばかりで楽しかった。武良布枝『ゲゲゲの女房』。漫画家の妻として生きた女性の本。苦楽を共にした老夫婦の回顧録。大変な時期もあったのに、よくついていったよ。読み物として、大変面白い。昭和の空気が、匂いがするのです。「同世代の漫画家は寝ずに仕事したから早く死んだ。水木しげるはよく寝たから長生きした」という話は聞いていたけれど、それは「手塚治虫に比べれば睡眠時間が少ないというだけで、全盛期は水木しげるも全然寝ていなかった」という衝撃的な事実が書かれていて驚いた。【最近クリアしたゲーム】第15回ウディコン作品をいくつか遊びました。冒険者@シロヰ『零落と紺碧の海神』。endo『一人非零和有限確定無情報非ゲーム』。クリムS『可愛い子と夏祭りに行きてえよなあ!』うどんのたまご『棺ふる海』。みやの『死をきたい』。遊句『じゃんけんバトラー俺』。KAZUTO『デジチューバー』。リュース『睡蓮』。HOT・W『プリティアックス外伝 ~斧姫~』。いだてんバイク『ウディダッシュ』。ニオチ『オチル』。
2023.08.26
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3月23日(木)。業務が暗礁に乗り上げる。遅く帰る。規約を探す。3月24日(金)。仕事を早退し、書類を出して、出棺、通夜。3月25日(土)。告別式。夜は資源保全会の役員会。3月26日(日)。買い物等。夜は水路組合の役員会。3月27日(月)。ZOOM引継ぎ。遅くまで仕事。3月28日(火)。遅くまで書類仕事。3月29日(水)。飲み会。締めを食べて、ほどほどに飲む。3月30日(木)。ほどほどまで仕事。読書。3月31日(金)。異動者と退職者を送り出す。遅くまで机の配置換え。4月1日(土)。資料を会計に確認してもらった。桜を見に行く。書類配布。漫画を読む。4月2日(日)。総会、作業、引継ぎ、資料配布。昼寝。4月3日(月)。本か漫画を読んでいた。4月4日(火)。本か漫画を読んでいた。4月5日(水)。本か漫画を読んでいた。4月6日(木)。面談のため説明会に出ない。。4月7日(金)。本か漫画を読んでいた。4月8日(土)。会場設営。投票。夜は振興会会合。4月9日(日)。選挙。4月10日(月)。本か漫画を読んでいた。4月11日(火)。本か漫画を読んでいた。4月12日(水)。ぐったり。本か漫画を読んでいた。4月13日(木)。電話で叱る。ホラーゲーム。4月14日(金)。飲み会。無礼を働く。4月15日(土)。雨降りでゆっくりしていた。午後は買い物。ホラーゲーム。4月16日(日)。荒しろかき。旧友にメール。半日外にいて日焼けした。昼寝。夜は会合。世帯主総会。墓地委員会。4月17日(月)鼻水が止まらなくてつらかった。4月18日(火)。煮詰まっていた。4月19日(水)。遅くまで対応してもらった。4月20日(木)。遠方で会議。4月21日(金)。酒を飲んだ気がする。4月22日(土)。昼寝。夜は会合。4月23日(日)。買い物。4月24日(月)。煮詰まっていた。4月25日(火)。煮詰まっていた。4月26日(水)。時間休みをとって献血。その後、捕まる。ラーメン。立ち読み。4月27日(木)。定例会。夜遅くまで対応。4月28日(金)。遅くまで対応してもらった。4月29日(土)。田んぼの土を動かす。草刈り。ぐったりする。酒を飲んでいた気がする。4月30日(日)。1日ぐったり眠っていた。ゲームをする。新しいポケモンのアニメを少し見た。5月1日(月)。昼休みは金を払いに行った。5月2日(火)。待ち時間が多くて、遅くまで仕事。5月3日(水)。田植え。5月4日(木)。肥料と除草剤を蒔いた。動力噴霧器を貸し出した。配りもの。5月5日(金)。朝活で配りもの、ゴミ出し、買い物。茶摘み。5月6日(土)。疲れ切ってぐったりしていた。5月7日(日)。温泉に行く。5月8日(月)。ゲームしていた。5月9日(火)。ゲームしていた。5月10日(水)。ゲームしていた。5月11日(木)。親族が茶摘み。仕事。遅くまで仕事。5月12日(金)。家人が茶摘み。仕事。5月13日(土)。電話で謝る。雨でぐったりしていた。図書館へ行き、その後買い物。ゲーム。5月14日(日)。昼寝していた。1日ぐったり。頭が痛くて薬を飲んだ。漫画を読む。ゲーム。5月15日(月)。漫画を朝晩読む。5月16日(火)。漫画を読む。5月17日(水)。漫画を読む。5月18日(木)。漫画を読み終わる。5月19日(金)。ぐったりしていた。5月20日(土)。寝ていた。5月21日(日)。球技大会でバレーボールをしていた。ゲーム。ぼーっとする。5月22日(月)。食堂に行くもなかなか注文したものが来ず、出てきて一瞬で食べた。研修。読書。5月23日(火)。読書。5月24日(水)。読書。5月25日(木)。早く帰って実家の様子を見る。風呂をたく。読書。5月26日(金)。読書。5月27日(土)。読書捗る。散歩。買い物。5月28日(日)。早起きして草刈り。その後1日眠っていた。5月29日(月)。大きな会議。5月30日(火)。総会、研修。沼北商店に行った。休み時間が長くて読書が捗った。5月31日(水)。訪問等。6月1日(木)。いそがしく電話。6月2日(金)。寝坊する。雨の中頑張る。6月3日(土)。髪を切りに行くのを送っていく。買い物を済ませる。6月4日(日)。早起きして草刈り。そのまま美化運動に行き、再び草刈り。午後は寝ていた。6月5日(月)。早く帰る。漫才を見る。ウエストランドは面白い。6月6日(火)。早く帰る。漫才を見る。ウエストランドのキレの良さ、力強さは他では味わえない良さがある。6月7日(水)。会議を忘れていた。作業が捗る。6月8日(木)。創作作業。6月9日(金)。創作作業。6月10日(土)。創作作業。6月11日(日)。朝活。草刈り作業。創作作業。6月12日(月)。朝活。創作作業。6月13日(火)。朝活。創作作業。6月14日(水)。朝活。創作作業。6月15日(木)。朝活。創作作業。6月16日(金)。創作作業。6月17日(土)。早起きして創作作業。作品完成。6月18日(日)。草刈り。午後昼寝。デバッグ。完成祝い。6月19日(月)。研修会ロールプレイ。6月20日(火)。遅くまで仕事。6月21日(水)。朝活。早く帰宅。祖母の卒寿の祝いをして写真を撮る。6月22日(木)。1日車の運転で名古屋に行っていた。昼飯は味噌煮込みうどん。趣味の話をした。6月23日(金)。遅くまで仕事。6月24日(土)。法事。飲む。6月25日(日)。早起きして肥料を蒔く。午前中と午後に昼寝して、少しゲームして夜は早く寝た。6月26日(月)。ギリギリに起きた。研修。その後、重要な面談。ゴミ出し。6月27日(火)。少し遅くまで仕事。6月28日(水)。送る酒を買った。6月29日(木)。比較的早く帰った。友人にテストプレイの依頼。6月30日(金)。遅くまで仕事。7月1日(土)。早起きして草刈り。昼寝。あとはパソコンでボーっとしていた夜は会合。夜中、少し飲んだ。7月2日(日)。動画編集に挑戦。配りもの。7月3日(月)。テストプレイ終了の方を受ける。7月4日(火)。ゴミ屋敷のゴミ出し。酒を飲む。7月5日(水)。『ONE PIECE』最新刊を読んだ。贈り物を購入。手紙を書いた。7月6日(木)。朝から贈り物を発送。午後は激務。7月7日(金)。湿度が高い。7月8日(土)。湿度が高い。何もネタが出ない。漫画を読む。7月9日(日)。湿度が高い。何もネタが出ない。漫画を読む。7月10日(月)。忙しく仕事。7月11日(火)。忙しく仕事。7月12日(水)。遅くに面談。7月13日(木)。打ち合わせ。電話。読書。7月14日(金)。忙しく仕事をしていた。読書。7月15日(土)。早起きして肥料を蒔く。作品投稿。宣伝。7月16日(日)。お堂の掃除。映画を見に行く。7月17日(月)。暑くてぐったりしていた。打ち水。読書。7月18日(火)。訪問やら会議やら打ち合わせ。暑い。帰宅後は動画を観ながら漫画を読んだ。7月19日(水)。朝と夜、読書が捗る。シリアルにアイスを載せ、コーヒーをかけて食べるのにハマる。【最近読んだ漫画】藤子・F・不二夫『キテレツ大百科』(文庫版全2巻)。アニメしか知らなかったけれど、原作は結構違う気がする。コロ助、最初はイメージ以上にポンコツだった。亀甲船の原理は「それは無理だろ」という説明が載っている。原作のブタゴリラはジャイアンと全く同じキャラクター。キテレツがそこまでの大天才ではない。キテレツは発明好きではあるけれど、発明が得意なだけの並の人間のように描かれている。キテレツ大百科に記載されている発明を頑張って再現しているだけ。むしろ小学生にも再現可能なように大百科を書いたキテレツ斎が天才過ぎるように思える。何の説明もなく巨大なタケコプターを使うシーンがある。いつも自分のことを「ワガハイ」と言っているコロ助が突然意味なく「ボク」というシーンがある。コロ助、基本斜視だけど、後半は時々斜視ではなくなる時がある。話のフォーマットは『ドラえもん』とほぼ同じ。ただ、コロ助はトラブルメーカーなんだけど、憎めない可愛さがある。ラストは、結構衝撃的な、そして必要以上に前向きな結末だった。徳弘正也『ジャングルの王者ターちゃん』(文庫版全3巻)。無印版の時点では完全にギャグ漫画。下品なギャグが多めなんだけど、その合間に不意に真剣な話があるので相対的に感動する。続編は雰囲気が変わるので楽しみ。ヂェーンの愛情と、ターちゃんの紳士さが素敵なのです。原作:和田竜、作画:花咲アキラ『のぼうの城』(全1巻)。忍城の戦いを描いた作品、傑作、面白い。何の才能もない男が、自身のカリスマ性を武器に石田三成の軍と戦う話。田楽を踊るシーン、その後の開城シーンが盛り上がる。キャラクター1人1人が魅力的。特に石田三成の人物像が斬新で魅力的。河合克敏『モンキーターン』(全30巻)。競艇漫画。全く興味のない分野なのに、楽しく読めた。主人公が中盤、怪我をしてからが面白い。終盤はドロドロの恋愛モノになって、これはこれで楽しい。最終巻で作者の好きなキャラクターランキングが載っていて、作者が好きなキャラクターは、作品の中で生き生きとしている。気持ちが載っている感じがする。あとがきで「真のヒロイン」とまで書かれていた青島。後半はほぼ青島の物語だった気がする。これは他の多くの漫画にも言えることだけど、ヘルメットを被るシーンが多い作品は読みづらい。髪型で登場人を識別できなくなるし、顔も半分くらい隠れてしまう。目元で識別しなければいけない。徳弘正也『新ジャングルの王者ターちゃん』(文庫版全12巻)。無印版よりシリアスになっていて、このくらいのバランスの方が好み。バトル漫画モードの時は容赦なく人が死ぬ。ギャグとシリアスの落差がすごくて良い。バトル以外のギャグやハートフルストーリーも楽しく、伏線を綺麗に回収する短編も楽しい。バトル以外は後半落語のような話が続く。詳しく書かないですけど、ヒロインの姿が途中で変わるのが面白く画期的。ターちゃんは幸せな話が良い。ヂェーンが本当に良いキャラクター。【最近読んだ本】磯田道史『感染症の日本史』。日本史の専門家なのに、感染症に詳しい。文献に現れる過去の感染症から教訓を学ぼうというコンセプトの本。結構踏み込んだ内容。巨大な感染症流行の中では、一度感染した人は後々労働力として重用されるので、蔑ろにしてはいけない。最後の章は、著者が恩師を振り返りながら歴史人口学について解説している。研究の方法や歴史研究者の生活を垣間見れて面白かった。磯田道史『龍馬史』。坂本龍馬を掘り下げつつ、幕末の勢力図や龍馬暗殺について考察している本。龍馬が書いた手紙を元に龍馬像について解説している箇所が面白い。後世の人に読まれることを意識して、龍馬は手紙を書いていた。勝者が歴史を作るのではなく、むしろ敗者の方が歴史を作りたがる。著者独特*の視点が興味深い。森博嗣『タカイ×タカイ』。Xシリーズ第3弾。西之園先生が大活躍で、初期シリーズからのファンは嬉しい。推理部分ももちろん面白いんだけど、会話がウィットに富んでいて楽しい。本筋とは関係ない、毒にも薬にもならない会話が絶妙で、いちいち面白い。森作品の持ち味だと思う。森博嗣『ムカシ×ムカシ』。Xシリーズ第4弾。すごい、ホワイダニットに振り切った作品。今シリーズで1番面白かった。以下ネタバレ。いつもは動機面の掘り下げをあまりしないのに、今作は逆に動機面以外の一切の説明がない。謎解きシーンが存在しない奇妙な作り。性別と血が大きなテーマ。引用されるのが樋口一葉の小説というのも合っている。犯人の動機が、とても異常で、とても楽しかった。推理小説の殺人動機はやっぱりこうでなくては。登場人物たちが実にいきいきと描かれている。日常会話が面白い。そして、椙田さんの正体はやはりあの人だったんですね。森博嗣『サイタ×サイタ』。Xシリーズ第5弾。連続爆弾魔事件とストーカ男事件、2つの事件が合流していく割とオーソドックスな推理だけれど、物語を盛り上げる要素が多くて楽しい。真鍋君が大活躍。レギュラーメンバーの関係性が面白い。森博嗣『ダマシ×ダマシ』。Xシリーズ第6弾、最終巻。タイトル通り、「騙す」がテーマの物語。シリーズキャラクターの内面に切り込む内容。森作品の登場人物は超然とした超人のような人ばかりの印象あるけれど、このシリーズの、特にこの作品は登場人物たちの弱さを描いていて、それでいて魅力的。真鍋君の持つダメな部分、弱い部分って、多くの人にある部分で、特に大学生には響くのではないだろうか。本シリーズは、サークルみたいな雰囲気漂う小さな会社の楽しい物語。最終巻でほぼ解散状態になってしまうのが寂しいけれど、形を変えて残ったのが良かった気がする。小川さんに幸あれ。そして、森先生、ラブロマンスが上手い。司馬遼太郎『竜馬がゆく』(文庫版全8巻)。司馬作品で一番有名なだけあって読みやすい。特に序盤、竜馬の魅力をひたすら描く、恋愛や活劇が多い。後半は政治的な話が増えてきて難しいけれど。業績を通じて竜馬の魅力が伝わってくる。この作品が竜馬を人気者にした、というのが分かるくらいの力のある作品。おりょうの描き方がそんな感じなのかと意外だった。あまり魅力的に書かれていない気がする。乙女の方がだいぶ力を入れて書かれている。『仁-JIN-』や『お~い! 竜馬』の登場人物たちの姿を思い浮かべながら読んでいた。岩崎弥太郎の描き方が違う。『お~い! 竜馬』のせいでギャグキャラだと思っていた。『仁-JIN-』の影響で竜馬は女好きなのかと思っていたら、本作はそれほどでもない。どちらかというと本作の竜馬は『お~い! 竜馬』に近い気がする。今まで読んできた司馬作品の中で、ダントツに一番読みやすく、一番面白い。暗殺シーンは作者も作中に書いているけれど、割とあっさり描写されている。8巻を長々読んだ後、竜馬に対して親近感を持った状態で読む最後の一文がグッとくる。倉知淳『壺中の天国』。街の犯罪。風刺の効いた作品。電波な犯人から送られてくる電波な文章を推理の力で解読するという物語。題名にもなっている『壺中の天国』はオタクの趣味の世界。妄想とは何か。トリッキーな事件とは裏腹に、豊かな生き方とは何かという、かなり深いテーマ。コミカルで読みやすい。我孫子武丸『狼と兎のゲーム』。バイオレンスホラー。DV、児童虐待、性犯罪。怪物みたいな男から逃げる子どもたちの物語。とにかく残虐なんだけど、主人公とその友達の友情の物語でもある。自分の今の仕事に関わりのある部分もあって、複雑な気持ちで読んでいた。遠藤寛子『算法少女』。和算が得意な少女の物語。学問、勉強に対する認識の仕方、方向性の違いについて、いろいろな立場の人が出てくる。思うところのある話だった。この作品でも「壺中の天」について説明していて、『壺中の天国』を読み終わったばかりだったので、こんな偶然もあるんだなと思った。星新一『きまぐれ遊歩道』。エッセイ。歴史の話、映画の話、落語の話、小説の話などなど。今は亡くなっている著名人との交流が書かれていて楽しい。歌野晶午『世界の終わり、あるいは始まり』。すごい、面白かった。レビュー等見ると、評価低いですね。僕は好きだけどなぁ。誘拐モノであり、変則的な倒叙でもある。攻めている内容で『パンドラの匣』の逸話に合わせたまとめ方は好き。妄想の話が進んだり戻ったりして、何が物語内の現実なのか不安定な作品で楽しい。段階的に推理がしっかりしている。主人公の心の葛藤が読み応えある。「結末はない」という解釈もできるけれど、「結末はそれぞれの段階でマルチエンドが存在する」という解釈もできる。そう考えると、こんなにお得な作品もないと思うんだけど。眉村卓『月光のさす場所』。6作のSF短編を収録した短編集。読みやすい。『暁の前』という作品がドタバタっぽくて好き。眉村卓、大好きなんだけど、普遍性は高くないので、しょうがないんだけど作品で扱う内容が古臭く感じてしまう。ただ、星新一と比べてしまうと、どんな作品でも普遍性は低いけど。眉村卓の面白さって、純朴な人間臭さだと思う。泡坂妻夫『凧をみる武士 宝引の辰 捕物帳』。時代物の推理小説。シリーズものなんですかね。知らずに読んでしまった、4つの短編。『雛の宵宮』という作品が一番推理小説っぽくて好きかな。時代劇が少なくなった現代で、若者は時代小説なんて読むんでしょうかね。テレビ見てないから、どこまで時代劇が減っているか知らないけど。減っているという話は聞いたことある。景山民夫『トラブルバスター4 九月の雨』。和製ハードボイルド。コメディ色が強くて楽しい。今回のヒロインは70歳のお婆ちゃんなんだけど、これが面白い。スーパー婆で、魅力的。いつも強気な局長が逆らえない感じが楽しい。「バカヤロー」が口癖の局長はどう考えても北野武がモデルだと思われるので、脳内で若き日の北野武を思い描きながら読んでみた。谷甲州『ジャンキー・ジャンクション』。「登山小説に挑戦だ」と思って読んだら、SF小説だった。推理小説的な要素もあった。極限状態の中で、チームが助け合って山を登る。読みながら頭の中に描かれる景色が恐ろしく美しい山々という、なかなか今までに経験がない読書体験ができました。景山民夫『野鼠戦線』。戦争小説だろうか。日本軍であり日本軍でない、独立愚連隊のような小隊とアメリカ軍との戦いが、中国大陸で繰り広げられる。登場人物たちがほぼ軽口だけで会話していて、妙に明るいシーンが多い。泡坂妻夫『旋風』。柔術家たちが繰り広げる、愛憎劇。出生の秘密。恋愛。推理小説でいいのかな? 最初と最後は推理小説っぽい気がする。スポーツ柔道ではない古式ゆかしい柔術を巡る人間模様の物語。宮部みゆき『ブレイブ・ストーリー』(単行本上巻)。噂には聞いていたけど、本当に途中からファンタジーに切り替わる。半分くらいまで、いつもの宮部作品で現実世界だったのに、バリバリファンタジーな世界観に変わってしまった。読みながら戸惑ってしまって、ファンタジーな人類やファンタジーな世界史の説明についていけない状態になっている。子どもの妄想なのか、それとも本当にファンタジーなのか解釈に一瞬迷う。宮部みゆき『ブレイブ・ストーリー』(単行本下巻)。ゲーム的なファンタジーは、長く冒険をして苦楽を共にした仲間との絆を描くのが良いですね。少年の成長を描いた大長編。ファンタジーと現実の落差が面白い。泡坂妻夫『恋路吟行』。短編集。作者が奇術研究家でもあるため、マジックに関する作品がいくつかあった。時代小説もあったりと、いろいろな作品を楽しめる作品集。中井英夫『人形たちの夜』。連作長編。4章に分かれているけれど、それぞれに違った色合いがある。3章は一番推理小説要素が多く、暗号解読がある。難しいので読みながら分かるはずもないが。全体を通してみると、推理小説というより純文学のような作品。タイトル通り、人形に関するエピソードが多く、章毎に人形の写真が載っている。久坂部羊『怖い患者』。医療関係の短編集。ほとんど古典的なサスペンスだけど、作者が医療関係者なので描写がリアル。最近古い小説ばかり読んでいたからか、新しい小説って読みやすい。もちろん、そういう作者なのもあるかもしれないけど。景山民夫『パンドラの選択』。大地震で地下の核兵器解体施設に閉じ込められた人たち。核兵器が四十数時間後に作動して地球は滅亡する。地球上の様々な都市にシーンが切り替わり、人間の動きを描く。パニック映画のような小説。なるほどあの数字はそういう意味かと最後に思う。【最近クリアしたゲーム】CANCER『血怨』。謎解きが難しくて時間がかかってしまいました。物語が素晴らしい。奥行きがある物語。完全クリア(全エンド)はできていないので、いくつか思うところはある。意味深なチロルチョコはなんだったのでしょうか。物語の質も高いですが、何よりもまず怖い。今までやったフリーホラーゲームで一番怖いかもしれない。ありとあらゆる怖がらせ方をやっている。素材も自作されている部分が多く、1つ1つ怖くて美しくて、素晴らしい作品になっています。【最近観た映画】『君たちはどう生きるか』。面白いけど、半分も理解できた気がしない。ファンタジーは難しいですね。ストーリィは理解せずとも楽しめますし、映像も演出も効果音も素晴らしかった。久しぶりに映画館で映画を見たというのもあるかもしれませんが、素人目にもアニメーション技術の高さが分かり、それだけでも見る価値はあると思います。例えば、序盤に人力車に乗るシーンがあるんだけど、主人公の体重、同乗者の体重、荷物の重さがどのくらいなのかが分かるくらい細かく動きが付けられている。音についてもそうで、タライに水がどのくらい入っているのか、絨毯の堅さがどのくらいなのか分かるくらい、劇場で観ると本当にリアルに感じられ、世界に没入できる。ストーリィは難解で全然詳しく説明されないんだけど、ちゃんと様々なことが細かく設定されている様子で、映画館を出た後一緒に観た人と「あれはどういう意味だったんだろう?」という話でずーっと盛り上がることができる。そんな映画です。同名の小説が作中にも出てくる。これを読まないと映画をちゃんと理解できないのではないか。後半いろいろな動物や造形物が出てくるけど、「きっと何かを象徴しているんだろうな」「何か意味がありそう」という思いで観ていた。作品内での現実はどこなのか分かりづらい。夢なのか妄想なのか分からない物語に加えて、フラッシュバックの回想もある。作中の時間もアレで入り乱れているので、やっぱり難解に感じた。誰の墓なのかとか、ナツコと主人公の関係性とか、キリコの怪我とか、積み木の意味とか、その前の11人は何だったのかとか。思うところはいっぱいある。
2023.07.20
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2023年1月1日(日)。餅を飾る。年賀状を分ける。神社に行く。親戚が来て宴会。1月2日(月)。親戚の家に行くも上がれずに帰宅。1月3日(火)。散策。1月4日(水)。会議。「コミPo!」で四コマ漫画を描く。1月5日(木)。会議。ゴミ捨て。1月6日(金)。難しい会議。1月7日(土)。タイヤ交換。1月8日(日)。行事の準備。竹取。行事。漫画を読んだ。年賀状を書く。1月9日(月)。年賀状を送る。誓いの丘へ行く。1月10日(火)。酒を飲む。ぐったりした。漫画を読んだ。1月11日(水)。疲れる。年賀状を買って書く。1月12日(木)。会議を抜けて仕事。ゴミ出し。1月13日(金)。酒を飲む。1月14日(土)。ぐったりしていた。買い物。1月15日(日)。書類のやり取り。金の徴収。漫画を読み終わった。1月16日(月)。作業。1月17日(火)。消防署に書類を出しに行く。時間休みを取って配布と現金の徴収を行った。1月18日(水)。少し作業が捗る。テストプレイを行う。1月19日(水)。焼肉。ワインを飲む。ゴミ出し。作業。1月20日(金)。テストプレイ報告を作成して送った。1月21日(土)。仮眠のみ。作品完成、ブラッシュアップ開始。集金。芝刈り。1月22日(日)。コラムを書くか迷う。犬に吠えられながら集金。検算して提出した。コラムを書く。1月23日(月)。コラムを見直して送る。1月24日(火)。面談。コラム掲載を確認。早く寝る。メールのやりとり。1月25日(水)。メールのやりとり。面談。書類作成。1月26日(木)。会議。ゴミ出し。1月27日(金)。遅くまで仕事。酒を飲む。作品完成。デバッグ。1月28日(土)。昼寝。チャットで友人の誕生日を祝う。1月29日(日)。温泉に行く。携帯が壊れて修理に行く。1月30日(月)。仕事が忙しかった気がする。1月31日(火)。仕事が忙しかった気がする。2月1日(水)。仕事が忙しかった気がする。2月2日(木)。会議。2月3日(金)。朝ゴミ出し。終日会議。2月4日(土)。金を受け取って配った。久しぶりに漫画を読んだ。2月5日(日)。午前中は草焼き作業。ネタ出し。出ない。2月6日(月)。フリゲ『錯視館の狂気』を遊ぶ。2月7日(火)。フリゲ『横断注意』を遊ぶ。2月8日(水)。忙しくもろもろの準備。2月9日(木)。出張で名古屋。2月10日(金)。飲み会で疲れた。傘をなくす。2月11日(土)。弱っていた。2月12日(日)。金を配る。東奔西走する。2月13日(月)。疲れたまま仕事。漫画を読んだ。2月14日(火)。米を運ぶ。2月15日(水)。面倒な会議。車の運転。電話する。2月16日(木)。忙しく準備。2月17日(金)。忙しくしていた気がする。2月18日(土)。ぐったりしていた。金を受けとる。2月19日(日)。携帯電話を持っていこうとして忘れた。買い物。2月20日(月)。夜中まで仕事、遅く退勤。2月21日(火)。早めに行って仕事。この日も昼飯を食えなかった。2月22日(水)。予想外になかなか遅くまで仕事。2月23日(木)。金を配ったり書類を配ったり。昼寝を2回した。ぐったりしていた。2月24日(金)。ビールを飲む。2月25日(土)。病院につきそう。2月26日(日)。請求書を受け取って、出しに行く。買い物。2月27日(月)。朝起きて体調悪い。2月28日(火)。仕事を残して帰る。3月1日(水)。会議準備。3月2日(木)。会議準備。3月3日(金)。大きな会議。3月4日(土)。ほぼ寝ていた。頭が痛い。夕方木を切る。3月5日(日)。書類作成。読書。集金。金と書類を会計担当に提出。午後はほぼ寝ていた。『ONE PIECE』105巻を読む。3月6日(月)。バイリンガルニュースを聴きながら、久しぶりに算チャレの問題を解いた。3月7日(火)。本を読む。3月8日(水)。ラーメン。寝てしまった。3月9日(木)。解禁になった酒を飲んだ。本を読む。3月10日(金)。本を読む。3月11日(土)。本を読む。書類を再度印刷して配布。3月12日(日)。朝寝。並んで買い物。温泉。昼寝。焼肉。読書。夜寝。3月13日(月)。研修。本を読む。ボーっとする。3月14日(火)。本を少し読む。3月15日(水)。ぼーっとしてしまう。本を少し読む。3月16日(木)。ゴミ出し。本を少し読む。3月17日(金)。酒を飲んだ気がする。本を読む。3月18日(土)。雨なので家でぐったりしていた。くしゃみが出る。本を読む。3月19日(日)。霊園に行く。買い物。漫画を読む。3月20日(月)。訃報に接して、お悔みに行く。3月21日(火)。親戚が来た。夜は会合。書類作成。3月22日(水)。仕事が進まない。【最近読んだ漫画】和月伸宏『エンバーミング』(全10巻)。昔、少し読み始めて、世界観とノリが合わず、そのままになっていたんだけど、この度全巻通して読みました。結構楽しかった。10巻くらいでちょうどいい気がする。主人公ヒューリーが途中で出てこなくなってしまうんだけど、最後の方少し出てきて話題を見せ場をかっさらっていった印象。主人公はエルムとジョンを含めた3人だから、別に良いのかもしれないけど。19世紀の欧州なので、ああやっぱりな人が登場していた。人造人間の製造に1.21ジゴワットの雷が必要という、BTTFネタには笑った。久世番子『甘口少年辛口少女』。学園モノの短編集。ストーリィがしっかりしている。割とスタンダードな少女漫画作品な気がしたけど、最後の『カレンダー』は上手いし感動する。命は儚いものだと、感覚を伴って思い出させてくれる作品は良いですね。原作:尾田栄一郎、ストーリー:附田祐斗、作画:佐伯俊、協力:森崎友紀『食戟のサンジ』。サンジを主人公にした『ONE PIECE』のスピンオフ作品。原作で描かれていない部分、原作を補完するエピソードが楽しい。もちろん原作本編の雰囲気の良さはないけれども、最近本編では「クソ」をあまり言わなくなってしまったサンジが「クソ」をよく使っていて嬉しい。杉浦日向子『風流江戸雀』。古川柳を漫画化した短編集。完全に古典落語の世界観。さすが専門家なだけあって、江戸の風を感じる漫画になっている。ちょっとしたユーモアと、登場人物の感情が伝わってくる表情と仕草がが楽しい。杉浦日向子『百物語』。ホラーも上手い。99の怖い話なんだけど、中には不思議な話や感動、滑稽な話、そして、ゾッとする怖い話もある。小泉八雲のような話や落語のような話も混在している。百物語を扱った作品を作ってみたくなった。高橋留美子『鏡が来た』。短編集。微ホラー作品を集めた感じだったけど、後味悪くない話ばかりで楽しかった。『めぞん一刻』を読んだ時から思っていたけど、高橋作品は青年誌掲載作品の方が個人的には好み。高橋留美子は、悋気の文学だと思う。原作:朱雀新吾、漫画:ゴツボ×リュウジ『異世界落語』(全4巻)。古典落語をファンタジー世界風にアレンジして演じるという話。それに影響される人々の姿が面白い。落語の持つ滑稽さだけではなくて、芸の凄みも描かれているのが良かった。終盤の、芸人の矜持を感じさせるシーンが好き。【最近読んだ本】森博嗣『イナイ×イナイ』。割と古典的な推理だけど、描くところと描かないところの選び方が著者らしい。Xシリーズ1作目ということもあり、キャラクターが魅力的。今後の展開が楽しみ。Gシリーズとの絡みがあり、そちらは読んでいないので100%楽しめたわけではない気がする。シリーズをどういう順番で読んだら一番楽しめるのか分からない。Gシリーズは完結していないから読み出したくないんです。田中裕二『猫と田中』。猫がいかにカワイイのかを書き連ねた狂気のエッセイ。中身はない。猫が普通に喋ることになっていて面白い。最後にバイリンガルニュースの話題が出ていて驚いた。手塚治虫『ぼくはマンガ家』。手塚の自伝。当時の漫画家の紹介ややり取りが面白い。熱がこもっている。戦争当時の描写が生々しい。漫画の神様が思い悩む様が描かれていて、人間らしさが垣間見える。ここに登場している漫画家仲間はほぼ全員鬼籍に入り、歴史上の人物になってしまった。山田康弘『縄文人の死生観』。先史墓制論の専門家が書いた一般向けの考古学の本。縄文時代の人の死生観、社会、思想的な部分に踏み込んで推測していく。科学的な調査方法の部分はやや難しかった。何千年も前の人骨から、いろいろなことが分かるという考古学のすごさとロマンを改めて知ることができた。福井健策『著作権とは何か』。著作権とは何かを説明しているんだけど、著作権の詳しい説明というよりは、著作権の理念について丁寧に書いている。文化と創造を豊かにするために考え出された法律であり条約であり、壮大な社会実験の真っ最中という話。面白くて楽しい本でした。北野勇作『100文字SF』。100文字のSFショートショート集。短いながらもSFのエッセンスやフレーバーを感じる小説。ツイッターで発表されていたもの厳選したものらしい。小粒ながらSFっぽさを楽しめる。谷畑美帆『骨と墓の考古学 大都市江戸の生活と病』。人骨の専門家が古病理学について説明している本。古代ではなく、江戸時代がメインであるため、より身近に感じられる。骨から分かることと分からないことを丁寧に解説している。中村幸弘『難読語の由来』。特殊な読み方をする熟語の由来を解説した本。だいたい、通りの表記が統合したとか、促音便、撥音便、連濁、連声、拗音の省略等のいくつかのパターンに分かれる様子。言葉の成り立ちはいい加減だと思う。多くの人が使うことによって今の形になっているので、当然なのだけれど。森博嗣『キラレ×キラレ』。Xシリーズ2作目。連続切り裂き事件及び殺人事件の犯人を探る推理小説。調査をしていくと真相が分かっていくという割とスタンダードな作りの小説なんだけど、面白くて一気に読んだ。会話がウィットに富んでいる。メカニカルな仕掛けを解説しておき、それがミスリードになっているのは上手い。真鍋が作ったプロテクタを想像するとおかしくて笑う。森博嗣というと奇抜な作風のイメージがあるけど、初期の方のシリーズ以外は割と泥臭い作品(褒めている)が多い気がする。渋沢栄一『論語と算盤』。元は100年以上前に書かれた本なので、内容が若干古いと感じるところもある。実業には思想的な裏付けが必要という話。やや論語に傾倒し過ぎている感じもあるけれど、論語の良さを熱く語っている。この時代の教養人は現代人よりももっと漢籍に親しんでいて、身近なものだったのですね。【最近クリアしたゲーム】島椰子実『錯視館の狂気』。荒唐無稽な推理ホラーなんだけど、ちゃんと伏線が張られている。終わってみると、ちゃんと推理だし、ちゃんとホラーだし、ちゃんと謎は解決されているし、良い感じのオチがある。文章表示が遅くスキップできないのが若干ストレスでしたが、比較的親切で遊びやすい作りのフリーホラーゲーム。ただ欲を言えば、錯視絵が話の本題にもっと関わっていればもっと良い作品になっていたと思う。島椰子実さんは、『浪人穢土百物語』シリーズの作者さんです。在学中で短編ホラゲ100話制作するという前人未到の狂気の目標を立てて製作されておられる方です。作る方も大変でしょうが、全部プレイするのも相当大変そう。全て完成したら遊ぼうと思っているので、作者さんには頑張ってほしいと思っています。あと少しみたいですね。皐月の夢『横断注意』。皐月の夢先生が最近ハイペースで新作を発表されていて嬉しいです。絵も素敵でゲーム性もある作品で、ストーリィは安定の面白さ。奇妙な空間に迷い込んでしまうホラーですが、人物描写が丁寧なので、作品の足が地についているというか、作品が他人事に感じないのだと思います。島椰子実『シュレディンガーの小屋』。これも、ちゃんと伏線があるんです。前に出てきた要素を使って、終盤の説明がなされています。最初に作った作品がこれなのは有望だと思います。意味深なのに本筋に関係なく要素があったり、自由記述は何の意味があるのだろう? と思う箇所はありましたが、ほんのりホラー味も楽しめました。本棚の著者名は良いですね、僕も昔よくやりました。読書家だとは思いましたが、流水大説の読者なのは驚きました。
2023.03.22
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11月20日(日)。読書。庭掃除。PCで作業。11月21日(月)。漫画を読んで早く寝た気がする。11月22日(火)。漫画を読んで早く寝た気がする。11月23日(水)。漫画を読んで早く寝た気がする。11月24日(木)。会議の後、訪問。11月25日(金)。研修の後、会議。11月26日(土)。ウォーキングマシンの組み立て。11月27日(日)。延々と眠っていた。体調不良。バドミントン、図書館、買い物。鼻水が止まらない。漫画を読んでいた。11月28日(月)。ゴミ出し。11月29日(火)。救急病院に行く。午後仕事。11月30日(水)。人生初めて救急車を呼ぶ。夕方仕事。12月1日(木)。大きな会議。立ち回る。12月2日(金)。緊急対応。12月3日(土)。病院受診同行。12月4日(日)。漫画を読んでいた12月5日(月)。ゲームをする。12月6日(火)。漫画を読んでいた。12月7日(水)。面談。連絡会。仕事で運転して病院同行。12月8日(木)。酒を飲んでいた。12月9日(金)。看病していた。12月10日(土)。看病していた。漫画を読んでいた。12月11日(日)。半分くらい看病していた。漫画を読んでいた。12月12日(月)。昼に1時間休みを取り、ワクチン接種。午後は研修。12月13日(火)。午後休んで寝ていた。読書に励む。栗焼酎を飲む。12月14日(水)。討ち入りの日。1/13夕方に法定点検を依頼した。幼児に夕食を食べさせに行く。読書をして夜寝して読書。12月15日(木)。定例会を抜け出して訪問、定例会に戻る。その後、別の会議。すぐ寝た。12月16日(金)。朝読書。午前中会議。午後は遠方へ研修に行った。すぐ寝た。12月17日(土)。漫画を読んでいた。12月18日(日)。バスに乗って豪華な昼食を食べに行く。ウエストランド優勝に湧く。12月19日(月)。本を読んだ。12月20日(火)。本を読んだ。12月21日(水)。会議。12月22日(木)。会議。12月23日(金)。家庭訪問。12月24日(土)。ケーキを食べる。12月25日(日)。ちょっとした山に登る。12月26日(月)。普通の生活に戻る。12月27日(火)。ひたすら漫才を見る。12月28日(水)。御用納め。漫才を見る。12月29日(木)。窓ふき。ひたすら漫才を見る。漫画を読む。12月30日(金)。ひたすら漫才を見る。朝買い物。午後は八重桐の池に行く。おやつにパワー丼を食べる。昼寝。漫才を見る。2022年12月31日(土)。飾り付け。エビを剥く。蕎麦を食べる。漫才を見る。【最近読んだ漫画】椿いづみ『俺様ティーチャー』(全29巻)。少女漫画で『ろくでなしブルース』や『今日から俺は!!』のような喧嘩を描いた作品。だけれど、ギャグや人情噺が多めで、割と章ごとに話の毛色が違う。人物が多くて覚えられないけれど、わちゃわちゃしていて楽しい。忍者が楽しい。【最近読んだ本】司馬遼太郎『人間というもの』。エッセイだと思って買ったら、アフォリズム集だった。小説から名台詞を抜き出して本にしたもの。小説作品をもっといっぱい読んでから読めば良かった。出展が全てについているので「これ読みたいな」と思ってしまい、読みたい本が際限なく増えていく。武光誠『名字と日本人』。名字の成り立ちや性質、歴史を解説した本。難しいけれど、面白かった。明治時代が身近に感じられる。ほとんど日本史の話。名字は貴人だけではなく、庶民にとっても生活に根差したものだったのですね。自身のルーツに思いを馳せる。渡邉直美『女探偵の事件簿』。総合探偵社ガルエージェンシー代表(当時)が書いた探偵業の実態。短編小説のように面白い。文章が軽快。愛憎入り混じる話から、心温まる話まで。苦労話や成功譚。探偵も人なのだと思わされる。秋鹿さくら:マンガ、銀杏社:構成『マンガで読むタイムマシンの話』。学生の時に読んだ都築卓司『タイムマシンの話』が漫画化されたもの。図解がより分かりやすい気がするけれど、こんな話だったっけ? やり取りがコミカルで楽しい気持ちで読めるのは漫画の強みですね。多分、元の本の大部分がカットされているけれど。桂米朝『落語と私』。後に人間国宝になる著者が大昔に書いた、落語入門書。歴史や落語そのものの解説。円楽党や立川流ができる前だったり、桂枝雀他界前だったり、この本が書かれた頃から、かなり状況は変わっている。紆余曲折あったけれど、落語の社会的な地位も上がり、広がりがあったように思える。「金明竹」の言い立てが文章で書かれている部分があって面白かった。勉強になる。西村京太郎『十津川警部 愛と復讐の桃源郷』。積んであった最後の西村作品。今年、亡くなられた作者に思いを馳せながら読みました。トラベルミステリーは苦手なんでですが、本作は時刻表が出てこなかったため、推理部分もよく理解できました。物語部分が軽快で、大ベテランのベストセラー作家はさすがに読みやすい。読んでいて行楽地の美しい情景が浮かぶ。これはテレビドラマにしやすい。飽坂妻夫『弓形の月』。インド神話の話が難しかった。男と女とその両方の不思議な物語。物語の導入部分がミステリアスで物語に引き込まれる。手紙の誤送はあり得そうだからね。小野不由美『屍鬼』(上下巻)。長かった。いろいろな人が死んでいく描写が、上巻ひたすら続く。登場人物が多く、記憶力がない僕のような読者は覚えられない。死者が増えてきて分かりやすくなってきたと思ったら後半どんどん復活してきて「この人誰だっけ?」となる。雰囲気はホラーだけど、ファンタジーというかSFのような内容だった気がする。吸血鬼が生きていく術を描いているという点で、『白暮のクロニクル』を思い出した。大森洋平『考証要集 秘伝! NHK時代考証資料』。「これはこの時代にはない」「この言葉はこの時代ならこう言い換えた方が良い」という時代考証の本。過去が舞台の物語をいつか書いてみたいと思っているので読んでみたんだけど、非常に面白い本だった。原典も明確にしている点と、ユーモアを交えて解説している点が良い。個別に辞書式順序で並べてあるので、資料として手元に置きたい。「立ち上げる」という言葉の歴史が浅いという話に驚いた。筒井康隆『やつあたり文化論』。20代の時に書かれたエッセイ。既に鬼籍に入っているSF関係者の名前が多く出てくる。やつあたりのような文化論で、いつものようにムチャクチャなことばっかり書いているんだけど、SFを論じる時はさすがに熱い。森達也『いのちの食べかた』。これも名著。この人の本はどれを読んでも、とびっきり示唆に富んでいる。内容が社会派で、子ども向けに描いているんだけど「そこまで踏み込んで書くのか」という内容。中学生向けくらいに書いているのだろうか、平易な言葉で語りかけるような文章になっていて、読みやすいけど、後半の内容の難しさはもちろん、難しい言葉や言い回しがバンバン出てきて、本当に中学生向けなのかと不安になる。でも、中学生ならもうかなり難しい本でも読める子は読めるのか? 人が生きる上で曖昧にしてきたものについて、考えるきっかけをくれる。読めば絶対に人生が豊かになる本なので、オススメです。
2023.01.01
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9月15日(木)。本を読んだ。9月16日(金)。ゲームのデータが消えたので、読書。漫画を読んだ。9月17日(土)。草刈り。鼻水くしゃみ。9月18日(日)。本や漫画を読んでいた。9月19日(月)。休み。本を読んでいた。買い物。9月20日(火)。家庭訪問等、夕方は施設訪問。早く寝た。9月21日(水)。緊急対応。遅くまで会議の準備。9月22日(木)。重要な重い会議。9月23日(金)。自作を修正。親戚の子どもが遊びに来る。長く昼寝。9月24日(土)。寝たり漫画を読んだりゲームをしたり。夕方は買い物。『ひらばのひと』が面白い。9月25日(日)。『YAWARA!』を何度目かの再読。買い物。本屋へ行く。ゲーム。9月26日(月)。米を移動させる。9月27日(火)。午後休みを取る。本を読んでいた。9月28日(水)。漫画を探す。ゲーム。落語を聞く。9月29日(木)。漫画を探す。ゲーム。落語を聞く。9月30日(金)。ゲーム。落語を聞く。10月1日(土)。夕方、草を回収、移動。家でぐだぐだしていた。10月2日(日)。朝は美化運動。草刈り。10月3日(月)。月初めは忙しい。10月4日(火)。いろいろ活躍していた。江戸川乱歩『鏡地獄』の朗読を聴いていた。10月5日(水)。昼は偶然先輩に会う。家庭訪問など。本を読んだ。10月6日(木)。本を読んでゲームをしていた。10月7日(金)。朝起きて、本を読んでいた。夜はゲームをしていた。10月8日(土)。留守番で洗濯。組合員宅を回る。ぬかるみにはまる。精米。夕方は寝ていた。10月9日(日)。組合員宅を回る。親戚の家に米を届ける。お好み焼きを食べた。酒を飲んだ。10月10日(月)。昼寝。漫画を読んでいた。何もしなかった。元気がなかった。米を運んだ。10月11日(火)。組合員宅をまわる。ジャンプを読む。ボニーにハマる。漫画を読む。10月12日(水)。漫画を読んだ。早く寝た。10月13日(木)。会議準備。簡易トイレを運ぶ。ゴミ出し。組合員にメールを出す。BCとブギーナイトを聴いた。10月14日(金)。言い合いになる。10月15日(土)。疲れて倒れている。ベッドを運ぶ。10月16日(日)。山野の作業。書類作成。この日から寝床を替える。10月17日(月)。読書に集中。10月18日(火)。大きな通告。本を読む。10月19日(水)。本を読む。10月20日(木)。仕事でぐったりする。10月21日(金)。休みの準備のために無理をする。10月22日(土)。6~7時間車の運転。寿司を食いながら日本酒を飲む。10月23日(日)。墓参りを2件。親戚の家で昼食。6~7時間車の運転。新人フリコンの結果確認。アップロード作業。10月24日(月)。本を読む。10月25日(火)。研修。ロールプレイ。10月26日(水)。本を読む。10月27日(木)。研修。ゴミ出し。ゲーム『らんだむダンジョン』をする。10月28日(金)。飲みに行った。3次会はテンション低くなった。10月29日(土)。本を読む。法事。柿をもぐ。10月30日(日)。扇風機をしまう。10月31日(月)。遠方の研修に行く。11月1日(火)。夜学校訪問。遅くまで会議準備。11月2日(水)。午後会議。遅くまで会議準備。11月3日(木)。祝日。11月4日(金)。打ち合わせ。研修。11月5日(土)。午前中昼寝。庭を掃いた。散歩に行くのを見送る。11月6日(日)。餃子を作る。11月7日(月)。柿を配る。11月8日(火)。柿を配る。本を読む。11月9日(水)。柿を配る。本屋に行く。本を読む。11月10日(木)。内見。会議準備。ゴミ出し。ゲーム。11月11日(金)。午前大きな会議。午後小さな会議。11月12日(土)。昼寝。11月13日(日)。昼寝。漫画を読んでいた。11月14日(月)。漫画を読んだり、ゲームをしたり。11月15日(火)。漫画を読んだり、ゲームをしたり。早く寝た。11月16日(水)。漫画を読んだり、ゲームをしたり。早く寝た。11月17日(木)。漫画を読んだり、ゲームをしたり。ゴミ出し。11月18日(金)。飲み会。3次会を途中で切り上げて急いで帰る。11月19日(土)。インフルエンザ予防接種。読書。【最近読んだ漫画】山岡荘八=原作、横山光輝『織田信長』(文庫版全4巻)。面白いし、さすが横山漫画、記号的で分かりやすい。ただ、女性が皆同じに見える。濃姫との縁談の直前から、本能寺の変までを描いた作品。歴史をなぞるだけでも充分面白い、激動の人生。秀吉は猿に似せて書いて欲しい。いろいろな戦国漫画を読んできたけど、あまり似ていない作品が多い。秀吉は猿顔が良いよ。真島ヒロ『MONSTER HUNTER ORAGE』(全4巻)。若干展開早い気もするけど、真島先生はこのくらいスッキリ短い作品の方が良いと思わせてくれた作品。全体通してワクワクして楽しいので好印象。ゲームを知らなくても楽しめる作品だが、ゲームを知らないと楽しめないオマケ漫画が第4巻の1/3を占めている。【最近読んだ本】大塚英志『物語消滅論 キャラクター化する「私」、イデオロギー化する「物語」』。現実の至る所に物語はあって、社会に影響を与えているという話。工業化された物語作りには思うところがあって、目の付け所が面白い主張がいろいろあった。途中で人格とキャラクターの違いについて言及していて、一部非常に共感した部分がある。黒澤和子『回想 黒澤明』。娘から見た黒澤監督の姿を回想した本。監督の言葉の一つ一つが、ヒューマニズムに溢れている。豪快なイメージだけれど、繊細な人だったというエピソードが多い。大勢で映画を作るって楽しそう。晩年、篆刻が趣味だったというのに、勝手に親近感が湧く。蔵本由紀『非線形科学』。数式をほとんど出さずに、非線形な物理学について解説している。現実をどう解釈するのかという意味で物理もまた哲学的だなぁと思います。こういう本は数式を全く出さないことで逆に分かりづらい場合がある。数式がない方が間口は広くなるのでしょうが。篠田達明『歴代天皇のカルテ』。信憑性の高い資料が残っている歴代天皇の病歴について考察することで、当時の日本の政治や医療について解説している。長生きと健康のためには、やはり適度の運動は必要なのですね。奥野修司『天皇の憂鬱』。象徴天皇制に対する苦悩を読み解く話。平成はいろいろなことがありましたね。慰霊者としての天皇の物語。皇室の家計簿の章では、晩餐会の収支について解説されていて、面白かった。寒河江孝允『知的財産権の知識』。著作権や著作隣接権は複雑に入り組んでいて、ケースバイケースのところもあり、難しいです。日本だけではなく、海外の法律との兼ね合いもあるのですね。企業用に書かれた感じの本でした。夏目漱石『彼岸過迄』。途中恋愛小説かと思っていたら、全然恋愛小説ではなかった。推理小説っぽい章もあったり、私小説的な章もあったり。須永が作者の投影であると言われているけれど、敬太郎や松本も作者に結構近いのではないか。読み仮名や振り仮名が特殊なものが多く、なかなか現代人には読みづらい。特に当て字が多い。どこまでが昔の用法で、どこからが作者独特の用法なのか分からない。オリジナルより結構文字遣いは修正されているようだけれど。山本博文『歴史をつかむ技法』。歴史用語の名付け方の法則や、歴史書や歴史小説に触れる時の態度の違いなど。一歩引いた歴史的思考力の磨き方について書かれた本。知らないことが多く、歴史を学ぶ前に知っておきたかった知識が多い。深く楽しめた。島田荘司『帝都衛星軌道』。充実した読書体験。帯の煽り文句「正直言って、自信作です」は発売当初から衝撃的だった。ベテラン作家がこの発言をするのはリスクしかないはずで、それほどの自信作ってどんな作品なんだろうと思っておりましたが、これは確かに自信を持っていい作品。トリックと構造がハイレベル。何よりも、物語が魅力的。単純に小説を書く力が強い。タイトルの意味が素晴らしい。作者は以前から都市の犯罪を扱った作品を何作も描いてきたけれど、これは東京が舞台でなければ絶対に成立しない作品。東京の特殊な構造を必要とする大トリック。途中の挿話は何の関わりがあったのか、テーマが同じということなのか。この『ジャングルの虫たち』という挿話も話として面白い。詐欺の技を次々と繰り出す小悪党の物語で、こちらも読ませるんです。謎が明かされ始めたときに「何でそんなことまでする必要があったんだ?」と思ったんだけど、最後まで読むと何の文句も言えなくなる。僕もいつか、「正直言って、自信作です」というキャッチコピーで自作を発表してみたい。そんな作品を作ってみたいです。阿刀田高『ガラスの肖像』。短編集。さらっと読めて、それなりに面白い。電車の待ち時間等に読む用の本かもしれない。バブルの頃の匂いがする世界観。小説のエッセンスを思いついて、それを上手く作品にする技術。その磨き方を解説した著者の本を昔読んだことがあるけれど、それが忠実に実践されている作品集。ただし、上手くて読んだ時は何となく面白いんだけど、読んだ端から内容は忘れていく。やはり、下手でも魂を削って書いたような作品の方が、読者の印象には残ると思う。コナン・ドイル:著、延原謙:訳『ドイル傑作集Ⅱ-海洋奇談編-』。推理小説ではない作品集。船の上の話が多い。潮の香り、波の音が聞こえてくるかのよう。神秘的な雰囲気。訳者の註釈から苦悩が感じられて面白い。真保裕一『盗聴』。短編集。有名作家ですが『ホワイトアウト』くらいしか読んだことなかったのです。上手い。面白い。そしてどの作品も全然作風が違う。各分野の取材が行き届いていて、知識とリアリティがある。楽しい一時をもらえました。短編だからというのもあるんだろうけれど、推理小説要素が強い。乱歩賞作家なんだから当たり前なんだけど、そんな印象がなかった。どんなタイプの作品も自在に書けそうな雰囲気は、作品から感じる。小峰元『ヒポクラテスの初恋処方箋』。第1作目以外絶版になっている青春推理小説シリーズの1つ。推理要素は比較的少ない。ジュブナイルミステリ、江戸川乱歩っぽさがある。この時代にこんなに軽い文体の小説があったのか。杉浦日向子『杉浦日向子の食・道・楽』。著者の最後のエッセイ集。江戸情緒あふれる表紙だったので、著者の専門の江戸時代関係の話が多いかと思いきや、飲食に関する普通のエッセイ集だった。酒を飲みたくなるエッセイ。こんな風流な生活をしたい。コナン・ドイル:著、延原謙:訳『ドイル傑作集Ⅲ-恐怖編-』。恐怖要素もあるんだけど、それよりも冒険ロマン的な要素が多かった気がする。特に最初の作品『大空の恐怖』が好き。洞窟の中を彷徨う話が2つあって、江戸川乱歩の作品を思い出した。吉田ヒロ生:編集、中原中也『中原中也詩集』。詩は難しいですね。小説とも随筆とも、箴言とも違う。普段接しているような娯楽とは別方向の楽しみ方をするものなので。時代も違う人の書いた詩なので、分からないところが多かったのですが、ふと風景が浮かんだり、心情を察することができたり、面白い言葉や言い回しを知ることができたりするところはあった。「良い小説を書きたいならば、詩を練習すると良い」ということを言っていた小説家がいました。僕には全く詩の素養がなくて、楽しみ方も全く分からなかったんですが、勉強しようと思って読んでみました。播田安弘『日本史サイエンス』。船舶のスペシャリストが「蒙古軍の上陸戦」「秀吉の中国大返し」「戦艦大和」について、具体的な数字を当てはめて考察している本。本職の歴史研究家ではなく、別の分野の専門家が書いているため視点が面白い。数字を想定していくと、当時の大事業の規模の大きさが実感を伴って理解できる。【最近観た動画】『TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇』(全20話)。太郎好きにはたまらない作品。全て太郎の名言を元にした内容だし、奇獣は全て太郎の作品。タローマンが『森の掟』や『痛ましき腕』と戦うの、最高に楽しい。【思っちゃったんだからしょうがない】「読みたい時に読みたい漫画を読める」というメリットのために、漫画は基本買うことにしていたんだけど、多くなり過ぎてしまって、家の中で読みたい本を探しても見つからない状態になってしまった。本末転倒である。2度と読まない物は処分をしようかと思うんだけど、2度と読まないという確証が得られない。バカとしか思えない。そういえば電子書籍なるものが世の中にはあるらしいですね。
2022.11.20
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8月15日(月)。休暇。朝活。草刈り。作品の修正と更新。ポンプ屋に電話するもお盆休み中なので8/17に再度かける。8月16日(火)。フリーゲームで遊ぶ。8月17日(水)。昼に時間休みをもらって、ポンプ修理立ち合い。フリーゲームで遊ぶ。8月18日(木)。ポンプ屋から電話。フリーゲームで遊ぶ。ゴミ出し。8月19日(金)。会議を梯子する。8月20日(土)。朝活。昼寝。本を読んで過ごした。誤字修正を送った。ラジオ番組のプレゼント応募に送った。8月21日(日)。本を読んでいた。8月22日(月)。研修。時間休みをとってポンプ屋へ行った。8月23日(火)。時間休みをとって組合員宅を回る。8月24日(水)。ポンプ屋へ電話。8月25日(木)。引っ越し手伝い。8月26日(金)。少し飲んだ。嫌な気分になってすぐ寝た。8月27日(土)。漫画や本を読んでいた。ゲームをしていた。8月28日(日)。朝は草刈り。本を読んでいた。夜は会計担当と打ち合わせ。ゲームをしていた。8月29日(月)。本を読んだ。8月30日(火)。漫画を読んだ。8月31日(水)。休みをとった。草刈り。午後はボーっとしていた。漫画を読んだ。9月1日(木)。仕事で調整をしていた。午後は会議。夜はボーっとしていた。9月2日(金)。大きな会議。9月3日(土)。漫画を読んでいた。9月4日(日)。漫画を読んでいた。9月5日(月)。漫画を読んでいた。9月6日(火)。漫画を読んでいた。9月7日(水)。ゲームをする。9月8日(木)。ゲームをする。9月9日(金)。ポンプ屋から電話。休みを取る。9月10日(土)。終日稲刈り。酒を飲んでぐったり寝た。9月11日(日)。夕方稲刈り。9月12日(月)。休み。米を運んだ。9月13日(火)。会議。漫画を読んでいた。9月14日(水)。午後休み。ポンプ設置立ち合い。米を運んだ。【最近読んだ漫画】ゆちば、 藤松盟『「職業:事務」の異世界転職!~冴えない推しキャラを最強にします~』(全2巻)。RPGの勇者のキャラバンの裏方にスポットを当てた話。データを整理して分析するのって大切だよねというエピソードを分かりやすく紹介していて楽しかった。『もしドラ』を思い出した。菅原敬太『走馬灯株式会社』(全10巻)。人生を映像で振り返ることが出来る場所というSF要素。ダークで後味悪い話から、凍り付くようなホラー、少し不思議な話、ハートフルな人情噺、コミカルな滑稽話まで幅広い。自由自在な作風で、1つ1つの話が面白い。オムニバス形式で、各話が緩やかに連なり、最終話に向けて進んでいく。探偵社の仲間たちが良い味出しているんです。とにかく面白い作品なので、読んでみてください。そして、この物語は深読みすると「株主=読者」のようなものなのではないかと思えてくる。株主の楽しみが「赤の他人がとんでもない状況に陥っていく姿を観賞する事」なのであれば、株主とは物語をここまで読んできた読者そのものではないのか。そんなメタ的な構造。安藤ゆき『町田くんの世界』(全7巻)。優しく、気遣いができる、人たらしだが、それ以外の一切の特技がないという主人公を取り巻く人間模様。外見が良いわけではなく、頭も運動神経も良くない主人公が、人を愛すること人に愛されることだけを強みに問題を解決していくのが面白い。優しさとカリスマ性だけがある主人公、型破りなんだけど、とにかく良い作品なので皆さん、読んでみてください。高須賀由枝『コミンカビヨリ』(全10巻)。古民家で生活するイラストレーターの話。スローライフを楽しむ感じの作品かと思っていたら、結構恋愛要素に重点を置いた話だった。主人公が卑屈過ぎて面白い。少女漫画の地味系主人公って、作者の自己が投影されている感じで面白い。恋愛要素の部分も面白いんだけど、社会人になってからの友人との付き合い方にスポットを当てた話が結構あって、その部分の方が楽しかった。毛利甚八:作、魚戸おさむ:画『家栽の人』(全15巻)。タイトルは誤字ではない。草木を愛する家庭裁判所裁判官が問題を解決していく話。非常に地味な作品で、一見して分かりにくい描写もある。一切の外連味を排した作風。劇的な解決がなく、爽快感がない作品。だけれど、そこが良いんです。主人公は非常に優秀な判事で、周りにも優秀な同僚や調査官がいて、それぞれに日夜努力をしているんだけど、事件は爽快に解決しない。各話がスッキリとしたハッピーエンドには決してならない。主人公の高い能力で、事件はほんの少しだけ良い方向に行く。それは現実の仕事も同じことだと思いました。みんな一生懸命働いて、少しずつ世の中を良くしていくんですね。報われない仕事をしている人も多いと思いますが、その仕事をすることでほんの少し世の中が良くなる。そこがリアルに感じられて、なんて良い作品なんだろうと思って読んでいました。三十数年前に描かれた作品で、内容が古いものもあるんだけど、大部分は普遍的な話が多く、現代の人が読んでも多くの学びと発見と感動がある作品です。うららかな陽の光を感じるような、温かい作品なんです。原作:白井カイウ、作画:出水ぽすか『約束のネバーランド』(全20巻)。全体通して脱獄ファンタジーだけど、GFハイスの中では脱獄モノ、出てからは冒険モノ、その後はSF、ファンタジーと物語の形相が大きく変わっていく。とてもシリアスなんだけど、最後までコメディ色があって楽しい。僕は、GFハウスを出てから金の池へ行くまでの、冒険小説のような部分が一番好きです。「農園」の描写は、小林泰三の小説や『ハツカネズミの時間』を思い出しながら読んでいた。その外側に更に過酷な世界があって、世界が広がっていくのが面白いです。この作品を、どうやってアニメ化や映画化したのか。興味はある。「鬼」という呼称はノーマンが名付けた便宜上の呼び名だった気がするんだけど、GFの外に出た後も、鬼たち自身もみんな鬼を「鬼」と呼んでいましたね。週刊少年ジャンプの作品として意識して読むと異色だけど、読み終わってみると確かに「友情・努力・勝利」で、少年ジャンプらしい熱く前向きな作品ですね。シスター・クローネのあのキャラは何だったんだ。あの人だけ、別の作品から抜け出してきたような感じで……笑いながら読んでいたんですが。杉浦日向子『東のエデン』。江戸風俗研究家が描いた漫画なだけあって、描写の一つ一つに説得力がある。「きっと昔、この職業の人は本当にこういう仕草をしていたんだろうな」という描写が多い。コミカルであり文学的な作風で楽しい作品。あっと『のんのんびより』(全16巻)。日常系というのか、小中学生が遊んだり学校に行ったりという何気ない日常のギャグ漫画。『約束のネバーランド』を読んだ後に読み始めたので、頭が切り替えられず、ついていけなかった。2~3巻あたりからギアチェンジできて楽しめるようになってきた。あまり日常系の作品を読まないので慣れなかったんですが、頭を空っぽにして楽しめば良いんですね。楽しみ方が分かった。現代のサザエさんのような作品。タイトルの「のんのん」から『のんのんばあとオレ』が連想されて、「この子たちが実はみんな死んでいて、死霊の戯れ遊ぶ様を描く作品だったら嫌だな」と少し思っていたが、そんなオチではなくて安心した。原作:天樹征丸・さとうふみや、漫画:佐藤友生『明智警部の事件簿』(全5巻)。公式スピンオフ作品、明智警視の警部時代の物語。本編よりも断然面白かった気がする。最後、そういうふうに本編に繋がるのか。推理部分がしっかりしているし、よく考えると半分くらい真相が分かるくらいの丁度良い難易度。背景絵の中に重大なヒントが隠されているという、漫画に適した推理が多かったのも良いと思いました。正義のために働くという重いテーマで、シリアスな場面はしっかりシリアス。警部の周りの仲間たちも熱い人たちばかりで、楽しい掛け合いが多い。相棒のキャラクターがまた良いんですよ。【最近読んだ本】山田悠介『8.1』。短編集。3つ目の話『黄泉の怪談』が好きです。どうしたんだ、こんな心温まる良話を書いちゃって。前後の話が殺伐としているから、余計際立つ。表題作『8.1』も面白い。「何で表題が8.1なんだ?」というのが作中で明かされていないので検索して調べた。なるほど。山田悠介『×ゲーム』。単純なサスペンスだけど、プロローグとエピローグに捻りがある。『8.1』くらいから、ようやくミスリードらしい書き方を始めている。「何でこんなに設定は面白そうなのに、ミステリィ的な要素を入れないんだろう」と思っていたんだけど。少し不穏な終わり方が好きです。山田悠介『スイッチを押すとき』。「設定が無茶だろ」とか「警察が無能過ぎる」とか思うところはあるけれど、この作者の今まで読んできた中では一番好きな作品。悲劇を描く時は、山場までに如何に楽しいシーンを書くかが重要になってくると思う。やろうと思えば救われる終わり方にできたと思うけど、変にそうしていないところが良い。山田悠介『魔界の塔』。オカルト有のホラーなんだけど、サスペンス・ミステリィ要素が強い。展開が二転三転する。ちゃんとミステリィになっていると思う。期待していたほどゲーム性がある話ではなかったけど、話の構成は古典的なミステリィ小説っぽくて楽しめました。年代順に何作か読んだけど、どんどんテクニカルに上手くなっていっている気がする。あたりまえだけど。最初の方の作品は、伏線という伏線がない作品もあるのに、徐々にミスリードしたり、話をひっくり返したり、心理描写が丁寧になったりと、目に見えて上手くなっている。鯨統一郎『九つの殺人メルヘン』。アリバイ崩しを扱った9編の短編。有栖川有栖の『マジックミラー』という作品の中で、登場人物が推理小説のアリバイトリックを9種類に分類する講義をしているんだけど、本作ではその全9種のアリバイトリックを9つの短編で網羅するという試みをしている。推理小説は学問のように研究されていると思う。ある重要な作品があると、それに影響されて他の人がテーゼやアンチテーゼに当たる作品を作り出す。ヒルベルト・プログラムが後の数学界に大きな影響を与えたのに似ている。8編目までほぼ同じ形式の連作。それだけに9編目は驚く。古い映画や本、テレビバングミの蘊蓄が面白い。特に、日本酒バーが舞台なので、日本酒の蘊蓄が多くて楽しい。探偵役の女子大生に翻弄されるオジサンたちが愉快痛快。景山民夫『チュウチュウ・トレイン』。ミュージシャン、ミッキー・カーチスの人生を小説にした作品。終戦前後から物語がはじまり、上海から戻ってくる場面、日英混血の両親の子である主人公を取り巻く状況がリアル。中盤、新宿末廣亭のシーンがあってテンションが上がった。長野まゆみ『都づくし旅物語 京都・大阪・神戸の旅』。旅行記? エッセイ? 小説? 幻なのか現実なのかよく分からない筆致。行く先々で現れる謎の少年は何だったのか。幻想的。景色の描写が美しく、空気感が透明。冒頭にあるように、空白の旅のお供に旅行鞄に入れるような本なのかもしれない。コナン・ドイル:著、永井淳:訳『地球最後の日』。推理小説ではなくSF小説。地球が毒エーテルに包まれて人類が昏睡してしまう話。チャレンジャー教授シリーズ、いきなり第2作目を読んでしまった。ドイル作品をそんなに多く読んでいるわけではないけど、内容が普遍的だから、今の人が読むなら推理小説よりSFの方が面白いのかもしれない。清水義範『主な登場人物』。半分エッセイのようなギャグ小説。実験的な試みが多くて楽しい。註釈だけで物語を推測する『註釈物語』が、この作者じゃなきゃ書けない感じで楽しい。清水義範『似ッ非イ教室』。世の中のエッセイをパロディしたエッセイ風の小説。これもギャグ小説だと思う。本当のように嘘やギャグが書かれている。軽く読めて楽しい読書体験。言葉遊びが面白い。泡坂妻夫『泡坂妻夫の怖い話』。夏なので怖い話を読んでおこうと思いまして。ショート・ショート。そんなに怖くないけれど、不気味な話、不思議な話、ミステリィ的なオチの話など。いろいろなタイプの話の詰め合わせ。島田裕巳『日本の10大新宗教』。ホットな話題なこともあり読んでみた。この本で取り上げられているのは、比較的反社会性の低い10の新宗教。どの宗教宗派からの分派か、どういう歴史、性質があるのかを解説している。どういう組織でもそうだけど、組織を長く継続していくことは難しいのです。筒井康隆:編『いかにして眠るか』。睡眠や夢に関して、随筆や小説、研究書など様々な文章を寄せ集めてきて紹介した本。やはりSF小説が面白かった。最後のREM睡眠の研究の紹介は、今日ではかなり広く知られている内容だけれど、当時は最先端の研究だったんですね。【最近クリアしたゲーム】皐月の夢『もう1人、いる』。短い話ですが、ダークで怖く、後味悪い話で楽しめました。上手いなぁ。若干ネタバレですが、END1とEND2と作品タイトルがアレなの、スゴい。面白い試みだと思います。【最近観た動画】映画『ムカチノカチカ』https://youtu.be/Or8fS77PyFQ(スモールビジネス映画祭スペシャル短編映画)を観た。さらっと観れて面白かった。駿河太郎の演技、味がありますね。そして、魚料理が美味しそう。
2022.09.14
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6月24日(金)。デバッグ。6月25日(土)。シーン追加。デバッグ。怒る。草刈り。6月26日(日)。扇風機を出した。デバッグ。作品完成。漫画を読んで、久しぶりに昼寝した。6月27日(月)。いろいろ作業。テストの直し。6月28日(火)。講演をした。昼も仕事。夕方は会議。テストの直し。6月29日(水)。期日前選挙。テストの直し。6月30日(木)。朝活。7月1日(金)。朝活。7月2日(土)。朝活。夜は会合。7月3日(日)。朝活。体育大会の選手集め。7月4日(月)。朝活。7月5日(火)。朝活。7月6日(水)。朝活。7月7日(木)。朝活。7月8日(金)。朝活。7月9日(土)。朝活。準備。7月10日(日)。選挙。ぐったり。7月11日(月)。朝活。7月12日(火)。朝活。7月13日(水)。朝活。1日出張。7月14日(木)。緊急対応。忙しく会議。7月15日(金)。朝活。午後会議。7月16日(土)。5時から朝活。テストプレイ。草刈り。香典を書いた。夕方はスタンバイしていた。6:45頃、受け付け開始。「第14回コンテスト 応募作品 応募作品一覧がこのページに記載されます、掲載は投稿順です。ただいま次回開催の準備中です。エントリー開始は、2022/07/16夜頃です。 専用のエントリーページが公開されますので、ストレージサービスなどにデータをアップロードした後、エントリーを行って下さい。※データの事前アップロードは2022/07/16(土)から可能です。」のページに表示。7月17日(日)。4時前くらいから起きていた。7月18日(月)。早起きして草刈り。気分が悪かった1日。7月19日(火)。何も閃かない。本を読んだ。7月20日(水)。何も閃かない。本を読んだ。作品を少し手直ししてバージョンアップした。7月21日(木)。あと数日で1作品作ろうと思い立つ。7月22日(金)。思い立つも、あと2日しかないので作品作りを諦める。7月23日(土)。午前休日出勤。お盆の準備。7月24日(日)。焼き肉に行って、あとは寝ていた。7月25日(月)。忙しく飛び回る。7月26日(火)。チャットを友人yamadasi氏とする。7月27日(水)。早起きして証拠隠滅。夏休み。7月28日(木)。少し朝活。遅くまで会議の準備。7月29日(金)。少し朝活。大きな会議。午後は小さな会議が2つ。疲弊した。7月30日(土)。水利組合の草刈り、暑くて死ぬかと思った。7月31日(日)。山野組合の草刈り。暑い。買い物。8月1日(月)。本を読んでいた。8月2日(火)。本を読んでいた。8月3日(水)。企画の宣伝について返信した。8月4日(木)。本を読んだりゲームをしたり。8月5日(金)。本を読んだりゲームをしたり。8月6日(土)。作業が明日だったと知り、1日空く。久しぶりの休み。8月7日(日)。水利組合の草刈り。その後、自分の土地の草刈り。午後はぐったり。8月8日(月)。いろいろ疲れていた気がする。8月9日(火)。ポンプ壊れて電話をする。午後は長距離運転、会議。8月10日(水)。1時間休んで修理の準備相談。8月11日(木)。休日出勤。午前は灼熱。午後は雨。非常に疲れた。修理の準備相談。8月12日(金)。夕方に電話があって、すぐ帰った。買い込んで酒盛り。8月13日(土)。1日、本を読んだり、ゲームをしたり、動画を観たり。地下水揚水設備及び揚水量実態調査(回答)を送った。8月14日(日)。夜更かし後、2時間睡眠、早起きして草刈り。組合の会計宅へ行き相談。その後久しぶりに集中して読書。ドリームナイトフェスを観る。ブログ更新。【最近観た講談】神田伯山『寛永宮本武蔵伝』(公式Youtube全17席)。吉川英治とは違う系譜の宮本武蔵。殺陣の迫力、漫画のような笑いあり、人間模様あり。最終回は肌が泡立つ。【最近読んだ漫画】新川直司『さよならフットボール』(全2巻)。男子に混じってサッカーをする女子の物語。『クロスゲーム』もそうだけど、こういうの切ない。『四月は君の嘘』の作者なだけあって、恋愛要素もとても面白い。構成:望月恭子、漫画:田中久志『インスタントラーメンのひみつ』。公園に涼みに行ってテラスの本棚にあったので読んでいた。安藤百福は偉大ですね。インスタントラーメンが食べたくなった。構成:外山準一、漫画:田川滋『デジタルカメラのひみつ』。公園のテラスの本棚にあったので読んでいた。カメラが趣味のお爺ちゃんがデジカメを知らないというエピソードに「そんなことある?」と思ったけど、奥付を見てみると20年くらい前の本だった。構成:外山準一、漫画:大岩ピュン『テレビゲームのひみつ』。実は僕は以前、PC用のフリーゲームを作っていたことがあって、「これは読んでおかないといけない」と思って読んだ。ゲームの歴史が分かりやすく解説されている。「CAPCOMのタイアップか?」という感じでロックマンが活躍していた。久世番子『暴れん坊本屋さん』(全3巻)。漫画家兼書店員が描く、本屋あるあるエッセイ。基本ギャグ漫画なんだけど、暴露本の側面もある。勉強になるなぁ。本屋さんって、そんなことまでしているんですね。大変そう。シリアスな作品も面白いけど、こういうギャグ作品も冴えていて面白いです。久世番子『博物館ななめ歩き』。いろいろな博物館を漫画で紹介した本。「そんなニッチな分野の博物館があるのか!?」と驚く。僕が一番行ってみたいと思ったのは、旧江戸川乱歩邸(立教大学江戸川乱歩記念大衆文化研究センター)。【最近読んだ本】小林泰三『人獣細工』。気持ち悪い系ホラー小説と言ったら、真っ先にこの人を思い浮かべる。3編入った短編集。表題作の最後の1行が怖い。そういう感じのが来るだろうなと思っていても、怖い。谷口克広『織田信長の外交』。信長の外交に焦点を当てて、時系列順に信長の業績を解説している。論文からの引用も多く、複数の学説を解説していたり、当時の書簡の文章の言い回しを取り上げて検証したりと楽しい内容だった。信長が出てくる創作物を結構読んできたが、「あの作品のあのシーンは、この学説に準拠した展開だったんだなぁ」と思うことがあり、そういった意味の楽しみがある。阿刀田高『マッチ箱の人生』。短編集。軽く読める作品が多い。ブラックユーモアな話が多い印象。人伝に見聞きしている人物像と実際の姿は違うかもしれないという話を扱った、『虚像』という作品が一番良かった。筒井康隆『笑うな』。ショート・ショート集。勢いのある作品ばかりで面白いなぁと思っていたら、初期の作品集だった。筒井作品のナンセンスさが凝縮された一冊。ギャグ小説。町田健『言語世界地図』。世界中の言語を、地域別に分別して解説した本。やっぱり英語は強いな。高校生のとき地理選択してたのに、国名とか忘れていた。篠田達明『徳川将軍家十五代のカルテ』。十五代歴代将軍+αについて、文献に基づいて医学的な考察をする本。面白い。特殊な立場の人たちの生き方と苦悩が見えてくる。山本眞吾『時代小説「江戸」事典』。江戸時代を舞台にする時代小説や時代劇に出てくる用語を項目別に解説した本。資料として手元に置いておきたい。日本史への興味も高まってきており、近年は落語講談を多く視聴するようになったので、楽しく読めた。コナン・ドイル:著、延原謙:訳『ドイル傑作集Ⅰ-ミステリー編-』。ホームズ先生の出てこないミステリー短編集。ホームズ先生がいないと一抹の寂しさがあります。二代目神田山陽『桂馬の高跳び 坊ちゃん講釈師一代記』。ドラマのような人生。前半は完全に道楽者の若旦那。だけど才能に溢れている。手を出したことは全て上達している。中盤突然、戦争モノになる。後半は芸談。業績と残した弟子の数で言ったら、十分に講談界中興の祖と呼べるのではないか。以前読んだ『本牧亭の灯は消えず』の前日譚のような話。確かに合わせて読むと楽しい。戦後、講談の延命に尽力した人たちの物語。芸と芸人の多様性を目指したのが、先見の明がある。鈴木由紀子『女たちの戦国』。戦国時代について、代表的な女性たちにスポットを当てて諸説を紹介した本。あまり知られていない歴史上の女性の活躍を知ることができる。きっとこういう思惑だったと考えられる、というのが生々しくて面白い。氏家幹人『大江戸死体考 人斬り浅右衛門の時代』。江戸時代の死体に関するあれこれを解説した本。ほぼ7~8割は浅右衛門の一族についてページが割かれている。江戸時代は試し切りの為の死体が不足して困っていたという話。武田正敏、佐山操、川西幹生(イラスト)『マンガ・ストーリーの作り方』。長らく積んでおいたハウツー本。ストーリーは作ったことがあるけど、言語化された説明を読むのは無駄ではないと思う。意図的にやっていないことが、意図的にできるようになるのではないかと期待している。ただ、ミステリーの作り方の項は、「そりゃねぇよ」という内容だった。それは僕のこだわりか。でも、こういう本を読んで「そりゃねぇよ」と思った部分を大切にした方が良いんじゃないかと思う。その部分を生かして、自分の作品を作っていけば良いのではないか。「ここに書いてあるルールを意図的に破ったけど、面白い作品ができたよ」みたいな。小松左京『復活の日』。1964年発表のSF小説。未知のウイルスにより追い込まれる人類を描いている。ウイルス以外にも、現実を知っていると「おー!」と思うような描写がいくつかある。SFの王道っぽさがあって楽しい。立川談志『現代落語論』。今の大御所落語家でこれを読んで噺家になった人が何人もいるという、落語界最大の名著。落語を演じる上での、かなり技術的に踏み込んだ内容を解説していて楽しい。伝統芸能と大衆芸能の間で葛藤している若い真打の試行錯誤が生々しく書かれている。落語がテレビで放送される際の映像の撮り方について触れている。今では定点で撮らないのは常識なので、かなり先駆的な発想だったのだと思う。これを30歳で書いたのは確かに非凡。折り返しの推薦文が師匠柳家小さんなのも熱い。三遊亭円丈『落語家の通信簿』。落語家が書いた落語家の評価。かなり独断と偏見、好みが入っている。著者と同じ、ちゃんと古典もできる新作派は評価が高い気がする。結構いい加減に評価しているところもあるけれど、芸は究極のところ好みだから問題ないと思う。円丈師匠は瀧川鯉八のことをどう評価していたのか気になる。鯉八師匠は新作派だけど、かなり異色だと思うんだよね。島田荘司『網走発 遥かなり』。初期のシリーズ外作品。面白い、引き込まれる。オムニバスで1話毎に楽しめるけれど、最後の話で繋がるという話。江戸川乱歩を扱った話で、乱歩の世界観が再現されている章がある。最後の話は内容も描き方も、これぞ島田荘司。島田荘司にしかできない話だと思う。清水義範『発言者たち』。ルポルタージュのような小説。自分から発信したがる大衆の性質を描いている。社会派の味があって、興味深くて面白い。決して明るい話ではないんだけど、コミカル。自己顕示欲は誰にでもあって、その気持ちとどう折り合いをつけるのかという、分析と思索の小説。山田悠介『@ベイビーメール』。軽い読み口でサラッと楽しめた。いろいろ批判を聞くけど、学生時代ほぼ読書したことがない人が2~3年で『リアル鬼ごっこ』や本作を書けるなら、紛れもなく天才でしょう。メールという現代のツール(もう現代ではないか)を使うけど、内容は結構古典的だと思う。山田悠介『親指探し』。僕は昔、邦画のB級ホラー映画が好きでよく見ていたんです。本作のB級ホラーな感じが好きです。チープだけど、手作り感が好きなんです。下らないし、一歩間違うとギャグになってしまう内容なんだけど、それこそがホラーだとも思う。ホラーとギャグは紙一重なんです。山田悠介『あそこの席』。オカルト要素なしのサスペンス。軽く読みやすく面白い。ケチをつけるなら「そんなに上手くいくか?」「校長教頭は無能か?」ということ。ラストは無理やり不穏なオチにしている。無理やりハッピーエンドはよく見るけど、本作は無理やり不穏なエンドにしてるの笑えた。天城一『天城一の密室犯罪学教程』。第5回本格ミステリ大賞(評論・研究部門)受賞作。以前一部引用を読んだことあったんだけど、ようやく全て読めました。数学者にして大阪教育大学名誉教授だった幻の探偵小説作家。作例と理論が載っている。作例はショートショートの推理小説で話に入り込む前に終わってしまう感じで、頭に入ってこなかったけど、理論編が楽しい。少ないページでは推理小説を十分に描けないよ。数学者らしく可能な限り厳密に密室犯罪を定義しているところが面白い。江戸川乱歩の弟子のような立ち位置の著者なんだけど、結構アンチ乱歩な記述が多い。反論としての理論と実践が書かれている。「推理小説でトリックはそこまで重要ではない」という主張をしていて、これはスゴい分かる。トリックの弱い作品や全くない作品にだって名作はあるからね。後半掲載の小説作品は名探偵摩耶正シリーズ。摩耶正、なんと記号論理学が専門! 僕の好きな、道化な感じの探偵で、前半の作例より楽しく読めました。御手洗潔の遥か以前にこういう探偵を描いていたのは、確かに早すぎた感じはある。山田悠介『パズル』。他の作品と比べると、「わざわざそんなことする? 他に方法あるでしょ」と思わないこともないけど、最後のシーンが好きです。不穏でもハッピーでもない、しみじみと終わる感じ。デスゲーム系の話だけど、矢野龍王ほどのロジカルも意外性もなく、高見広春ほどの重厚さもないけれど、軽く読めるのは良い。疲れた時の読書に最適だと思う。羽澄昌史『宇宙背景放射 「ビッグバン以前」の痕跡を探る』。宇宙の始まりを探求する研究について紹介している本。前半は専門的な物理的な解説を分かりやすく解説している。後半は研究者の心境を踏まえた、現在の研究内容の移り変わり。半分くらいエッセイのような内容もあって楽しめた。【最近観た映画】『シン・ウルトラマン』。楽しい。何度でも観たい。そして、監督補と助監督と准監督は何が違うんだ?
2022.08.14
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ここ数か月、久しぶりに創作に打ち込めています。本当に、苦しくも幸せな日々です。ちゃんと自分の納得のいく作品として仕上げられるのかという不安と、これが完成してしまうとまた苦しい苦しいネタ出しの生活が始まるのかと思うと悲しく、終わりたいような終わりたくないような気持ちです。僕のように寡作で、長く1つの作品にかかっていると、そういうジレンマがあるのです。 新作はゲーム作品です。フリーゲーム、ジャンルはADV。鳥籠名義で発表するかは未定です。 本当は2021年に発表する予定だった作品で、2021年に発表するからこそ大きな意味のある作品だったのですが、ネタ出しが全くできず、2022も半ばに差し掛かってきました。2021年は、僕がゲーム制作を始めて約10年の節目の年でした。奇しくも「10年」という時間がキーワードになる作品です。10年分の社会の変化や、価値観の変化、流行を作品に盛り込んでいます。『神童ノ哥』という僕の中で非常にモニュメンタルな作品があるんですが、次回作は『神童ノ哥』とは全然別方向に、別の意味でモニュメンタルな作品になっています。 前作『左眼ジャック事件』では際限なく広い空間での物語を描こうと悪戦苦闘しましたが、今回は別の理由で大変でした。詳しくは書けませんが、物語を作るうえで過酷な制約が課された物語を思いついたので、それを実行していました。『左眼ジャック事件』を作った時、「こんな大変な作品、もう2度と作りたくない」と思ったんですが、本作はネタ出しが苦しすぎて、方向性は違うんですが同じことを思いました。 長編を(本作を含めて)あと2作くらい作ったら引退かなと思っています。
2022.06.23
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4月6日(水)。ゲームをしていた。4月7日(木)。本を読んだ。4月8日(金)。酒を飲んだ気がする。4月9日(土)。Gacharic Spinを聞く。苦土石灰をまく。タイヤ購入。4月10日(日)。田んぼの作業。4月11日(月)。あいさつ回り。読書が少し捗った。4月12日(火)。すぐに寝てしまった。4月13日(水)。本を少し読んだ。腹痛。何もできずに寝てしまった。4月14日(木)。すぐ寝てしまった気がする。4月15日(金)。ビールを飲んだ。少し本を読む。少し遅くまで起きた。腹痛。4月16日(土)。タイヤ交換。本を読む。昼寝。4月17日(日)。のどが痛い。グダグダしていた。4月18日(月)。仕事が終わらない。4月19日(火)。仕事が終わらない。4月20日(水)。ポンプの電源を入れた。4月21日(木)。電話でやり取りしながら、ポンプの管理について前任者に問い合わせ。4月22日(金)。ぐったりしていた。4月23日(土)。パレス・メイヂを読んでハマる。4月24日(日)。パレス・メイヂを読み返す。小説を少し読む。4月25日(月)。漫画を読む。4月26日(火)。遅くまで仕事、パレス・メイヂ番外編を読む。4月27日(水)。遅くまで仕事、酒を飲んですぐ寝た。4月28日(木)。遅くまで仕事。4月29日(金)。ゴミ出し、ポンプ管理。電話で前任者に確認。久しぶりに短い小説を書いた。ショートショート。4月30日(土)。しろかき。草刈り。古いソースをかけて食事。組合の会計宅を訪問。5月1日(日)。組合の会計に電話。5月2日(月)。平日。仕事は早く切りあげて久しぶりに古本屋へ行った。5月3日(火)。田植え。ケース返却。5月4日(水)。友人と朝食。皇室関連の施設を見学。午後は読書。夕方肥料を蒔いてた。買い物。酒を飲んだ。5月5日(木)。カレーを食べに行った。その他、久々にゆっくりした休日だった。5月6日(金)。忙しい。突然の割り込み対応が多かった。時間がすぐ過ぎてしまう。5月7日(土)。茶摘み。夜はぐったりしていた。作業準備。5月8日(日)。朝から作業。5月9日(月)。話し込む。百物語作品提出。5月10日(火)。講義をしてきた。人前で喋っていろいろ教えるのは久しぶり。すぐ寝てしまった。5月11日(水)。人生3回目、財布を拾った。ちゃんと届けた。デジタル地域通貨名称・通貨単位名称を応募した。5月11日(水)。読書が捗る。5月12日(木)。読書が捗る。5月13日(金)。読書が捗る。5月14日(土)。本を読んでいた。カレーを食べに行く。5月15日(日)。作業捗らない。本を読んでいた気がする。5月16日(月)。作業捗らない。5月17日(火)。作業捗らない。5月18日(水)。作業捗らない。5月19日(木)。作業捗らない。5月20日(金)。作業捗らない。5月21日(土)。除草剤を蒔く。5月22日(日)。温泉に行く。5月23日(月)。ゴミ出し。疲れてすぐに寝た。5月24日(火)。仕事が捗る。疲れてすぐに寝た。5月25日(水)。車のバッテリーが上がる。業者に依頼。ビールを飲む。5月26日(木)。業者に鍵を渡す。タイヤ交換。会議。家庭訪問。発泡酒を飲む。5月27日(金)。会議準備。作業捗る。5月28日(土)。作業捗る。5月29日(日)。夜遅く寝て早く起きた。午前作業捗る。午後昼寝。夕方草刈り。5月30日(月)。大きな会議、大変だった。5月31日(木)。結構重要な会議、大変だった。早く帰る。6月1日(水)。それなりに忙しい。早く帰る。6月2日(木)。創作に心血を注ぐ。6月3日(金)。創作に心血を注ぐ。6月4日(土)。創作に心血を注ぐ。6月5日(日)。創作に心血を注ぐ。6月6日(月)。創作に心血を注ぐ。6月7日(火)。創作に心血を注ぐ。6月8日(水)。夜に仕事、遅くなる。6月9日(木)。創作に心血を注ぐ。6月10日(金)。飲み会。古い仲間と飲む。6月11日(土)。午前中はゆっくり。午後は買い物等。家人をワクチン接種に連れていく。掌編小説を書く。6月12日(日)。午前中は草刈り。掌編小説を企画に送った。組合長のためしきる。午後は看病。6月13日(月)。創作に心血を注ぐ。6月14日(火)。創作に心血を注ぐ。6月15日(水)。創作に心血を注ぐ。6月16日(木)。創作に心血を注ぐ。漫画を読む。6月17日(金)。仕事を遅くまで。創作。6月18日(土)。創作が捗る。夜は緊急で呼び出しがかかり、職場へ行って仕事。休憩に漫画を読む。6月19日(日)。早起きして、創作。その後少し自宅草刈りしてから、午前草刈りの後に、溝さらい、草刈り、昼食。その後、創作、捗った。6月20日(月)。朝活。1日出張。6月21日(火)。遅くまで仕事。6月22日(水)。朝活。平日にも関わらず飲み会。6月23日(木)。朝はきつかった。1日出張。【最近読んだ漫画】久世番子『パレス・メイヂ』(全7巻+外伝2巻)。めちゃくちゃ面白かったよ。少女漫画読んだのなんて、何年ぶりだろう。高貴過ぎる人との身分違いの禁断の恋の物語。出てくる人たちがかっこいいんですよ。そして、主人公とヒロインの生き様が粋なんです。オススメです。設定だけ聞くとありきたりな恋愛漫画だと思われそうだけれど、一度騙されたと思って読んでもらいたい。架空の物語だけれど、どう見ても大正時代の日本の物語なので、歴史好きな人も是非。読み返せば読み返すほど、よくできた作品だと思う。ナレーションがあれなのが、ああ繋がるんですね。そして、使われている日本語の美しさにゾクゾクする。久世番子『よちよち文芸部』。文豪の特徴を紹介しつつ、突っ込みを入れていくギャグマンガ。著者は元々ギャグマンガ家なのでギャグに冴えている。芥川龍之介の三点リーダ(……)の話、知らなかった。いろいろ発見があって、文学作品を読みたくなるエッセイ集。久世番子『私の血はインクでできているのよ』。自伝ギャグエッセイ。久世番子版「まんが道」ですね。著者が痛いオタク少女だった頃のことを赤裸々に描いている。痛いけど、楽しそうだなぁ。僕は絵を描かない人ですけど、共感できるところが多かった。楽しく微笑ましいエッセイ。【最近読んだ本】高木貞治『回顧と展望』。青空文庫。100年くらい前の、日本を代表する数学者のエッセイ。今では歴史上の人物である有名な数学者の名前がいっぱい出てきて楽しい。当時の日本人数学者に対する感じとか、そんなんだったのか。高木貞治『ヒルベルト訪問記』。青空文庫。高木貞治が師匠ヒルベルトを訪問したときの話。ヒルベルトの有名な、ズボンの穴の逸話が載っていた。驚いた。この話で広く知られるようになった逸話なのだろうか。岡本かの子『愛』『愛よ愛』『秋雨の追憶』。青空文庫。中島敦『山月記』。青空文庫で読みながら、日高徹郎の朗読『山月記』を聴いた。大人になってから読むと、李徴が他人とは思えない。李徴は自分と同じだというわけではないけど、子どもの頃に読んだ時より共感できるので、僕もそろそろ虎になるかもしれない。太宰治『津軽』。青空文庫。飲み食いするシーンが多くて、美味しそう。林檎酒。青森県のローカルな話をかなりしているので、地元の人が読むとより楽しいのではないかと思う。現実と虚構が入り混じる半分自伝のような作品。高木彬光『白昼の死角』。長編推理小説全集の1つ。金融犯罪を扱った作品で、法律的な話もあって難しかったよ。僕の頭が悪いのか。金融とは関わらないで生きていきたい。犯罪に手を染めた人が不幸になっていく話で、読んでいてテンションは上がらなかった。邱永漢『西遊記(六)経世済民の巻』。旅を続ける一行。三蔵法師の聖人っぷりと、弟子たちの俗物っぷりの対比が楽しい。悟空の昔の知り合いが時々出てくる。邱永漢『西遊記(七)道遠しの巻』。三蔵と弟子の掛け合いがたのしい。三蔵が騙されて弟子たちが戦うという話が繰り返されている気がする。次回は最終巻。いよいよ天竺に着くのか。邱永漢『西遊記(八)ああ世も末の巻』。ついに完結。そんな終わり方なのか。原典に近い物を読んでおこうと思って読み始めたんだけど、多分作者の独自解釈や改変が多い。猪八戒がギャグキャラクター。鈴木由紀子『最後の大奥 天璋院篤姫と和宮』。天璋院と和宮の話を中心に、幕末の政変を解説した本。ドラマティックな人生に思いを馳せる。大河ドラマは全く見たことないんですが、そういうのをよく見ていればより楽しめたかもしれない。本郷和人『戦国武将の選択』。日本史の解説・コラム。前半は資料準拠の学説。後半はざっくばらんな推測をいろいろ紹介している。何を考えて行動を起こしたのかに焦点を当てた解説で、内容が読み物として面白かった。かみゆ歴史編集部『天皇と皇室の謎99』。いくつかの章に別れていて、天皇制の解説、記紀の解説、日本史的な解説、祭祀儀式や生活の解説をしている。知らなかったことが結構あった。御所言葉はもう使われていないんですね。小谷野敦『日本人のための世界史入門』。世界史をざっくり解説した本。わけあって世界史と関わらない人生を送ってきたので、今更ながら、こういうものを読むことにしている。世界史は、地理や言語、政治の知識がこんなにも必要なんですね。そして、日本史の知識も。著者が良い感じに尖ってて面白い。どんなジャンルの本もそうだけど、著者が毒舌で、方々に喧嘩売っている本は読んでいて面白い。それだけ内容に自信があるってことなので。この本はそこまでではないけど、序文とかで「この分野の、他の人が出している本は全部クソです」くらい書いている本はやっぱり面白いし、中身が濃いんですよ。信念や拘りを感じる。神田松鯉『人生を豊かにしたい人のための講談』。現在、寄席芸能で唯一の人間国宝である著者が講談について解説した本。読みやすい、分かりやすい。既に知っていることも多かったけれど、現在最長老である著者から講談の歴史について語られているのが良かった。講談とは男の美学。岡田尊司『愛着障害 子ども時代を引きずる人々』。愛着障害について解説した本。世界的な著名人や文豪を、愛着障害の観点から分析して特性を説明している。そんな勝手に分析して公表して良いのかとも思うけど、読み物として面白い。人間としてどこか欠落がないと創作なんてできないですよね。副島隆彦『英文法の謎を解く』。よく勘違いされる英文のニュアンスの違い、英文法が変化していった経緯の解説、何が省略されているのかを観察することで、より深く英文を理解するという本。英語ってこんなに難しいのかと気づく。「英語の仮定法は数学でいう微積と同じくらい難しい」とのこと。西城活裕『とんでもなく役に立つ数学』。現実の問題を数学を使ってどう分析していくかという本。数学は使うけれども、物理や工学の話も多かった。後半のメインはゲーム理論。著者の専門である渋滞学について、触りだけ説明されている。面白い。北川智子『ハーバード白熱日本史教室』。ハーバード大学の人気の日本史講義について、経緯や理念。講義方法を紹介した本。こんなスゴい授業、受けてみたい。ここまで考えて授業を準備しているのか。元の専門が数学から、日本史の研究者になるのってドラマですね。大学の描写が楽しそうです。本郷和人『危ない日本史』。タイトルの「危ない」は、登場人物や時代の危機を表す。戦国時代と幕末の有名な歴史上人物をピックアップしていろいろ解説していく本。当時患っていたと思われる病気の考察が面白い。石井英子『本牧亭の灯は消えず 席亭・石井英子一代記』。日本最後の講談定席のおかみさんの一代記。本牧亭を取り巻く人々を描いた本。ここ数年で講談の知識がかなり増えたので、出てくる芸人の名前が分かって楽しい。神田愛山や宝井琴調が若手って書いてある。面白くて一気に読んでしまった。三遊亭円丈『師匠、御乱心』。落語界に衝撃を与えた暴露本の文庫版。話には聞いていたけれど、落語三遊協会(現在の五代目圓楽一門会)が出来た経緯、こんな感じだったのか。克明に描かれている。落語立川流もそうだけど、協会分裂にはドラマがある。読み物としてドラマティックで面白かった。新協会についていくかどうか表明するシーンが、鬼気迫る描写でドキドキする。ラストの三遊本流に対する思いを叫ぶのが胸を打つ。「芸は最高、人間性は最低」と評される昭和の大名人三遊亭圓生と、著者を含むその弟子たちの物語。五代目圓楽が完全な悪役。これを30年以上前に書いて公表する度胸がすごいし、そのあと30年以上この業界で生き続けていたの、すごい。どんな度胸だ。磯田道史『歴史の愉しみ方』。古文書を収集し、それを読み解くことで、様々な発見をする。その楽しみを紹介している。ここまで自在に古文書を読み解けたら楽しいだろうなぁと思う。過去の市井の人々の暮らしが書物を通して見えてくる。小林泰三『肉食屋敷』。ホラー小説短編集。ホラーというより、SFか。あまり読んだことなかった作者なんだけど、グロテスクなホラーのイメージはあった。全ての作品から良い感じの死臭がする。表題作はSF的な説明が面白い。最後の『獣の記憶』という話は推理小説のようで楽しかった。
2022.06.23
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10月19日(火)。立会。寒い。またもや夕方の予定が変更になった。文章を書いていた。10月20日(水)。夕食後すぐ寝てしまった。10月21日(木)。朝にシャワーをあびた。昔の職場に電話した。10月22日(金)。私用の書類を作成した。切手を購入。10月23日(土)。会場設営。買い物。期日前投票。10月24日(日)。選挙。最後失敗した。10月25日(月)。疲れてすぐ寝てしまった。郵便を出した。10月26日(火)。講習にWEBで申し込んだ。10月27日(水)。文章を書いた。10月28日(木)。文章を書いた。10月29日(金)。久しぶりに飲みに行く。飲み屋街を歩いていたら、昔の楽しかった記憶が蘇って胸がいっぱいになった。10月30日(土)。朝はゆっくり寝ていた。草刈り。会場設営。携帯ショップへ行った。買い物。10月31日(日)。選挙。11月1日(月)。くったくたのまま仕事。注意された。遅くまで残った。書類のデータを送るよう前の職場から言われた。11月2日(火)。遅くまで仕事。11月3日(水)。メールを送った。柿をとった。献血に行った。11月4日(木)。葡萄と柿を食べていた。11月5日(金)。酒を飲んで寝た。11月6日(土)。昼寝をしていた。ゴロゴロしていた。ホットケーキを食べた。11月7日(日)。配りもの。漫画を読みかえしていた。昼はカツを食べに行き、ご飯とキャベツを何杯もおかわりして眠くなっていた。11月8日(月)。書類が届いたのでお礼のメールを送った。アンケートに回答した。11月9日(火)。遅くまで仕事。作ってもらった年末調整の書類を提出。11月10日(水)。定例会。11月11日(木)。大きな会議。何とか成功だと思う。家庭訪問。昼休みに特定記録郵便を出した。11月12日(金)。昼に歩きながら車検の予約をした。眠い会議。遅くまで飲み会。焼酎は苦手である。11月13日(土)。1日ごろごろ寝ていた。11月14日(日)。本を2冊読み終わった。買い物。篆刻をした。11月15日(月)。ケーキを食べた。掃除をした。11月16日(火)。疲れていた。11月17日(水)。会議。緊急対応。11月18日(木)。少ない時間でいろいろやった。11月19日(金)。車の運転したり、面談したりと大変な1日。11月20日(土)。ぐったりしていた。11月21日(日)。パソコンを買った。ドラゴンボール再読。11月22日(月)。いろいろ出かけたり電話したり。11月23日(火)。午前中は実家の片づけ。午後は昼寝して漫画を読んだ。11月24日(水)。定例会。すぐ寝てしまった。11月25日(木)。会議。クリーニングスーツを取りに行った。アンケートに答える。11月26日(金)。夜にLANケーブルを設置。11月27日(土)。朝配りものをした。祭典の準備と参加と片付け。買い物。ケーブルを延長して設置。夜は会合。11月28日(日)。食っちゃ寝。漫画を読んだりゲームをしたり、パソコンをしたり。11月29日(月)。少し読書をした。11月30日(火)。時間休みを取って車を車検に出した。発泡酒を飲みながらお好み焼きを食べてすぐに寝た。12月1日(水)。車検が長引く連絡をもらう。会議2つ。12月2日(木)。大変な面談があった。12月3日(金)。12月4日(土)。インフルエンザ予防接種。買い物に行った。12月5日(日)。避難訓練を行った。本を読んでいた。12月6日(月)。早く帰って車を取りに行った。文章を書いた。12月7日(火)。研修を受けた。講談入門を読んでいた。12月8日(水)。定例会。12月9日(木)。本を読んだ。12月10日(金)。遅くまで仕事をして飲みに行った。あまり食べずに飲みすぎてしまった。12月11日(土)。午前中ぐったり読書。掃き掃除。落語関係の動画を見て過ごす。笑福亭べ瓶が面白い。12月12日(日)。肉を食べた。12月13日(月)。食べていた。漫画を読んだ。12月14日(火)。一日研修。討ち入りの日ですね。失われたデータを復元して更新した。12月15日(水)。1日研修。帰宅後はゲームをしていた気がする。12月16日(木)。1日研修。ゲームをしていた気がする。12月17日(金)。研修会。12月18日(土)。買い物など。12月19日(日)。車のタイヤ交換。12月20日(月)。大きな会議。12月21日(火)。午前相談会。12月22日(水)。親睦会の弁当を食べた。12月23日(木)。立合。午後は車検。12月24日(金)。ケーキとシュークリームを食べた。12月25日(土)。車のタイヤを交換した。12月26日(日)。窓掃除。12月27日(月)。面談など。12月28日(火)。御用納め、カレーを食べた。遅くまで仕事、待機時間が多い。12月29日(水)。しめ飾りをつける。お土産を買った。12月30日(木)。しめ飾りをつける。駅に送っていく。2021年12月31日(金)。笑点新メンバーの予想をしていた。蕎麦を食べた。収録をした。よいお年をお迎えください。2022年1月1日(土)。あけましておめでとうございます。餅を供える。親戚と寿司を食べた。収録をした。1月2日(日)。友人と温泉に出かけて、観光をして、昼食を食べてファミレスに行った。久しぶりに人間らしい休日を過ごした気がする。夕方は親戚と寿司を食べた。収録した。1月3日(月)。始発に乗って、読書しながら電車の旅。雪や白鳥を見て帰る。読書が進んだ日。1月4日(火)。仕事始め。初日から遅くまで残って仕事した。1月5日(水)。篆刻練習で『新春』を彫る。メールを送る。1月6日(木)。雪で寒かった。年賀状を求めて彷徨う。夜はホラーゲームをした。1月7日(金)。夜はホラーゲーム。酒を飲む。1月8日(土)。温泉に行った。夕日の富士を見た。お好み焼きを食べる。ホラーゲーム。アンケートに答えた。1月9日(日)。左義長準備。左義長。僕の地元では「左義長」とは呼ばない。1月10日(月)。温泉に行った。1月11日(火)。いろいろ忙しかった記憶がある。雨の中面談。1月12日(水)。研修。研修の合間にも仕事がある。1月13日(木)。研修2日目1月14日(金)。職場で算数の問題を考えた。酒を飲んで動画を見ていた。ネタ出しの最後のピースを閃いた。長いネタ出しだったがようやく製作に取り掛かれそうな気がする。1月15日(土)。作業。1月16日(日)。親戚の家に行く。作業捗る。1月17日(月)。ゴミ出し。作業捗る。就寝前の読書もはかどる。1月18日(火)。作業あまり捗らず。1月19日(水)。作業。1月20日(木)。作業。1月21日(金)。一緒に過ごした。1月22日(土)。漫画を読んだ。作業はあまり捗らず。1月23日(日)。買い物。作業。1月24日(月)。会議準備。ゴミを捨てに行った。作業。1月25日(火)。会議。忙しい、仕事が増える。眠かった。1月26日(水)。頭痛。体調悪いが午後には治った。1月27日(木)。1つ仕事を終わらせたので、日本酒を熱燗で飲んだ。感染者が増えていますね。1月28日(金)。1月29日(土)。1月30日(日)。米を運んで、時計の電池を交換した。1日家にこもっていた割には作業捗らず。1月31日(月)。問わず語りを聞いた。ゴミ出し。2月1日(火)。動画を見て授業を受ける。倍速で5本授業を受けた。2月2日(水)。動画を見て授業を受ける。2月3日(木)。将棋をやった。2月4日(金)。動画を見て勉強。2月5日(土)。出かける。ガソリンを入れた。霊園を散歩。買い物。作業は捗った。将棋にはまる。2月6日(日)。一日家にいた。漫画を読んだ。洗車する。作業はあまり捗らなかった。2月7日(月)。授業を受ける。2月8日(火)。授業を受ける。2月9日(水)。授業を受ける。2月10日(木)。1日、野外での対応。大雪だったが無事仕事完了。2月11日(金)。雪かき。作業。2月12日(土)。雪かき。買い物。温泉。2月13日(日)。1日家にいた。作業捗らず。少しゲーム。2月14日(月)。仕事で取調室に行った。ゴミ捨て。2月15日(火)。書類仕事。少しずつ作業。2月16日(水)。会議。2月17日(木)。緊急対応が2つ重なる。帰りが遅かった。2月18日(金)。緊急対応の余波。2月19日(土)。疲れ切っていた。猫がうるさい。どら焼きを買った。2月20日(日)。疲れ切っていた。豚汁をもらった。2月21日(月)。遅くまで待機。ゴミ捨て。2月22日(火)。遅くまで待機。酒を飲んだ。2月23日(水)。1日ぐうたらしていた。作業は捗った。2月24日(木)。1日忙しく動いていた。2月25日(金)。プレミアムフライデー。ゲームをだらだらしてしまった。2月26日(土)。早く起きれた。砂利を買って庭にまいた。午後はフロー状態で、BNを聞きながら懐かしいゲームをずっとしていた。2月27日(日)。フキノトウを探しに行くも見つからず。作業はブラッシュアップだけ捗った。ゲームをしながらBNを聞いた。鍋を食べる。2月28日(日)。ゲームをしていた。3月1日(火)。割と早く寝た。3月2日(水)。割と早く寝た。3月3日(木)。準備。印刷。3月4日(金)。ほとんど喋る会議。引き払い。訃報。日本酒を飲む。3月5日(土)。訃報周知。あとはBNを聞きながらゲームをしていた。ビールを飲む。3月6日(日)。試験。手紙を執筆。フキノトウを探しに出かけた。買い物。3月7日(月)。ゴミ出し。立ち読み。時間休み。郵便局へ行った。3月8日(火)。お菓子を食べた。3月9日(水)。お菓子を食べた。動画を見てからゲームをやった。3月10日(木)。会議で司会。3月11日(金)。電話で友人から体調悪い話を聞き、報告。夕方は訪問。3月12日(土)。買い物。フキノトウを探しに行き、夜はてんぷらにしたフキノトウを食べる。フキノトウの天ぷらが一番好きな料理かもしれない。3月13日(日)。少し作業。遠くまで買い物。贈り物を届ける。3月14日(月)。ゴミ出し。作業捗る。3月15日(火)。仕事をぐだぐだしていた。3月16日(水)。気持ちの軽い日。3月17日(木)。仕事をぐだぐだしていた。3月18日(金)。人事異動発表。3月19日(土)。1日ぐうたら。BNを聞きながらゲーム。3月20日(日)。本のリサイクル市へ行く。落語を聞きながらゲーム。3月21日(月)。昼は食事をしに行った。天ぷらや刺身を食べる。かえって昼寝。夕食は質素。3月22日(火)。仕事をぐだぐだしていた。3月23日(水)。仕事をぐだぐだしていた。3月24日(木)。仕事をぐだぐだしていた。3月25日(金)。仕事をぐだぐだしていた。3月26日(土)。ゲームしていた気がする。3月27日(日)。ゲームしていた気がする。3月28日(月)。年末進行。3月29日(火)。年末進行。3月30日(水)。会議多め。遅くまで仕事。年末進行。3月31日(木)。遅くまで職場の片づけ。4月1日(金)。遅くまで飲んだ。久しぶりに飲みすぎた。4月2日(土)。昼過ぎまでぐったり。夕方、買い物に行った。4月3日(日)。昼は作業、組合長になり引継ぎ。疲れて早く寝た。4月4日(月)。早く帰って、通夜。ぐったりして早く寝た。お好み焼きを食べる。漫画を少し読んだ。4月5日(火)。遅くまで仕事。日記を書いた。【最近読んだ漫画】和月伸宏『るろうに剣心-特筆版-』(上下巻)。原作をギュッと縮めて再構築したリメイク、パラレルワールドという感じ。手軽で、それでいて原作の魅力もあって読みやすい。原作、読み直してみようかな。続編も読みたい。重野なおき『雀荘のサエコさん』(全5巻)。フリー雀荘を舞台にした日常系麻雀4コマ漫画。麻雀のルールに全然詳しくなくても楽しめた。「主人公が次はどんな人と戦うのかなぁ」という楽しみがある。作者の作品はこれ以降現代劇が描かれていないんだけど、また現代劇も読みたいなぁ。原作:三条陸、漫画:稲田浩司『DRAGON QUEST-ダイの大冒険-』(全37巻)。「ようやく、大魔王バーンとの闘いだ!」となってから長い。長ーい。違う敵が表れて、違う章があると思っていたら、中盤から最後まで全部バーンとの闘いでしたね。話には聞いていたんですが、ポップの成長譚が良いですね。作者の思惑を超えて勝手に動き出すキャラクターは魅力的です。あと、ゴメちゃんのエピソードが感動したなぁ。少年誌バトル漫画のあるあるだけど、「死んだと思った人物が実は生きていた!」を何回やるんだよ。同一キャラクターで何回も「実は生きていた」があったキャラがいたからね。主要キャラクターは最低で1回ずつやっているのではないか。ゲームの『DRAGON QUEST』って実はほとんどやったことなくて、内容も詳しく知らないんです。『DRAGON QUEST-ダイの大冒険-』を読んで、ゲームを知っている人と話すと衝撃を受ける。「え? ゲームにアバン先生出てこないの?」「アバンストラッシュなる技はないの?」「ゴメちゃんも出てこないの!?」【最近読んだ本】太宰治『斜陽』。青空文庫。没落する華族の家族を描いている。直治が『人間失格』の主人公に似ている気がする。作者に近い人格なのか。太宰治『逆行』。青空文庫。難しいよ。頭に入ってきづらい。短編集。後味が良いわけではない。第1回芥川賞候補作。攻めた内容ですね。寺田寅彦『数学と語学』。青空文庫。数学と語学の共通点についての話。勉強は何事も根気が大事ということですね。太宰治『富嶽百景』。青空文庫。富士山の景色描写が綺麗です。最後の、若い娘さんたちに写真を取ってほしいと頼まれるシーンは、意地悪すぎですね。桐生操『きれいなお城の残酷な話 ベスト版』。これも20年くらい積読していた本。どこからどこまでが史実でどこから創作なのだろうか。その感じが講談に似ている気がする。史実に脚色して娯楽作品にしているあたり。講談にも毒婦伝ってあるから。もう随分前に亡くなっているんですね。佐藤智恵『ハーバード日本史教室』。ハーバード大学で日本史や日本文化を研究する教授10人へのインタビューを文章にした本。外国人が日本史をどのように学んでいるか、研究しているのかという話。非常に興味深く、面白い本だった。明治の人はスゴかったんだなぁと思う。井上夢人『おかしな二人 岡嶋二人盛衰記』。小説版『まんが道』だと思う。コンビ結成から解散までの記録。小説のようにドラマチック。ずっと怖くて読めずに積んでいたけれど、徳山諄一氏の訃報を聞いて読み始めた。奇跡のような関係性で作られた奇跡のような作品群。どうやって合作していたのかという、誰もが思う疑問の答が、全てではないけれどこの本にある。その生々しいやり取り、楽しさだったり衝突だったりが克明に描かれている感動作。徳山版の『岡嶋二人盛衰記』も読んでみたかったなぁ。二人が出会った頃に、井上氏が推理小説をほとんど読んだことがなかった話に驚いた。その後の努力で、あんな作品群が書けるものなのか。神田松之丞(現神田伯山)『神田松之丞 講談入門』。前に図書館で途中まで読んだことがあったのだが、どうしても読みたくて、手元に置いておきたくて買ってしまった。前に途中まで読んだ時よりも、知識が増えているので演目や演者の名前がよく分かって、より面白かった。昨年亡くなった一龍斎貞水との対談や、演目の解説が面白かった。『徳川天一坊』と『天明白浪伝』は観たことのない演目だけど、とても面白そう、観てみたい。神田松之丞(現神田伯山)『絶滅危惧種、講談師を生きる』。松之丞の生い立ちから真打昇進直前までの半生を振り返るインタビュー。すごい分析力とビジョン。瀧川鯉八の存在は大きかったんだなぁと思う。菊地康人『敬語再入門』。敬語が不安なので再入門してみた。理論的な部分もあるが、微妙なシチュエーションによる使い分けの説明が多く、勉強になる。付録の演習問題が簡単そうに見えて難しい。久保健二『児童相談所における子ども虐待事案への法的対応』。知人に借りて少しずつ読んでいたら、読み終わるのに半年くらいかかってしまった。法律的にかなり踏み込んだ解説をしてくれている。前半は非常に分かりやすい。後半はあまり一般人には馴染みのない場面が多かったりして難しかった。邱永漢『西遊記(一)実力狂時代』。二十数年積読していた本をようやく読み出した。直木賞作家だったのか。そして、カバー絵と挿絵が藤城清治の影絵だった。気づかなかった。何て贅沢な本だったんだ。ようやく玄奘法師が旅立つところで1巻は終わる。彼の生い立ちが泣ける。邱永漢『西遊記(ニ)三蔵創業の巻』。ようやく三蔵法師が、孫悟空、猪八戒、沙悟浄を順番に仲間にする巻。悟空封印前や三蔵生い立ちのエピソードとはまた違ったRPGのような雰囲気の話。邱永漢『西遊記(三)出たり入ったりの巻』。活劇が多い巻。三蔵一行が妖怪たちと対峙する話がメイン。メンバーが離脱したり、戻ってきたりという内容を反映させたタイトルなのか。この作者の作風なのか、現代的なくすぐりが入る。邱永漢『西遊記(四)風餐露宿の巻』。妖怪と戦う話が多い。悟空が昔のコネをよく使う。猪八戒が結構活躍する。沙悟浄より格段に活躍している気がする。邱永漢『西遊記(五)色は匂えどの巻』。現代的なアレンジに慣れてきた。現代的な会話やギャグが結構入っている作品で、はじめは「普通に西遊記の物語を楽しみたいのに、何でこんなことするんだろう」と思ったんだけど、慣れると気にならず面白い。【最近クリアしたゲーム】ムキムキチワワ『逢魔ヶ探偵 赤い吸血魔の怪』。怖いB級フリーホラーゲーム。ギャグがキレキレで心地よい。シリアスとギャグのメリハリが聞いていて素晴らしい作品。tensei3rd『転生寺』。謎解きの難易度が高く、難しい。逃げはさほど難しくはない。ストーリィは重厚なのに、行きつけない人がいるかも。『らせんの宿』と『極夜ノ巫女』を合わせたような物語。最後の方は姉妹愛の物語。箱庭ゾーイトロープ『黄泉廻道』。宮沢賢治の香りがするファンタジーアドベンチャーゲーム。キャラクターがヌルヌル動く。ほのぼのキャラ萌え作品。華々しいキャラクターやクライマックスの展開に目が行くけれど、終盤の祖母との対話がこの物語の肝です。3色パン『狂い月』。呪われた家の探索。新設設計。逃走要素は終盤のみで、丁寧に物語を体験していく作品。映画のような演出。ムキムキチワワ『アカイイカア』。夜眠るのが怖くなるホラー。デビュー作でこれは傑作。シンプルだけど、しっかりしたホラー。謎解きも鬼ごっこもちょうどよい難易度で遊びやすい。何も明かされないことが怖いというのが、作者は分かっている。ムキムキチワワ『アカイイカア』。デビュー作でしょうか。シンプルなホラーなんだけど、遊びづらさはなく、短いながらもしっかりホラーのエッセンスを味わえる。物語的には「あるある」なんだけど、呪われたアプリっぽさが出ていて楽しい。ムキムキチワワ『赤異怪段 -アカイカイダン-』。これぞホラーゲーム。怖い場所に閉じ込められて逃げる話。導線がしっかりしていて迷わない。最後の長い逃げは難しかったけれど、それ以外はちょうど良い難易度でストレスがない。ムキムキチワワ『キチGUY』。海外のB級ホラーのノリがそのままフリーゲームになっている。主人公も相棒も、殺人鬼も、どこまでもB級な楽しさがある。画像のインパクトがあるなぁ。ムキムキチワワ『平安大怨霊』。他の作品とは打って変わって、痛快ホラーアクション。最後は歌舞伎などの伝統芸能の雰囲気がある。美少女陰陽師見習いが活躍する冒険譚としても楽しめる。ギャグの比重も良いと思う。めずらしく「めでたし、めでたし」で終わる話。前作のあの顔の人が出てくる。あの黒人も。スターシステムか。ムキムキチワワ『誰かさんが消えた。』。前の2作(『逢魔ヶ探偵 赤い吸血魔の怪』『平安大怨霊』)が割と毛色の違う作品だったのかもしれない。再びB級ホラーに戻る。都市伝説を実行して異界に迷い込む話。異界に迷い込んでしまった感じが怖くて楽しい。ムキムキチワワさんの作品はB級ホラーな見た目と作風に反して、探索やアクション部分が非常に丁寧に作られている。物語としては割とベタな内容の部分もあるけれど、良いベタさというか、「こういうベタな物語が好きなんだよ」と皆が思うような話が多い気がする。脅かしや逃走シーンも「このあたりで逃走シーンが来そうだな」と思うところに必ず逃走シーンがある。ジャンプスケアのタイミングも慣れていると読めるんだけど、それがまた楽しい。ベタな要素が多いんだけど、それが嫌味ではない。それでいてゲーム部分は親切で快適。多くの人に求められているものを作っている感じがある。作風としては粉粉粉粉粉さんと似ていると思ったけれど、グロテスクな地獄のような光景を描き出す様はnamaさんを思い出す。皐月の夢『ミライカガミ』。傑作ですよ。さあ皆さん、安心して、すぐにプレイしてください。『親愛なる〇〇へ』以来の久しぶりの新作ですが、やはり傑作です。遊んでみて絶対損はしない作品だと思います。これを今すぐ無料で遊べるのは幸せなことですよ。公開直後に慌ててプレイ。もうかれこれ1年くらい構想している僕の次回作に、非常に似た題名とタイトル画面だったから。皐月の夢さんの前作『親愛なる〇〇へ』の内容が内容だったから、「頼む、ネタが被っていないでくれ!」と思いながらプレイしました。幸いネタ被りはなかったですが、この作品が名作過ぎて「こんな面白い話、何で思いつくんだ」と、愕然とした気持ちになりました。そして中核となるアイデアだけじゃなくて、それ以外の部分も隙がない作品で……。【思っちゃったんだからしょうがない】本気で宮崎駿の功績を讃えるのであれば、『アシタカせっ記』の「せっ」(造語:旧字体の草冠に耳耳)を正式な漢字にして欲しい。そして、パソコンで出力できるようにしてほしい。どんな漢字でも最初は、誰かが使い始めた造語だったでしょ。子どもたちが、そして子育てをする親たち、保育に従事する人たちが、どれだけ宮崎駿作品の恩恵を受けているのか計り知れないですよ。 【思っちゃったんだからしょうがない】三遊亭圓生の落語の上手さは、王道の、模範的な上手さ、面白さだと思う。 【思っちゃったんだからしょうがない】「推理小説で一番重要な伏線は、物語の最序盤に置くのが効果的」と言っていたのは阿刀田高だったか。これは至言で、一番印象に残るのに違和感なく刷り込まれるから効果的なんです。
2022.04.05
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2021年ももう残すところあと少し、これを書いている時点で12月31日です。先日二代目林家三平が笑点を卒業し、元旦に笑点の新メンバーが発表になるようなので、誰になるか、僕の予想を書いておこうと思います。まず当てることはできないと思いますが、こんなことを考えたということを記録しておこうと思います。 いろいろな人がいろいろな予想をしているので、そんなに長々といろいろと書きませんが、少しだけ。 まず、どこの協会になるのかという問題があると思います。落語の世界は上方(関西)を含めると5派閥(団体)に分かれています。最大最古の派閥である「落語協会」、規模歴史共に2番目の「落語芸術協会」、六代目三遊亭圓生一派の脱退騒動に端を発して、現在五代目圓楽の弟子や孫弟子で構成されている「五代目圓楽一門会」、過去に立川談志が家元制度を敷いた「落語立川流」、そして関西の「上方落語協会」。現在までの笑点メンバーの所属団体の所属は以下のとおり。・春風亭昇太(落語芸術協会)・三遊亭小遊三(落語芸術協会)・三遊亭好楽(五代目圓楽一門会)・林家木久扇(落語協会)・二代目林家三平(落語協会)・六代目三遊亭円楽(五代目圓楽一門会)・林家たい平(落語協会)普通に考えれば、枠があるのかと思いますが、桂歌丸(落語芸術協会)卒業の後に林家三平(落語協会)が加入しているため、団体の枠というのは関係ないようです。 落語協会で有力といわれているのは「柳家喬太郎」「春風亭一之輔」「柳家わさび」です。柳家喬太郎は柳家さん喬の弟子で「きょんきょん」のニックネームで親しまれている、実力派落語家。古典も新作もやる人。落語の実力・人気では落語協会のほぼトップの方にいるような人です。ただ、笑点で好まれるような個性的なキャラクターがあるのかというとどうなのだろう。つかみどころのないような、心の読めない感じの人なので、テレビ受けするかというとそういうわけではないような気がする。僕の先輩はこの人が一番好きな落語家だと言っていました春風亭一之輔は春風亭一朝の弟子で、こちらも実力・人気では若手のトップのような人。古典派。キャラクターとしては荒っぽい感じ、不機嫌そうな人。本職で大人気であるため、笑点に出るメリットがあるのかという疑問が残ります。柳家わさびは僕はよく知らないのですが、有力候補として挙げている人が多い印象。若手大喜利メンバー。41歳であるため、番組が若返りを目指すのであればちょうどよいくらいだと思います。他にも僕はあまり詳しくない噺家ですが、落語実力者で「桃月庵白酒」という意見もあるようです。 落語芸術協会で有力と言われているのは、「桂宮治」「春風亭昇也」でしょうか。両方とも若手ユニット成金メンバーであり、共に若手大喜利メンバーでもあります。桂宮治は天才と呼ばれる抜擢真打昇進(一人真打)した落語家です。たい平とキャラクターが被るので加入はないのではないかという指摘もあります。昇也は謎かけが得意ということと、司会者昇太の弟子ということで有力なようですが、まだ二つ目であり、真打昇進を春に控えているはずなのに、そういう人を加入させるのだろうかと思う気もします。他にも「瀧川鯉斗」、元暴走族という異例の経歴を持つ、美形落語家。この人も笑点の空気に合うかというとそういうわけではない気がします。 五代目圓楽一門会で有力といわれている人はいないですが、個人的に三遊亭好楽の実子であり、弟弟子でもある三遊亭王楽は可能性があるのではないかと思う。後で書きますが、親子メンバーの可能性です。 落語立川流で候補として挙がっているのは「立川志の輔」「立川談春」「立川志らく」「立川晴の輔」です。志の輔は「ためしてガッテン」が終わったばかりなので候補に挙がっているのかと思いますが、実は「立川流の最高傑作」と呼ばれるほどの落語の実力者なので、本来テレビに出る必要があるとは思えないのです。談春は著書「赤めだか」が有名です。志の輔と同じく、落語の本寸法の実力が高いのでどうにも笑点メンバーに加入するところは想像ができないのです。不機嫌そうなキャラクターなのでそんなにテレビ受けもしないと思います。志らくは談志没後テレビによく出るようになったので非常に有名にはなっています。可能性はなくはないと思いますが、現メンバーの中でどう対応するのか全く想像がつかなくて、「違うんじゃないかなぁ」と思います。立川晴の輔は若手大喜利メンバーです。志の輔の弟子。僕はこの人のことはよく知らないので何ともコメントできないですが、可能性があるのではないかという意見をよく見ます。 上方落語協会からは特にこの人がなるだろうというのは聞きません。ただ常識的に考えて「笑福亭鶴瓶」や「桂文枝」が今更メンバーになるとは思えないです。僕の個人的な希望からすると、「笑福亭ベ瓶」がイチオシです。鶴瓶の末の弟子で、喋りが非常に面白く、最近の僕のマイブームなのです。 協会別の予想はこんなところかと思います。 更に近年の情勢を鑑みて、女性が入るのではないかという予想があります。最有力候補は、「春風亭ぴっかり☆」。落語協会所属。春風亭小朝の弟子で、真打昇進と共に「蝶花楼桃花」に改名することが決まっています。ちなみに蝶花楼という亭号は昔はあったのに現代にはなくなってしまっていた亭号で、今回復活することになったそうです。あと僕の個人的な好みで言えば、落語立川流の「立川こはる」が好きなので、彼女に出てもらいたい。最近ハマったのですが、見た目どう見ても少年の女流落語家で、威勢の良い江戸落語をやる人です。談春の弟子で、ほぼ唯一廃業していないという実力派です。他にも何人か女性候補の名前は聞きますが、女性を加入させると「セクハラで炎上の可能性が高いから女性は加入しないのではないか」という意見があり、それは確かにその通りだなと思います。あえてリスクを取りに行く必要はないかなと。 あと、親子落語家でメンバーだと面白いだろうという予想で、「林家木久蔵」を候補にあげる人がいます。林家木久扇の息子で、落語協会の落語家です。親子の掛け合いやいじりを見ることが出来るという面白みが期待されます。 落語芸術協会の若手がもし入るのならば、今人気の落語ユニット成金メンバーの可能性は低くないと思います。先ほど候補で出ていた「桂宮治」「春風亭昇也」もそうですが、「柳亭小痴楽」「昔昔亭A太郎」「瀧川鯉八」「春風亭昇々」も可能性はあると思います。特に成金リーダーの小痴楽の可能性は高いと言われていますが、年寄りの視聴者が楽しめる番組になるかと考えると疑問ではあります。 落語家以外の演芸関係者であれば、漫談家「ねづっち」、講談師「六代目神田伯山」(100年に1人の天才講談師)が候補としてあがっています。ここ数年のマイブームが神田伯山なので、メンバーになれば嬉しいですが、 予想というほど大それた話ではないですが、「この人だったら楽しそうだな」「この人だったら毎週見たいな」という人は先にも述べた最近のマイブーム、「笑福亭ベ瓶」「立川こはる」ですが、笑点の色に合うかというと合わない気がするのです。個人的な最も「この人になったら楽しそうだなぁ」と思うのは、瀧川鯉八です。瀧川鯉昇の弟子で、天才新作落語家と呼ばれている、シュールで独特の世界観の落語をする噺家です。伯山の新作講談で「グレーゾーン」という話があり、瀧川鯉八をモデルにした登場人物が笑点メンバーになるという幻の読み物があるのです。リアルグレーゾンということで瀧川鯉八に加入してほしいなと思います。 多分、僕の予想は当たらないと思いますが、元旦の発表を楽しみにしています。 それでは、よいお年をお迎えください。
2021.12.31
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アンデルセンが翻訳した有名な童話で『裸の王様』というものがあります。最近『裸の王様』についてディスカッションしたので、考察というか、思ったことを書こうと思います。 「自分がもし、裸の王様を見た子どもだったら、王様が裸だということを他人に言うだろうか?」ディスカッションをした相手は「自分なら絶対に言う」「王様本人には言わなくても、いない所で言う」という立場でしたが、僕は「自分なら絶対に誰にも言わない」という立場でした。理由は単純で、自分が正しいということを自分自身で証明できないからです。 この話を知らない人はいないと思いますが、一応概略を書きますと……「馬鹿には見えない服」を詐欺師に買わされた王様が裸で外に出たら、純粋な子どもだけが「王様は裸だ」と指摘したという物語です。 僕には、この子どもが自分の見たままをただ何も考えず口にしただけにしか思えないのです。僕たちは何も知らない子どもではないので、目に見えるものだけが存在するわけではないということを知っているからです。「馬鹿には見えない服なんて現実にあるわけがない」等という野暮な主張は童話なので通用しません。同じアンデルセン作品で『人魚姫』や『親指姫』等のファンタジー要素のある作品があるので、「馬鹿には見えない服」が存在するかしないかは分からない世界観の物語なのです。その物語の中のレベルの現実です。その世界で何故、「王様は裸だ」と言えるのか。馬鹿だと思われるくらいで済むなら、自分の思ったことを言うということでしょうか。この物語は「リスクがあっても自分の信じることを口にするか?」という命題に置き換えられると思うのです。「馬鹿には見えない服」だから、緊張感のない話ですが、例えば「殺人願望がある人には見えない服」だったらどうでしょう。あるいは「国家反逆を企んでいる人には見えない服」や「国王暗殺を企んでいる人には見えない服」だったら。正直に言うことに対するリスクがもっともっと高ければ、誰しもが見たままを口にしないように思えます。事実、原作では「姦通によって生まれた人には見えない服」になっていたそうです。自分の信じる真実を口にすることで社会的に抹殺される、不利になる、あるいは本当に死刑になるようなリスクを負う必要はないはずです。大臣や国民たちは「王様は何も着ていないように見えるけれど、それを言うと自分が馬鹿だと思われる」と思ったから何も言わなかったはずです。それは王様自身もそうです。そして、そう思って口を噤む人が多ければ多いほど、その思いは大きくなっていくはずです。しかし、人々は誰一人、それを確かめるすべはない。証明も反証もできないのです。この物語は地の文で「服を売ったのは詐欺師」と言っているため、そんな服は存在しないと読者は分かります。しかしそれはメタレベルの情報であり、物語内の登場人物たちは知りえない情報です。だから、もし自分が物語の中の登場人物だったら「馬鹿には見えない服」が本物か偽物か分からない状況なのです。 事実、あれを売ったのが詐欺師だと明かされていない物語だったら……「不思議な雰囲気の行商人が、馬鹿には見えない服を王様に売った」という物語だったら、物語が終わった時点でもなお「行商人以外の全ての登場人物が馬鹿だった」可能性が否定できません。例えば「IQ150を超えていないと見えない服」が本当にあったとして、何のためにそんな意味のない服を作ったのかとかは置いておいて、それを王様に売って、国民全員がIQ150未満であれば全員見えない可能性もあります。だから、そんな服がある可能性は捨てきれないのです。口にすることで馬鹿だと思われるリスク。原作だと、姦通から生まれた人だと思われるリスク。そのリスクを負ってまで、真実なのか真実ではないのかも分からないようなことを口にする必要は全くないと思うのです。 そんなことを考えたのですが、皆さんはどっちでしょう。「王様は裸だ」と言う派でしょうか、言わない派でしょうか。
2021.12.07
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人生何度目かの『DRAGON BALL』原作漫画再読をした。ふと頭を空っぽにしたい時に読みたくなる。というか空っぽのままでも楽しく読める名作だと思う。『DRAGON BALL』の考察やありきたりな感想は他の人が書いているだろうから、僕は別のことを書こうと思う。 まず、今回の通読で気づいた作者のミスについて。通読する度に新しいミスや矛盾点を見つけるし、創作物とはそういうものなので、それ自体は悪いことではないと思うのですが、気になったので書いておく。ミスというより、ちょっと「ん?」と思った点だけれど。1.天下一武道会でのジャッキー・チュンの対戦相手について 序盤の方の天下一武道会で、亀仙人扮するジャッキー・チュン選手が男狼(おとこおおかみ)という選手と対戦する。狼の姿から戻れなくなった狼男のようなキャラクターで、ジャッキー・チュンが催眠術で人間に戻るエピソード。実はこの回の予選のシーンでジャッキー・チュンは狼男のようなキャラクターと戦っているのである。狼か熊のような顔をしたキャラクターを倒している。動物の姿をした人物はこの世界では多く存在していて(世界の国王も動物)、狼人間が何人も参加していても別に問題でも矛盾でもないのだが。作者が敢えてここで続けて狼人間を出してジャッキー・チュンと戦わせる意味はないし、読者としては分かりにくい。ミスとはまでは思わないけれど、行き当たりばったりで書いている感じが出ている。2.ビーデルは悟飯の父親は失踪していたと思っていなかったか魔人ブウ編のビーデルに対して、悟飯は最初、父(孫悟空)は死んでいると説明している。その後、悟天(悟飯の弟)が天下一武道会の日に父が戻ってくることを口を滑らせてしまったシーンで「分かった。あなたのお父さんは昔、家を出て行ってしまったんでしょ?」とビーデルは言ってそれで納得している。そのあと、ビーデルと孫悟空が会った時に「え? あなたのお父さんは亡くなっているんじゃなかったの?」と言い、先ほどの会話がなかったことになっている。以上2点が今回の通読で新しく気づいたことでした。 あと、今回読み直して思ったことは「ベジータが求めていた強さの答を、悟空は亀仙人に教えてもらっている」ということ。そこがグッとくる。ベジータは最終巻で、自分が悟空の強さを超えられないのはこういう理由なのではないかということを発言している。何を目的に強さを求めるのか、何のために戦うのかという問題について、ベジータなりの答を出している。では何故、才能が格段に劣っているはずの悟空はその強さの答に到達できたのか。それは原作の第3巻、亀仙人の修業が始まった時に教えられているのである。武道を何のために学ぶのか。亀仙人は「心身共に健康になり、それによって生まれた余裕で人生をおもしろおかしく張り切って過ごす」ためと悟空に教えている。「一生懸命修業して人生を楽しく暮らしちゃおうということだ」という亀仙人の言葉に悟空は「なーんだそうか! わかったわかった」と答えている。ベジータは敵に勝つため、他を支配するため、という外的理由で戦い、悟空は自分を高めるため、自分の人生を楽しいものにするためという内的理由で戦っている。素直な悟空らしく、作品を通してそこがぶれていない。悟空は本来、命のやり取りをするような戦いではなく、スポーツのような武道を求めていた節がある。だから殺すことを目標としていない。ピッコロ大魔王編以降、命のやり取りが始まってしまい、その中で何とかやりがいを見つけて戦っていたのだが、セルゲーム終盤ではもう武道というより害獣駆除のような戦いになり、明らかにセル戦はやる気を失っていたように思える。自分とセルの強さの差、セルと悟飯の強さの差が歴然としていたことから、戦うことに興味を失ってしまった。悟空の作中最大の失敗と言われているセルゲームについて、その視点で見ると思うところがある。だから、原作の最後のウーブとの戦いでスポーツのような武道を取り戻したことで物語は完結できたのではないだろうか。それこそが、悟空が望んだ幸せであり、求め続けてきたものだからである。思えば、本作は悟空と悟飯の分かり合えない親子の物語のようにも思える。武道を通して己の人間性を高め、幸せを獲得しようという考えの悟空に対して、息子悟飯はそもそも戦うことに何の興味もない。魔人ブウ編を見ると、正義の行使や人助けには興味があるようだが、悟空やベジータに比べるとそれは動機付けとして非常に弱いものなのかもしれない。また、妻のチチが悟飯の武道を禁止したこともあり、そういう意味でも悟飯は悟空の弟子ではない。悟飯はピッコロの弟子なのである。では悟空の弟子は誰か、ウーブこそが最初で最後の直弟子なのである。悟空はピッコロに、厳しさが全くなく教える者としては全然ダメだと言われているけれど、そもそも亀仙人は修業内容は厳しく、理念は自由な考え方だった。己を磨くことを楽しむという理念は、亀仙人から悟空が受け継ぎ、ウーブへと教えられたように思える。そういう風に読んでいくと、悟空の孤高で孤独な武道家としての顔が見えてくる。「強い奴と戦えると思うとワクワクする」という言葉に読者は騙されている。その言葉に嘘はないだろうけれど、別に殺し合いがしたいわけではない。悟空は戦闘狂ではない説を僕はとっている。優しくお人よしだから、平和のために命をかけて戦う悟空。世界と人命をかけた負けられない戦いが多いけれど、本当にしたかったのは、ピッコロやベジータやフリーザを生かそうとすることで後々スポーツのような戦いをしたいと望んだのだと思う。
2021.11.27
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今回は「創作物のタイトルについて」お話をしてみようかなと思います。僕も一応創作を趣味にしています(いました?)ので、作品のタイトルに関しては一家言あるのです。先日、カッパ永久寺さんという、僕のフリーゲーム製作における大先輩がTwitterで自作のタイトルの意味や傾向についてTweetされていました。そこで、僕も自分が過去に発表した作品のタイトルについて思うことや、タイトルを付ける時に考えることについて書こうと思います。まず、僕のフリーゲーム作品のタイトルをいくつか、意味というか命名の思いを紹介してみます。ところどころネタバレになってしまうかもしれません。 * * * 1『ドキッ! 女だらけの雪山殺人事件』安っぽい昔の番組のパロディですが、これだけで明るいコメディのよう印象を与えられますね。誰も僕の作品を知らない状態の、第4回ウディコンに出展した作品です。僕がどういう作品を作る作者なのか誰も知らないわけで、当時あまり本格志向の推理作品がなかったので、「ギャグ作品と見せかけて本格志向の作品を出してやれ」と思ってこのタイトルをつけました。そして、プレイされれば分かると思いますが、タイトルがミスリードになっています。今思うと稚拙な作品で、今の僕が思う本格志向とは程遠いと思います。 2『死妖花』第5回ウディコン出展作品です。とにかく、コンシューマゲーム『弟切草』に似た、その上で自分らしい作品を目指して作った作品です。『弟切草』が大好きで、小説とゲームはもちろん、作者長坂秀佳の作品はほとんど読んでいるほどのファンなのです。だからこそ、植物の名前をタイトルにしようと思いました。作成段階では『紫陽花』というタイトルでしたが、「ホラーゲームだ」とミスリードさせたかったので、おどろおどろしい印象を持たせるために『死妖花』という漢字を使いました。僕の作品だと思いながらやるので推理ゲームのように見えますが、予備知識なしで始めれば、プレイヤーによっては最後までホラーゲームであると誤認したまま進むというのを狙っていました。本作を紹介してくれる人の中には当時「ホラーゲーム」と紹介してくれている人がいましたが、僕は自分でこの作品を紹介する際は絶対に「ホラーゲーム」という記載はしないように気をつけていました。今も自分のサイトでは「アドベンチャーゲーム」と記載しています。ちなみに紫陽花は「あじさい」とも「しようか」とも読むらしいです。 3『不浄なる密室』赤松弥太郎氏が企画した「うんこゲー祭」に出展した作品です。ノリで作った作品なので、あまり覚えていませんが、密室モノを作ろうと思って作りました。当たり前ですが、人は死なないので「密室殺人」とはつけていません。扱う内容は下らないけれど、推理部分は堅実に作ろうと思った作品で、その落差が笑いになると確信していました。「推理モノとして、ちょっとカッコいいタイトルを」と思ってこのタイトルをつけました。 4『もしも・・・幽霊屋敷に泥棒が入ったら・・・』第5回ウディフェス参加作品です。これは「ギャグとホラーは紙一重」というのは本当なのか、自分で実践してみようと思って作った作品で、何も考えずに話を考えながら作った作品です。ドリフターズのコントをゲームにしたようなものを目指して、タイトルも「もしもシリーズ」から取っています。そのため、「・・・」がタイトルに入っています。僕はゲーム作中の文章も小説の文章のルールに従って書いていますので、余韻を表すリーダは2倍リーダ「……」を使って書いています。全作品中このタイトルにだけ「・・・」を使っています。それは自分のルールよりも、ドリフターズのパロディを優先させたからです。 5『神林家殺人事件』第7回ウディコン出展作品です。もう習作ではなくて本気の、自分のこれまでの全てを作品にぶつけたいという思いで作った作品で、「本格ミステリィゲーム」と堂々と宣言するに耐え得る内容であると自負できた作品です。だから直球の「○○家殺人事件」という誰がどうみても本格推理だと思うような正統なタイトルをつけることができたのです。この作品を逃したら、もうこのような王道のタイトルはつけられないと思って、このように命名しました。何故「神林」という苗字にしたかについては、ネタバレですが、「新潟県に多い苗字」あるいは「新潟県をルーツとする苗字」の一覧から探し、最も神秘的で作品の雰囲気に合うものを探して「神林」とつけました。 6『祭囃子が鳴り止むまで』第6回ウディフェス参加作品です。これはフィーリングで、風流なタイトルをつけようと思ってつけました。タイトルを見ただけで切ない作品だと分かるような、良いタイトルなんじゃないかなと自画自賛しています。個人的にこの作品、好きなんです。第6回で当時最終回を迎えたウディフェス(その後復活したらしいですね)の最後に相応しい作品を出展しようと思って考えた作品です。だからこの「祭囃子」はウディフェスにもかかっているんです。「終わってしまう祭」の物語なんです。 7『何も事件は起こらなかった』第12回ふりーむ!ゲームコンテスト出展作品です。「ホラーなのに何も事件が起こらないわけないだろ」と思ってプレイしてもらえたら良いなというタイトルです。作中のおまけでいろいろ書いているのでここでは詳細は書きません。いくつかの候補の中からこのタイトルにしたことで、最後のシーンが映えたかなと思います。ちゃんとタイトルが納得がいくもので、タイトル回収シーンを多くの人が褒めてくれました。実は2週間くらいで作った作品なのであまり思い入れは深くないのですが、有名実況者の方々がプレイしてくださったらしく、僕の作品の中では不思議とこの作品が人気なんですよね。 8『鵺の子』ふりーむ!ゲーム開発企画「千文字喫茶」参加作品です。企画の性質上、タイトルもなるべく少ない文字数で作りたかったのです。2文字では良いタイトルが思い浮かばず、3文字になりました。スタジオジブリじゃないですけど、「の」を入れるだけでただの単語よりもタイトルが良い感じになるんですよ。 9『神童ノ哥』第13回ふりーむ!ゲームコンテスト出展作品です。これはもうタイトルありきの作品でした。話を作るかなり初期の段階、ほぼ最初にタイトルを決めてそこから全てを考えていくという方法で出来た作品です。昔小説を書いていたこともありますが、たいていタイトルから話を作ると、僕は完成させることができないのです。それはゲーム製作も同じで、ほぼ唯一この作品だけが、タイトルを一番先に考えて完成させることが出来た作品です。作中で明確に回答を示していませんが、このタイトルこそがこの作品の最大の仕掛けであるので、ここでは意味を説明しません。もうこの作品にはこのタイトルしかあり得ない。そんな、僕の中では100点満点のタイトルなのです。神は「神(U+795e)」ではなく「神(U+fa19)」です。これはTwitter等の媒体によっては「神(U+795e)」しか表示されないので困りました。登場人物の名前も、人間関係の設定も、展開も何もかも、このタイトルから導き出されました。「哥」が入るので『哥欲祟』パロディがベースとなり、それを覆うようにフリーホラーゲームパロディ満載の作品になりました。極端な見方をすれば、『哥欲祟』パロディに始まるフリーホラゲのパロディは全て、「哥」の文字の真意を隠すためのミスリードとも言えます。また、晦渋な漢字や言葉を多用する作風も「神」や「哥」という「普通では使わない文字をタイトルに使う真意」を隠すためのミスリードです。 10『あの日あの夏あの祠』ふりーむ!ゲーム開発企画「カイダン夏祭り」「ワンマップフェス3」参加作品です。これもフィーリングです。昔を懐かしむ系の切ない作品にはこれかなと思っての命名です。漫画『ドラえもん』の感動的な一編『あの日あの時あのダルマ』から取っています。『あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない。』という有名な作品もありますので、「あの日」とついているだけでもう切ないイメージがあるかなと思います。 11『左眼ジャック事件』第12回ウディコン出展作品です。これは「左眼」も「ジャック」もミスリードと言えばミスリードです。何で『左眼ジャック』だけではなく「事件」をつけたのかは語呂の問題もありましたが、「シリアスな話だよ」という僕なりのサインです。ただ、推理モノだとは思われたくないので紹介文に「推理モノではありません」と書かせていただきました。いつになるか分かりません(完成しないかもしれません)が、現在構想中の作品が2つありまして、どちらも『○○○○事件』という作品にしようと思っていましたので、それに合わせる形でこの作品のタイトルにも「事件」をつけました。 * * * 以上、鳥籠名義で発表した11作品のタイトルについて解説しました。推理寄りの作品を作るならば、作品の仕掛けに密接に関わってくるタイトルをつけたいです。タイトルがミスリードになっている作品がちらほらあるのは、新本格派の影響です。「タイトルをつける能力」と「物語を作る能力」は全く違うのだそうです。タイトルにばかり凝ると作品がおろそかになる、というような趣旨のことを言っていた小説家がいました。これはそうかもしれないと思いますが、タイトルは作品の一部であり、作品の要請でタイトルが決まる場合もあると思います。最初に目に触れる作品の一部なので、第一印象を与えるということで、かなり重要なものだと考えられます。『神童ノ哥』の項でも書きましたが、タイトルから作り始めると僕は必ず失敗するのです。『神童ノ哥』が完成したのは時間をかけたからです。あの作品は2年間作り続けた、僕の作品の中で最長の製作期間の作品なのです。もう2度とあのような作り方はしたくありませんし、できないです。ある程度、話の内容が固まったらタイトルをつけるのが僕のやり方です。有名な小説家などのインタビューを見ていると、タイトルからつけるという人が結構いるみたいですが、僕には真似できないなぁと思います。 タイトルの傾向ですが、まず単語や一般名詞はつけないようにしています。理由は検索できないからです。タイトルを見聞きしてダンロードしようとしてくれた人がいたとして、検索しても作品が出てこないようでは困ります。そのため、タイトルで検索すれば他の検索候補に埋もれないタイトルをつけようと思っています。口頭で言いやすく、長すぎず短すぎず、間違えにくいタイトルをつけたいと思っています。だから、英語のタイトルはつけたことがありません。ほとんどカタカナ語も使わないようにしていました。英語のタイトルはカッコいいですが検索しづらいですし、覚えづらい上に書きづらいです。何より、作者の母語が日本語であり、受け手の大半が日本語を母語とする人だからです。意味の不足なくニュアンスを伝えるためにも日本語のタイトルを創作作品にはつけたいと思っています。昔、小説を書いていた時は英語でサブタイトルをつけたことはあります。ライトノベルのような長いタイトルはつけたことがありませんが、いつかつけてみたいとは思います。逆に、短くても『死妖花』のような造語タイトルも魅力的だなと思います。作品の内容に興味を持ってもらえるタイトル。作品を遊び終わってタイトルの真意が分かるような、あるいは納得してもらえるようなタイトル。本質的なんだけれど、ミスリードにもなっているようなタイトルが僕にとっては理想です。確かにそういう意味では『何も事件は起こらなかった』は優秀なタイトルだったかなと思います。 タイトルをつけることは頭を悩ませる行為ではありますが、創作の楽しみの1つです。名付ける行為はそれだけ思い入れがなければできません。それはキャラクターも同じで、思い入れのあるキャラクターには凝った名前を付けるというのは非常に共感できます。ついつい「そんな名前の奴は現実にはいないだろ」という名前を付けがちな人が多いですが、気持ちは分からないでもないです。逆に思い入れのないキャラクターの名前は適当につけます。作品のタイトルも同じで頭を悩ませるのは、それだけその作品自体に思い入れがあるからだと思います。
2021.11.16
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漫画やアニメのキャラクターのキメ台詞、代表的な言葉、この作品と言ったらこのキャラクターのこのセリフというものがあります。「真実はいつも1つ」とか「月に代わっておしおきよ」など、記憶に残る言葉、印象的な言葉、強い言葉ですね。でも、だいたいアニメの影響で定着しているセリフが多いのです。中には原作漫画では一言も言っていないというキメ台詞もあるんです。今回はいくつか有名作品のセリフを検証してみようと思います。 1『ドラえもん』「ぼく、ドラえもんです」がキメ台詞というか、代表的な言葉だと思うけれど、アニメで声優の大山のぶ代がアドリブで言ったのが始まりです。それがアニメで定着しました。原作では言っていません。第1話でもちゃんと名乗りませんし、第0巻収録の別バージョン第1話では「ぼくドラえもん」とは言っていますが、「です」はないです。あの独特のイントネーションも相まって、アニメで定着した台詞のようです。2『ドラゴンボール』「オッス! オラ悟空」は原作では1度も使われていません。アニメの予告で言われて定着したようです。悟空の元気な田舎者という性質を表す非常に優秀なセリフと称されるこのセリフですが、漫画の方では言ってないんですね。第1巻第1話では「オラ? オラ悟空だ。孫悟空!」とブルマに向かって自己紹介しています。また実際に自分で確認したわけではないですが、アニメの方でも予告だけで、本編で使われたことはないそうです。今、物真似でもパロディでも悟空と言ったらこのセリフというのが定着しているように思えます。3『名探偵コナン』「真実はいつも1つ」が有名なキメ台詞ですね。原作で初めて服部平次と推理対決をする話で似たような台詞がありますが、言い回しが全然違います。アニメの最初に必ず言うので定着していますが、原作漫画では一度も言っていないのです。では原作コナンのキメ台詞は何なのか。それを論じた記事を読んだことがあります。「江戸川コナン、探偵だ!」が優秀なキメ台詞であるとその著者は言っていました。なるほど確かに『ドラえもん』や『ドラゴンボール』のように名乗る際の台詞であり、子どもなのに探偵だと言いきっている意外性とちぐはぐさが良い味出している優秀なキメ台詞だと思います。僕は個人的に「I'm a Holmes' apprentice!!」(僕はホームズの弟子だ)が一番良いキメ台詞だと思う。4『北斗の拳』「お前はもう死んでいる」があまりにも有名なキメ台詞ですね。もちろんアニメで多用されて有名になったセリフです。原作漫画では、全く同じ言い回しでは1回しか言っていません。言い方を少し変えたセリフはあります。発展させたり、意表をついたりと変形した形のセリフはありますが、「お前はもう死んでいる」は1回です。ちなみに有名な「ひでぶ」も1回しか出てきません。 代表的なものはこんなものでしょうか。他にも『幽☆遊☆白書』の「伊達にあの世は見てねぇぜ!」は本編中に一切出てきていない、予告のセリフですし、予告のセリフだと有名な『新世紀エヴァンゲリオン』の「この次も、サービスサービスぅ」も本編にはないセリフです。 ちょっと違いますが、『紅の豚』で有名な台詞「飛べない豚はただの豚だ」が広く知られていますが「飛べない」は誤りで、本編中のセリフとしては「飛ばない豚はただの豚だ」というのが正しいです。「自分の意志で飛ばない豚」についての言及なので「飛べない」ではなく「飛ばない」なのです。この台詞が出るシーンの直後に、主人公はライバルに「飛んだところで豚は豚だろ」と言われているんですが、僕はこっちの方が優秀なキメ台詞だと思っています。 こういう耳から入って、何度も人に真似されて定着するって、音声のある作品の強みの1つだと思います。物真似をしたりパロディをしたりするときに、こういうセリフをチョイスされます。それで更に有名なキメ台詞として定着していくのです。 そして確認していないので分かりませんが、多分サザエさんも原作では「サザエでごさいまーす」とは言っていないように思います。『ルパン3世』の五右衛門の「またつまらぬものを斬ってしまった」も恐らく原作では言っていない。ちゃんと確認していないけれど、そもそもあんの作品はアニメ版と漫画版が雰囲気から何から全然違いますから。 作品のイメージや方向性をアニメは決めてしまうのだと思います。漫画が売れてもアニメ人口には敵いません。アニメから入って漫画を買う人が多いように、原作の漫画があると知らない人も多いかもしれません。そこそこの漫画好きでも『ドラえもん』『クレヨンしんちゃん』『サザエさん』『ちびまるこちゃん』等有名作品の原作を全部読んだことのある人は稀です。アニメ化すると漫画の売り上げが上がるように、アニメには大きな力があるのですね。僕は正直、アニメを観ない漫画オタクで、原作至上主義者なので、アニメを観る機会はほとんど見ないのですが、大衆に向けて発信するという点でアニメの力はすごいなぁと思うのです。
2021.11.13
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今の自分の性格や価値観は高校生、下手したら中学生くらいから変わっていないように思える。老けて体は衰えたとしても、中身は高校生とまでは言わないけれど、大学生くらいと変わらないつもりでいる。身体が元気になれば大学生の時と同じノリで遊べる気がする。そのくらい、中高生からの自分は連続的であり、劇的に変化はしていない。時々ふと我に返って、こんなに周りが大人だらけで、僕はただの読書好きの高校生みたいな人間なのに、よく渡り合っているなと思うことがある。「周り皆大人だ。怖っ」と思う。気付かぬうちに気付かないところでレベルアップしているのかもしれない。一方、「30歳はオジサンオバサンだ」と思っていたのに、自分が30歳を越えると30歳は若者だと思えるようになる。皆、そうだと思う。20代なんて若いなぁと僕は今は思う。これは相対的な感覚だと思う。中学校に入学した時、算数の教科書を読んで「なんて難しい内容なんだ」と思ったけれど、卒業する頃たいていの人は「中学1年でやった数学はなんて簡単だったんだろう」と思うだろう。それと似たようなものである。これは本人が気づかぬうちに年をとったり進歩したりしているからだと思う。当たり前だけれど、考え方も感じ方も子どもの頃から劇的に変わっているわけではない。生まれ持った気質のようなものである。価値観もそんなに変わっていないような気がする。個々のトピックスに関する考えや評価は変わったものはあるけれど、全体としては変わらない。「三つ子の魂百まで」というものなのかなと思いますが。昔から付き合いのある人と話していると「昔と違うこと言っているじゃないか」と思うことがあります。人は成長するのは当たり前なのだが。***学生の時は「自分が進歩している」「能力が上がっていっている」と思ったものです。どんどんいろいろなことができるようになっていくのが、大学生から大学院生くらいまで楽しかった思い出があります。社会人になって数年して、自分は進歩しているのだろうかと不安に思った時期があります。その時期は意識的に資格を取るようにしました。今年は仕事の余裕がないですし、教員免許の更新があるので何もやっていませんが。自分に能力がないって時々不安にならないだろうか。後々困らないように、とにかく今できることをしようと、そう思って頑張っていた時期がありました。今もその思いはあるのですが、体力がついていかない部分があります。
2021.11.11
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少し前まで趣味でフリーゲームを作っていた。何作か発表していたことがあり、コンテストで小さな賞をもらったこともある。最近特に思うのは自分の中からオリジナルなものを作る力が失われたなぁと思う。オリジナリティは何かという話になるけれど。そもそもオリジナアリティ溢れる感じではなかった。そんな作風でもなかったと思うけれど、数年前と比べても明らかにその力は失われている気がする。『神林家殺人事件』と『神童ノ哥』を作った時点で、自分のやりたいことは達成できてしまったというのも大きい。それを超えるあるいはそれに迫る作品を作る労力を今の自分から捻出できるのかと思うと、疑問である。そもそも神林家はよくある推理小説のフォーマットだし、神童ノ哥はよくあるホラーゲームのフォーマットだし、既存のフリーゲームのオマージュだったので、あれが丸々オリジナリティのある作品かというとそうではないと思う。その点、『左眼ジャック事件』は自分の中でもよく作れたと思う。コンシューマゲーム『街~運命の交差点~』の要素はあるものの、概ねオリジナリティのある話だったと、振り返ると思える。もう既に今のようにアイデアの出ない時期に入っていたのに、あれが作れたのは今思うと驚きである。しかも、あの作品は本筋のストーリィ以外のストーリィも必要だったので、本当に短期間でよく作ったと思う。最後の方はアイデアが枯渇気味で残念だったけれども。 いつもそうだったけれど、やはり最新作を誉められるのが一番嬉しい。一番今の自分に近いから。古い作品を誉められても、既に他人の作品のように感じられてしまう。「もう、そういうものは作れない」と思ってしまう。誰でも自分を誉められるのは嬉しい。それならば今の自分に一番近い最新作を誉めてもらいたい。一応、鳥籠名義の最新作は『左眼ジャック事件』という作品である。別名義でいくつか発表したが、特に取るに足らない作品だったので、やっぱり『左眼ジャック事件』を楽しんでもらえるのが、今の僕は一番嬉しいと思う。 オリジナリティとは何だろう。そもそもそんなものあるのだろうか。創作は模倣だと言っていた人がいた。僕もそう思う。完全にオリジナルなものなど作れるはずがない。そう思うならそれは傲りだと。特にエンターテイメント性とオリジナリティを両立するなど不可能に近い。完全にオリジナルなものを目指すとそれはもう芸術の世界であり、面白いものではなくなるから。ベタで良い。過去に似たようなものがあって良い。ほんの少し新しい要素、ほんの少し自分の色を出せれば良いのではないか。そんなことを思う。どんなに面白い映画や漫画も、過去に似たような作品がないものを見つけるのは難しい。どこかに似た要素はある。 そこまで深く考える必要はないと思うが、何か新しいものを作りたいなぁと思う欲求は絶えずある。
2021.11.07
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「年を取ったなぁ」と思った話をしましょうか。いつまでも若いつもりでいたわけではありませんが、子どもと接すると、話題の合わなさに自分が年を取ったことを痛感しますね。僕には子どもがいません。親戚の子どもと会うことはありますが、そんなに頻繁ではないですし、仕事で子どもと会うことはあっても、長く話をするようなことはありませんでした。ところが、今年度から事情が変わって、小学生や中学生と話をする機会が結構あるのです。小学生は前にも少し話す機会はあったのでともかく、中学生と話すなんて教育実習以来です。そうなんです。僕は中高の教員免許を持っていて教育実習は母校の中学校に行ってきました。だから、それ以来の中学生と接する仕事なのです。心の揺れ動く、難しい時期の子どもたちです。 何があったのかと言うと、雑談をしていても、子どもたちが観ているものや好きなものが全く分からないということですね。今何が流行っているのか、世間一般の人が何に興味があるのか。そもそも流行に聡い方ではないのです。僕は小学生まではテレビっ子だったのですが、中学生になってから一切テレビは見なくなりました。テレビ以外のことでいくらでも話題はあったので、別に話題に困ることはなかったのですが、流行り物にはそこからついていけなくなりました。そもそも十数年くらい前からインターネットが子どもたちの間でも身近なものになり、そちらの方が情報収集の場になっていたような感じがあります。 インターネットを多くの人がするようになってきた辺りで僕は学生だったので、割と世間で流行っているものや時流については、知らないことも多かったですが「聴いたことくらいはあるよ」くらいの距離感を保てていました。本当に分からなくなってきたのは社会人になってからです。もちろん、ネットサーフィンをする時間に限界が出来たことと、この辺りから、流行の細分化が加速してきたことも大きいように思えます。昔の子どもはテレビを見て、翌日「昨日のあの番組観た?」という会話をしていたと思うのですが、今の子どもはそういうことはないように思えます。「あのYoutuberの新しい動画観た?」という会話は局所的にあるかもしれませんが、広範囲でほとんどの子どもが観て話題が合うようなコンテンツは無くなっているという印象です。趣味趣向が多様化し、メディアも多くの選択肢が増えています。子どもがどのようなコンテンツに興味を示し、何が流行っているのか、昔より大人が把握しづらい時代になっているのです。SNSがそうですね。mixiはもうやっていないですが、Twitter、Facebook、Instagramが有名です。大学の時にお世話になった情報基盤センターの先生に「SNSなど、何でも新しいものは尻込みせずにやらなければいけない」と言われたことが、僕の中で心に残っていて、結構いろいろなSNSに登録だけはしたのです。それが、本来、流行りものには手を出さない僕がSNSをしていた理由です。タングラムとかLang-8とか、今となっては誰も知らないようなSNSまで登録して使っていたことがあります。最近はもうダメです。Tiktokあたりから登録すらする気になれないです。それ以降、どういうSNSが流行っているのか、何があるのかすら分かりません。アンテナを高く保っていなければいけないとは思うのですが、なかなか難しいですね。 就職してからは同年代の友達とも遊びはしたんですけど、臨時で働いていた50代60代のオジサンお爺さんたちと仲良くしてもらって、よく飲みに行っていました。どちらかというと年上の人と遊ぶことの方が多かったように思います。趣味の面でも、僕は読むものや見るものも過去に遡っていくタイプの人間なので、そもそも若い人の感覚からどんどん遠ざかって行くのです。例えば今流行っている漫画を読んで好きになっても、その同じ作者の過去作、その作者が影響を受けた人の作品、更にその人の過去作と遡って読んでいくのです。小説や映画、音楽も同じです。どんどん古いコンテンツに遡っていく感じです。だから基本的に僕は日々の生活の中で新しいものに触れないのです。 子どもたちが何に興味があるのか。どんなものを見聞きしているのか。何をして遊ぶのか。どんなアプリを使っているのか。これからの人たちを理解できない。それを全く知らないということに少し危機感を感じました。今は良いんですが、時代が変わって僕が50代60代になった頃、年下の人たちと付き合うことの方が圧倒的に増えるはずなのです。もちろん、今の子どもたちも大人になりますから老人にも話を合わせてくれると思います。しかし、相手の背景となる生い立ちを知らないようなもので、深く理解できないのではないかと思います。年を取るとだんだん新しいものに接する気力がなくなってきますが、アンテナは高く保っていなければいけないなと理性では思います。
2021.11.07
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本日、人生4回目の献血を行ってきました。400ml抜いてきました。今回は献血について書きましょうか。何をきっかけに献血を始めたのか覚えていませんが、「400ml分痩せる上に、人の役に立つんじゃないか」という単純な発想だった気がします。少し前に亡くなった伯父が血液の病気で闘病していたのもこの頃で、それが理由なのかと周りの人に聞かれたのですが、そういう理由ではありません。ちょうど、趣味の創作で大スランプ期に入った頃で、いろいろ悩んでいた時期でもありました。献血の何が良いのかと言うと、「自分は何も生み出せない」「自分に何の価値もない」「自分は人の役に立っていない」と思うような時でも、何の努力も才能も要らず、難しい手続きは要らず、取り敢えず世の中の役に立てる、社会に貢献できる方法だからです。 日本赤十字社の献血には4種類あり、200ml、400ml、血漿、血小板です。僕の体格の問題か、毎回何も言わなくても400mlの献血になります。献血カードには献血の回数がカウントされ、回数に応じて記念品がもらえます。別に記念品が欲しくてやっているわけではないのですが、少し不満もあります。次の献血までの間隔がそれぞれのコースで違うのです。200mlであれば8週間、400mlであれば男性12週間・女性16週間の間隔をあけなければいけないのです。血漿と血小板(成分献血)は2週間間隔です。400mlだけ長い間隔を空けなければならず、回数のカウントが明らかに少なくなるのです。そして、採血量上限が設定されていて400mlの人は年に3回しか献血できないのです。僕は最初に400mlを選んでしまったので毎回400ml献血になります。別に言えば変えられるのでしょうけれど、野暮ですし、面倒なので言っていませんが。献血会場によっては200ml献血をやっていないところがある等、400mlの方が求められている様子もあります。まあ、出かけていく手間があるので、少ない量で何度も行くより、少ない回数で多く抜いてもらった方がこちらとしては嬉しいのですが。 400ml献血を推奨しているのなら、何故回数に応じて記念品が出ることになっているのでしょうか。調べてみると、献血回数70回で銀色有功賞が、献血回数100回で金色有功賞が日本赤十字社から授与されるらしいです。200mlで何度も献血した人でなければそんな回数は難しいだろうと思えます。400mlで献血し続けた人は99回献血するのに33年かかってしまいます。献血量に応じて記念品や賞を出せば良いのではと思わなくもないですが、それだと性別等で差がつくからダメなのでしょうか。いやいや、現行のルールでも年間可能回数は男女で違います。「献血をしよう」という高潔な思いというか志に対して賞を与えたり記念品を出したりしているはずです。200ml献血を2回するのと、400ml献血を1回するのでは同じなのではないでしょうか。会場に足を運ぶ手間は400mlの方が少ないけれど、体への負担は200mlの方が少ないように思えます。「回数で賞や記念品を出すのは何だかなあ」と思わずにはいられないですが、次に献血できるようになったらまた400mlで献血しようと思っています。 本日パンフレットを貰ったのを機に、複数回献血クラブ(ラブラッド)に登録しました。献血やその予約に応じてポイントがたまるシステムです。これによると、400ml献血は200ml献血2回より高いポイントが入るようになっています。ここで調整しているということなのでしょうか。不思議です。 何はともあれ、人身売買や売血を防ぐために献血は全て無償で行われています。賞や記念品等は本来不要な崇高な理念のもと行われる行為なのです。何も生み出さない日々に悶々としている人は献血をしてみてはどうでしょうか。少し心と体が軽くなると思います。
2021.11.03
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先日の職場の飲み会で、職場の人に結構レベルの高い落語好きの人がいたことが分かり、2人で2次会まで行き落語の話で盛り上がった。親子そろって寄席に通い、マイナーな落語家を追いかけ、ページがなかった噺家のWikipediaを作成するほどのレベルの人で、凝り性のスゴい人だった。「子どもの頃、桂枝雀を生で見たことがある」という話は驚いた。 先輩「寿限無は言える?」僕「それは酔ってなければ言えますよ」先輩「じゃあ、金明竹は?」僕「いや、それは言えません。カワズ飛び込む水の音ですよね?」という会話をした。 僕の人生の中で、落語の話をする人はそれなりに何人かはいたのだけれど、そこまでディープな話をリアルの、しかも職場の人とすることになろうとは思わなかった。 そもそも、落語は何故こんなにも人気がないのだろう。何度かブームが来たり、徐々にファンが増えてきたりはしているけれども、やはり「落語好き」は変わった趣味だと見られる風潮が根強いと思う。漫画や映画、ゲームなど、楽しい娯楽が増えたから。漫才が強すぎるから。いろいろな理由が考えられる。古典芸能だから、古臭いイメージがあるのだろうと推測できる。漫才はツービートや紳助・竜介、ダウンタウンのような、スクールカースト上位の人のイメージである。学校の明るくて面白く、楽しい、目立つ男の子たちはみんな漫才を真似する。対して落語を好きになるような人はスクールカースト下位「クラスの4軍」と言われているくらい、暗いイメージ。落語好きはオタクなイメージがある。 世の中のスピードに合っていないという意見もある。漫才が高速化していくように、お笑いのネタ番組の持ち時間がどんどん短くなっていくように、芸能だけではなく全てのものが短く、すぐに分かってすぐに楽しめるものを求めるようになっている。落語のネタを長尺で放送すると、飽きてチャンネルを変えられてしまう。テレビやラジオの黎明期は落語家が活躍していたのに、次第に落語家の仕事が漫才師等にとってか変わられて行ったのはそういう意味もあったのかもしれない。だけれど、いまだにテレビのスターに落語関係の人は多い。北野武は落語立川流Bコースに所属していたし、元落語家の明石家さんまは笑福亭松之助の弟子、元落語家の伊集院光は六代目三遊亭圓楽の弟子、笑福亭鶴瓶は松鶴の弟子で現在も現役の落語家、月亭(山崎)方正は年を取ってから月亭八方に入門している。明石家さんまや伊集院光のように落語家を廃業してタレントとして有名になるパターンと、北野武や月亭方正のように有名になってから落語に手を出すパターンがある様子である。 有名漫画家にも落語好きは多い。『ONE PIECE』の尾田栄一郎は落語好きを公言していて、作中落語ネタが多い。「ツルー!!」はSBSでも書かれていないし、地獄八景亡者戯をもじった技名が最近出てきて笑った。『こちら葛飾区亀有公園前派出所』にも落語の話題が散見されるし、恐らく短編であの量を描くには落語を深く理解していないとできない。『美味しんぼ』も同様、落語の話そのままみたいな話が時々あるし、落語家のキャラクターが何人か登場している。『ドラえもん』に代表される藤子作品も、落語の話題があり、作品からも落語の香りがする。やはり短編連作で量を書く場合、落語を意識しない方が難しいと思う。『ジョジョの奇妙な冒険』の第4部で、丸々1話使って古典落語『狸賽』をやっていた回があって驚いた。有名どころでは、あだち充が大の落語ファンで、「そんなの落語ファン以外誰が分かるんだ」という一見意味不明なセリフが作中に出てくることがある。何かと、アイテムに落語のCDやDVDが出てくる。『虹色とうがらし』には落語家のキャラクターが出ていた。落語を好きな漫画家は信用できるというか、「落語を聴いたことなんてない」というような創作者はあまり信用できないと僕は思っている。落語には物語のエッセンスが詰まっているからである。昔から人を楽しませる技術として語り継がれてきたもの、工夫され続けてきたものが落語であり、やはりそこから学び取れるものは大きいと思う。 落語は物語ももちろん魅力的なのだが、やはり口演することの力というものがある。僕は昔から本が好きで、多分中学生くらいの時は教師も含めて学校で一番読書をしていたと思う。今は全然読んでいないけど。その頃は物語の力だけを信じていた。例えば映画やアニメを観ていても、物語の筋だけを見ている感じだった。誰がどのような演技をしているのか、そんなことはあまり気にならず、「物語が面白ければ面白い」面白い話はあらすじだけでも面白いのだと漠然と思っていた節がある。この考え方は落語を聴いていくうちに薄まっていく。そもそも、落語や映画等の映像作品は視聴に時間がかかるのだから、小説や漫画等の媒体の方が同じ物語を摂取するならそちらの方が良いと思っていた。しかし違うのである。話芸には力がある。圧倒的な力がある。同じ物語を視聴するにしても、口演の仕方でニュアンスや解釈が変わる。そしてやはり、臨場感と迫力が違う。名演に出会うことで、話芸の力を信じられるようになった。そうなると、物語の筋以外の楽しさや魅力のようなものが見えてくるようになった。 あと、物語を重視するあまり、オチを最重要要素だと思っている人がいる。僕も昔そうだった。しかし、「違うんだ」と思えるようになった。「オチは一部の要素でしかないんだ」と。落語の下げは重要なものもあるけれど、下らない駄洒落、夢オチで終わるようなものも多く、そこに行きつくまでの過程や時間が大切なのだと思えるようになってきた。 ただ、ここまで書いてきたが、僕は落語にわかファンである。寄席に行ったことはない。映像媒体でしか見たことはない。演劇等もそうだけれど、落語は映像で観るより何倍も生で観る方が良いと言われている。格段に違うのだと。寄席に行きたい。東京なんかで暮らしたいとは思ったことはなかったけど、寄席に気軽に行けるなら東京で暮らしたいとは思う。というよりも他に都会で暮らすことのメリットが思い浮かばない。小説家や映画監督、俳優は死してなお、偉大な作品が後世に残り続ける。落語も映像は残るけれど、それは魅力が生で観ることの何分の1かになっているものでしかない。芸人の最高の作品はその人の死と共に永遠に失われるのである。そういう意味で、贔屓の芸人がいるというのは素晴らしいことなのだと思う。「名人と同じ時代を生きることができた喜び」が落語をはじめとした話芸にはある。これは演劇や歌舞伎、宝塚の世界も似ていると思う。あるいは歌手のコンサートなど。この人と同じ時代に生きることができて良かったと思えるくらいの贔屓(今時の言葉で言うところの「推し」)がいるということは、それだけで人生が豊かになると感じるのである。
2021.11.01
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児童福祉や教育の業界で、「子供」という言葉を文章中で使う時に「子ども」とすべきだという考え方がいまだに根強くあります。子供の「供」は「供え物」という意味で、「添え物として扱っていて差別的だ」とか「子どもを生贄としていた頃の名残であり、差別的で良くない」等と言う人がいるのです。2013年に文科省が「子供は差別表現ではなく、公用文中では子供に統一すべきだ」ということを言ったにも関わらずです。 ***引用***https://www.fukushishimbun.co.jp/topics/610文化庁国語課によると、「公務員は原則として内閣府告示の『常用漢字表』に従う必要がある」と指摘する。常用漢字表は一般的に使用する漢字の目安を示したもので、表中の漢字「供」の例に「子供」と明記されている。行政機関が公用文を作成する際は常用漢字表に従うよう求める内閣訓令も出ている。***引用終わり*** そういう状態にも関わらず、「子供」と書くべきではないという考え方の人は今なお一定数います。そういう人がいる以上、僕もなるべく「子供」ではなく「子ども」と表記するようにしています。 似たような話ですが、ジェンダーがらみでフェミニストの方々がよく言うのですが「奥様」や「家内」は差別用語だという意見があります。しかし、本当に差別用語なのか疑問だと僕は考えています。「奥様」という言葉を使う人が皆「妻は家の奥にいるべきだ」「女の人は家の内にいるものだ」と思っているのかというと全然そんなことはないと思うのです。昔はそういう意味を含んでいたのかもしれませんが、今はそんなニュアンスはない。全く同じ意味を過不足なく表す言葉がない以上、その言葉を使うしかないと思うのです。会話の流れで「配偶者さんは……」というのは明らかにおかしいですし、英語を借りて「うちのWIFEが」と言うのは砕けた会話には良いですが、そうでなければ使えません。そう考えていくと、今ある「奥様」「家内」を使わないで、そのまま完全に置き換えられる言葉がない以上、その言葉を使うしかないと思えます。差別だという人がいるので、僕は可能ならば使わないようにしいていますが、使う場面ならば仕方がないと思います。「もともと悪い意味が入っているのならば使ってはいけない」という人がいるかもしれませんが、もともと悪い意味が入っていて、通常使われている言葉は多くあります。「元を辿ると良くない言葉」「良くない意味の文字を含む言葉」を忌避していたらきりがないと思うのです。例えば文字でいうと「道」「取」「県」は結構残酷な語源です。 言葉は絶えず移り変わります。「これは良くない言葉だ」「いや、そんなことはない」「この言葉が正しい」「いや、こっちが正しい」という論争は、言葉が移り変わっていく時の軋みのようなもので、いつのどの時代にもあることだと思います。「若者が間違えて言葉を使っている」とか「この言葉をそんな意味で使うのは間違っている!」とか言う話はよく聞きます。例えば「すべからく」は「当然、ぜひとも」という意味で「余すことなく全て」という意味で使うのは誤用だという話があります。誤用のまま正式な意味になった言葉もあります。最近では「爆笑」です。もともと「大勢でどっと笑うこと」という意味であり、「1人で爆笑する」は以前誤用でした。最近の辞書では「大勢で」が取れたという話を聞きました。つまり今の辞書は、1人でも「爆笑する」という言葉は使うことがあるというスタンスなのです。言葉の言い間違いが定着するケースとしては「だらしがない」が有名です。元は「しだらがない」が正しく「だらしがない」は言い間違いでした。時代が下って「だらしがない」が正式な言葉になったのだそうです。このように言葉は使われることによってどんどん変化していくのです。 少し違った話になりますが、言語学の用語で「敬意逓減の法則」というものがあります。これは言葉の使われ方が移り変わっていく中で、ある法則があると言ってます。それは「敬意逓減」、つまり、「言葉が持っていた敬意は次第に減っていく」という法則です。代表例が「貴様」という言葉。貴校や貴社の「貴」に様付けをしているので、目上の人に使うようなとても敬意のある言葉でしたが、敬意が落ちに落ちて今では喧嘩を売る時にしか使いません。予想ですが、恐らく喧嘩の時に敬語を使うノリで、皮肉の為に相手を「貴様」と最上位の敬意を表す言葉で呼んでいたら、いつの間にか「貴様」が侮蔑用語になってしまったのではないかと思います。二重敬語が使われるのはこの法則の影響であると考えられています。敬語1つでは敬意が足りないように感じる人が増えて、更に敬語を重ねるというパターンです。最近の、どんな言葉にも「~させていただきます」をつける傾向も、これが原因だと考えられます。「伺います」では敬意が足りないかなと思って「伺わさせていただきます」と言っている人、よくいないでしょうか。「便所」という言葉を言い換える言葉がどんどん増えていく過程にもこの法則が関係していると言う人もいます。「ご苦労様」は失礼か論争も、僕はこれだと思います。 「奥様」は「妻」の敬意を込めた呼び方です。「子供」も恐らく子どもをバカにする意味で使われていた文字とは思えません。「供」は当て字だという人もいます。それらが言葉狩りのように「良くない言葉だ」と言われ始めたことで、僕のように「それはどうだろうか?」と疑問に思う層でも使うのはなるべく控えるようになります。次第に敬意は逓減し、元の意味とはかけ離れ、本当に侮蔑用語として使われる日が来るのかもしれません。「この言葉は正しいのか、間違っているのか」「言葉の意味の変化」などに興味があって、ここ10年くらい言語に関する様々な本を読んできたのですが、結論として、もう言葉に関しては時代の空気を読んでいくしかないのではないかと思います。
2021.10.29
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もうすぐ衆議院選挙ですね。選挙の話をしましょうか。選挙の際には地方公務員が事務を行います。選挙担当職員以外の一般職員や時には臨時職員も事務に入ります。当たり前ですが税金が使われています。選挙当日は、投票時間である午前7時から午後8時まではもちろん、だいたい準備を含めて午前6時から会場片付け完了の午後8時半まで勤務になります。開票事務もある職員はそこから会場を移動し、午後9時から開票開始。帰宅の遅い職員は12時、トラブルがあればトラブルが解決するまで延々と事務が続きます。前にニュースで見たのですが、開票中にトラブルがあり、翌日の開庁時間までに開票が完了しなかったなどという事例がどこかの市町であったそうです。悪夢のようです。そして、事務は選挙当日だけではありません。期日前選挙です。公示日の翌日から投票日の前日まで土日祝日含めて毎日、午前8時半から午後8時まで期日前選挙があります。繰り返すようですが、人件費には税金が使われています。選挙会場は無駄に人員が裂かれているように見えますが、休憩時間の交代要員やトラブル対処のための待機、裏方での書類作成や雑務等の要員です。 昔々は期日前選挙などというものはありませんでした。選挙当日も、今よりも大幅に投票時間は短かったのです。「仕事があるから選挙に行けない」という有権者の意見があったため、選挙の時間を増やしました。更に「その日だけしかやってないから選挙に行けない」という意見があったため、期日前選挙を導入しました。投票率の低下が背景にあり、投票率を上げたいという選挙管理委員会側の思惑もあったのだと推測できます。有権者の声は無視できないものです。そして、確かにまっとうな意見なので、その要望を叶えざるをえないのです。「期日前選挙を1か所だけでやるのは遠すぎて行けない」という意見があれば、複数の会場を用意します。もちろん、必要な人員はほぼ倍になります。人件費だけでかなりの金額になります。これが国政選挙ともなれば途方もない税金が消費されていることになります。そして、そんなに頑張っていても、残念ながら投票率は一向に上がらないのです。いろいろ課題はあると思うのですが、もっとやり方を変えるべきだと思います。そもそも、現在の期日前選挙は「理由があってやむをえず当日投票できない」場合にのみできることになっているのです。投票は基本的に投票日にしないといけないという法律があるのです。現在は「コロナウイルスの密を避けるため」という理由でできます。それも自己申告なので形骸化しています。期日前投票している人で投票日当日に本当に投票できないやむを得ない理由がある人なんてどのくらいいるのでしょうか。早くネットや郵送で投票ができるようにした方が世の中の為になるように思えます。本人認証の問題はありますが、そもそも現行の制度でもいくらでもなりすましが可能なので、それを理由にするのはどうなのだろうと思わなくもありません。ネットのシステムを民間に委託した場合、政治的影響を受けて不正が行われるのではないかという心配があるのであれば、公的な機関を作ってそこにシステムを作らせ運営保守を行わせる等、やりようがあるように思います。人の価値観も、生き方も、環境も含め、世の中が変わっているのに、選挙の制度だけが古いまま取り残されてしまっているのです。政治的にデリケートな部分なので簡単に変わらないままだったのだと推測できます。投票率の低下と有権者の声があったので、投票時間と期間を延ばすだけはしたけれども、それによって財政が逼迫して全体としては損してしまっている状況なので、根本的な打開策を打ち出してほしいと切に願います。 あまり政治に関わる話はしないようにしていたのですが、これだけ世の中が早いスピードで変化しているのに、あまりにも選挙を取り巻く制度が変わらないので「なんだかなぁ」と思うのです。こんな話はしたくないんですけども。選挙の話のついでにもう1つ。投票できる年齢についてです。最近18歳に引き下げられました。何で18歳なんだろうと思います。成人年齢が引き下げられたからですが、そもそも何で成人でなければ投票できないのか。要するに「子どもは分別がついていない」「子どもは政治に対する知識がない」「子どもは政治や世間に対する判断力がない」という考え方なのかもしれません。でも、それだと精神的に衰弱している人や錯乱している人や、例えば知的障害を持っている人や高齢で健忘症の人などに投票権があってはいけないことになってしまいます。だいたい、子どもを取り巻く政策だって多くあるのに、子どもに投票権が無い方がおかしいと感じるのですが。僕はせめて義務教育終了時点で選挙権を与えるべきだと思います。また、そういう判断力をつけさせるところまでが義務教育の役目だとも思うのです。早熟な子どもというのはいっぱいいるので、過激な意見ですが、小学校卒業時点で選挙権あっても良いと思うんですけどねぇ。それだと親の意見に左右され過ぎてしまうからダメなのでしょうか。「あの人に投票しなさい」という親の言葉に左右されず、自分の意志で誰に投票するかを決められる年齢、そういう意味で成人の年齢なのかな?……と、そんなことを漠然と考えました。
2021.10.28
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ネタ出しの苦しみについて書こうかと思います。創作を仕事にしている人、あるいは創作を趣味に持つ人だけの持つ苦しみかと思います。僕は前にも書きましたが、大学生の頃は小説を書いていました、ジャンルは推理小説を中心に書いていた気がします。大学を卒業してからは趣味でゲーム製作を長らくしていました。ジャンルとしては推理やホラー、SFが多かった気がします。中学生や高校生の時も小説まがいのものは書いていましたので、人生の半分以上、創作を趣味として生きていたと言えます。他の大半の人がそうであったように、幼少の頃は絵や人形遊びを通じて断片的な物語を考えていたように思います。そう考えると、物語を作ることをずっとしてきたんだなと思います。当たり前のことですが、何かアイデアがなければ作品を作ることはできません。しかし、このアイデアというのが得ようとして得られるものではないのです。常にアイデアを求めて考え続ける状態になります。アイデアがあって、作品を作る準備をしている段階や作品を作っている段階は、「ちゃんと完成するのか?」「集中が途切れるようなことが起きないでほしい」「どこかに論理の破綻がなければ良い」とは思いながらですが、完成するまで楽しくも苦しいひと時を過ごせます。しかし、アイデアがいくら待っても得られない状態というのは本当にただただ苦しいものです。創作が趣味と書きましたが、僕の中でそれは最上位の趣味なのです。本を読んだり、映画を観たり、音楽を聴いたり、落語を観たり、あるいは勉強をしたりすることよりも、創作は僕の中で上位の趣味という位置づけなのです。他の下位の趣味を楽しんでいる時でも、頭の隅で「これは自分の作品に活かせないだろうか」と考えているのです。だから、半年も1年もアイデアが出ない状態の時は本当に苦しいのです。どんなに他の趣味で楽しい気持ちでも心の底からは楽しめない。友達や同僚と遊んでいる時も、どこか虚しいような悲しいような気分が常にある感じです。それこそ酒でも飲んで紛らわせるしかないのです。そんなこと考えず、気楽に何でも楽しめば良いじゃないかと言う人もいるかもしれませんが、既に創作という趣味が自分の中で大きな割合を占めているため、それが出来ないのです。既に最上位の趣味がアイデンティティになっている感じです。鳥籠名義で発表したPC用フリーゲーム『左眼ジャック事件』の後、全然納得できない出来のゲーム作品を別名義で2本発表しました。もう内容もあまり思い出せないほど、納得のいっていない作品でした。それからずっとネタ出しをし続けているんですが、あと一歩のところでまだアイデアが出ないのです。ずっと苦しい思いをして、悪戦苦闘しています。もう自分の中のアイデアの閃きは失われてしまったのではないか。もう自分の作品を作れないのではないか。それでは、何を楽しみに生きれば良いのだろうと。せめて文章を書いていれば、文章を書く能力の低下は抑えられるだろうと、文章を書いているうちに何かの閃きを得られるかもしれないと、考えたのもこのブログを復活させた理由でした。悪戦苦闘の中の悪あがきの一環なのです。他の趣味は「やろう」と思えばすぐに取り掛かることができるものだと思います。しかし創作は「やろう」と思ってもアイデアがなければやりはじめられないところがツラいですね。まずネタ出しをしないといけない。何か、思いつかないかなぁ。そう思いながら、今日もネタ帳を開き、鉛筆を持ったまま瞑想するのです。
2021.10.23
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『名探偵コナン』第100巻を買ってきて読みましたよ。幼い頃、初めて買ってもらった漫画は『名探偵コナン』と『らんま1/2』でした。思い入れの強い作品で、この作品に出会わなければ後々、推理小説を読まなかったかもしれない。後々自分で推理小説を書こうかと思わなかったかもしれない。そんな意味のある作品です。90巻代に入ってからのコナンは推理に無理な箇所が多い印象でした。別に、人工的に作られた話なので、矛盾や無理な箇所はあるに決まっているのですが、あまりにも目につくことが多くなっていた印象でした。一時期のような面白い事件はもう描けないのかなと残念に思っていたのですが、100巻は面白かったです。記念すべき100巻の意気込みを感じました。アシスタントの四コマが載っていたのも感動でした。まさかアレが復活するとは思ってもいなかったので。100巻の話を1つずつコメントしていきましょうか。以下、完全にネタバレなので白抜きにします。未読の方は読まないように。【FILE1】99巻の時点でみんな同じキャラクターの虫眼鏡のグッズが部屋にあるのは分かったので、その関係者なんだろうなというのは分かっていました。そして、名前のあるゲストキャラクターが1人だったので間違いなくこの人が犯人だろうということくらいは分かっていました。正直この時点では「またキッド回か。最近出すぎなんだよ。前は登場回数が少なかったから有難味があったけど、最近は映画も含めてキッドが登場し過ぎなんだよ」と思っていました。浅はかでした。【FILE2】このトリック、実際に出来るのだろうか。トングやヘアクリップはともかく割り箸は割れたり折れたりしまって難しいのではないか。仕掛けを崩さないように外に出るのも難しそう。だが、これが示されたことで真似する人が出てきそうなくらい良い仕掛けだと思う。そして何と言っても、キッド回と見せかけてキッド回ではなかったという鮮やかな展開が好きです。二重のなりすまし。コナン君がしてやられる回は楽しいですね。【FILE3】いよいよ黒の組織との対決回です。100巻なだけあって、ジン、ウォッカ、キャンティ、コルン、キールが登場する豪華な話。FBI捜査官が工藤邸に集結するのは危ないんじゃないのか、前回黒の組織の人間が訪れているのに。誰かに見張られているとは思わなかったのか。【FILE4】暗号は「これ自力で解ける読者いるのか?」というレベルのもの。初期の方からそうなんだけど、コナンに出てくる暗号は自力で解こうとしてはいけないレベルに複雑だと思う。【FILE5】ローマ字の訓令式とヘボン式の違いは良いとして、まさかこの謎解きの為に、渋谷夏子という小学校教師をジョディ先生の友達として登場させていたのだとしたら、なかなか恐ろしい物を感じる。もし仮に全て予定通りだったとしたら、いったいどれだけ前から準備していた展開だったのだろうか。【FILE6】キャメル捜査官の冒険の話です。キャメル捜査官は好きなキャラクターなので嬉しかった。地味で、過去の失敗を悔いて自分に自信がないけれどそれでも悪に立ち向かうという、コナン作品には今までいなかった翳を持っているキャラクターで好きなのです。ここからは雑学小ネタやサバイバル術小ネタ満載の展開になって行きます。【FILE7】キャメル捜査官が主役なのは嬉しい。この緊張感、様々な思惑を持つ様々なキャラクターが関わっている展開が、黒の組織が関わる話はこの緊張感が良いですね。【FILE8】この回で、ある登場人物が「組織のナンバー2(RUM)だった!」というように見えるシーンがあります。しかし僕は、だからこそ逆に「この人はRUMじゃない」と思いました。コナンは推理漫画なので、RUMの正体がバレる時は必ずコナン(もしくは他の探偵)が言い当てる展開になると思います。過去にも「ジョディ先生がベルモットだったんだ」と見えるようなシーンがあったように、今回もあの人はRUMではないと思います。メタ推理ですが、あのシーンはそう見えるだけで決定的な証拠にはなっていません。読者は今のところ、「あの人物が差し歯だった」という事実くらいしか得られていないはずです。組織に潜入している誰かくらいに思っていた方が良いと思います。間違いなく、ミスリードだと思いますよ。そして、博士の新発明「血の噴き出るハンチング帽」って何だよ(笑)【FILE9】コナン君がオッチャンに冷たいんだよ。オッチャンと一緒に飯を食うより女の子と出かけたいと思っていたよ。浪花キッズはキンキキッズのパロディだろうか。服部登場回は毒にも薬にもならない話が多いのでそんなに好きではないが、最近服部君が三枚目キャラクターになっていて面白い気はする。お面を被って列に並ぶ心のタフさがスゴいのと、人ごみの中で蝶ネクタイ型変声機で女性の声を出してしまうコナン君もスゴい。【FILE10】見当たり捜査班の刑事に限らず、刑事は2人1組で行動するのではないだろうか。1人で行動するから外灯に捕まえた犯人をつなぐなどという危ないことをしなければならなくなったのではないだろうか。まあ、休日だったのかな。休日に指名手配犯の写真を英単語のように見ているとは仕事熱心な人だったのだと思う。ただ、目の前に交番があったのなら、そこに引き渡すなり、応援を頼むなりすれば良かったのではないだろうか。三竦みの容疑者たちは面白かった。【FILE11】手錠抜けるのは有名な手品。これに限らず、コナンは雑学や手品の小ネタの宝庫。とるに足らない雑学を仕入れて、それを上手く物語にしているのはプロだなぁと思う。この話で重要なキーワードとして「アナグラム」が出てくる。FILE8で「この人がRUMだった!」と見えるようなシーンがあった人物の名前をアナグラムで並び替えると「時は鐘なり」となって、以前から出ていた「RUMはせっかちな人物」というヒントにも符合する。しかし、あまりにもヒントを出し過ぎている。凡庸な読者ですらここまでヒントを出されると気付くはずである。だからこそ、あの人物はRUMではないと思う。そこで、他の人物のアナグラムを考えてみた。決定的な結論は出なかったけど。「KURODA HYOUE」って並び替えると「YOU ARE KUDOH」もしくは「ARE YOU KUDOH?」になるなぁと気づいた。でも、それだと黒田の経歴がおかしな話になってくる。ますます混迷してくる。続きが楽しみである。以上、ネタバレ感想でした。僕はコナンに関しては世間の噂は間違っていると思っていて、もちろん阿笠博士が黒幕のはずがないと思っているんです。「阿笠博士が黒幕だ」と言う人が増えたので、作者が慌てて結末を変えたと思っている人がいるけれど、それも絶対にあり得ないと思っています。推理モノを自分で作ったことがある人なら、作品の作り方が解る。そうすると、メタ推理だが「その展開はない」というのが解ってくる。娯楽漫画なので謎解き場面が一番盛り上がるように描くはずなのです。そして作者は最後の展開に自信を持っている旨を発言していることから、これは本当に期待して良いはず。推理モノを作っている時に作りながら真相を変えるなどということはほぼ不可能に近いのです。ディティールはともかく、大筋は全て最初から決まっているに決まっているんです。読み直してみて奇跡的に条件が揃っている時にはそういうこともあり得るかもしれませんが、基本的に推理モノで物語の大筋を大きく変更するのはリスクが高すぎるのです。整合性が取れなくなるから。それなら、一部の読者に真相がバレてしまっていても、最初の予定通り書ききるはず。よって、途中で真相を変える、黒幕を変えるなどということはあり得ない。その点では、僕は青山先生を信用しています。いつ終わるか分からない連載だけれども、作者の健康を祈りつつ、楽しみにしています。
2021.10.23
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寒くなってきました。冬ですね。熱燗の美味しい季節になりました。日本酒が好きなんです。近年日本酒のイメージがだんだん回復してきましたが、20~30年くらい前は結構イメージが悪かったですよね。そこらへんの事情は漫画『もやしもん』に詳しく書かれていますが。昭和の時代に質の悪い日本酒が多く出回っていて、日本酒は悪酔いする酒の代名詞だったんですね。ここ20~10年、日本酒の好感度は少しずつ上がってきたように思えます。日本酒好きにとっては嬉しい限りです。僕は一時期、日本酒圏に住んでいたこともあり、日本酒が好きなのです。基本、酒はビールと日本酒しか飲みません。本当にまれにワインを飲みます。僕の生まれ育った地域は日本酒が盛んな地域ではなかったので、親戚の集まりや地域の寄合等の酒席では、日本酒はほとんど出てきません。酒席はビールに始まり、焼酎に移行していきます。日本酒を注文するのは変わり者のオジサンくらいで、奇異な目で見られます。これが当たり前だと感じる人とおかしいと感じる人がいるかと思います。日本酒に対する感覚は日本の地域によって全然違うようです。米処のような日本酒圏に住んでいる人は、日本酒のない飲み会なんて考えられないと思います。逆に焼酎圏に住んでいる人は、そもそも日本酒を飲んだことのない人も多いはずです。所変われば文化も変わるようです。そもそも食事をとりながら酒を飲む習慣のない地域があるそうですね。九州以南の、焼酎圏、それも酒飲みの多そうな地域は顕著なようです。食事は食事で食べて、その後に酒を飲む。強い焼酎等を飲んでいるイメージがあります。僕は飲むなら、食事をとりながらが良いです。漫画『美味しんぼ』でも言っていますが、日本酒は様々な料理に合う酒だと思います。これは実感を持って、そう思います。特に日本食に一番合うのは間違いなく日本酒だと思います。当たり前ですけど。一時期一番酒を飲んでいた時期に、「どの食べ物に何の酒が合うか」ということを常に考えながら食事をしていたことがあります。結論として、和食には日本酒、生ものには日本酒、海産物には日本酒です。ただし、例外もあり、例えば肉じゃがに合うのはワインだと思います。あれはそもそも西洋料理を真似て作ったものということを思い出して合点しました。日本酒は冷やしても常温でも熱燗でも美味しいのですが、冬の熱燗は格別ですね。鍋に熱燗。湯豆腐に熱燗。以前、職場の人の集まりで真夏に熱燗を注文して、奇異な目で見られたことがあります。皆さんは真似しない方が良いと思います。カッコつけているようですが、僕は塩を舐めながらでも日本酒飲めます。それくらい何にでも合うと思うのですが、一番の組合せは豆腐かなと思います。「豆腐と日本酒だけあれば良い」と一時期思っていました。今でも時々思います。最高の組合せですね。そんな感じで、思いついたことをつらつらと書いていたら日本酒が飲みたくなってきました。でも飲みません。ダイエットと同時に、酒も極力飲まないキャンペーン中なので。
2021.10.22
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先日、落語家の十代目柳家小三治が亡くなった。一時期結構ハマってよく聴いていた。最近は全然聴いていなかったが、その時期は間違いなく一番好きな落語家だった。現存する落語界唯一の人間国宝で、史上3人目の人間国宝(落語)だった。1人目が小三治の師匠である5代目柳家小さん。2人目が失われた上方落語の復活に努めた桂米朝。少し間をおいて、3人目の人間国宝になったのが十代目柳家小三治である。桂米朝が亡くなった後、10年ほど落語界唯一の人間国宝だった。立川談志や五代目三遊亭圓楽がいない時代だったため、実力ある別格の名人として落語界のトップの座に君臨していた人だった。桂歌丸ほどの名人ですら比べてしまうと「明らかに実力と存在感は小三治の方が上かな」と思う(方向性の違いがあるので一概には言えないけれど)。その人が亡くなるというのは、落語ファンからすると、かなり寂しい。ちなみに僕はポッドキャストで聴ける二つ目の落語から、落語を聴くようになった。そこから桂枝雀→桂米朝→立川談志→古今亭志ん朝→柳家小三治の順でハマっていった。最近では落語ではなく講談の神田伯山にハマっている。なかなかミーハーですね。柳家小三治は何が良いかと言うと、全然面白そうな雰囲気じゃないのに、笑わせようとしていないのに面白いところである。上方落語とも違う、談志や志ん朝とも全然違う雰囲気なのに抜群に面白い。見た目強面で、恐らく内面も厳しく怖い人で、無理に笑わせようとしていないのに、大変面白い。その不思議。最近で言うと春風亭一之輔がそれに近い気がする。『初天神』等は怒ると怖そうな人がやると面白い。『小言念仏』『睨み返し』が絶品。特にこの人が睨みを利かせる『睨み返し』は最高に面白い。十代目柳家小三治は枕が面白くて、それがエッセイにもなっている。2冊ほど読んだことがある。何て事のない話でも楽しい。雑談が面白い。これってとてもスゴいことだと思う。話を聴いていて自然に笑いがこみ上げるという状態を目指しているので、聴いている方は疲れないのである。そんな芸を突き詰めた人なのである。多分、あまりテレビ等のメディアに出なかった人なので知らなかった人も多かったと思う。知名度だけで見れば、笑点メンバーや立川志の輔・談春・志らく、小朝や上方落語の重鎮たちの方がはるかに上だろう。だけど実力で見れば、ここ10年くらいのトップは明らかにこの人だったと、声を大にして言いたい。余談だが、落語界の風雲児・立川談志は、小三治の兄弟子である。両者とも落語界初の人間国宝・5代目柳家小さんの弟子なのである。小さんと仲たがいして協会を飛び出した談志はその昔、「小さん」の大名跡を襲名したい気持ちがあった。実力と歴史を背負った名前を、自分は継ぎたいと談志は思っていたが継げなかった。対して、「小三治」という名前がそもそも「小さん」の前名という位置づけの名跡で、順当に行けばそのうち「小さん」の名跡を小三治が継ぐだろうと思われていた。5代目柳家小さんも「小三治」の名跡を経て「小さん」を襲名している。そんな十代目小三治は敢えて「小さん」を継がなかった。あまり多くは語っていないようなので理由は分からないが、談志が欲しがった名跡を敢えて襲名しない小三治、というのがまたドラマだなぁと思う。そもそもこの兄弟子と弟弟子は全然タイプが違うのである。破天荒で暴れん坊で派手な革命児であった談志は、笑点を作りテレビの時代を切り開き、ビートたけし等に影響を与え、参議院議員として政治活動をした。落語も「登場人物が降りてくる」「登場人物が勝手にしゃべり出す」というスタイルで、「落語は人間の業の肯定」「イリュージョン」であると唱え、多くのカルト的なファンがついていた。対して小三治は地味にひたすら落語の研鑽をしていたように思う。演じる落語も派手な演出はなく、枕も世間話の延長のようなものだったが、それでも大変に面白かった。世の中に与えた影響は明らかに談志の方が大きいし、知名度も段違いで、今や立川談志は神格化されたような雰囲気もある。2人は互いのことをどう思っていたのかなぁと思う。2人とも全然形は違ったけれど、それぞれ落語を大変愛していた。エピソードを聴くと、2人とも死の直前まで落語のことを考えていたようである。落語に命をかけてきた名人は全員そうなのかもしれないけれど。やはりお互いに尊敬の念がなかったとは思えない。対談した記録とか、互いを言及した記録とかが全然見当たらないのが残念である。一門とは家族のようなもの、兄弟子と弟弟子は血がつながらなくとも兄弟のようなものなのである。この対照的な兄弟は面白かった。関係性にドラマがある。芸能ってこういう人間ドラマも楽しいんですよ。それが演じる作品に影響することもあるので、本当に。芸人の師弟関係やライバル関係って、そこらへんのフィクションなんかよりよほどドラマがあるんです。命かけている人たちのドラマだから、やっぱり心に響くんですよ。
2021.10.19
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そういえば最近、ここ1年くらいだが、急速に歴史とりわけ日本史に対する興味が湧いてきた。以前の僕は本当に理系の人らしく、歴史はもとより社会科系の分野が本当に苦手だった。暗記科目が多かったのもあって、「暗記科目の勉強は全部捨てよう」と考えていた。学生時代の僕は社会科系科目の授業中に数学の勉強をしていたくらいだった。そんな僕が今、歴史関係の漫画や本を、以前からは考えられないくらいのペースで読んでいる。何でかなと思った時に、やはり魅力的な歴史作品に出会ったこともあるのだけれど、自分が年をとったことも要因の一つであるように思える。三十代半ばになり、歴史の時間の幅を実感を伴って認識出来るようになったのだと思う。三十代半ばになると、父母の代は六十代半ば、祖父母の代は九十前後から百近い年齢になる。父母の代と祖父母の代の人生を自分は三十数年分観てきているので、約100年というのがどれくらいの時間の幅なのかというのが実感を伴って、感覚的に理解できるようになった。100年生きる人間の人生の長さが具体的にどれくらいなのか分かるようになった。また平成という元号を丸々1つ分生きたというのも、歴史感覚に影響があったように思える。平成の倍くらいの長さの昭和、半分くらいの大正、1.5倍くらいの明治。幕末がどのくらい前なのか、感覚的に分かるようになった。はるか遠く過去ではなく、自分の世界と地続きの世界として感じるようになった。百年の幅が感覚で分かれば、四百数十年前の戦国時代がどのくらい前なのか、二百六十余年続いた江戸時代はどれくらいの長さなのか、何となく分かってくる。そう思うと、急に日本史が身近に感じられるようになった。良質な歴史漫画に触れたというのも、日本史が好きになった一因だった。以下、オススメの日本史漫画を手短に紹介するので、興味のある人は是非読んでもらいたい。 * * * * *重野なおき『信長の忍び』。四コマ漫画。信長中心の戦国時代の歴史を、かなり史実に基づいて描いている。四コマ漫画とは思えないくらいの、怒涛のストーリィ性。重野なおき『軍師 黒田官兵衛伝』。四コマ漫画。こちらは黒田官兵衛と豊臣秀吉中心の歴史。同様に、かなり史実に忠実。重野なおき『政宗さまと景綱くん』。四コマ漫画。伊達政宗中心の戦国モノ。こちらは全4巻で完結している。西村ミツル・梶川卓郎『信長のシェフ』。戦国時代にタイムスリップした料理人の話。主人公とヒロインはもちろん魅力的なんだけど、この作品の信長が本当に魅力的。史実の大まかな流れは変わっていない。夾竹桃・平沢下戸『戦国小町苦労譚』。こちらも戦国時代にタイムスリップした女子高生の話。史実には忠実ではないが、いろいろな雑学が楽しい。やはり信長は魅力的。村上もとか『JIN-仁-』。江戸末期幕末にタイムスリップした医者の物語。めちゃくちゃ面白い。楽しいところも、苦悩も、全て描かれている感じがある。幕末の英雄たちの治療をしていくことになる。全20巻完結。武田鉄矢・小山ゆう『お~い!竜馬』。竜馬の一生を丁寧に描いた作品。「こういうことを考えてこの人たちは動いていたんだ」「こういうことを思われていたから上手く行かなかったのか」ということがよく分かる作品。全23巻完結。 * * * * *……歴史漫画は何が良いのかというと、その人物が絵として映像として自分の中にイメージできること。これらの漫画作品に触れた後に、歴史関連の本を読むと活字を読むだけでその人物が、これまで読んできた漫画の絵柄で自分の頭に浮かんでくるので、より身近な人物として感じることができる。これが結構大きいと思う。何も絵柄(イメージ)が頭の中にない状態で教科書や歴史関連本を読んでも、所詮大昔の他人の話なのである。入口が漫画のフィクションでも、その人となりをイメージして、その姿をイメージしてから歴史に触れることで、より親近感の持てる存在として興味が湧くのである。だから頭に入ってきたのだと思う。「だから何なのだ」という話なんだけど、単純に興味があるということに理由は要らない。面白そうだから、歴史に触れたいと思う。それが人生を豊かにすると信じて。あと、歴史好きになったもう1つの理由としては、ここ10年くらい落語や講談等の古典芸能に触れてきたこともあると思う。特に落語は一時期浴びるほど観ていたので、江戸の風が何たるかをそこらへんの同世代の人よりかは理解しているつもりである。全然江戸っ子ではないけれど。最近、現存する唯一の人間国宝だった柳家小三治が亡くなった。次回はそのことについて書いてみようかな。
2021.10.19
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突然だが、たまには日々の適当な記録ではなくて、ちゃんとブログを更新したいと思った。とにかく文章を書きたいと思ったのは久しぶりである。ブログを頻繁に書いていた学生の頃は、とにかく文章を書きたかった。自分の中にあるものを表現して、文章として吐き出したい衝動が、あの頃は確かにあったように思う。思えば文章の練習のつもりで始めたブログも、惰性で日々の記録を書くだけのものになってしまっていた。ブログを始めた高校生の頃は、文章を書いて人に読んでもらうのが楽しくて楽しくて、飽きもせずに毎日書いていた。大学生の時には趣味で小説を書いていた。発表する媒体があり、一緒に書いて、読み合う仲間がいた。文章を書くのが楽しくて、夢中になって書いていた。そういう学生時代があったので、タイピングだけは早くなった。しかし、ここ10年くらい長い文章を書いた記憶がない。ゲーム製作を長らくしていたので、創作自体はやっていたのだけれども、純粋に文章を自分の思うがままに書く機会が無くなってしまっていた。「ブログをちゃんと更新しようか」と思ったことも無いわけではなかったのだが、いつの間にか自分の思いを文章にすることに自信が無くなっていたのかもしれない。気付くと、大人になっていたのだと思う。「こんなことを書くと恥ずかしいかな」とか「こんなことを書くと変に思われないかな」とか「面白い話にしなければいけないのではないか」とか、そんなツマらないことをいつの間にか考えるようになってしまっていたのかもしれない。「恥が怖くて創作なんてできるかよ!」と思う。恥をかくのが怖くて、当たり障りのないことを書いて、当たり障りのないことを言っていたくない。恥をかいて恥をかいて、何事も上達していくのだと信じたい。そんなわけで、しばらくブログを頻繁に更新しようかと思う。もちろん、他の創作が行き詰っているので、息抜きと文章のリハビリを兼ねている。何を書こうかなぁ。日々漠然と思っていることでも、文章にすることで考えが整理されるというのは以前書いていた時の実感としてあるので、文章を書くということは日々の生活にも役に立つと思う。お題をいただければ、それについて思うこと、考えたことを書いていきたい。メールでもTwitterでも、ここのコメントでも良いのでご連絡をいただきたい。僕はタブーをタブーとして扱うことが嫌いなので、どんなお題でも受け付けます。何もなければ思いつくことを適当に書いていく。詩は苦手だけど、俳句や短歌でも何でも、とにかく書いていく予定である。筆が乗ればショートショートとか、書いちゃおうかな。気が向けばアフィリエイトでも挑戦してみようか、なんて思うこともある。昔は僕の中で非常にイメージが悪かったけど、よく考えれば自分の好きな物を紹介して金を貰うだけなんだよね。「これが本当に好きなんだ」というものについて文章で熱く思い入れを語ること、いわば推薦文を書いて報酬をもらうことの何がいけないのか。正当な報酬である。好きでもない商品を紹介する人が多いからイメージ悪いんですけどね。まあ、今のところ、やる気はないけれど。何で急に文章を書きたいと思ったのかというと……。ここ1年くらい、創作の行き詰まりもあって、十数年ぶりくらいに読書に励んでいる。多分今年は人生で一番本を読んでいる年だと思う。インプットが多いと、アウトプットしたくなるのかもしれない。昔は小説を書いていたし、その後はゲーム製作をしていたのでアウトプットは出来ていたが、長らく創作が行き詰っているので、そのフラストレーションを文章を書くことで発散したいと思う。そういうわけで、一時的にブログを復活させます。まめに更新していく予定なのでよろしくお願いします。
2021.10.19
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9月8日(水)。疲れて寝てしまった。9月9日(木)。疲れて寝てしまった。9月10日(金)。ワンオペの仕事で忙しくも充実していた。9月11日(土)。稲刈り。テストプレイ終了。9月12日(日)。配りもの。稲刈り。9月13日(月)。本を読む。買い出し。心身ともに疲れて眠った。9月14日(火)。帰りに下見。少し漫画を読んだ。9月15日(水)。会議が長引いて休みが減った。漫画を読んだ。9月16日(木)。特別支援学校見学に行った。9月17日(金)。漫画を読んだ。9月18日(土)。雨降り。9月19日(日)。配りもの。午後は誘導の仕事に行く。9月20日(月)。草刈り。ゲームしていた。9月21日(火)。ゲームをして本を読んだ。9月22日(水)。午後休んで本を読んだ。9月23日(木)。親戚が来ていたので話した。『ヒストリエ』再読。アンケートに答えた。9月24日(金)。面談をいろいろしていた。9月25日(土)。ゲームに熱中していた。9月26日(日)。ゲームに熱中していた。9月27日(月)。ゲームに熱中していた。9月28日(火)。ゲームに熱中していた。9月29日(水)。ゲームに熱中していた。9月30日(木)。面談が多く忙しかった。10月1日(金)。比較的ゆっくりしていた。昼は先輩と食べに行く。10月2日(土)。会場準備。あとは本を読んだりゲームをしたり。10月3日(日)。選挙。10月4日(月)。疲れて起きれなかった。10月5日(火)。会議の準備。10月6日(水)。1日会議。10月7日(木)。1日緊急対応。10月8日(金)。遅くまで面談。10月9日(土)。講習についてメールで問い合わせた。10月10日(日)。配りものをした。悶々としていた。昼寝を2回した。10月11日(月)。期日前投票。10月12日(火)。車を運転して出張。眠い会議。10月13日(水)。会議。仕事で病院に行った。10月14日(木)。自分の無力さを痛感した。10月15日(金)。お祝いで飲食した。10月16日(土)。看病。ぐったり本を読んでボーっとしていた。10月17日(日)。料理。ぐったりして本を読んでいた。10月18日(月)。寒い日。予算作成していた。ブログを更新して、文章を書いた。【最近読んだ漫画】原作:武田鉄矢、作画:小山ゆう『お~い! 竜馬』(全23巻)。坂本竜馬の人生を丸々描いた作品。幕末に詳しくなりました。当時の人々の思惑やバックボーンが分かりやすい。幕末に生きて死んだ人々を身近に感じられるようになる作品。オーサ・イェークストロム『さよならセプテンバー』(全3巻)。絵が途中で劇的に上手くなってる。ストーリー漫画を描くと、こんなに感情的な話を書くのかと新鮮。魂を削って描いている感じある。内容もグローバルで、人の多様性を描いていて、作者らしいといえば作者らしい。それこそ高橋留美子みたいなコメディを、ストーリー漫画で描かないかな。絶対面白いと思うんだけどなぁ。漫画:朝基まさし、原作:山田隆道『雑草女』(全1巻)。タフでポジティブな女性ADを描いた漫画。こういう個性の強い人、いそうだなぁ。と思いながら読んだ。ダメダメだけど、不思議と前向きな気持ちになれる作品。オーサ・イェークストロム『北欧女子オーサ日本を学ぶ』(全1巻)。日本のマナーや言葉の解説漫画。割箸の種類に名前があるの知らなかった。某立喰映画で言ってた「丁六」って加工されてない一番質素な割箸のことだったんですね。これ読んで謎が解けた。高田裕三『ブッキングライブ』(全2巻)。昔一度読んだ気がするので、再読かな。臓器移植の話。主人公が青臭い。そんなに上手くいくかなと思ってしまう。オジサンキャラたちが魅力的。手塚治虫『走れ! クロノス』(全1巻)。ちょっと不思議な世界への入口。少しワクワクする未知の体験。1そんな短編集。ぐうたろう千一夜が面白かった。【最近読んだ本】星浩司『言語学の扉』。言語学について、分野ごと概要を説明した本。意味論と語用論が面白かった。僕の学生時代の専門は、数学の中の論理学だったので、言語学の意味論と関係が深いのです。意味論はやってることが数学っぽいですよね。デュラン・れい子『意外に日本人だけ知らない日本史』。日本史というより、日本の置かれた立場という感じ。フランス在住の日本人のエッセイ。文章がとても読みやすく楽しい本。三省堂編修所:編『新しい国語表記ハンドブック』。自分の日本語が不安になったので買ってみた。ざっと読み終わった。細かいところは知らないところも多い。資料的な価値があるので、仕事で必要な時に読み返そうと思います。藤田達生『謎とき本能寺の変』。本能寺の変前後の光秀や秀吉、義昭の動きを解説した本。様々な仮説を紹介している。信長が如何に大人物であったか、本能寺の変が如何に大事件であったか、いろいろな本を読むことで実感を伴って分かってきました。麻耶雄嵩『あぶない叔父さん』。あぶない。優しいんだけど怪しすぎる叔父さんの話。ジャンルに対して破壊的なアプローチをする作家と解説に書かれていて、そのとおりだなぁと思った。叔父さんの語る真実が全て善意から来るものと説明されるのも良いですね。森博嗣『銀河不動産の超越』。コメディ。ユーモア小説だろうか。軽く読めて楽しい。これ以上にないくらいのハッピーエンドで後味が良い。新しめの作品かと思っていたのですが、もう10年以上前の作品なんですね。川崎市岡本太郎美術館所蔵作品集『TARO』。読みたかったので図書館から借りてもらった。油彩、版画、彫刻、陶磁、写真等が言葉や解説を添えて掲載されている。芸術は分からないんだけど、圧倒的な力強さが好きです。顔のグラスや坐ることを拒否する椅子、欲しいな。太宰治『人間失格』。青空文庫。主人公は生活荒れていて遊び人なのに、妙に知的なんです。何であんな根暗そうな主人公にすぐ恋人が出来るんだ。どれだけモテるんだ。会ったその日に同棲始めた妻子の話はどうやって転がり込むことになったのか、バッサリカットされていて分からない。これも「実際にあった話を小説にしましたよ」というスタンスの作品。はしがきとあとがきでそれを言っている。ねぇ、そういう作品って世の中にいっぱいあるのにねぇ。僕も以前「これはフィクションではありません」という作品を作ったら、何だかよく分からない苦情がいっぱい届いたことがあって、無知な人たちはいるんだなと思ったよね。桐生操『ヨークシャーの幽霊屋敷』。20年近く積読していた。ホラーというより歴史ロマン風味。大人になると怖いものがなくなりホラー作品を純粋に怖いものとして楽しめない。もっと怖がりたいのに。ホラー映画も子どもの頃のように怖がれない。身も凍るようなホラーに触れたいです。太宰治『走れメロス』。青空文庫。教科書で読んで以来。教科書版は特に変更点はなくそのまま全部掲載なんでしょうか。話が深く、スピード感があって、話として面白いですね。友人を勝手に人質として差し出すなんて、メロスはひどいじゃないかと言う人がいますが、それは違うと思います。セリヌンティウスはメロスがそういう実直な熱い正義漢であることを知っていたはず。もしかしたら以前にも、彼の行動で迷惑を被ったことがあるのではないか。セリヌンティウスはメロスがそういう性格であることを知って付き合っていたはずで、彼が市民を救うため、王に変わって欲しいと願って行動を起こしたと理解していたはず。だから最初に合うシーンですぐにメロスを理解し、無言でうなずいたのだと思うのです。あと、王様が最後「わしをも仲間に入れてくれ」なんていうのは調子良すぎるのではないかと言う人がいるけど、野暮なこと言うんじゃないよ。友情と信頼を見せつけて、そうなることを最初から計算して、王様を改心させることを目指してメロスは走ったんだから。本当に気の毒なのはメロスの妹の夫です。葡萄の取れる季節になったら結婚しようと思っていたら、いきなり義兄から「式を明日挙げてくれ」と言われて、当然準備できてないから拒否するも、徹夜で説得されてしまう。彼こそが、メロスの正義の一番の被害者です。兄の迷惑な正義の行動に、妹は慣れてるだろうから「兄さんのいつものか」くらいに思っていたのではないかと思います。市民に話を聞いて即座に王様暗殺に向かったことから、多分メロスは過去にも似たようなトラブルを起こしていると思う。あと解釈が分かれるみたいですけど「作中に出てくる山賊は王の命令でメロスを襲ったのか」問題ですが、僕は王の命令じゃないと思います。王様の心情を考えると、命令だったら矛盾が生じます。メロスの思い込みだと思います。藤田覚『大江戸世相夜話』。現代人が持つ江戸時代の人や生活の情報を、文献を元に少し修整してくれる本。時代劇を楽しく観られるようになりそう。【最近クリアしたゲーム】うり『PEDESTAL』。テストプレイに参加しました。名作です。楽しく、怖く、悲しい物語。今までやったうりさんの作品の中で、僕が一番好きな作品です。若者の心をここまで丁寧に緻密に描くことは、僕にはできません。爽快で痛快で、後味の良い物語ばかりが良い作品ではないと思います。世の中が疲弊していると、後味の良い作品が好まれる傾向があるそうですが、後味悪い悲劇でも名作はあります。tachi『Hero_and_Daughter』。熱中して1週間くらい遊んだ。何故ふりーむ!にあがっているのは古いバージョンなんだ。別にストーリーが特別面白いわけじゃないんだけど、ゲームとして非常に心地良い。ヒロインがいっぱいいるのがAKBみたい。最新版までDLして最後まで遊びました。【思っちゃったんだからしょうがない】名探偵コナンの有名な決めゼリフ「真実はいつも1つ!」は原作では1度も言っていない。原作の中で1番の、コナン君の決めゼリフは「I'm a Holmes' apprentice!!」だと思う。
2021.10.18
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8月1日(日)。読書。買い物に出かけた気がする。8月2日(月)。読書。8月3日(火)。1日力仕事をしていた。8月4日(水)。読書。8月5日(木)。仕事を片づけた。ゴミ出し。読書。8月6日(金)。仕事はひまだった。昼は先輩とカレーを食べに行く。読書。8月7日(土)。配りもの。あとは読書していた。8月8日(日)。雨の中草刈り。あとは1日読書をしていた。8月9日(月)。焼肉。読書。『あずみ』再読。台風が来ていた。アンケートに答えた。8月10日(火)。準備。読書。8月11日(水)。午前は会議。いろいろやることがあった。8月12日(木)。仕事をして本を読んだ。8月13日(金)。休みを返上して働いた、8月14日(土)。草刈り。あとは本を読んでだらだらしていた。8月15日(日)。ラジオ体操をした。8月16日(月)。一部休みを取って本を読んだ。8月17日(火)。座って立ち読みしていた。8月18日(水)。遅くまで仕事の予定が早く帰れるようになった。読書した。8月19日(木)。頭痛がした。この日も早く帰れるようになった。ネタ出しをした。8月20日(金)。本を読んだ気がする。8月21日(土)。草刈り。本を読んでいた。8月22日(日)。配りもの。本を読み続けていた。『模倣犯』を読み終わる。名作ですね。8月23日(月)。疲れて早く寝てしまった。8月24日(火)。会議は何とか終わった。夕方は忙しい。早く寝てしまった。腹痛に苦しむ。8月25日(水)。午前は定例会議。本屋に行くも開いていない。読書をした。8月26日(木)。ゴミ出し。8月27日(金)。酒を飲んだ気がする。8月28日(土)。漫画を読んでいた。8月29日(日)。富士山の5合目まで車で行った。8月30日(月)。本を読んだ。8月31日(火)。テストプレイに応募。9月1日(水)。定例会。テストプレイ開始。9月2日(木)。ゴミ出し。テストプレイ。9月3日(金)。1人で奮闘する。テストプレイ。9月4日(土)。雨降り。本を読んでテストプレイしていた。テストプレイの感想を書いた。また1つフリーゲームの名作に出会えた。現時点で作品名を言えないけれど。夕方買い物。団子を作った。9月5日(日)。夕方草刈り。ネタ出しを少しだけした。9月6日(月)。すぐ寝てしまった。9月7日(火)。明け方寒かった。アンケートに回答した。【最近観た講談】六代目神田伯山『東玉と伯圓』。凄まじい迫力。「話芸ってこんなにもスゴいのか」と思ってしまう。10年以上前に落語をかなりの量聴いていた時期があったんですが、「このままだと講談は滅ぶ」「講談は終わってしまう芸能だ」という空気が確かにあったと思います。【最近読んだ漫画】吾峠呼世晴『鬼滅の刃』(全23巻)。読みやすい。少年漫画の楽しさが過不足なくありますね。子どもに人気になったのは「分かりやすいから」というのが大きいかもしれない。ラストは『AKIRA』オマージュ!? と興奮したけど、偶然の一致なのだろうか。鬼殺隊が政府非公認の組織なんて、大正政府は無能過ぎでしょ。千年以上鬼が暴れまわってるのに、政府は何もしてないのかよ。田舎のシーンばかりなので作品全体の雰囲気が江戸時代くらいな気がする。吉原遊廓は昭和30年くらいまであったから時代考証的には問題ないのか。ないのか? そもそも時代を大正にしたのは何故だろう? 江戸だとチョンマゲじゃないといけないから? 服装が大正時代の物かカッコいいから? 廃刀令後なのにあんな堂々と刀ぶら下げて闊歩して大丈夫か。『るろうに剣心』より後の時代を描いているとはとても思えない。何故大正なのか。「命を未来に繋ぐ」という物語だから、今から約100年前という、子どもでもイメージしやすい時間の隔たりを描いたのか。ほぼ双子とか兄弟の話ですね。ほとんど全ての登場人物が、身内を殺された等の暗い過去がある。鬼殺隊の給料や資金は全て産屋敷家から出ていると思うんだけど、先見の明で資産を得ているとのこと。あの虚弱体質の一族が何代も維持しているのは大変そう。隊員が人助けすることによりパトロンが出来るのか。考えれば考えるほど、この世界の政府が無能過ぎる。回収されないと思っていた青い彼岸花が、最後の最後で回収されて笑ったね。1巻と2巻目以降の雰囲気が違いすぎる。内容が内容だから。1巻はシリアスなシーンしかないですね。【最近読んだ本】飯倉晴武『日本人 数のしきたり』。日本人の古くからのしきたりを、数に関するものだけ集めて紹介解説した本。いろいろな信仰が混ざって今の文化があるんですね。本郷和人『日本人ひと模様』。日本史についていろいろ考察した、コラム集。文献に描いてあることをそのまま信じてはいけないという話。歴史研究とはどんなものなのか、その雰囲気に少し触れられた気がする。谷口克広『信長軍の司令官』。信長に仕えた武将たちにスポットを当てて解説した本。図や地図が載っていて分かりやすい。八幡和郎『日本と世界がわかる最強の日本史』。俯瞰した視点で日本史全体を解説した本。書き手の思想や学説によって歴史はそれぞれ違う物に見えます。中野三敏『江戸名物評判記案内』。江戸時代中期の、名物評判記という情報誌のようなものについて紹介解説した本。落語家の話もあった。桂派宗家である桂文治の名前が出ていて驚く。磯田道史『日本史の内幕』。『武士の家計簿』や『無私の日本人』の著者。一次情報である古文書を子どもの頃から読んでいた人は、考え方の厚みが違うと思う。最近読んだ歴史関係の本の中で群を抜いて面白い。庶民の残した文章から多くのことが分かるという話。阿刀田高『阿刀田高の楽しい古事記』。作家らしい推測を挿みながら、古事記や日本書紀の内容を紹介するエッセイ。根拠ある推測なので納得してしまうものも多かった。赤川次郎『裁きの終った日』。殺人事件と民間企業の派閥争いの話。期待してないけど、ちゃんとそれなりに楽しめる。サラリーマンが待ち時間とか電車内とかで読むものだよね、赤川作品は。ビックリするほど面白い話はないけれど、必ず合格点を取るってすごいことだよ。磯田道史『「司馬遼太郎」で学ぶ日本史』。司馬遼太郎は歴史をどう切り取り、どう解釈して肉付けをしていたのかという話。昭和前半を最後まで作品にすることはなかったけれど、司馬は昭和前半に思うところが多くあっただろうという推測。勝呂弘:編『伊豆の民話集』。その名の通り民話を集めた本。聞いたことある話や、そのまま落語に出来そうな話が多々あって楽しめた。狸は割と殺されそうなところを助けられるみたい。島田荘司『自動車社会学のすすめ』。車や交通制度について論じたエッセイ集。僕は車に興味がなさ過ぎて、車種を言われてもどういう車かイメージできない。日本社会の分析が面白いけれど、30年前に書かれた文章なので、今の事情とはかなりかけ離れている部分もあった。宮部みゆき『模倣犯』(上下巻)。大傑作じゃない!? この作品、すごくない? めちゃめちゃ長い作品だけどこの長さが、この物語には必要なんです。登場人物を丁寧に丁寧に描いていて、それが全体のテーマに繋がっていく作品。名作。これをどうやって2時間の映画にしたんだよ。どうやったって魅力の半分も表現できないでしょ。長かったけど、下巻は読むの止まらなかった。ルポライターって大変な仕事だと思った。豆腐屋も、蕎麦屋も。ピースの本名はチョキ山チョキ太だと期待していたけれど、違いましたね。真犯人は第2章終了時点で守りに入っていれば完全犯罪になったのではないだろうかと思う。第3章でわざわざあんな感じになったから、ああなってしまったのではとも思うけれど。ああいう性格だからあの事件を起こしたわけだからしょうがないのか。武上刑事の娘と篠崎刑事のラブコメディは一瞬でしたね。陰惨な事件に一時の微笑ましいシーンでした。宮部みゆきの社会派推理、というより、社会派推理小説自体そんなに好きなわけじゃないけど、大変面白かった。よく考えてみると、子どもの頃は社会派推理小説が好きじゃなかったけど、社会に出た後だから社会派が楽しめるのかもしれないと思った。筒井康隆『革命のふたつの夜』。短編集。最初の2作はホラーかな。ドタバタナンセンスギャグの作品が楽しい。田澤拓也『江戸の名所 お上り武士が見た華の都』。幕末の武士の日記から、江戸の観光地巡りの抜粋を載せつつ、観光地を紹介した本。むしろこの武士の日時の日記を読みたい気分になった。井上靖『しろばんば』。作者が子どもの頃の田舎の暮らしを描いた小説。この前読んだ『鬼滅の刃』も大正時代だったよなぁと思いながら読んだ。少年の心の機微を描いた物語。結構ローカルな話題が多かった。
2021.09.07
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4月3日(土)。昼寝した。書類の回収と提出。4月4日(日)。タイヤ交換。草刈り。昼寝。久しぶりに篆刻をした。「春暁」の楷書身体と「卯月」の篆書体を彫った。TBNを聴いた。4月5日(月)。忙しくて帰れない。4月6日(火)。忙しくて帰れない。4月7日(水)。定例会。4月8日(木)。帰れない。4月9日(金)。あいさつ回り。4月10日(土)。寝ていた。4月11日(日)。草刈り。4月12日(月)。中学校で挨拶。4月13日(火)。車の運転を往復でした。4月14日(水)。会議。比較的早く帰宅した。4月15日(木)。久しぶりにエクセルマクロを触った。4月16日(金)。早起きして出勤、車の運転をして診察待ち。比較的早く帰宅した。4月17日(土)。習字セットを探したがない。買い物。雨降りなので、篆刻練習で『春雷』を彫った。4月18日(日)。草刈り。久しぶりにフリーゲームをした。『セブンテットクロス』面白い。4月19日(月)。『名探偵コナン』99巻を読んだ。真相に少しツッコミどころがある。暗闇の中でイチゴが倒れているのが分かるのだろうかとか、何故トランシーバーを使わなかったんだとか、4日間人を探し続けるとはどういうことかとか。4月20日(火)。訪問。4月21日(水)。定例会。4月22日(木)。総会会場設営。4月23日(金)。昼当番。4月24日(土)。草刈りをした。4月25日(日)。ブックオフに行った。4月26日(月)。漫画を読んだ。4月27日(火)。献血した。4月28日(水)。遅くまで訪問。4月29日(木)。寝ていた。4月30日(金)。昼当番。忙しかった気がする。5月1日(土)。しろかき。5月2日(日)。親戚の家に見舞いに行く。5月3日(月)。田植え。5月4日(火)。洗濯もの。ケース返却。除草剤を撒いた。5月5日(水)。ぐったりしていた。5月6日(木)。駐車場が変わった。クールビズ始まる。学校訪問。5月7日(金)。ゲームをしていた。5月8日(土)。茶摘み。草刈り。書類回収。5月9日(日)。書類回収提出。大倉草刈。昼はハンバーグを食べに行った。ゲームをして本を読む。5月10日(月)。ゴミ出し。5月11日(火)。ゲームをした。5月12日(水)。訃報のため早上がり。5月13日(木)。線香を上げに行く。5月14日(金)。古本屋に寄った。5月15日(土)。配りものをした。夜更かしをした。5月16日(日)。砂原草刈り。『アストリブラ』クリア。通夜。葬祭場に泊まり込んだ。5月17日(月)。告別式。漫画を読んだ。5月18日(火)。緊急対応で会議も吹っ飛んだ。3時過ぎに昼飯を食べた。5月19日(水)。早く寝た。5月20日(木)。県のアンケートに回答した。5月21日(金)。重野作品を読む。5月22日(土)。重野作品を読む。5月23日(日)。重野作品を読む。5月24日(月)。重野作品を読む。5月25日(火)。重野作品を読む。5月26日(水)。定例会。5月27日(木)。重野作品を読む。5月28日(金)。風のように早く帰った気がする。5月29日(土)。草刈り。誘導。5月30日(日)。ぐったりしていた。『Bバージン』再読。5月31日(月)。比較的早く帰った気がする。6月1日(火)。車を長距離運転して会議。1時間延長する。6月2日(水)。定例会。6月3日(木)。神田伯山の『徂徠豆腐』を観た。神田阿久鯉バージョンしか観たことなかった。流石、笑いが多くて力強い。汗だくの熱演がカッコいいんですよ。6月4日(金)。面談。6月5日(土)。アニメを見ながらゲームをする。6月6日(日)。アニメを見ながらゲームをする。6月7日(月)。アニメを見ながらゲームをする。6月8日(火)。昼飯を先輩と食べに行く。6月9日(水)。アニメを見ながらゲームをする。6月10日(木)。アニメを見ながらゲームをする。6月11日(金)。朝から晩まで座っている仕事。6月12日(土)。草刈り。6月13日(日)。朝方まで起きていた。大倉草刈り。昼寝。夕方出かけた。期日前投票。6月14日(月)。体調悪くて午後休んで寝ていた。6月15日(火)。本調子が出ない。6月16日(水)。定例会。6月17日(木)。でかけるも不在。漫画を買った。ゴミを捨てに行った。6月18日(金)。打ち合わせ。県政アンケートに回答した。6月19日(土)。地域の草刈り。会場準備。6月20日(日)。終日事務。6月21日(月)。仕事で疲れる。祖母の米寿の誕生日を祝った。6月22日(火)。漫画を読んでいた。6月23日(水)。寝坊する。ひどい。6月24日(木)。遅くまで仕事。ゴミ棄て。6月25日(金)。昼は雨に降られた。夜は仕事が飛び込んできた。6月26日(土)。法事。昼寝。肥料を撒いた。近所を回ってりょうかいを書類を作成。6月27日(日)。ごろごろしていた気がする。6月28日(月)。本屋へ行った気がする。6月29日(火)。本屋へ行った気がする。6月30日(水)。ワクチン接種。7月1日(木)。休みをとってぐうたらしていた。7月2日(金)。仕事を頑張った。7月3日(土)。昼寝をしていた。7月4日(日)。数学書を読む。7月5日(月)。数学書を読む。7月6日(火)。漫画を読んでいた。車を運転して説明会に行った。7月7日(水)。会議。オンラインセミナー。ZOOMを初めて使った。数学書を読んでいた。別件で久しぶりに閃く。7月8日(木)。家庭訪問。数学書を読む。アンケートに答える。7月9日(金)。漫画を読んだり、数学書を読んだり。サンクトペテルブルクのパラドックスに感動する。7月10日(土)。配りもの。草刈り。しゃぶしゃぶを食べに行く。7月11日(日)。暑い中、肥料を撒いた。配りもの。昼寝。漫画を読んでいた。7月12日(月)。暑いからかクラクラした。7月13日(火)。酒を飲んだ。飯が美味い。7月14日(水)。定例会。午後は打ち込み。7月15日(木)。会議。休みをとって買い物と読書。7月16日(金)。気持ち悪くなる。7月17日(土)。交通事故現場に行く。暑くてぐったり。注文票を出しに行った。茶碗を割ってしまった。7月18日(日)。草刈り。漫画を読んでいた。買い物。7月19日(月)。ZOOM午後は研修。夜7時半に業務が入っていた。7月20日(火)。ZOOM説明会。7月21日(水)。ワクチン接種2回目。7月22日(木)。汗だくになって盆の準備をする。7月23日(金)。ぐったりしていた。7月24日(土)。初盆に行く。すぐ帰る。7月25日(日)。川遊び。たこ焼き焼いた。7月26日(月)。旧友とチャットをした。7月27日(火)。ケーキを食べた。7月28日(水)。定例会。遅くまで電話をしたり、会議の準備をしたり。7月29日(木)。会議の準備。7月30日(金)。会議を成功に収めた。訪問した。7月31日(土)。小説を読んだ。昼寝を2回した。献血をしに行った。【最近読んだ漫画】秋本治『平和への弾丸』(全1巻)。デビュー前に2年かけて切れた作品。後の作風からは想像つかないくらいシリアスな劇画。雰囲気は『ゴルゴ13』に近い。秋本治『新元禄太平記』(全1巻)。表題作は時代劇アクション。落語のような物語。『柴又厳戒令』はドタバタギャグな『日本沈没』という感じ。原作:青山剛昌、イラスト:新井 隆広『名探偵コナン警察学校編』(上下巻)。スピンオフ。全て後付設定なのに、細かいところで原作と上手く辻褄を合わせてる。推理部分が予想以上にちゃんとしていると思ったら、これ青山先生が話も作ってるのね。原案だけじゃない原作なんですね。警察学校ってホントにあんな授業するの?小手川ゆあ『LICENSE』(全4巻)。小手川作品はダークサイドとライトサイドがあって、これはライトサイドの作品。デビュー作から残酷描写得意なのは分かるけれど、残酷描写控えめな人間ドラマの方が面白い。しっかりコメディしていて、楽しく明るく前向きな話。横内なおき『ウッディケーン』(全3巻)。やっぱりね、この作者の作品好きです。子供向けに見せかけた重く深い話。主人公の生き様を見せつけてくる感じが良い。ギャグが独特過ぎて慣れないと取っつきづらいのかもしれないけれど、『サイボーグクロちゃん』で慣れたので、とても笑える。独特のノリを楽しめる。他にこういうノリのギャグ作品って無いから好きです。横内なおき作品の新作待ってます。子供向け漫画の皮を被った感じが好きです。独特の世界観。独特の美学と笑い。原作:西森博之、作画:飯沼ゆうき『何もないけど空は青い』(全7巻)。大災害の中で人は利他的な行動がとれるか、という話。主人公たちの人の良さを楽しむ話。作画が違うけれど、西森作品の雰囲気は出ていたと思う。萩尾望都『スター・レッド』(文庫版全1巻)。火星を舞台にしたSF。がっつりSFしていて、どんどん話が壮大になっていく。松江名俊『史上最強の弟子ケンイチ』(全61+1巻)。良くも悪くも少年漫画という作品だった。弱い人が修行して強くなっていくという、単純に楽しい話。師匠たちが良いですね。本作の特徴として、男も女も服がピッチリしてるんですよ。もう多分そういうギャグなんですよね。長老が和服着てるのに腹筋等の筋肉が服の上から分かるのは、ギャグ以外の何物でもないと思います。【最近読んだ本】河田清史『ラーマーヤナ』(上下巻)。インドの古典叙事詩。ヒンドゥー教の聖典の1つ。英雄譚。ファンタジー要素が多いのでついていけないところがあった。インドの文化やインド人の生活についてもっと知識があれば、もっと楽しめたと思う。結城浩『数学ガール』。シリーズ1巻目。僕の師匠を含めた何人もの数学者からオススメされていたのですが、実はまだ読んでいなかったのです。ほぼ9割くらい数学書、1割小説くらいの本。久しぶりに数学に触れたので楽しい。知っている話題でも「そんなアプローチがあるんだ」と思いながら興味深く読めた。高校生たちが延々と数学のディスカッションをする話だけれど、内容はほとんど大学数学の世界。大学1年生の時に本書を読んでいれば、大学の講義の理解が早かったと思えるので、そのタイミングで読んでおくべきだったと思った。しかし、こんな数学好きの男がモテるわけがない。そもそも主人公は名前はおろか、性別を特定する記述がないので「実は主人公こそが数学ガールなのだ!」というオチがあるような気がして怖い。漫画版の絵は男の子だったけれど、原作1巻を読む限り主人公の姿は描かれていない。田原総一朗『私が伝えたい日本現代史1960-2014』。一般的な知識から少し外れたトピックスが多く、知っている事件も違う角度から見ると全然違う物語のように感じる。森達也『「A」マスコミが報道しなかったオウムの素顔』。ここ最近読んだ本で断トツで1番面白かった。とてもエキサイティングでドキドキしながら読んだ。宗教とは、マスコミとは、中立性とは、人権とは……。全ての人に読んでもらいたい名著。ドキュメンタリー映画『A』の製作日誌のような本なんだけれど、既にそれだけで面白くてドラマティック。完全な中立的立場の映像作品を作ることなんてできないと分かっていても、中立を目指してもがき苦しむ志の高さが熱い。映画の方を先に見れば良かった。かなりシリアスで、重い問題を扱った真面目な内容なんだけれど、この人の本はユーモアがあって時々笑わせに来るのが好きです。極限状態でユーモアがあるので面白いのです。早坂隆『日本の戦時下ジョーク集 太平洋戦争篇』。当時流行ったジョークや小噺を交え、戦争当時の状況を解説した本。いかなる時代でも、笑いの力は偉大です。飯倉晴武『日本人のしきたり』。いろいろなしきたりの由来解説。雑学集。日本人の信仰に関わるルールはだいたい忌み言葉、縁起の悪い言葉を避けるものが多い。要するに言葉遊び、駄洒落。日本人は駄洒落が好きな民族だと思う。河合敦『いっきに! 同時に! 世界史もわかる日本史』。歴史を学び直そうと思って読んでみた。時系列や日本と世界の関わりが分かりやすい本だった。挿絵が手塚治虫で、本作の理念とも合っている気がする。霧舎巧『名探偵はもういない』。複雑な本格推理で、物語もよく楽しめた。良い読書体験ができた。ただ、もう一転するのかと思っていたが、割とあっさりだった。そして、最後「誰?」ってなったけど、スピンオフだったんだね。もう昔過ぎて覚えてないよ。吉川英治『吉川英治集 宮本武蔵』(現代長編小説全集版全4巻)。漫画版と同じところ、違うところそれぞれ楽しい。武蔵が漫画版ほど荒くれていない。旅に出る前に何年か学問を修めたシーンがある。漫画版の最大の特徴は佐々木小次郎が聴覚障害者であることですけど、原作の小次郎は美少年剣士。原作にあって漫画版にはない、佐々木小次郎を語る又八が、本物の佐々木小次郎と会ってしまうシーンが最高に面白いのです。自分を殺そうと追ってきたお杉婆を武蔵が介抱するシーンとか、久しぶりに会った又八に武蔵が「そろそろ親孝行したら?」と意見するシーンとかが原作にある。漫画版より武蔵が良識ある人で面白い。結構時間をかけて読んだので、最後の決闘前後のシーンが感慨深かった。一緒に旅をしてきたような感覚。漫画版のお杉婆のあのエピソードがなく、その代わりお通との話がある。前半と終盤、お通さんの恋愛模様が楽しい。【最近クリアしたゲーム】皐月の夢『セブンテットクロス』。久しぶりにフリーゲームやりました。面白かったー。さすが。「どうなる? どうなる?」と手に汗握る物語。物語の本筋はシンプルだけど、それぞれの登場人物が丁寧に描かれている。HappyEndに至る主人公の心境の変化を描けているのが良い作品だと思いました。KEIZO『ASTLIBRA』。横スクロールアクションRPG。名作。非常に面白かった。ゲームにこんなに集中してのめり込んだのは久しぶり。時を渡る物語も最高に面白い。序盤、何が現実なのか分からない。KEIZO『ASTLIBRA ミニ外伝 ~幻霧の洞窟~』。外伝のミニゲームかと思ったけれど、しっかり物語も面白い。難易度によって本当に全然違う。本編より手軽に遊べる。【最近観た映画】ドキュメンタリィ映画『A』。森達也監督作品。面白い。『「A」マスコミが報道しなかったオウムの素顔』を先に読んでいたからこそ深く理解できる部分があり、読んでいない状態で観ても、衝撃的ではあるけれど深いところまで理解できる作品ではない。バックボーンや作品のコンセプトを理解してから観た方が絶対良い。終盤の、監督と広報副部長の対話は息を飲む。【思っちゃったんだからしょうがない】・「選手村の村長」って、なんかゲートボールやってそうなイメージです。選手村にも村役場はあるんでしょうか。村議会議員は……。・高校数学で1番難しい分野って何でしょうか。いろいろな考え方があって、その人の適正にも依ると思いますが、僕の個人的感覚では確率かなと思います。知人は三角関数だと言っていました。・初代ポケモンでは自転車は100万円する、買うことのできないアイテムでした。ポケモンは徹底して子ども目線の物語で、自転車はお小遣いを貯めたくらいでは買えない、自分で買うのではなく誰かにもらう物という位置付け。子どもにとって高価な物の象徴。そういう隠喩なのかなと思う。初代では他に釣り竿が「もらう物」ですね。「買う物」はだいたい子どものお小遣いで買えそうな物のように思えます。そういうところが、あの作品に説得力を持たせて、子どもたちは夢中になったのかなと思えます。ポケモンを捕まえて戦わせるという行為が、カブトムシやクワガタを戦わせるイメージの置き換え。初代ゲーム版の作品内で夜が来ないのは、少年が自転車で行ける範囲で虫取りに夢中になる、ある夏の1日の物語だからです。・「武術家はどうやって稼ぐのだろう?」という話をしていた。副業で接骨院を営むか、門下生からの月謝だろうという結論になった。『YAWARA』の猪熊滋悟郎は接骨院の収入と著書の印税のみであの道場と家を維持し、家計を支えている。息子と嫁は全国を旅して、家に金を入れている雰囲気はない。各地を旅していた宮本武蔵は、どうやって稼いでいたのか。途中、農作業するエピソードはある。弟子(城太郎、伊織)が金払ってる雰囲気はない。・金額あたりの美味しさ(満足度)が1番高い食べ物は何かという話をしていた。「満足度÷金額」が高いもの。僕は豆腐か納豆だと思う。
2021.08.01
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1月25日(月)。寒空の下、建設の説明に付き合った。早く寝た。1月26日(火)。午後は説明に付き合った。夜は読書。1月27日(水)。漫画を読んだ。1月28日(木)。午後休んで羽を伸ばした。夜は腹を壊しながらチャットした。1月29日(金)。ふりーむ!の大西社長からカレーが送られてきて笑い転げた。ご当地ゲームフェスに作品を出展していたので、その賞品。ありがたい。美味しくいただく。お好み焼きを焼いて、酒を飲んで早く寝た。1月30日(土)。朝活するも捗らず。午後は会場準備。1月31日(日)。早朝から夜まで仕事。夜中まではなかった。心地いい疲れ。2月1日(月)。読書に勤しむ。ふりーむ!さんから郵便物が届いた。封筒の表面には手書きのイラスト(殺センセー?)が添えられていた。プライスレスな賞品が良い。まさか社長が描いたのではないと思うけど。2月2日(火)。鬼になる。読書に勤しむ。2月3日(水)。読書に勤しむ。2月4日(木)。遅くまで起きて本を読んでいた気がする。2月5日(金)。ウーチャカランドが復活してることに気付き、驚いた。すぐ寝てしまった。2月6日(土)。配りもの。餃子を作った。酒を飲む。2月7日(日)。映画版『11人いる!』を何度目かの視聴。何度見ても面白い。最後のボタン押すのに10人が迷わず人命優先したのカッコイイ。漫画を読んでいた。2月8日(月)。昼当番。施設を回って説明した。2月9日(火)。電気屋に行った。夜間当番。2月10日(水)。仕事で忙しい。漫画を読んで早く寝た。2月11日(木)。朝活で漫画を読んだ。お悔み。バドミントン。買い物。2月12日(金)。読書に励む。漫画も読んだ。2月13日(土)。歩いて図書館へ。近道を見つけた。夜は通夜。2月14日(日)。朝活はあまりできなかった。調査の回収と提出。嫌な夢を見た。2月15日(月)。ゴミ出し。2月16日(火)。本を読んでいた。2月17日(水)。篆刻に挑戦した。2月18日(木)。篆刻。2月19日(金)。英語の本を音読していた。2月20日(土)。紙やすりを買った。篆刻をした。夜は会合。梅酒を飲んだ。2月21日(日)。肥料を撒いた。梅酒を飲んだ。2月22日(月)。ゴミ出し。早く寝た。読書。2月23日(火)。朝読書。1日中『NARUTO』を読んでいた。篆刻。2月24日(木)。『四つの署名』を読み終わって、ユークリッド第五公準について調べる。2月25日(金)。小説を読む。漫画を読んだ。2月26日(土)。歩いて図書館へ行った。漫画を読んだ。2月27日(日)。買い物に行った。漫画を読んだ。2月28日(月)。小説を読む。3月1日(火)。小説を読む。3月2日(水)。小説を読む。3月3日(木)。小説を読む。3月4日(金)。濁り酒を飲んですぐに寝てしまった。3月5日(土)。遅く起きて1日読書していた。問わず語りを聞きながら、久しぶりに篆刻をした。オセロとはさみ将棋。3月6日(日)。探し物見つからない。配りもの。読書。昼寝。読書。歌舞伎の動画を見た。今まで全然興味もなかったけど、こんなに面白いものだとは。オセロをやった。3月7日(月)。いろいろ電話をした。本を読む。寝ていた。トランプをやった。3月8日(火)。施設の辞令交付式。本を読む。3月9日(水)。小説を読む。会議。3月10日(木)。小説を読む。3月11日(木)。小説を読む。3月12日(金)。小説を読む。3月13日(土)。何冊も小説を読む。3月14日(日)。何冊も小説を読む。3月15日(月)。小説を読む。会議。3月16日(火)。小説を読む。3月17日(水)。小説を読む。3月18日(木)。小説を読む。3月19日(金)。小説を読む。異動発表。3月20日(土)。何冊も小説を読む。3月21日(日)。何冊も小説を読む。3月22日(月)。小説を読む。3月23日(火)。小説を読む。3月24日(水)。小説を読む。3月25日(木)。小説を読む。嫌な気分になった。それでも本を読む。3月26日(金)。小説を読む。夕方休んで温泉へ行く。飲む。3月27日(土)。小説を読む。海を見て帰宅。お土産を渡す。3月28日(日)。小説を読む。お土産を配る。3月29日(月)。小説を読む。引継ぎ準備が大変。3月30日(火)。小説を読む。引き継ぎが大変。3月31日(水)。小説を読む。席替えと残務処理が大変だった。4月1日(木)。過酷な仕事になったのでツラい1日を過ごした。4月2日(金)。ようやく1週間終わった。激務。分からないことだらけだった。【最近読んだ漫画】冬目景『イエスタデイをうたってEX~原点を訪ねて 冬目景 初期短編集~』。叙情的な短編上手いなぁ。画風にあっている。原作:手塚治虫、再構築・作画:上野顕太郎『治虫の国のアリス』。不思議の国のアリスが手塚治虫漫画の中を旅するような話。手塚漫画をいっぱい読んでいる人じゃないと分からない、読んでいると楽しい懐かしいシーンがいっぱいあった。「このキャラクターはあの作品のあのキャラクターだ」「このシーンはあの作品のあのシーンだ」という風に。いったい誰向けに書いているんだ。これが全部分かる人いるのか。そうとう読んでいるはずの僕ですら分からないのあった。でも、これぞ手塚漫画の世界という感じの世界が書けている。面白い。絶対に一般受けはしないけど、面白い作品。たかみち『百万畳ラビリンス』(上下巻)。アドベンチャーゲームのような世界に迷い込んでしまうSF。がっつりSFで楽しい。後半の怒涛の展開も良いけど、序盤の終末世界をのんびり旅する感じも好きです。作者のゲームに対する哲学を垣間見えるけど、この主人公に最後まで共感できるくらいガチの人ってそんなに多くないと思う。探検心、好奇心は分かるけど。無限ちゃぶ台が面白かった。尾田栄一郎『ONE PIECE』(既刊98巻)再読。ルフィは仲間たちといる時と、知らない人たちの中に1人でいるときと、仲間と2人でいる時、それぞれ微妙に雰囲気が違う。それが妙にリアルで良いと思う。岸本斉史『NARUTO』(全72巻)。一番読みたいその後の話がサラッとしか描かれていないのか。続編も読みたい気分になりました。昔、里を出たサスケを追うところくらいまで読んで止まっていた。序盤はよくある少年漫画だけど、どんどん面白くなっていきますね。彼らの住んでいる街は、忍者の隠れ里なのに結構広くて、人口も多そうだ。小さな村みたいなものを最初想像していたけど、会ったことない人がいるくらいだから、結構大きそう。何であんな使い勝手の良い影分身の術が最初、封印の書に記されていたんだろう。禁術に指定されるほど危ない副作用があるようには思えないし、下忍が巻物を読んで少し練習すれば習得できるくらいの簡単な術ではないのか。皆覚えれば良いのに。キャラクターや武器の名前から、作者が映画マニアだと分かる。古い日本の映画まで詳しい。映画に限らず、古い日本文化を凝縮して物語に混ぜ込んでいる。さすが、日本を代表する漫画作品。原作終盤。長い! 話が区切れず、ずっと戦いっぱなしじゃないですか。いったい何巻戦い続けるのか。展開が熱い。同期や里の仲間たちの活躍やエピソードが楽しい。だけど、最後までテンテンが全然活躍しなかったですね。あの人、シリーズ通して1回も勝ってないし見せ場もない。可愛そう。房之介先生が「バトル漫画は歌舞伎の文法」と言っていたけれど、『NARUTO』を読んでると本当にその通りだなと思えてくる。「だってばよ」の口癖、母譲りのようだけど、母親は出産直後に死亡しているのに何で口癖がうつっているんだ。あの世界、何でもありだから口癖も遺伝するのか。好きな女性キャラクターは日向ヒナタなので、映画『THE LAST』は観てみたい。連載開始時点でいったいどこまでの構想があったんだろう。基本頭から考えながら描いていったようにも見えるけど、上手くセリフが伏線になっているところもある。矛盾は多いけど、この謎は解決してないなぁというのは無いように思える。正直、バトルはもっと量を減らして、仲間たちとの絡みとか日常シーンとかをもっと見たかった。岸本斉史『NARUTO外伝 七代目火影と緋色の花つ月』。読みたかったのはこういうのなんだよ。バトルシーンは要所要所にあれば良いんだよ。キャラクターとエピソードが皆面白い。原作:犬塚惇平、漫画:九月タカアキ『異世界食堂』(漫画版全4巻)。疲れていると「美味い美味い」って言いながら飯食うだけの話を読みたくなるんです。美味しそう。食べることは生きることなので、食事を通して登場人物たちが前向きな気持ちになるのは物語として正しいと思う。腹減る。【最近読んだ本】有栖川有栖『朱色の研究』。前半と後半の推理が上手く合致している。本格。ひっくり返すねぇ。そんな動機あるのかよと普通なら思ってしまうような動機を物語の上手さで読ませてしまうから、小説として面白い。推理小説について、作家にも読者にも「推理小説観」のようなものがある。「こういう作品が良い作品だ」という価値観は人によって本当に大きな違いがある。作品の端々に滲み出る、有栖川有栖の推理小説観はロマンチックだと思う。目指しているものが、美しくてロマンチック。作家アリスシリーズのコンビは、大人同士の男の友情って感じで良いですよね。2人とも自分の人生をそれぞれ生きている感じが。知念実希人『仮面病棟』。はじめてこの作者の作品を読んでみた。面白い。福ミス新人賞受賞者だったんですね。最近の作家さんの作品は読まないので、名前しか知らなかったです。医療系の作者だけどほとんど専門用語はない。登場人物が医者で舞台が病院。物語の根幹にも医療が関わっている。病院の雰囲気がリアル。雰囲気が、矢野龍王に似てるかな。デスゲーム作品ってあまり読まないからそう思うだけか。知念実希人『時限病棟』。前作『仮面病棟』と舞台が同じで、少し関わりがある続編。脱出ゲームみたいなんだけど、ロジックが1つ1つ積み重なっている本格ミステリィ。閉鎖空間で過去の事件の真相を探って行くのがスリリング。面白くて一気に読んでしまった。金両基『ハングルの世界』。古い新書。言語学的な話題と、成り立ちの歴史、諺の解説。ハングル語を少しでも知っていたらもっと楽しめたかもしれない。40年近く前に書かれた本なので、古い話題も多かった。京極夏彦『狂骨の夢』。260ページ過ぎてようやく京極堂登場。この時点で物語はまだ1/4しか進んでいない。10年ぶりくらいに京極夏彦作品を読んだ。厚い。そして意外にも読みやすい。すいすいページめくれる。文章がページを跨がないように構成されているからか。難しい漢字を多用するイメージが強くて、読むのに時間かかると思っていたけど、文章を短く切っているからか分かりやすい。読みやすい。記憶の中のイメージと違う。初めて読んだのは高校時代だったけど、読みづらいというイメージだったんだけどなぁ。瀬名秀明『デカルトの密室』。難解でしたねー。有名SFネタが随所にあってテンションあがった。手塚治虫やスター・ウォーズネタまで出てきたのは笑ったね。イノセンスとほぼ同時期に書かれているはず。扱っているトピックが似すぎているのはわざと寄せているのか。『2001年宇宙の旅』と『GHOST IN THE SHELL』『イノセンス』のエッセンスが強すぎて驚いた。もっとSFに詳しくなってから読むと更に楽しめたかもしれない。東野圭吾『容疑者Xの献身』。流石、名作。面白い。トリックは感心するし、物語は魅力的だし、数学の話題も面白い。しかし、これ警察がもう少し詳しく調べたらバレないか。警察があまりに無能過ぎないか。トリックは盲点をつく奇抜な内容だけど、それ以外の地味なかけひきシーンも楽しい。もっと良い方法があったのではないかと思ってしまう。凡庸な犯人なら「気づかなかったのかな」で済ませられるけど、石神は天才という設定だから、「本当にベストな方法を選んだのか?」とツッコミたくなる。それが、犯人を天才にする難しいところだと思う。数学の話題がちらほら出ていて楽しいけど、今作はガリレオ先生が全然物理の話をしませんね。事件解決の考え方が理数的ということなんだけど、それを言い出すと推理小説はだいたいそうだし。トリックも物理的なものではないし。まあ、シリーズものだと中にはそんな作品もあります。ラストの叫ぶシーンは、映画『天国と地獄』を思い出しました。悲しくも迫力のあるシーンでしたね。映画版の『容疑者Xの献身』は見てないですけど。原作に忠実なのかな? 「他にもっと良い方法があったのではないか?」十分に賢い犯人にとって最も有利な犯行はどのようなものか。作中でも話題になってる証明の検証の話と少し似ているけど、それを調べたり示したりするのはとても難しいと思う。『Andersen's Fairy Tales』(LADDER SERIES LEVEL1)。『THUMBELINA』と『THE UGLY DUCKLING』は音読した。意外と気持ち良いものですね。LEVEL1くらいだと慣れるとスラスラ発音できて、気持ち良い。二階堂黎人『聖アウスラ修道院の惨劇』。修道院、密室殺人、首なし死体、見立て殺人、暗号、迷宮、名探偵。古き良きミスティでじーんときた。冒険小説みたい。江戸川乱歩のような楽しさ。全ての推理モノに言えることだけど、推理小説の世界の警察は守秘義務違反が多い。蘭子ちゃんも、ガリレオ先生もそうだけと、周りの警察官が事件関係者の個人情報を漏らし過ぎなんだよ。コナン君も時々ひどいよね、高木刑事や目暮警部がべラベラ個人情報漏らすから。コナン・ドイル:著、延原謙:訳『四つの署名』。何と、初ホームズ。「何で『緋色の研究』から読まないんだ」と言われそうだけど、これだけ実家にあったから。海外作品は苦手なんです。話に入り込めないし、名前を覚えられない。開幕からホームズさんがコカインをキメてるの笑ったね。話にはよく聞いていたけど、ここまでか。その他、コンプライアンスがない時代の作品だなぁと思うところが多々ある。ホームズさんが最初のシーンで「ユークリッド幾何学の第五定理」ということを言っていて、「そこは第五公準ではないのか?」と思った。翻訳者が間違えているのかと思って原文を調べてみたら「the fifth proposition of Euclid」になっていたので、訳は正しい。調べてみると同じことを考えた人がいるらしく、いろいろ出てきた。作者の、何かしらの意図があるのだろうか。『漱石と倫敦ミイラ殺人事件』を読んだことがあるので、どうしてもホームズさんが老人に変装するシーンは笑ってしまう。井上夢人『パワーオフ』。1996年に書かれたコンピューターウイルスの話。どれだけ時代を先取りしていたんだ。序盤でパソコン通信という言葉が使われてたので気になって調べたら、ADSLによるインターネット接続サービス開始が1999年か。中盤で「インターネットとは」という解説があって驚く。そんな時代に書かれた小説だけど、コンピューターとネットワークの、ものすごい高度な話が出てきて勉強になる。人口知能という言葉は使ってないけど、人工知能の話でもある。この作品に書かれていることはどこまで実現可能なのか。上手いからすごい説得力あるんどけど、最後の方のアレは技術的に可能なのか? 全編を通して、熱中して読んでしまった。物語として面白い。最後、とても壮大な話になるんですよ。哲学的で。映画版『攻殻機動隊』が1995年だから、多少なりとも影響は受けているのだろうか。あまり周りに賛同してくれる人がいないんだけど、僕は井上夢人が好きなんだよ。徳山よりも、岡嶋二人よりも好きなんです。完成度は岡嶋二人の方が高くても、井上夢人単体の方が個性が強くて尖っているから。ハッピーエンドの作品が少なくても、後味悪くても、暗い理系のロマンがある。奥付見たら連載開始は1994年だった。今読んでもリアルに、説得力ある物語になっているのが驚きなので、皆さん読んでください。二階堂黎人『悪魔のラビリンス』。本格推理でありながら、どこか冒険小説、怪奇小説じみている。江戸川乱歩の影響、それも子供向けに書かれた作品の雰囲気に意図的に寄せている。呼称のある犯人vs名探偵、ワクワクする。真木武志『ヴィーナスの命題』。もう20年くらい前に書かれた問題作。意図的かどうかは分からないけれど、非常に読みづらい。技術的に低いのか、わざとなのか分からない。前衛的。真相を明確に描かないのは好感が持てる。多分真相はこうかなぁと思い描くことはできるけど自信がない。諏訪哲史『りすん』。何も期待して無かったけど、面白かった。地の文章がなく、会話のみ。物語に対するアプローチが斬新。兄妹の会話に引き込まれていく。有栖川有栖『暗い宿』。ホテルや旅館等、「宿」をテーマにした短編集。多分、50%くらいの力で書いているような、肩の力の抜けた作品集。あっさりしてて面白い。特に4つ目の『201号室の厄災』は小説として面白くて、アクションシーン良かったです。竹本健治『囲碁殺人事件』。ゲーム3部作の1作目。IQ208の天才少年棋士が登場するんだけど、その強烈なキャラクターをそんなふうに使うなんて思わなかったよ。囲碁を記号論理学を使って公理系として表す論文の一部が載っていて驚いた。とても面白そう。全部読みたい。棋譜が途中にいくつも挟み込まれていて、本当にそれが真相に関わってくる。論理的にとても綺麗な作品。囲碁は大学生の時に結構真剣に挑戦したんだけど、いまいち上達しなかった。やっぱり将棋やチェスよりも取っ付きづらいゲームですよね。竹本健治『将棋殺人事件』。ゲーム3部作の2作目。全然関係無さそうな2つの事件が1つに収束するのは推理小説でよくあるけど、この作品はどう繋がっていくのか全く予想できなかった。何で少年棋士の姉はあんなにプロレス技に詳しいんだろう。同時収録の『オセロ殺人事件』も面白かった。難解な作風なのかと思っていたけど、とても読みやすい。明るくポップな掛け合いが楽しい。このシリーズ、智久のショタっぽさを楽しむ作品なのか?竹本健治『トランプ殺人事件』。ゲーム3部作の3作目。用語集やルール集が挟み込まれる異様な前半、暗号解読の後半。3部作全部、雰囲気が違いますね。幻惑的。個人的に作中作が大好きなので、楽しかった。ただ、あんな複雑な暗号、誰も解けないだろ(笑)森博嗣『少し変わった子あります』。女の人と2人で飯を食いながら話すだけ(時には無言)の小説なのに、こんなにも面白く、不思議で、魅力的な話を書けるのか。主人公が、他人と一緒に食事をすることを通して自分を見つめ直しているので、純文学っぽくもある。少し変わった小説。諏訪哲史『ロンバルディア遠景』。『りすん』もそうだったんだけど、面白くてスイスイ読めるんだけど、完全には理解できない。日本でアツシとイサキが暮らしていた辺りが面白かった。後半は、どこからどこまでが妄想、作り話で、どこからどこまでが現実なのか、いまいち判然としなかった。森博嗣『もえない』。面白くて一気に読んでしまった。文章以外は全然森博嗣っぽくない。こんな普通の高校生たちを描くなんて。森作品であることを中盤忘れて読んでいた。デジタルさんとか、音大の先輩が意味深なのはミスリードか。驚いたことに、登場する高校生たちが普通に高校生っぽいんですよ。レビューを見ると「高校生が冷静過ぎる」という意見があるけれど、高校生ってあれくらい反応薄いものだと思う。森作品なのに研究職の人も大学生も出てきてない。普通のサスペンス小説。高畑京一郎『タイム・リープ あしたはきのう』。これぞ、SFジュブナイル。SFの面白さってこれですよ。オマージュを取り入れ、過去作の礎の上にある作品。こんな複雑な話、よく作るなぁ。若松君が頭脳で現在過去未来を動かすのが面白くてカッコイイ。「いったい、君はどこでラベンダーの匂いを嗅いだんだ?」というセリフがあって噴き出す。いいねぇ。こういうパロディ大好きだよ。高校生たちが、土曜日午前に授業がある描写があった。半ドンというやつですね。そんな古い話だったのか。当たり前なんだけど、携帯電話が登場しないので、手紙を出すシーンがある。筒井康隆とか眉村卓とかを思い出した。SFって楽しい。柳家小三治『バ・イ・ク』。生存している落語界唯一人の人間国宝。エッセイ。バイクって楽しいよという気持ちが伝わってくる。ツーリング楽しそう。多趣味な著者が恐らく別格にバイクは好きな様子。バイクに対する思想が深い。そういえば、学生の最後に二輪免許とったけれど、結局1度も乗ってない。乗り方忘れてしまったので、今から乗ったら死ぬかな。愛川晶『美少女代理探偵の事件簿 ダイニング・メッセージ』。ダイニングルームに残された謎のメッセージを解読する話かと思ったら違った。料理にまつわる事件を扱った連作短編集だった。このシリーズは、ワトソン役の桐野刑事が、ちょっと読者が引くくらい変態だけどそこも含めて面白い。日常の謎。事件が起こる前に解決する名探偵。特に3つ目の話が世にも珍しい珍しい、猟奇殺人の未遂事件。最後の意外な結末は、シリーズ通して読んでいるからこそ驚いた。高畑京一郎『ダブル・キャスト』。二心同体のSFサスペンス。喧嘩のシーンが昔の不良漫画みたいだ。『タイム・リープ』もそうだけど、進学校の男の子ってこんな頭良いのか。推理物の探偵レベルで頭からキレる。純粋にワクワクする物語なんですよ、この作者の本は。米澤穂信『追想五断章』。5つのリドルストーリーと過去の事件にまつわる話。大人向けの渋い物語。文章も内容も落ち着いている。過去の話が出てきたあたりで真相には思い至ったけれど。登場人物たちが皆枯れているの、逆に新鮮でした。星新一『声の網』。ショートショートではない長編SF小説。コンピューターに支配されていく世界を描いた物語。登場人物が結構哲学的な思索をする。長編だとこんな感じの作風なのか。京極夏彦『鉄鼠の檻』。文庫版で1300ページを超える大作。仏教、特に禅に関する蘊蓄が盛りだくさん。京極堂と関口さんの奥さんが出てくるシーンが笑える。宗教を扱った推理小説は動機が理解し難いものが多くて面白い。先月読んだ、二階堂黎人の『聖アウスラ修道院の惨劇』と似た展開があった。どちらも宗教施設が舞台だから。星新一『ほら男爵 現代の冒険』。ショートショートではない長編? 連作短篇集? 男爵がいろいろなところを冒険するファンタジーギャグ。様々な童話や神話のパロディ。風刺が効いてる。ショートショートを積み重ねて長編にした感じの物語。一番面白かったのは2話目の『海へ!』でした。かなり毒舌家だったというのを聞いたことがあります。それは確かに作品を読むと分かる気がする。奈須きのこ『空の境界』(上下巻)。学生時代に友人から譲り受けたKINOKO NOVELS版。今、手に入りづらいのかな。能力バトル小説? 作中に突然、マンションの平面図が出てくる。そして、中村青司が建築したのではないかと思うような仕掛けが施されている。あんな仕掛け、わざわざ作ったのか。島田荘司『Yの構図』。今日はプロローグだけ読もうかなと読み始めて、気づいたら読み終わっていた。全盛期の島田荘司作品で、止まらないくらい面白い。社会派は特に好きなわけではないし、時刻表系の作品は大嫌いなのに、こんなにも楽しめるの、驚く。そして犯人が、もう、とても良いんです。大人になってから読むと、吉敷シリーズがとても良い。昔から好きではあったけど、改めてしみじみと。御手洗さんのような超人ではない、泥臭く苦悩する刑事像がカッコいいんです。折原一『追悼者』。打ちのめされた。最後の最後まで綺麗に騙してくれる。僕が推理小説に求めるものは、折原一が高度な形で作品化している。本作はモキュメンタリィの手法で描かれているので、文章に緊張感があって読ませるんですよ。もうこの人の場合に限り、叙述トリックが使われているのが当たり前なので言ってもネタバレにならないんですよ。知っていてもたいてい分かりようがないですから。最低1つ以上叙述トリックが使われていて、更に複数のミスリードが用意されている。毎回本気で騙しにきてくれている。文章が上手い。特に「者シリーズ」は文章の説得力が違うんです。物語に引き込まれるんです。今回の作品もそうだけど、社会派要素もあって、アイロニーが効いてることもあって、そういう楽しみ方もできます。でも良い線まで疑ってたんですけどねぇ。途中のアレに関しては「ちょっと変だな」と思ったんですけどねぇ。そんなミスリードありかよと思いましたよねぇ。恩田陸『「恐怖の報酬」日記』。日記、エッセイ。イギリスとアイルランドの旅行記。そもそもこの人は小説の会話部分がエッセイのようになる時もあるので、本人の登場する小説のような感覚で読んだ。有名映画や有名作家の名前がいっぱい登場していた。麻耶雄嵩『隻眼の少女』。あぁ、スゴい作品だ。デビュー作『翼ある闇』を思い出す。格段に読みやすく、コメディ色があるので楽しい。ほぼ8割?9割の手掛かりがダミーで、その兼ね合いの中で真犯人が分かる構成がスゴい。スゴい論理に強引なところがあるんだけど、あのキャラクターならそれも可能だろうと読者に思わせるところがスゴい。1部と2部の時間差が面白い。手掛かりは如何ようにも捏造可能なんだけど、捏造ではない手掛かりを如何に見抜くか。推理小説の論理を突き詰めたような作風。そして人を食ったようなキャラクターが楽しい。高木彬光『誘拐・失踪』。全集のうちの一冊。『誘拐』が力の入った作品だった。裁判シーンがリアル。犯人が周到。シリーズキャラクターらしき弁護士夫婦が何だか微笑ましい。歌野晶午『長い家の殺人』。どうしても最初の家三部作から読みたかったので積んでおいた本。初歌野作品。このトリック、大がかりで好きです。メイントリックは残すところ100ページ辺りで気づいたけど、犯人までは思い至らなかった。探偵役は不真面目だけど、主人公が真面目なんですよ。新本格第一世代の人たちの師匠は島田荘司と言われることがあるけれど、歌野晶午は小説を一切書いたことない時に島田荘司を訪ねて、原稿の書き方からいろいろ教わったというエピソードがあるので、明確に本当の師弟関係だと思う。歌野晶午『白い家の殺人』。家シリーズ2作目。解説でも書かれているけれど、どこまでも実直な本格推理小説。全然派手さは無いけれど、なんか好きだな。地味だけど、推理小説の楽しさは確かにある。歌野晶午『動く家の殺人』。家シリーズ3作目。3部作完結編にこんな話を書いてしまうのが非凡。僕の考えていたトリックと結末はダミーの解決だった。物語半ばを過ぎた辺りにその解決が披露され始めたので焦った。冷静に考えてみると、上手いミスリードだなぁと思う。赤川次郎『幽霊列車』。十数年ぶりに赤川作品を読んだ。こんなに面白いのか。会話も推理部分もキャラクターも楽しい。そして読みながら検索して驚いた。これ、デビュー作か。書いたの、27?28歳くらいなのか。この安定感は何だ。文章や作風が既に完成されていてデビュー作だと気づかなかった。40歳の中年刑事が大学4年生のヒロインとイチャイチャしながら事件を解決していくという中年の甘い妄想みたいな作品なんだけど、これをデビュー作で書いた20代の赤川次郎が恐ろしい。法月綸太郎『生首に聞いてみろ』。何て複雑な話を書くんだ。複雑な推理小説なのに終わってみると筋が通っている。法月作品は決して華やかではなく、一般受けしないんだろうけど、論理に誠実な作風が好きです。あと、作者と登場人物が絶えず苦悩しているところが魅力です。星新一『ボンボンと悪魔』。懐かしい、これぞ星新一のショートショート。アイロニーが効いてて素敵です。島田荘司『奇想、天を動かす』。物語が熱くて感動するんですよ。最後の犯人との対話、その後の上司に向かって啖呵を切るシーンが良い。現実とは思えない謎が提示され、謎が解けていくのが、島田作品の醍醐味。島田先生が質も量も神がかっていた時期に書かれた作品。面白い。平成元年に書かれた作品で、消費税導入が話に関わっている。時代を感じる。平成元年の事件と一緒に、昭和32年に起きた事件の謎を解くんだけど「それ可能なの?」と思ってしまう内容。当時の列車の構造をイメージできないので、現代人の感覚からすると不可能だと思う。真相は、アレのためにいろいろするという話なんだけど「アレのためにそんなことをするか?」「もっと良い方法があったのではないか?」と思わないでもない。まあ、奇想だから良いのか。どう考えても現実とは思えない話が、推理で解体されるんだけど、決して陳腐になっていない。乙一『銃とチョコレート』。上手いなぁ。前半慣れない雰囲気で物語に入って行きづらかったけれど、後半の盛りあがりに夢中になって読んだ。特に大ネタではないだけに構成と文章の上手さが際立つ。主人公をわざわざ移民の子にしたのが効いてる。講談社ミステリーランドという企画の一環で書き下ろされた作品。子ども向けと題して書かれているけれど、どう考えても子ども向けじゃない小説ばかりのミステリーランドだけど、これはちゃんと子どもも楽しめる冒険譚だった。チョコレートが上手い具合にミスリードですね。景山民夫『国境の南 トラブルバスター3』。コメディ色の強いハードボイルドアクション。主人公が刑事でも探偵でもなく、テレビ屋という業種なの面白い。テレビ業界の話が面白い。田所局長の口癖が「バカヤロー」なのは、ビートたけしオマージュか。親交あったはずだから。「冷蔵庫の中何も入ってないよ」「朝食はトマトジュース1杯と決めているんだ。宗教上の理由でね」と冗談を言う洒落た会話のシーンがあるんだけど。この作者が書くと、違う意味にとれる。阿刀田高『コーヒー・ブレイク11夜』。11作の短編集(ショートショート?)。阿刀田作品は高品質な感じが良いですね。ひねりと毒が必ずある。それでいて品がある。星新一と筒井康隆の良いとこどりしたような作風か好きです。島田荘司『飛鳥のガラスの靴』。めちゃくちゃ面白かったが、加納通子のエピソードがこの作品内で終わってない。続きが気になる。吉敷さんの刑事としての志の高さが分かる一冊。島田作品は、どこから創作なのか分からない歴史や民話を話に絡めるのが上手い。舞台となった土地に行ってみたくなった。森博嗣『ゾラ・一撃・さようなら』。ハードボイルド? 意味なしジョークが冴えている。地の文の随所に意味なしジョークがあって、作者がご機嫌で書いている気がする。お洒落な会話、少し切ない物語。「天使の演習」って「エンジェル・マヌーバ」のことか。例の。伊坂幸太郎『死神の精度』。6つの短篇。対象人物と関わり、その人物の死を決定する死神が主人公。主人公は基本的に優しいのに、無闇に命を助けないので物語が面白くなっている。人間や生死を俯瞰している感じが楽しい。折原一『潜伏者』。8年もそんなこと可能だろうか。前作の『追悼者』が良すぎただけに、見劣りするけれど、相変わらず複雑なミスリードで楽しい。有栖川有栖『ブラジル蝶の謎』。短編集。作家アリス国名シリーズ。ここ半年くらい考えていたアイデアに近いアイデアが使われている作品があって、そう使うのかーと思った。短編なので展開が早い。登場人物の名前に慣れてきた頃には終わってしまう。赤川次郎『幽霊愛好会』。短編集。最初の1作目が好きです。そこに偽りがある話は初めて読んだ。ヒロインの探偵業がすっかり板についている。後輩刑事のキャラクターが漫画チック。何でこんなに面白いのか。読みやすく、軽快だからか? 会話がユーモラスだからか。内容は全然派手ではないし、マンネリズムの極致のような作風なのに。キャラクターはユーモアはあるけれど、キャラクター目当てで読むほど魅力的ではない。だけど、赤川作品は不思議な魅力があるんですよ。十二代目市川團十郎『團十郎の歌舞伎案内』。歌舞伎も楽しそう。落語、講談、浪曲と来て歌舞伎も観てみると古典芸能の繋がりが見えてきて楽しい。狂言や能、文楽も観てみようかな。血のある役者が尊ばれる世界。落語は、大物落語家の息子等、二世芸人は逆にバカにされるので、それはそれで特殊な世界だと思う。【最近クリアしたゲーム】teno『Tragedy Town -悲劇の街-』ver1.11、フリーゲーム。手作り感溢れる。物語を作っていると登場人物が動き出すことがあるんです。僕はもう久しく体験していないですけど。それはもう楽しいんですよ。基本素材が多様されていて拙いと感じる部分もあったけれど、伝えたい熱い物語を感じた。【思っちゃったんだからしょうがない】どの作家も、デビュー作にはパワーがあるんです。上手さではない、エネルギッシュな物を作品から感じるんです。逆に、パワーがある作品でないと世に出ることは出来ないのかもしれません。積読消化キャンペーン中なんだけど、全然まだまだなくならない。実家の自室に積んであった積読本も何十冊か持ってきたので、先週より増えてしまった。10年くらいほとんど本を読む時間をとっていなかったのに、少しずつ買ったりもらったりしていたので、とんでもない量になってしまっていた。10年来の積読本や、中には20年来の積読本が残っている。ずっと読めずにいた本が消化できるって気持ち良いですね。期待していなかった本がスゴく面白かったりして。最近、一番本を読んでいた中学生の時と同じか、それ以上のペースで読んでいる気がする。
2021.04.02
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7月19日(日)。ウディコンで遊ぶ。7月20日(月)。ウディコンで遊ぶ。7月21日(火)。仕事をして帰宅してウディコンで遊ぶ。7月22日(水)。後輩と飲みに行く。久しぶりの外飲みで楽しかった。7月23日(木)。ウディコンで遊ぶ。7月24日(金)。ウディコンで遊ぶ。7月25日(土)。ウディコンで遊ぶ。7月26日(日)。和菓子を買って墓参りをして親戚の家に行く。夜はyamadasiさんとKuririnさんとチャットで祝っていただいた。毎年有り難い。7月27日(月)。ゴミ捨て。ケーキを食べる。73人登場人物がいることを確認する。本を読み終わる。7月28日(火)。延長。ゲームをして、ゲームを直した。7月29日(水)。直し作業。7月30日(木)。直し作業。7月31日(金)。直し作業。8月1日(土)。直し作業。8月2日(日)。直し作業。8月3日(月)。直し作業。8月4日(火)。直し作業。8月5日(水)。直し作業。8月6日(木)。直し作業。8月7日(金)。直し作業。8月8日(土)。直し作業。8月9日(日)。地域の草刈り。8月10日(月)。ぐったりしていた。夕方に種をまいた。8月11日(火)。ぐったりしていた。8月12日(水)。夏休み。ぐったりしていた。8月13日(木)。ぐったりしていた。8月14日(金)。勉強していた。8月15日(土)。午前中地域の草刈り。たこ焼き。家のことで話し合う。一番暑い気分だった。水まき。8月16日(日)。早起きして草刈り。買い出しして焼肉。8月17日(月)。コロナが迫ってくるのを感じる。8月18日(火)。携帯が壊れたので買い替える。使いづらい。8月19日(水)。午後は休みを取って立ち読みしていた。すぐに寝た。8月20日(木)。蜂の駆除をした。ゴミ出し。『神鏡』をプレイ。打ちのめされる。8月21日(金)。ウディコン作品をやりまくって投票した。8月22日(土)。暑かった。8月23日(日)。種をまいていた。8月24日(月)。早く寝た。8月25日(火)。遊んでいた。8月26日(水)。午後休んだが、そんなに休めなかった。8月27日(木)。文章を書いた。ゴミ出し。8月28日(金)。説明会。8月29日(土)。いろいろ出かけた。眼鏡を直した。発表を見た。日本酒を飲む。8月30日(日)。朝から草刈り。昼寝。午後は買い物。8月31日(月)。すぐ寝た気がする。少し漫画を読んだ。9月1日(火)。すぐ寝た気がする。9月2日(水)。仕事で草刈り。9月3日(木)。読書。9月4日(金)。読書。9月5日(土)。ごろごろしていた。9月6日(日)。草刈り。9月7日(月)。読書。9月8日(火)。読書。9月9日(水)。読書。9月10日(木)。読書。9月11日(金)。草刈り。9月12日(土)。雨降りだった。9月13日(日)。もち米稲刈り。9月14日(月)。仕事。9月15日(火)。仕事。9月16日(水)。午後休み。ニンニクを食べた。『ONE PIECE』新刊を買って読んだ。昼寝。草刈り。『世界が完全に思考停止する前に』を読み終わった。9月17日(木)。読書。9月18日(金)。お悔みに行った。9月19日(土)。稲刈り。9月20日(日)。山野の草刈り。9月21日(月)。米を運んだ。9月22日(火)。墓参り。アトムを読み終わる。9月23日(水)。割りとすぐ寝た。9月24日(木)。遅くまで仕事。ゴミ出し。9月25日(金)。仕事が大変だった。退勤後、パンフレットを貰いに2軒回った。9月26日(土)。ゴロゴロ漫画を読んでいた。たこ焼きを食べた。9月27日(日)。温泉に行った。夜はしゃぶしゃぶ。太った。9月28日(月)。こち亀を読んだ。9月29日(火)。すぐ寝た。9月30日(水)。最後の夏休み。屋根の掃除。天ぷらを食べた。10月1日(木)。説明会。夜中にジョギングをした。10月2日(金)。いろいろ仕事をした。落語を聞いた。本を読んだ。10月3日(土)。藁を動かした。買い物。きしめんを食べた。本を読んだ。昼寝。10月4日(日)。新しいマップを作っていた。寝ていた。昼寝。10月5日(月)。ゴミ出し。10月6日(火)。新しいマップを作っていた。10月7日(水)。職場の昼の弁当を用意するのに奔走した。10月8日(木)。小説を読んだ。10月9日(金)。仕事で配りものに奔走した。『斧鬼』クリア。10月10日(土)。ネットサーフィンしながら寝たが降ってくるのを待っていた。夕方浴衣氏の転職を知って、何年ぶりかにfacebookを開く。10月11日(日)。寝てた。10月12日(月)。ゴミ出し。10月13日(火)。寝ていた。10月14日(水)。寝ていた。10月15日(木)。燃えるように頑張った。10月16日(金)。飲み会。あまり本調子ではなかった。10月17日(土)。午後は買い物。焼肉。10月18日(日)。山の作業は早めに終わった。食べ過ぎて午後は寝ていた『一路』を読み終わる。10月19日(月)。CDプレイヤーを引っ張り出してきて聞いていた。漫画を読んだ。10月20日(火)。古いCDを聞いていた。10月21日(水)。古いCDを聞きながら本を読んでいた。10月22日(木)。和菓子を食べながら日本酒を飲んでいた。10月23日(金)。政治家の失言集を見て笑い転げていた。10月24日(土)。車のマットを洗った。掃除していた。10月25日(日)。扇風機を片づけた。買い物をしていた。図書館に行った。隣街の図書館のカードを作った。10月26日(月)。読書。10月27日(火)。読書していた。10月28日(水)。読書をしていた。10月29日(木)。人生初献血に行ってきました。体が軽い。献血ダイエット。読書週間。10月30日(金)。読書していた。プレミアムフライデーだと言いながら酒を飲んでいた。10月31日(土)。朝風呂に入った。昼寝はしなかった。片道勇者をしていた。11月1日(日)。柿をもいだ。親戚が来ていた。銀杏を拾った。買い物。お好み焼きを食べた。11月2日(月)。書類仕事をずーっとして体が痛くなる。ゴミ出し。11月3日(火)。1日家にこもって漫画を読んでいた。『とめはねっ!』良い作品。11月4日(水)。昼は読書。夜はゲームをしていた。11月5日(木)。書類仕事。ゲームをしていた。おなかを壊す。11月6日(金)。同僚を見送る。ゲームをしていた。世界の果てまで行っていた。11月7日(土)。銀杏を拾いなおす。11月8日(日)。樹を切った。11月9日(月)。寝ていた。11月10日(火)。仕事に行った。11月11日(水)。おでんを食べていた。11月12日(木)。おでんの残りを食べていた。11月13日(金)。飲み会。飲む機会がないのでいっぱい気持ち悪かった。11月14日(土)。1日ぐったりしていた。11月15日(日)。ライトの調整。昼寝。買い物。作業。11月16日(月)。こたつを出した。ゴミ出し。11月17日(火)。全体研修会。洗濯をしてもらった。11月18日(水)。建設の顔合わせ。寝た。山盛りキャベツを食べた。印鑑を探して片づけ。11月19日(木)。印鑑を見つけた。11月20日(金)。意見交換会。11月21日(土)。リコール。温泉。アイスを食べて、本屋で買い物。11月22日(日)。図書館に行った。11月23日(月)。家にいた。休みだった。11月24日(火)。小説を読んでいたはず。11月25日(水)。漫画を読んでいた。11月26日(木)。漫画を読んでいた。11月27日(金)。1日肉体労働をしていた。11月28日(土)。鍋料理を作った。11月29日(日)。夕方買い物。あとは漫画を読んでいた。11月30日(月)。ゴミ出しは行ってもらった。12月1日(火)。12月に入って仕事が忙しくなる。実地研修。12月2日(水)。寒かった。仕事で建物建設のヒアリングをした。12月3日(木)。寒かった。仕事で面談をした。昼当番。12月4日(金)。寒かった。マスクを運んだ。12月5日(土)。寒かった。創作。12月6日(日)。寒かった。創作。9時頃避難訓練に間に合わなかった。12月7日(月)。寒かった。仕事で隣町の役場訪問。12月8日(火)。寒かった。夕方備品の話をした。12月9日(水)。寒かった。仕事で小学校と中学校に訪問。12月10日(木)。寒かった。交代で昼の当番。12月11日(金)。夜、車を車検に出した。12月12日(土)。夕方車を取りに行く。12月13日(日)。寒かった。9時から寺の掃除。12月14日(月)。寒かった。仕事でトイレのドアを直した。12月15日(火)。午前中会議。12月16日(水)。寒かった。来週の弁当を注文した。12月17日(木)。寒かった。調査に回答した。12月18日(金)。寒かった。遠い町の住民を訪ねて契約書に押印してもらった。12月19日(土)。寒かった。12月20日(日)。寒かった。12月21日(月)。寒かった。施設解錠立会。契約の関係で話が二転三転する。12月22日(火)。寒かった。支所訪問、説明。12月23日(水)。昼は大勢の弁当の準備。午後はサンタクロースになった。機密文書を搬出した。12月24日(木)。ケーキを食べた。イヴ。12月25日(金)。エアコンを移動する立会。遅くまで仕事。12月26日(土)。寒かった。12月27日(日)。寒かった。12月28日(月)。仕事納め。12月29日(火)。窓を拭いた。12月30日(水)。しめ縄を飾った。12月31日(木)。夜は実家で蕎麦を食べた。1月1日(金)。朝、供え物をした。昼は焼きそばを食べて、午後は親戚が来て食べ続ける。夜遅くまで課題をやっていた。1月2日(土)。昼は寿司。午後は親戚の家に菓子を食いに行った。買い物をしたりジョギングをしたり。1月3日(日)。1日家でゴロゴロしていた。1月4日(月)。仕事始め。物を動かしたりした。ゴミ出し。早く布団に入って夜更かししていた。1月5日(火)。PCR検査の説明会に行った。本を読んだ。『犬坊里美の冒険』を読み終わった。1月6日(水)。印鑑を貰いに行った。午後はゆっくり。入金。切って購入、投函。立ち読み。1月7日(木)。相続関係の書類を調べた。隣町へ電話。すぐに寝た。風が冷たい。1月8日(金)。設計打ち合わせ会議。昼当番。ウエストランドの漫才にはまる。もう十年くらい前から名前だけは知ってたけど、絶対面白くないと決めつけて見ていなかった。完全に食わず嫌いだった。無作為に人を傷付ける笑い、最高です。尖った笑いが好きなんですよ。卑屈なツービートみたいで面白い。1月9日(土)。ごろごろしていた。1月10日(日)。さいと焼き準備。竹を採る。さいと焼き。1月11日(月)。買い物。『ONE PIECE』原作をがネットで無料公開しているのが今日までなので、原作が隣の建物にあるにも関わらず、ネットで読んでいた。面白い。部農会の会合。1月12日(火)。午前会議。すぐに寝てしまった。1月13日(水)。午後工事検査。すぐに寝てしまった。1月14日(木)。午後施設見学。夕方家主宅訪問。読書が捗った。十数年ぶりくらいにライトノベルを読み終わった。何て読みやすいんだ。1月15日(金)。朝礼でいろいろ説明した。保険屋が仕事の話で職場に来た。仕事で書いていた日誌が役に立つ。読書が捗る。初代ポケモンの鳴き声(電子音)の真似をする遊びをしていた。正確に発音できない。1月16日(土)。世田谷一郎(所ジョージ)氏の「最近の唄」を聴く。良い。まさかあの年でこんなに創作意欲溢れているなんて。昔の歌と全然雰囲気変わってなくて、気楽に聞けて、渋くて味がある曲ばかり。所さんはね、タレントである前に歌手なんですよ。1月17日(日)。あまり有意義には過ごせなかった気がする。漫画を読んでいた。1月18日(月)。蛍光テープを貼った。テーブルを移動した。1月19日(火)。コンテナを取りに行くも既に持ち去られた後だった。1月20日(水)。面談を行った。1月21日(木)。感染者が近づいている気がする。午後は理事会に出席して自己紹介だけした。夕食後すぐ寝てしまった。1月22日(金)。感染者がどんどん近づいている気がする。10分ほど説明に施設へ行った。1月23日(土)。午後は買い物。LINEと電話で職場から報告が入る。眠い。1月24日(日)。早起きして朝活に成功。読書して日記を書いていた。【最近読んだ漫画】藤子・F・不二雄『ドラえもん第0巻』。初期設定、こんなにも違うのか。尻尾の機能とか、両親は怒らない設定とか、道具使わない話とか。てんとう虫コミックス版はだいぶ整トリッキーな奇策で強豪チームを破っていくのが良いですね。ハッタリと駆け引きで勝つ話は好きです。『エム×ゼロ』とか、『GS美神』のGS試験編とか、好きだったなぁ。田中憲『妖怪人間ベム』(文庫版1巻)。早く人間になりたい。最後がこんなオチだとは知らなかった。いしかわじゅん『吉祥寺キャットウォーク』(全3巻)。登場人物の考えを読みながら読まないと理解が難しい話。これを楽しめる人は少ないはず。楠圭『鬼切丸』(文庫版全8巻)。ホラー漫画。平和な日常生活を営んでいる人たちの誰かが鬼になり人々を食い殺すも、鬼切丸が駆け付けて斬り殺されて、後味悪く終わるという話が延々と続いていく作品。途中、ツラいけど、要所要所面白かった。大僧正の話が好き。八神くんの家庭の事情』を先に読んでいたので、その落差に驚く。振り子の理論は正しいと思う。原作:稲垣理一郎、作画:村田雄介『アイシールド21』(全37巻)。ほぼ連載と同時に読み出したんだけど、最後の数冊だけ読んでいなかった。ひたすら面白い。全てのキャラクターに見せ場がある。運動は嫌いだし、スポーツ観戦は一切しないんだけど、スポーツ漫画は大好き。夢とロマンがあるよね。手塚治虫『鉄腕アトム』(全22巻+別冊2巻)。結構話が飛ぶ。いくつもバージョンがあるので、原典を読みたい気もする。子供向けな感じは否めない。原作:岩明均、漫画:室井大資『レイリ』(全6巻)。最高に面白かったよ。岩明均作品は全部名作だよ。何でこれがそんなに有名じゃないのか分からない。主人公の戦闘と成長、天才信勝の知略と哲学が見所。信勝が死に際に不自然なセリフを言うんだけど、最後の方でその真意が分かる仕掛が良い。光秀が読むことを想定して書いた偽造文書の内容こそ、信勝の本心だったと解釈できる。原作:夢枕獏、漫画:岡野玲子『陰陽師』(全13巻)。博雅と掛け合いを楽しみながら、憑き物を退治する話と思いきや、後半の展開はわけ分からなくてスゴかった。難しすぎる。高橋慶太郎『ヨルムンガルド』(全11巻)。日常シーンは楽しかった。戦闘シーンもカッコイイ。ただ、ヨルムンガルド計画はどうなんだろう。そんな結末なのか。新川直司『四月は君の嘘』(全11巻)。上質のドラマ。切なくて、楽しくて、熱くて感動した。僕みたいな年寄りでも熱くなる力強い作品。悲しいんだけど、救いがあるし、コメディが効いてて心に沁みる。物語の力ってやっぱりスゴイんですよ。僕は音楽の授業全部寝てましたけど音楽漫画に感動するし、体育の授業嫌いでしたけどスポーツ漫画で熱くなる。音楽が大嫌いな僕みたいな読者でも、音楽の楽しさや美しさを感じられる。人間がよく描けている。嫌味もドロドロもなくコミカルに、それでいて感情移入できるように。全ての登場人物が魅力的に描かれている群像劇。タイトルの意味は最終話で分かるんだけど、「四月の」ではなく「四月は」なのは語呂が良いからという理由以外に何かあるのだろうか。「四月の君の嘘」だと引っかかりのない題名で印象が薄いからか。後でいろいろ考えてみよう。「○月の~」という意味で「○月は~」という言い回しのタイトルはよく使われるものなのだろうか。『三月は深き紅の淵を』みたいな。女の子も男の子もみんな可愛らしい。演奏してる時はみんなカッコいい。全部、魅力的。新川直司『四月は君の嘘Coda』。番外編の短編集。本編の補足をしている。ギャグ多めだけど、切ないシーンもある。大人になった後輩たちの姿が見られるスピンオフもあって楽しい。秘密結社KKEは笑ったね。河合克敏『とめはねっ!鈴里高校書道部』(全14巻)。これも大変面白かった。漫画としても物語としても最高に面白いんだけど、書道の歴史、文字の歴史についての教養本の側面がある。何年か前に漢字や書体について個人的にいろいろ調べていた時期があって、文字や日本語の本を読みまくっていたんだけど、知らないトピックスも結構あって面白かった。運動部でも文化部でも、真剣に部活動をやる漫画が好きでね。芸術でありながら絵画よりも意味を伝えるもの、得点付けできるものを創作する書道というジャンルや世界観が描かれている。書道って難しそうだけど面白そう。子どもの頃にこの作品に出会っていたら、もしかしたら影響を受けて書道をやっていたかもしれない。それくらい魅力的な作品だった。「字の上手い男の子が入部してきたらどう思う?」と実際の女子高生に取材したときに「なんかキモい」と回答されたから主人公を字が上手い男の子にしたというエピソードが書かれていて、実はそれが魅力的なキャラクターを作る秘訣なのかもしれないと思った。幸村誠『プラネテス』(全4巻)。近未来の宇宙産業を描いていて、一応SFなんだけど、地に足がついている感じの日常生活描写が魅力的。デブリ回収業者や調査団など、宇宙産業に関わる人のロマンや矜持、苦悩、日常生活がリアルに描かれている。時代が進んで宇宙産業が今より発展したら、こんなふうに仕事をして、こんなふうに悩んだり楽しんだりするだろうなという説得力がある。独特のユーモアがある。コメディシーンが楽しい。シリアスシーンが哲学的。河合克敏『帯をギュッとね!』(全30巻)。柔道、カッコイイ。良くも悪くも昭和の少年誌っぽい熱血で青春。主人公とその周りの人たちがとても魅力的で可愛らしい。柔道漫画は『YAWARA!』しか読んだことないので、どうしても『YAWARA!』と比較してしまう。やっぱりスカッと爽快なのは『YAWARA!』の方。『帯をギュッとね!』は技が多彩で駆け引きや戦略が丁寧に描かれている。猪熊滋悟郎の柔道「一本とって勝て」は大雑把な柔道だったんですね。技術に優れた斉藤浩司がカッコイイ。『YAWARA!』には出てこないタイプの柔道家。柔道ってこんなに多くの技や戦略があったのかと驚く。『YAWARA!』の方は数えるほどしか技が出てこなかった気がする。でも、両方とも主人公は一本背負いを得意としていて、やはり一本背負いが一番華がある技なんですね。とても面白い作品で好きな話なんだけど、引き分けや判定勝ちの試合も多く、読んでいてフラストレーションがたまって「YAWARA!を読みたいなぁ」と思ってしまう。ポイントなんて気にせず勝ちに行けよと。明らかに、猪熊滋悟郎の柔道観に毒されている。圧倒的に強い主人公が圧倒的な強さを見せつけて勝つ話って、頭悪いけど、爽快じゃないですか。そういう物語の類型は大昔からあるから、普遍的な楽しさなんですよ。雲田はるこ『昭和元禄落語心中』(全10巻)。落語を扱った人間ドラマ。ここまで落語が衰退したことは現実ではなかったはずで、そこは分かりやすいためのフィクションなのかもしれない。会話の端々に落語ネタが出て来るのが楽しい。3代目有楽亭助六が9代目有楽亭八雲を襲名するのは、あまりにも芸風が違うだろとも思ったけれど、そこが逆にリアル。大名跡の襲名にはドラマがつきもので、それを上手く描いているんだけど、現実の落語界にあったドラマの方がスゴいのあるからなぁ。8代目有楽亭八雲のモデルは誰だろう。8代目桂文楽のような気がする。2代目有楽亭助六は昔の破天荒な落語家がモデルだと思うんだけど、何故か柳亭小痴楽を思い浮かべてしまう。柳亭小痴楽って絵に描いたような威勢の良い落語家のイメージだから。受け継がれる芸と思いがちゃんと描かれているところが熱い作品。演芸の世界はここ数年でも大きく動いているから、現在の状況からはほど遠く、昭和から平成頭くらいの時代に似ている世界が舞台であると思いながら読むと良いと思う。佐藤マコト『サトラレ』(全8巻)。大傑作。これは全力でオススメしたい。なんてすごい物語なんだ。昔ドラマ化もしたので知ってる人も多いと思うけど、原作すごく良いです。サトリの反対で、自分の思考が全て周囲に漏れてしまう人たちの物語。周りの人はサトラレにサトラレであることを悟られないように暮らさなければならない。この設定を考えついただけでも勝ちなのに、物語がもう壮大でドラマティックなんです。メインで描かれるサトラレの親子の話は涙無しには読めない。周りが優しい人たちばかりでないと生きられない存在。【最近読んだ本】田中正人(著)、斎藤哲也(編集)『哲学用語図鑑』。借りて読んだ。図解で分かりやすい。小泉八雲、上田和夫訳『小泉八雲集』。不思議な話がいっぱい出てくる。「こんな作り話、普通考えつくか?」という感じの奇妙な話がいくつもあって、あまりに物語の体裁をとれていないものもあるので、逆に「本当に実話なんじゃないか」と思ってしまう。現代のコンプライアンスを考えると出版できないんじゃないかという話もある。当時のニュアンスを残すとか、そういうレベルではなくて。深い意味もなくヒドい表現が使われている。弘法大師の話が面白い。弘法大師の書いた文字を嘲ると、夢にその文字の化身が出てきてボコられる。それが結構知られた話らしい。これは僕の仮説だけど。文字の化身にボコられるのを恐れて誰も弘法大師の書を悪く言わなくなったから、弘法大師は字が上手いことになっているのではないか。外国人であるハーンが読んだり聞いたりした物語。所々「これは日本人によくあることで……」と書かれていることがあって、著者の日本人観が伝わってくる。森達也『世界が完全に思考停止する前に』。評論集、エッセイ。絶薬に出ていたので気になっていたドキュメンタリー作家。文章が上手い。分かりやすい上に言い回しがカッコイイ。問題作ばかり作っている過激な人という印象でしたけど、結構ユーモアの人なんですね。この人の映画も観たい。有栖川有栖『乱鴉の島』。作家アリスシリーズ。この作者、推理部分はもちろん上手いんだけど、小説自体が上手い。小説を書くこと自体が上手くないと、作中で描かれる「秘密」は成立させられないと思う。愛と死についての詩的な物語。その主軸とは別に、クローズドサークルにあのような効果を持たせた作品は初めて見た。初芝という特殊なキャラクターはそのためか。浅田次郎『一路』(上下巻)。時代小説はあまり読まないので読むのに時間がかかってしまった。参勤交代の旅をする旗本の話。御供頭である主人公一路の活躍というよりも、御殿様の人柄やカッコ良さを楽しむ物語。武士の矜持や生き様を描いた硬派な物語なんだけど、途中突然馬が喋り出したりして楽しい。その馬がスゴい名馬なんだけど、喋り方がお軽い感じで、そこがまた面白い。双子の馬喰が活躍するシーンが思いのほか少なくて残念だった。梶原しげる『ひっかかる日本語』。日本語や話し方についてのエッセイ。著者の性格が意地悪くて、それが垣間見えるエピソードが多くて楽しい。飯間浩明『辞書に載る言葉はどこから探してくるのか』。興味深い内容なんだけど、もう7年前の本なので、最新のものとして扱われる言葉が結構古い話だったりする。『舟を編む』が有名になる前には連載が始まっていたらしい。街中に溢れる文字を考察していくのが楽しい。麻耶雄嵩『メルカトルかく語りき』。推理小説短編集。銘探偵(名探偵ではない)メルカトル鮎シリーズの短編集。めちゃくちゃ面白かったよ。基本的に事件は解決しない。論理自体は地道で堅実だけと、結論がアクロバット。1作目『死人を起こす』。容疑者候補が無限に発散するロジック。2作目『九州旅行』事件が完成していないことを現在進行形で推理する話。助手を陥れる探偵。この後どうなったんだ(笑) 3作目『収束』次の容疑者が確定すれば論理的に犯人も確定するという前代未聞のロジック。そこまで論理的に突き詰めていって、未確定のまま終わる。4作目『答えのない絵本』事件の推理不可能性を地道な論理で証明する問題作。これをメタ要素なしでやるのはスゴいよ。5作目『密室荘』ボーナストラック。『答えのない絵本』の虚無感が心地良い。こんなのメルカトルでなければ成立しない話だと思う。複雑な論理を楽しむことのくだらなさと面白さを思い出した。メルカトル鮎、銘探偵。探偵力の高さは推理小説界でトップレベル、性格の悪さはナンバーワン。事件をどう解決するのかという見所と、事件をどう利用するのかという見所があるのでメルカトルシリーズは面白いんですよ。瀬田季茂『科学捜査の事件簿』。科学捜査って実は結構日が浅いんですね。そして少しずつ進歩している。麻耶雄嵩『神様ゲーム』。ミステリーランドっていう子供向けの企画で書かれた作品じゃなかったのか。文章が子供向けで読みやすいけど、内容はえげつない。SFっぽくありながら本格推理。ラスト2頁のせいで考察のしがいがある作品になっている。頁を繰る手が止まらなかった。メルカトルと同様、鈴木君も不可謬ならば、彼の語る真実もまた無謬なのか。宮沢賢治の短編集『銀河鉄道の夜』。教科書で読んだ『注文の多い料理店』を除けば初めて読んだ宮沢作品。ファンタジー苦手、慣れないので最初はとまどった。どういう作品、作風なのか理解しないで読み進めると良くないですね。表題作が一番好きかな。純朴な田舎の青年が空を見上げて鳥とか星とかを見ながら空想した物語。という印象を受けた。作風が分からないんですけど、童話というか空想話というか、詩のようにして楽しめば良いのかな。最初の方に収録されている『よだかの星』を読んでいる時に読み方分からなくて戸惑った。「鷹が主人公? でも、夜鷹と言えば江戸時代に辻に立っていた女性のことだから、それを隠喩しているのか?」とか見当違いなことを考えながら読んでいた。そういう読み方ではないんですね。森博嗣『どきどきフェノメノン』。恋愛小説。主人公のキャラクターと周りの変人を楽しむための小説。地の文が面白い。意味なしジョークで地の文が書かれている感じ。「理系」の要素が強いと強調されることがあるけれど、登場人物に研究者が多くて、理系用語の例え話が多いだけだと思う。実際は言葉遊びや詩的な表現が多く、ダジャレ好きのおじさんというイメージがある。登場人物は皆冷静を装っているんだけど、本質的な部分では感情的で情熱的。法月綸太郎『怪盗グリフィン、絶体絶命』。軽いタッチの怪盗モノ。ハードボイルド小説や映画の影響を感じる。翻訳された小説という体裁をとっている。会話が小粋。「呪い」を取り巻く推理が見どころ。島田荘司『御手洗潔の追憶』。ちょうど読み終わったのは御手洗さんの誕生日でした。初出が『島田荘司読本』や攻略本の作品は読んだことあったのでほとんど既読だった。あと何年かしたら、御手洗さんが日本を離れて30年になりすね。構想されている話は本当に全部書籍化されるのたろうか。エンゼル・フライト事件はいったいいつ書籍化されるんだ。もう僕は十数年くらい待っているんだけど。なんと言っても読み応えがあるのは『天使の名前』潔の父親の物語。前半の外務省のシーンも、後半の原爆のシーンも、描写に説得力があって胸を打つ。麻耶雄嵩『貴族探偵』。登場するだけで何もせず事件を解決する探偵。捜査はもちろん推理すらしないの、面白い。推理部分は緻密。最終話、円環構造なの、麻耶雄嵩っぽい。ドラマ化したんですよね、この話。マニアの牙城みたいな麻耶雄嵩作品がまさか一般ウケするとはと、当時信じられなかった。島田荘司『犬坊里美の冒険』。10年くらい積んでおいた本、ようやく読めた。司法修習生の奮闘の物語。それでいてちゃんと本格ミステリィ。途中、石岡先生との電話のシーンが泣けるんだよ。誰の力も借りず、たった1人、自分の信じる正義のために戦う犬坊さんに胸が熱くなる。てもとても面白かった。小説の面白さってこういうのだよ、という感じの質の高い物語。圧倒的に上手い。御手洗シリーズのスピンオフなんだけど、ヒーロー不在だからこそ、犬坊里美という人間が丁寧に丁寧に描かれている。自然に応援したい気分になる。全然期待していなかったから10年以上の積読本だったんだけど、予想をはるかに上回る面白さだった。推理と物語が美しく調和していて楽しかった。犬坊里美が嫌いだいう人はぜひこの作品を読んだ方が良い。こんなにも魅力的な人物だとはと驚くはず。山田風太郎『虚像淫楽』。短編集。忍者の小説のイメージしかなかったけど、推理小説サスペンス小説の作品集。言葉が難しい。ホームズのパロディのあれはすでにあの人がやっていて、そっちの方が有名(笑)伏見つかさ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』。大学の時くじ引きで当ててずっと積読していた本。オタクブーム直後に書かれたオタクの葛藤の物語。今の若い子たちに、ここに書かれているオタクの葛藤って理解できるのだろうか。SNSの説明をしているシーンがあって時代を感じた。ライトノベル、十数年ぶりくらいに読んだけど、読みやすいですね。山田風太郎の小説を読んだ後だから特にそう感じるのか。クライマックスの父と兄の言い合いのシーン、モヤモヤする。その論法はおかしい、と。そういう話にするなら妹を、優秀じゃない、ただ可愛いだけの子にするべきだったと思う。まあ、面白いから良いんだけど。梨木香歩『西の魔女が死んだ』。暖かい穏やかな気持ちになれる本ですね。中学生の時に読んでおけば良かった。おばあちゃんとただ一緒に生活するだけの描写が、優しさに溢れている。中学生が主人公の小説ってスゴいと思う。あの多感な時期の少年少女を描くなんて。上手くないと何を書いても嘘くさくなりそう。小学生や高校生ならまだ想像できるけど、心の揺れ動く中学生を描くの、難しそう。有栖川有栖『海のある奈良に死す』。読みやすい。関西の人が書く関西の人たちなだけあって、会話のボケとツッコミが楽しい。推理小説全般的にそうだけど、主人公はただの推理作家なのに、警察も含めて関係者が事件の状況を喋りすぎじゃないか。協力的過ぎるでしょ。トリックには、ある有名な心理学の効果が使われているんだけど「そんなに上手く行くのか?」という疑問は残る。地図を使った推理はワクワクした。書かれなかった推理小説を探求することで、主人公たちがその小説の登場人物としてもがいているという構造の小説。だからこの作品自体が、その書かれなかった小説の物語そのものであるという、よくこんなこと考え付きますね。クリフォード・A・ピックオーバー:著、青木薫:訳『2063年、時空の旅 タイムトラベルはどうすれば可能になるのか?』。講談社ブルーバックス。物理の解説を交えながら進むSF小説。最初の方は数式が結構出てきていて物理の授業みたいだったけど、後半抽象的な話が多くて難しかった。阿刀田高『日本語の冒険』。日本語についてのエッセイ風の小説。半分エッセイ半分小説というフィクションの境目が曖昧で奇妙な短編集。ふとしたきっかけで登場人物が日本語について考えて、小さな研究をする話。小説的なオチもついていて、この作者じゃないと書けない作品だと思う。短歌の話で岡本かの子の短歌が紹介されていて、テンション上がった。今野真二『盗作の言語学 表現のオリジナリティーを考える』。新書、どこから盗作を疑われるのかを考察する内容。線引きは難しい。大部分が詩や俳句、短歌に関する話で、それ以外の創作に適用できない話も多分にあった。最終章の辞書の類似性の話が面白かった。短歌や俳句は全然分からないし、ほとんど作った経験ないけど、添削されて直された句を見ると確かに修正後の句の方が良く見える不思議。でも何が良いのか上手く説明できない。樋口裕一『バカに見える日本語』。日常生活やビジネスシーンでこういう言葉は使わない方が良い。こう言い換えた方がいいという言葉を紹介する本。「そんな言葉を使う人、そんなにいないだろ」という言葉もあれば「自分も気づかぬうちに使っているな」という言葉もあった。【最近クリアしたゲーム】裏束『神鏡』。クリア。3つエンドを見た。打ちのめされた。現在編の犯人は序盤いくつか考えた予想のうちの1つだった。予想というか「こういう設定で始まるなら僕ならこういう結末にする」と考えたオチの1つ。実は、前に似たようなことを考え、いつかそういう作品を作ろうと考えていた。ただ、この作品はそのメインのアレだけではなく、物語の整合性の取り方やそれを取り巻く真相の作り方が上手過ぎる。メイントリックだけ思いついても絶対作れない話。裏束さん、すごいなぁ。神鏡というSFアイテムの性質をしっかり開示した上でクライマックスを迎えているので、これはSFではあるんですけどミステリィの一分野です。序盤はもう1つの予想として、「鏡は実はタブレット端末か何かで、過去と繋がった鏡なんて存在せず、2つのパートは両方現代である。2つの家のトリックで、離れた場所に同じ建物がある」という非オカルトオチを考えていたんですが、巾着袋の登場で否定されてしまいました。
2021.01.24
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9月8日(日)。米を運んだ。9月9日(月)。朝から訃報。仕事から急いで帰って、訃報のあった家に行き、司会をして役割分担を決める。9月10日(火)。仕事をいろいろやる。仕事外で電話をかけて調整する。9月11日(水)。午後休みを取って通夜。酒は飲まない。9月12日(木)。1日休みを取って告別式。いろいろ調整する。9月13日(金)。仕事を片づける。9月14日(土)。草刈り、図書館へ行く。夕方再び草刈り。9月15日(日)。1日稲刈り。トラック運転係。夜はスポーツ振興会会合。9月16日(月)。読書。午前、買い物。増税前に買い物しておいた。9月17日(火)。夜間窓口当番。すぐ寝た。9月18日(水)。班長会。すぐ寝た。9月19日(木)。スポーツ祭実行委員会。9月20日(金)。早く帰って米を運ぶ。9月21日(土)。朝は草刈り。配りもの。読書。午後は親戚が来た。夕方昼寝。夜は日本酒を飲む。9月22日(日)。池と滝を観て、古本屋へ行って、焼肉を食べに行った。夜は寝ていた。『アイドルA』を再読した。9月23日(月)。集金をした。夜は麻婆カレーを作った。本を読んでいた。9月24日(火)。本を読んですぐ寝てしまった。9月25日(水)。本を読んだ。9月26日(水)。本を読んだ。すぐ寝てしまった気がする。9月27日(金)。すぐ寝てしまった気がする。9月28日(土)。留守番していた。9月29日(日)。肥料を撒いた。増税前の買い物に出かけた。9月30日(月)。ゴミ出し。早く寝てしまった。10月1日(火)。早く寝てしまった。10月2日(水)。木を切る。夜中遅くまで製作作業。10月3日(木)。DVDを見た。10月4日(金)。立会。打ち上げの飲み会。10月5日(土)。1日ぐったり。10月6日(日)。図書館に送ったりした気がする。10月7日(月)。『ヒストリエ』を読んでいた気がする。10月8日(火)。『ヒストリエ』を読んでいた気がする。10月9日(水)。『寄生獣』を読んでいた気がする。10月10日(木)。『寄生獣』を読んでいた気がする。10月11日(金)。翌日中止の報を流す。雨で帰ってきた。10月12日(土)。台風で昼頃出動して土嚢作って積んで非常食を用意して食べて帰ってきた。10月13日(日)。花火を観に行った。スゴかった。視界一面に広がる花火を初めて見た。斜め前の方の席で「生きていて良かったよ」と言っていた老人が印象的。5年に1度の花火大会だった。晴れて良かった。10月14日(月)。ネット上で関わった人とDMでいろいろ話す。知らないことが聞けて面白い。10月15日(火)。寝ていた。10月16日(水)。創作に勤しむ。10月17日(木)。ゴミ出し。創作に勤しむ。10月18日(金)。懐かしいメンバーで飲み会。腹が痛くなり、門限も近いので帰宅。10月19日(土)。一日ぐったりしていた。10月20日(日)。山野の作業に行った。今年は一日なので弁当を食べた。創作にいそしむ。10月21日(月)。吾妻ひでおの訃報に接する。10月22日(火)。嬉しい祝日。創作に勤しむ。扇風機を片づけた。10月23日(水)。喧嘩する。早く寝てしまった。夜中に起きる。10月24日(木)。早く寝てしまった。『ONE PIECE』の新刊を読む。10月25日(金)。DMを返して、日記を書く。写真を撮って追加講習の申し込み書を書く。10月26日(土)。朝から祭りの準備。夕方から祭りでガンガン飲んでいた。10月27日(日)。法事に行く。近所のオジサンとガンガン飲む。10月28日(月)。すぐ寝てしまった気がする。10月29日(火)。すぐ寝てしまった気がする。10月30日(水)。すぐ寝てしまった気がする。10月31日(木)。少しだけ作業を進めた気がする。11月1日(金)。飲みに行く。車の中で死んだ。11月2日(土)。朝から準備。午後は寝ていた。11月3日(日)。半日舞台裏で仕事していた。終了後、昼食、昼寝。片づけ。11月4日(月)。配りものに行く。物置のゴミの片づけ。ゴロゴロしていた。菓子折りを買う。11月5日(火)。挨拶に行く。ラーメンをまけてもらう。昼当番、夜当番。11月6日(水)。結局早く寝てしまう。ふとんを出したのでよく眠れた。仕事を綺麗に一掃した。懐かしい先生に会った。よく怒られた記憶しかないが、仕事でお世話になって世間話をした。11月7日(木)。午後はゆっくりと読書、仮眠、買い物。ゴミ出し。おーお茶をもらった。11月8日(金)。遅くまで仕事。写真を撮ったり加工したりしていた。カタログ作成。11月9日(土)。作品完成。テストプレイ。高圧洗浄機動作確認。11月10日(日)。朝は美化運動。テストプレイ。11月11日(月)。カタログを配る。訃報を受ける。11月12日(火)。ゴミ回収準備。お悔みに行った。11月13日(水)。ゴミ回収準備。11月14日(木)。ゴミ回収準備。お好み焼きを焼いた。11月15日(金)。1日ゴミの回収をしていた。11月16日(土)。図書館や買い物に行った。作業をしていた。11月17日(日)。昼前にいとこが来ていた。ぐったりしていた。11月18日(月)。班長会。11月19日(火)。研修会。午後はラジオ収録。DMを返して、コメントに返信した。コモンイベントを自作した。11月20日(水)。探偵みたいなことをしていた。11月21日(木)。すぐに寝てしまった。11月22日(金)。すぐに寝てしまった。11月23日(土)。配りものをして翌日の準備をして買い物をした。11月24日(日)。結婚式。車を置いてくる。頭の悪い小説を読んでいた。11月25日(月)。DMにようやく返信した。車を取りに行く。有給を取ってマイナンバー取得。払い込み。バドミントン。食べ放題に行く。あとは寝ていた。11月26日(火)。12月の準備。11月27日(水)。12月の準備。11月28日(木)。12月の準備。11月29日(金)。12月の準備。11月30日(土)。予防注射。柿の木が倒れていたので立て直した。落ち葉を掃いた。12月1日(日)。夜中に夜更かししていたら体調が悪くなる。12月2日(月)。体調が悪く熱がある中、フラフラしながら仕事。すぐ寝た。12月3日(火)。まだ体調が悪い。すぐ寝た。12月4日(水)。喉が痛い。すぐ寝た。12月5日(木)。喉が痛い。すぐ寝た。12月6日(金)。出張。喉が痛い。すぐ寝た。12月7日(土)。配りものをした。午後はぐったりしていた。夕方から振興会の忘年会。12月8日(日)。風邪を治すために頑張っていた。12月9日(月)。仕事が一番忙しい時期。12月10日(火)。仕事が一番忙しい時期。12月11日(水)。仕事が一番忙しい時期。12月12日(木)。仕事が一番忙しい時期。12月13日(金)。仕事が一番忙しい時期。12月14日(土)。風邪をひいた人がいた。12月15日(日)。風邪をひいた人がいた。12月16日(月)。昼休み一旦帰って病院に行く。12月17日(火)。薬を飲んでいた。12月18日(水)。職場の飲み会。紹興酒は合わない。日本酒が良い。12月19日(木)。薬を飲んでいた。12月20日(金)。たこ焼きを食べていた気がする。12月21日(土)。明後日は上皇様の誕生日だねって言っていた。12月22日(日)。明日は上皇様の誕生日だねって言っていた。12月23日(月)。上皇様の誕生日だねって言っていた。12月24日(火)。買い物に行った。ケーキを食べる。12月25日(水)。昼に豪華な弁当が出た。12月26日(木)。英語で喋って仮装する。12月27日(金)。仕事納。忙しかった。12月28日(土)。お土産等、買い物に出かけた。12月29日(日)。餅焼きを食べていた。12月30日(月)。お土産を買った。送っていく。12月31日(火)。買い物等。豆腐を食べる。1月1日(水)。正月飾りをする。親戚が来て対応する。1月2日(木)。親戚の家に行く。1月3日(金)。友人と出かける。1月4日(土)。創作。1月5日(日)。創作。迎えに行く。ダメージを受ける。1月6日(月)。苦しむ。年賀状を作った。1月7日(火)。苦しむ。1月8日(水)。幽霊のように過ごす。1月9日(木)。ゴミ出し。1月10日(金)。ナンクロをした。話し合いをした。1月11日(土)。ネコカフェに行き、買い物に行き、本屋に行き、食事をして風呂に行った。1月12日(日)。さいと焼き準備。その後、竹を取りに行く。さいと焼き。1月13日(月)。レンジを移動する。映画を観に行く。寿司を食べる。1月14日(火)。会議。1月15日(水)。昼はラーメン。1月16日(水)。創作に従事する。BCを聴く。1月17日(金)。面談を2件行った。創作に従事する。1月18日(土)。創作に従事する。TMを聴く。1月19日(日)。創作に従事する。1月20日(月)。創作に従事する。1月21日(火)。創作に従事する。1月22日(水)。創作に従事する。BCを聴く。1月23日(木)。創作に従事する。1月24日(金)。創作に従事する。1月25日(土)。さむがっていた。TMを聴く。1月26日(日)。寒がっていた。1月27日(月)。寒がっていた。何本か浪曲の動画を見ていた。1月28日(火)。チャットでお祝い。1月29日(水)。綿が降っていたのでかいてきた。BCを聴く。1月30日(木)。時間休をとって書類を出してきた。本を買う。嫌な気分になる。1月31日(金)。面談を行なった。お菓子を買って配る。面白かった。2月1日(土)。集金。牛乳をいっぱい買ってきた。選挙準備。集金。TMを聴く。2月2日(日)。選挙。疲れる。2月3日(月)。眠って死にそうになる。漫画を速読。夜は消耗する。2月4日(火)。闘う。漫画を速読。引っ越してきた人が挨拶に来てくれた。メールを受けとったり、DMをだしたり。2月5日(水)。『恋は雨上がりのように』を読んだ。心に染みる。2月6日(木)。眠かった。ゴミ出し。1日ぼんやり『恋は雨上がりのように』について考えていた。近所の人に電話をした。2月7日(金)。仕事が忙しかった気がする。2月8日(土)。午後は出かけた。カラオケに行って買い物をした。2月9日(日)。午前中は追加講習を受けた。午後は寝ていた。高田裕三『リトル・ジャンパー』(全7巻)再読。時間を移動する複雑な話で、一度では理解できないけれど面白い。2月10日(月)。退職した同期と職場の関係の飲み会。2次会まで行ってしまった。日本酒は最後に少し飲めた。2月11日(火)。午前中、地域の集まりでお茶会。午後はぐうたらしていた。肥料を運んだ。伯山襲名。2月12日(水)。HZTVを見る。2月13日(木)。HZTVを見る。すぐ寝た。2月14日(金)。各施設で菓子をもらう。中華料理屋で飲み会というより食事会。日本酒は飲めなかった。新書を読み終わった。HZTVを見る。2月15日(土)。灯油を買いに行く。午後はぐうたらした。HZTVを見る。2月16日(日)。午前はほとんど寝ていた。HZTVを見る。午後は買い物。2月17日(月)。HZTVを見ていた。2月18日(火)。HZTVを見ていた。2月19日(水)。HZTVを見ていた。2月20日(木)。HZTVを見ていた。こたつで寝ていた。2月21日(金)。HZTVを見ていた。酒を飲んで寝ていた。2月22日(土)。HZTVを見ていた。買い物。総代会。2月23日(日)。HZTVを見ていた。朝と夕方、人に謝りに行く。昼寝をした。2月24日(月)。HZTVを見ていた。ストーブを取りに行く。神社の祭りの準備と本番と直会。2月25日(火)。徹夜をしようと試みるが失敗する。2月26日(水)。BCを聴く。徹夜をしようと試みるが失敗する。2月27日(木)。ゴミ出し。ニュースを見て早く寝ることにした。2月28日(金)。久しぶりに昼飯を十分に食べられないくらい忙しかった。2月29日(土)。親戚の家に届け物。Yシャツを買った。お返しを買って送った。買い出し。スイッチでツクールの作品を遊ぶ。3月1日(日)。配りものをしてゴロゴロしていた。お好み焼きを食べる。3月2日(月)。昼から会議。とてもとても忙しかった。3月3日(火)。予想していたよりかは忙しくなかった。3月4日(水)。次第に落ち着いてきた。褒められる。3月5日(木)。落ち着く。もうすぐ普通の日になりそう。3月6日(金)。昼に役所に電話するも担当不在。早く寝てしまった。3月7日(土)。担当不在を伝える、米を運ぶ。3月8日(日)。何もしてなかった。休んでいた。3月9日(月)。翌日の発表の準備。3月10日(火)。内示の発表。小説を読んで感想を書いて送った。ものすごくかかってしまった。3月11日(水)。黙祷した。3月12日(木)。ゴミ出し。買い物。3月13日(金)。贈り物をした。3月14日(土)。贈り物をしに行く。ポニョを食べた。3月15日(日)。畦焼き。3月16日(月)。漫画を読んだ。3月17日(火)。漫画を読んだ。3月18日(水)。すぐ寝た。3月19日(木)。すぐ寝た。3月20日(金)。配りものをして、午後は公園巡り、寿司を食べ、夜は漫画を読んだ。だらだらと夜更かし。3月21日(土)。夜は書類を届けた。会議は出席不要だった様子。3月22日(日)。作業。3月23日(月)。漫画を読んだ。3月24日(火)。漫画を読んだ3月25日(水)。漫画を読んだ。3月26日(木)。早めに帰る。漫画を読む。ゴミ出し。3月27日(金)。プロジェクター設定。3月28日(土)。施設のパソコンの設定を試みる。ドーナツを食べる。3月29日(日)。昼過ぎに作業。夜は日本酒を飲む会。帰って怒られる。3月30日(月)。昼を車の中で済ませてずっと働いていた。ショックが隠せない。3月31日(火)。年度末なので書類仕事が多かった。挨拶をした。『畦倉重四郎』を観終わる。4月1日(水)。眠かった。4月2日(木)。喧嘩した気がする。4月3日(金)。疲れていた気がする。4月4日(土)。昼の予定は中止。昼寝。送別会。4月5日(日)。漫画を読む。物置掃除。畦焼き。買い物。昼寝。買い物。カレーを作る。4月6日(月)。夕方緊急会議。4月7日(火)。昼を食わずに仕事。中身のない会議等があった。SNSを返信したり投稿したりした。4月8日(水)。少し残る。漫画を読んだ。4月9日(木)。早めに帰る。ゴミ出し。4月10日(金)。夜中まで作業。ライブチャットにお邪魔する。4月11日(土)。早起きして作業。見通しが立つ。午前中は農作業と、近所に物を持っていく。昼寝。花粉。4月12日(日)。近場で買い物。4月13日(月)。早く寝てしまった。4月14日(火)。ニュースを確認。4月15日(水)。早く寝てしまった。4月16日(木)。会議。いろいろ準備。4月17日(金)。ラジオを聴いていた。4月18日(土)。自粛していた。4月19日(日)。買い物。4月20日(月)。早く寝てしまった。4月21日(火)。作業をしながら寝ていた気がする。4月22日(水)。作業をしていた。4月23日(木)。漫画を読んでいた。4月24日(金)。漫画を読んでいた。ラジオを聴いていた気がする。ダイエットを決意した。4月25日(土)。作業。買い物。4月26日(日)。ああまた一週間が始まってしまうと嘆いていた。草刈りしていた。焼肉をした。4月27日(月)。ゴミ出し。また一週間が始めってしまったと言っていた。4月28日(火)。思いのほか早く寝てしまった。4月29日(水)。休みだった。作業をしていた。昼寝。4月30日(木)。会議。準備。作業。5月1日(金)。夜更かししてラジオを聴きながら作業。5月2日(土)。夕方草刈り。酒を飲んだ。5月3日(日)。田植え。作業を続ける。5月4日(月)。一日作業するも捗らない。午後はケースを返して買い物して寝る。たこ焼きを食べてゴミ出しをする。5月5日(火)。少し作業。5月6日(水)。少し作業。5月7日(木)。作業しつつ寝てしまった。5月8日(金)。ラジオを聴きながら作業を遅くまでやる。5月9日(土)。茶摘みをして午後は寝ていた。作業をする。5月10日(日)。バイリンガルニュースを1.4倍速で聞きながら徹夜で作業して寝ずに草刈り。昼は買い物早く寝た。5月11日(月)。時間休みを取って靴を買って本屋に行った。ゴミ出し。5月12日(火)~6月28日(日)。創作活動に没頭し、週末はほぼ徹夜していた。6月29日(月)。テストプレイヤー1人目に依頼、修正。6月30日(火)。大雨の中帰る。修正。7月1日(水)。大雨。修正。7月2日(木)。草刈り。午後休み。還付金申請。免許更新。7月3日(金)。テストプレイ結果を見て手直し。7月4日(土)。1日ぐったりしていた。少し手直し。7月5日(日)。テストプレイ結果が上がってきたので手直し。7月6日(月)。携帯で小説を読んでいた。届いた漫画を読んだ。雨がヒドい。7月7日(月)~7月17日(金)。ずっとテストプレイと直し。7月18日(土)。久しぶりに読書に勤しむ。『中途半端な密室』。久しぶりに推理小説の面白さを思い出す。夕方ウディコンエントリー。【最近観た講談】神田伯山(当時・松之丞)『畦倉重四郎』(全19席、最終話のみ2パターン)。面白い。こんなに面白いのか。スゴい迫力。悪人の寒気がするほどの怖さ。何て面白いんだろう。演者に登場人物が憑依している。物語自体、面白い。それ以上に編集と演出、演技が凄まじい。素人が見ても明らかに上手いのが分かるほど。【最近読んだ漫画】柴田ヨクサル『ハチワンダイバー』(全35巻)。将棋漫画? くだらなさと熱さがスゴい。意味不明なのに無駄に熱く、島本和彦の作風に近いものを感じる。1巻が一番面白かった。将棋や囲碁やスポーツの漫画はルール知らなくても楽しめる作品多いけれど、この作品は本当にルール知っているかどうかは関係ない。眉月じゅん『恋は雨上がりのように』(全10巻)。何年ぶりくらいに恋愛モノの作品に触れた。久しぶりに、心に染み入る漫画だった。読むだけでいくつもの人生が自分の中に流れ込んでくるような感覚。これこそが小説や漫画や映画の力なのかも。最初の方は中年男の妄想みたいな展開なのに、全ての決着がご都合主義的な結末でないのも良い。ただひたすら美しくて、切ない。胸が苦しくて押しつぶされるかと思った。恋愛漫画で主人公カップルは序盤に告白して、恋人なのか友達なのか微妙な関係になるんだけど、そこから最後の最後までハグが1回と頬にキスが1回のみなのに、ここまで切なく熱い恋愛モノが描けるものなのか。もう少し長く続けて、他の人の話も掘り下げてほしかった。恋を通じて人間の生き方や心の持ちようを説いている。ポップで読みやすく、コメディでもあるが、とんでもない作品だと思う。創作に携わる人を描いている部分もあって、涙なしには読めなかった。竹内直子『美少女戦士セーラームーン』(全12巻)。地場衛の高校は偏差値90らしい。作者、偏差値の意味分かってるのか。月の力で戦うのは良いとして、何故セーラー服で戦う必要があるんだ。まあ、ジャージでは格好がつかないからか。タキシード仮面も、タキシードで戦う必要はないのでは。迷彩服とかの方が戦闘向きではないか。松井優征『暗殺教室』(全21巻)。「今日は皆さんに、ちょっと殺し合いをしてもらいます」みたいなのを想像していたんですけれど、違いましたね。ネウロもそうですけれど、通底する妙なユーモアセンスが良いですね。殺伐とした中にある温かさが、この作者は良いですね。エピソード一つ一つが良いなぁ。全体として奇抜な内容なんだけど、ベタなエピソードで盛り上がるところが好み。アンパンマンしかり、ドラえもんしかり。丸いキャラクターは子供を受け入れる安心感がある。あのフォルムになったのには悲しい過去があるんだけど、やっぱりあの形に意味があるんです。教師含めて1クラス30人もいるのに、最後の方、だいたいどの顔を見てもどんな奴か覚えていた。1人1人の学校生活をちゃんと描いていて、その楽しかった思い出が蘇る。冬目景『イエスタディをうたって』(全11巻)。素晴らしい。何でこんなスゴい話が描けるんだろう。藤崎とおる『GTO SHONAN 14 DAYS』(全9巻)。めっちゃくちゃな感じが好き。西森博之『西森博之短編集』(全1巻)。魔がさすが好き。楠圭『八神くんの家庭の事情』(全7巻)。こんなギャグも描けるのか。出オチ感があるけど。小手川ゆあ『君のナイフ』(全10巻)。何の救いもないけど、続きが気になる。諦めの美学。主人公がカッコイイ。サイコサスペンス。【最近読んだ本】池田亀鑑『古典学入門』。古典を取り巻く研究の解説。難しい内容。日本だけではなく、西洋東洋の古典についても論じている。岩井志麻子『ぼっけえ、きょうてえ』。山本周五郎賞と日本ホラー小説大賞受賞作品。表題作と2作目はホラーとして面白く、生々しく、上手いと思った。立川談四楼『談志が死んだ』。立川談志の、志の輔以前の弟子から見た立川流。分裂騒動の当事者が書いた本なので、その辺の話が興味深い。名作『赤めだか』、やっぱり家元は気に入っていなかったのか。柄刀一『ifの迷宮』。同一DNAをめぐる物語。医学的、科学的知識をミステリィに上手く埋め込んでいる。向井湘吾『お任せ! 数学屋さん』。恥ずかしい。痛い。物語部分は面白かった。三浦しをん『舟を編む』。非常に面白かった。辞書は面白い。辞書にまつわる新書はいくつか読んでいたが、小説を読むことでそれに関わる人の心情が解って良かった。黒柳徹子『新版 トットチャンネル』。面白い。この人が芸能界にいることの意味を想う。何て純粋なまま芸能界を生きているんだろう。本当に『窓際のトットちゃん』のトットちゃんがそのまま大人になった感性と視線。優しさと品性を感じる文章。その昔、ドラマを生で撮っていた時代の逸話などが多くて、それはそっちで面白かった。中江克己『江戸の定年後』。江戸時代、隠居生活に入った人はどのように暮らしていたのかを紹介する本。江戸時代に生きた人たちの息遣いが聞こえてくるような描写が多く、楽しくて一気に読んでしまった。穏やかな老後、心機一転な生活をする老後、恋愛に生きる老後、いろいろある中、葛飾北斎はスゴい。19歳で絵画の世界に入るも、75歳の時点で「70歳より前に描いた作品は取るに足らない。80歳になれば悟りが進み、90歳で奥義を極め、100歳で神技を得るはずだ。110歳になれば非の打ちどころがなくなるだろう」と言っている。90歳の死に際に「私があと10年、せめてあと5年生きていられれば本物の絵師になれるのだが」と言ったその生き様に胸を打たれる。立川談四郎『声に出して笑える日本語』。言葉に笑える面白い話をまとめたエッセイ。安藤百福発明記念館『転んでもただでは起きるな!』。途中まで安藤百福の伝記。後半は名言集。知っている話が多かったが、初めて聞くエピソードも多かった。とんでもない人物。とんでもない発明。夏目漱石『夢十話 他二篇』。自伝のような日常を描いた小説。表題作は不思議な夢の話。黒川伊保子『怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか』。言葉の音にスポットをあてた新書。各子音や母音が与えるイメージの話、言語学や脳科学、物理学に跨った内容で興味深かったが、本当に似非科学ではないのか、という疑問はぬぐいきれない。途中の、マトリックス状の50音は特殊な言葉であるとの話は面白かった。他の言語はリニアに表記され、濁音の性質・関係性(例:H→B)を意識しづらい。濁音の関数的性質と書かれていたが、写像的な性質と言った方が性格かもしれない。神永正博『直感を裏切る数学』。数学雑学本。知っているものも結構あったが本当に不思議な内容のものもあって驚く。ベンフォードの法則は不思議。ベシコビッチの定理は理解できなかった。東川篤哉『中途半端な密室』。久しぶりに推理小説を読んだ。論理でくみ上げる泥臭い推理小説。短編集。小説自体久しぶりに読んだ。「推理小説の面白さってこれだったな」と改めて思った。ユーモアやギャグも多く、楽しい。手紙や新聞の事件を解決する安楽椅子探偵。【最近クリアしたゲーム】『カコとミライ(仮)』。よくできている。時間と脳の障害を扱った複雑な話で、どうやって考え付いたのかと感心してしまった。【最近観た映画】『名探偵コナン ゼロの執行人』。相変わらず高木刑事や目暮警部は事件の情報をコナン君に教え過ぎ。他の作品と違い、法律的な説明や警察内部の描写に説得力があり、子供には難しい内容かもしれないけれど、質の高い作品になっていた。名探偵コナンが再ブレイクした契機の作品ということもあり、隙がない面白さがある。
2020.07.18
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5月9日(木)。会議。大変だった。5月10日(金)。遅くまで残っていた。5月11日(土)。茶摘み。午後は寝ていた。花粉症。5月12日(日)。配りもの。買い物。飲む。5月13日(月)。カーテンを付ける。5月14日(火)。書類仕事。昼当番。報告に行く。5月15日(水)。漫画を読み進める。5月16日(木)。漫画を読み進める。5月17日(金)。酒飲んで寝ていた。5月18日(土)。朝は寝ていた。夜、スポーツ振興会会議。5月19日(日)。球技大会。除草剤を撒いた。午後は買い出し。図書館。5月20日(月)。ゴミ出し。漫画を読んだ。夜中に電気を消しに行った。5月21日(火)。漫画を読んだ。5月22日(水)。総会。美味しんぼで日本酒の話を読んでいたので、小さい純米吟醸酒を買って飲んだ。5月23日(木)。水防訓練。帰宅後漫画を読む。パソコンを夜中までやっていた。5月24日(金)。いろいろと外に出る用事が多かった。夕食後すぐに寝た。5月25日(土)。1日茶摘み。『美味しんぼ』を読み進めた。5月26日(日)。体調不良で寝ていた。5月27日(月)。早く寝た。布団で寝なかった。5月28日(火)。ゲームをしていた。5月29日(水)。早く寝た。5月30日(木)。漫画を読み進める。5月31日(金)。漫画を読み進める。6月1日(土)。草を刈っていた。6月2日(日)。図書館に行かず僕は家にいた。眠れなくて起きていた。6月3日(月)。すぐに寝た。6月4日(火)。眠れなくて起きていた。6月5日(水)。すぐに寝た。6月6日(木)。すぐに寝た。6月7日(金)。帽子世界をしていた。6月8日(土)。午前中、草刈り。昼寝してから買い物に出かける。6月9日(日)。雨で家にいた。フリーゲームを消化した。納豆を食べた。6月10日(月)。測定。カーテンをつけた。6月11日(火)。測定。会議。6月12日(水)。午後休みをとった。6月13日(木)。ゲームしていた。6月14日(金)。酒を飲んで寝ていた。6月15日(土)。雨でゴロゴロしていた。6月16日(日)。地区の草刈りの後、草刈り、除草剤、肥料を撒く。昼寝。買い物。6月17日(月)。準備。電話対応。早く寝た。6月18日(火)。説明会。忙しい。夜は早く帰宅して班長会。お金を忘れて再度提出に行く。6月19日(水)。メールする。昼を切り詰めて仕事した。6月20日(木)。忙しい。急いでいろいろな準備をする。6月21日(金)。早く切り上げて、先輩方と飲みに行く。少しだけカラオケに顔を出す。6月22日(土)。早朝問わず語りを聴いて、後は寝ていた。6月23日(日)。草刈りをしていた。6月24日(月)。松之丞を追いかける。6月25日(火)。ごろごろしてた。6月26日(水)。VBAをしていた。6月27日(木)。漫画を少し読んだ。6月28日(金)。お世話になった先輩のお祝いの飲み会だった。すぐに帰った。6月29日(土)。法事。無事に終了。夕方は昼寝。6月30日(日)。明け方まで起きていた。午後は携帯ショップへ行くも時間をものすごくとられる。BNを聴く。昆虫食の話をしていた。7月1日(月)。朝早くから出かけて、校長会へ出る。7月2日(火)。松之丞、完全に中興の祖になっている。7月3日(水)。何をしていたか覚えていない。疲れていた。7月4日(木)。TVerで『太田松之丞』を見た。珈琲を飲みながらゲーム。早めに寝た。『ちびまるこちゃん』を読んだ。7月5日(金)。網戸とドアの掃除調整。紅茶を飲みながらゲーム。7月6日(土)。配りものと集金をして、午後は買い物に行って昼寝をした。7月7日(日)。草刈り。配りものと集金。7月8日(月)。朝早くから立会。明日の準備。7月9日(火)。会議。7月10日(水)。いろいろなところに電話した。7月11日(木)。書類仕事を延々としていた。7月12日(金)。酒を飲みたがっていたが禁酒していた。7月13日(土)。雨で作業できず。1日寝ていた。美味しんぼを読み終わった。『境界のRINNE』を読み始める。7月14日(日)。出かけたが予定を消費できなかった。糖分が足りていなかった。7月15日(月)。ゴミ出し。7月16日(火)。少し残って仕事、漫画を読んだ気がする。7月17日(水)。期日前。1日が一瞬。7月18日(木)。酒を飲んで廊下で寝て、風呂に入って寝た。7月19日(金)。1日中気持ちが悪かった。7月20日(土)。早朝から草刈り。午後は会場設営。期日前。買い物。7月21日(日)。選挙。合間に義母や会長へ電話する。夜は開票。熱くて死ぬかと思った。7月22日(月)。スポーツ振興会長へ電話。夜中雨降り。7月23日(火)。TBNを聴いて早く寝た。夜中雨降り。7月24日(水)。BCを聴く。7月25日(木)。漫画を読んでいたか。7月26日(金)。チャットで祝っていただいた。次は1/29より前にやりたい。7月27日(土)。暑がっていた。午後は買い物。7月28日(日)。午前中草刈りで高い時給を得る。午後出かける。夜はスポーツ振興会。悲しい気分になった。7月29日(月)。あまり食欲がなかった。7月30日(火)。昼に後輩から結婚の報告をいただいた。夕方打ち合わせ。帰宅後、溜まっていた漫画を読んだ。しりとりをしながら眠る。7月31日(水)。BCを聴く。眠い一日だった。8月1日(木)。7時からの説明会の予定が7時半からだった。メールを間違えて送った。8月2日(金)。遅くまで来週の準備をしていた。早く寝てしまった。8月3日(土)。昼寝をしていた。8月4日(日)。朝は8時から明倫館虫干し。配りもの。11時半から神社風祭。日本酒を飲む人が少なかった。洗濯。昼寝を経て、振興会の会合。遅くまで書類仕事をしていた。8月5日(月)。クリーニングに行った。駒門風穴に行ってきた。ダウンロードしていた。8月6日(火)。少し残った。良い肉を食べた。8月7日(水)。各施設を回る。8月8日(木)。各高校、図書館を回る。8月9日(金)。朝、訃報を受ける。相談室の先生方と仲良くなる。時間休をとる。夕方、訪問。班長は大変だ。8月10日(土)。御胎内隧道へ行ってきた。その後は樹空の森で漫画を読んだ。8月11日(日)。午前中は草刈り。漫画が届く。餃子を作る。8月12日(月)。1日中漫画を読んでいた。8月13日(火)。午後は打ち合わせ。8月14日(水)。午前は修理。午後は視察。時間休みをとって通夜の手伝い。夕食は飲みながら食べた。8月15日(木)。休みを取って告別式の手伝い。車だったのでノンアルを飲んだ。8月16日(金)。雨が降っていた。早く帰った。8月17日(土)。地域の草刈り。昼は本部のテント設営。夕方は区の物品準備。8月18日(日)。朝から区民体育大会。昼で雨天中止。土砂降りの中、片づけをする。慰労会は中止。夜は班の会合。8月19日(月)。1日ぐったり。昼前に少し出かけた。8月20日(火)。『まんが道』を読んだ。8月21日(水)。暑気払い。2次会は真面目な話をしていた。『まんが道』を読んだ。8月22日(木)。ゴミ出し。すぐ寝てしまった。『まんが道』を読んだ。8月23日(金)。『まんが道』を読んだ。昼は蕎麦をいただいた。表彰に行ってきた。。8月24日(土)。昼寝。疲れて倒れていた。樹空の森。『ゆきのいろ』『クッキングパパ』などを少しだけ読んだ。8月25日(日)。草刈り。配りもの。昼寝。食べていた。8月26日(月)。『JIN-仁-』を読む。8月27日(火)。『JIN-仁-』を読む。8月28日(水)。『JIN-仁-』を読む。8月29日(木)。『JIN-仁-』を読む。8月30日(金)。『JIN-仁-』を読む。8月31日(土)。草刈りをしていた。9月1日(日)。1日ぐったりしていた。午後はでかけた。9月2日(月)。漫画を読んですぐ寝てしまった。9月3日(火)。帰ってすぐ寝てしまった。9月4日(水)。遅くまで残って仕事。9月5日(木)。草刈り。少し残って仕事。ゴミ出し。本を読んだ。9月6日(金)。朝は寒かった。9月7日(土)。稲刈り。軽トラックの運転をしていた。後は寝ていた。【最近読んだ漫画】山田玲司『CICADA』(全4巻)。とても面白い。熱い。既存の漫画を具現化する能力を持つ人々を描いたSFファンタジー。2部はあるのか。あからさまに才能のメタファー。ニュータイプの現代版。さくらももこ『ちびまるこちゃん』(全17巻)。静岡の星。天才だったんだよ。僕の個人的な好みで言うと、『コジコジ』は何も面白くなかった。『ひとりずもう』は最高に感動した。中間の本作。ただの庶民が、サザエさんやドラえもんと比肩するアニメになる作品を描いた。それがただただスゴいと思う。原作:雁屋哲、作画:花咲アキラ『美味しんぼ』(既刊111巻)。この人たちは何で、食い物のことでこんなにムキになって、すぐ喧嘩をしてしまうんだろう。主人公の行く先々に現れる海原雄山はお約束なんですね。これが推理モノだと、行く先々で殺人事件に遭遇する探偵ですね。それが物語のお約束。会社の経費で贅沢の限りを尽くしてるの、バブリーな時代を反映してますね。食費もそうですが、交通費が。大した意味もなくすぐ現地へ飛ぶ人たち。サラダ対決の至高のメニューの方、最高だったな。そんなのありかよ。あれは笑ったね。もはや料理とは何なのかと、哲学的ですらある。海原雄山、良いキャラクターですね。快楽亭ブラックは初登場時は豆腐料理研究者で、その後快楽亭八笑に弟子入りしたはずなのに気付いたら真打ちになっていた。作中時間がどれくらい経ってるのか正確に分からないが、どれだけ抜擢昇進なんだ。落語初めてものの数年で真打ち昇進は異例の天才か。落語家で入門から真打ちまでが短かった人は、古今亭志ん朝5年、立川志の輔7年、5代目圓楽7年ということらしいけれど。そういえば、作中で何回正月ネタがあったか。サザエさん時空だから考えない方が良いのか。でも、確実に時間は流れているようだけれど。登場人物は作者の一部なんですよ。原作が過激な内容でトラブっていたことを調べるまでもなく、山岡士郎と海原雄山の要素を併せ持つような原作者は厄介な人間だということくらい、作品読めばわかるじゃないですか。あのアクの強さが良いんですよ。旨いもの食わせると、悪人は改心し、仲違いしていた人たちは仲直りする。旨い料理の力は偉大ですね。序盤の面白さはもちろんあるんだけれど、ヒロイン栗田ゆう子がイニシアティブをとるようになってからの、物語としての面白さが良いですね。水をテーマにした対決の時の、至高のメニューがスゴすぎる。料理とは一体何なのか。本当に哲学的な作品だな。海原先生の芸術作品には度肝を抜かれる。どうして昔の漫画に出てくる数学者って胡散臭い人ばかりなんだろう。出てくる人出てくる人、「鮮烈」という言葉を使いまくるんだけど、「鮮烈」って日常生活でそんなに使っている人いるだろうか。あまり、というか全く聞かない。登場人物たちが「なんて鮮烈な味だ」って言いまくっていて面白い。毎回オチが茶番なんだよな。最初の頃は「究極のメニューが至高のメニューに負けてしまう、どうしよう」というハラハラ感があったけれど、後半全然勝負がどうでも良い感じになっている。「負けても社主が怒るだけでしょ」みたいな。最初の頃は審査員の胃袋具合を気遣っていた。「至高のメニューが多すぎて、次に出す究極のメニューが不利になるのでは?」と言う話があったが、後半では誰もそんなことは気にせず、スゴい量の料理が出てくる。回を追うごとに、登場人物たちの胃袋が大きくなっていったんですね。最後の方、もう料理に関してはそんなに熱心に読めなかったけれど、親子の話が非常に面白かった。やっている内容は延々と同じような話をしているけれど、気づけば最初の頃とは全然雰囲気が違いますね。高橋留美子『境界のRINNE』(全40巻)。高橋留美子は嫉妬の文学だ。登場人物の行動の動機が、嫉妬に依るところが多い。りんね君が何かを食べようとするところに化け物や幽霊がやってきて食べられなくなり、怒って除霊するという、毎回同じようなベタな展開。除霊代金が安すぎやしないか。大昔、同じ週刊少年サンデー紙上で、除霊代金をもっとふっかけてアコギに商売していたゴーストスイーパーがいたのに。物価の差がえらい違いだ。真島ヒロ『FAIRY TAIL』(全63巻)。伏線がいっぱい張られているけれど、基本的に物語はカッチリ決めて描きはじめているわけではないんですね。あとがきを読む限り、描きながら話を考えている感じ。藤子不二雄A『まんが道』(文庫版全14巻)。FとA、2人の漫画少年の熱い友情の物語。Fにも『まんが道』を書いてもらいたかった。村上もとか『JIN-仁-』(全20巻)。絶対面白いだろうと思って読み始めたら案の定面白い。医療漫画でありながら、歴史モノであり、SFであるというスゴい作品。全ての良さを併せ持っている作品で、何より登場人物たちが清々しい人たちばかりでとても楽しい。壮大な物語でありながら、主人公やその仲間たちの孤独を描いている。序盤は少し前に流行っていた異世界転生モノのような楽しさがある。手塚治虫『ばるぼら』(文庫版上下巻)。幻想小説、怪奇小説のよう。大人向けの手塚治虫。小説を読んでいるような内容の話。晩年にはこんな作品も描いていたんですね。あの太ったオバサンがミューズなのか。【最近読んだ本】太田光代『爆笑夫婦問題』。涙なしには読めない。芸人の妻という生き方。太田光氏には思うところがあって、他人事とは思えない。桂枝雀『落語で英会話』。英語落語の第一人者だった枝雀。学生の頃、英語と数学が満点で高校入学していたらしい。理論派、英語への造詣が深い。自然に英語を使うようにする練習法は昔に僕に英語を教えてくれた人も言っていた。新作落語『動物園』と英語は相性が良いという話。外国人に受け入れやすいように改変もされている。その工夫についても言及されている。四谷シモン『人形作家』。人形作家四谷シモンの自伝。人形作り楽しそう。やはり変わっている人が多い印象。澁澤龍彦の名前が出てきて驚いた。かなり関係していた人物の様子。【最近クリアしたゲーム】夕闇の季節(ナオ)『怪異症候群3』。あの伝説のフリーゲームの続編。オープニング。過去作のスクリーンショットに文章と不穏なBGM付けただけなのに、ただそれだけなのにグっとひき込まれる。演出の力ですね。マップチップを置かない黒い空間に木が生えているという表現、ナオさん好きですね。このシリーズ以外では見たことがないです。第一章のレンジを使うシーンや電話のシーン。マップチップだけで2シーンを同時に表現している。2つのカメラで2つの地点を同時中継しているのを表現しているんだけど、よく見ると、ただ分断したマップを用意しているだけという、面白い表現。細かい工夫があって勉強になるんですよ。怪異が起こるとLINEは使えなくなるけれど、Twitterや掲示板は使えるらしい。その理由をもっともらしく説明してくれている。Twitterってスゴいんだなぁと思うシーン。きさらぎ駅でのワンシーン。由佳ちゃん、制服でスカートだろうに、金網よじ登るのか。やるなぁ。フリーホラーゲームとしては割りとメジャーなフリー素材を多用しているのだけれど、その使い方が工夫されている。「この素材はあの素材サイトの素材だ。自分も持っているけれど、こういうふうに使うのかぁ」という感じ。食べ物を足場に使うなよ、とカボチャのところで笑ってしまった。美琴ちゃんで行動できる時に「美琴の家」に行けるんだけど、毎回何も起こらない。何か隠し要素があって、僕が気づいていないだけか? 銃撃戦や肉弾戦の描写が前作よりパワーアップしている気がする。芸が細かい。物語性が豊かで、とても楽しめた。3作全て面白い。プレイヤーへの細かい配慮が行き届いている。日々の生活の中で怪異に遭遇しても、実在の菊川警察署に特務課は存在しないので、電話をしてはいけない。鯉心『柳太郎伝記~出雲城編~』。物語も、キャラクターも、コメディ色もバランスが良くて楽しめた。隠し通路要素が探索を楽しくしてくれる。鯉心『柳太郎伝記~奇住山編~』。相変わらず楽しい。キャラクターが全て愛らしい。二手に分かれてザッピングできるシステムは昔考えていた。こう使うのかと感心した。粉粉粉粉粉『しえんもぐい』。一章は演出が良い。こんなに上手いのかと思った。二章はわざと雰囲気を変えているのか、古き良きフリゲホラー。同じくねくねを扱かった怪異症候群をどのくらい意識したんだろう。裏束『都市探究会』。複数の事件に見せかけて1つの事件。伏線。まとまっていく話。因果関係がしっかりしている。時間を巻き戻す能力を持つ猫。一度最悪のエンドを見せてから、良いエンドを見せるのが良い。
2019.09.07
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1月1日(火)。親戚が来て、酒を飲む。1月2日(水)。朝早く起きて電車に乗る。親戚の家で酒を飲む。楽しかった。夜は家族で旅館へ。旅館の親父の長話を聴く。1月3日(木)。朝飯を食べて、初詣。電車に揺られる。1月4日(金)。仕事はじめ。朝から忙しかった。1月5日(土)。悲しい気持ちで1日パソコンの前にいた。1月6日(日)。寒くて起きる。タイヤを交換する。1月7日(月)。求人情報を観る。1月8日(火)。求人誌を読む。1月9日(水)。年賀状を印刷する。1月10日(木)。年賀状を出す。ゲームをする。酒を飲む。1月11日(金)。仕事で机の片づけをした。酒を飲む。ゲームをする。日曜日の予定を確認する。1月12日(土)。午前は遅く起きて勉強していた。午後は出かけた。買い物。DVDを借りた。パフェを食べた。夜は鍋を炊く。日本酒が美味しい。1月13日(日)。朝は左義長の準備。夕方までひたすら勉強していた。夕方左義長へ十数年ぶりくらいに行った。気疲れした。人が少なくなっている気がする。1月14日(月)。港に行ったり、バイキングで食事したり。眠かった。1月15日(火)。絵が届く。飾る。勉強した。1月16日(水)。電話をした。少しだけ勉強した。1月17日(木)。催告していた。カレーを食べた。少しだけ勉強した。1月18日(金)。捜索空振り。夜は久しぶりに飲み会。1月19日(土)。午前中は寝ていた。午後は贈答品を買いに行く。ドーナツを食べて、食料を買いに行った。夜は会合。DVDを返して借りた。1月20日(日)。図書館へ行く。1月21日(月)。ゴミだし。ぐったりしていた。1月22日(火)。夜間当番。1月23日(水)。かなり勉強した。1月24日(木)。すこしだけ勉強した。ビールを飲む。遅く風呂に入る。1月25日(金)。多少勉強した。ワインを飲む。1月26日(土)。昼は地域の食事会。カレーを食べた。1月27日(日)。焼き肉を食べた。飲んだ。1月28日(月)。仕事。勉強を進めた。カボチャなどを食べた。夜は嫌なことがあった。寝る前に漫画を読んだ。1月29日(火)。漫画を読んだ。1月30日(水)。こたつでずっと勉強していた。1月31日(木)。すぐ寝ていた。2月1日(金)。2月2日(土)。何もせずに家に引きこもっていた。2月3日(日)。屋根の掃除をした。図書館へ行く。須走道の駅へ行く。2月4日(月)。ゴミ出しに行く。喧嘩する。2月5日(火)。窓口延長で少し残って仕事していた。2月6日(水)。勉強した。時間休みをもらって早く帰る。2月7日(木)。仕事で富士宮まで行く。軽くドライブ。昔のことや仕事のことを喋っていた。2月8日(金)。雪が降るらしかったので身構える。あとで降らないことが分かった。酒を飲んでいた。2月9日(土)。1日ぐったりしていた。伯母にお菓子をもらった。夕方は豆腐を買いに行った。片口イワシを昼に食べた。夜は鍋料理を食べた。映画動画を見る。2月10日(日)。北郷道の駅へ行く。樹空の森へ出かける。ほこりが舞っていた。悠遠物語の最新バージョンをダウンロードする。後にしなければ時間が奪われなかったのにと後悔する。2月11日(月)。1日勉強していたり、あまりできなかった。ゴミ出し。ゴミを拾ってくる。2月12日(火)。ロールキャベツを食べた。夕飯後すぐに寝た。起きて風呂に入ってゲーム。2月13日(水)。勉強をしっかり進めた。隣の席の人がインフルエンザになった。2月14日(木)。貰い物をする。2月15日(金)。昼に貰い物を渡した。帰宅後、電話した。2月16日(土)。朝から言い合い。家でごろごろしていた。2月17日(日)。図書館で『七色インコ』を読む。面白い。買い出しに行く。焼肉を食べて気持ち悪くなるくらい酒を飲んだ。2月18日(月)。システムダウン。午前中は忙しい。勉強した。夜はデータダウンロード。家計簿をつける。2月19日(火)。窓口延長。夜は勉強。2月20日(水)。勉強をした。夜も勉強。柿をあげて喜ばれる。2月21日(木)。車の運転をして、ラーメンを食べて、徒労に終わった。おでんを貰いに行く。夜は少し勉強。2月22日(金)。勉強していた。2月23日(土)。1日勉強していた。2月24日(日)。テストを受けに行く。落胆して帰ってくる。漫画を発注する。2月25日(月)。ぐったりして遊んでいた気がする。2月26日(火)。すっかり気がぬけて遊んでいた。2月27日(水)。打ち合わせがあった。『未来日記』を読んでいた気がする。2月28日(木)。すぐ寝てしまった気がする。3月1日(金)。ワインを飲んだ。お腹を壊していた。3月2日(土)。『僕だけがいない街』読み始める。漬物をつける。買い物。お礼参り。日本酒を飲んだ。3月3日(日)。『僕だけがいない街』読み終わる。面白かった。ゴルフ場にお礼参り。よく寝ていた気がする。図書館で漫画を読む。ペットショップに行く機会があったので、オウムに「水島、日本へ帰ろう」と話しかけて、ビルマの竪琴ゴッコをしようとしたが何も言ってくれなかった。残念。3月4日(月)。神田松之丞と『ONE PIECE』コラボ動画面白かった。3月5日(火)。大きな仕事をしてきた。夜も仕事。3月6日(水)。漫画を読んでいた。3月7日(木)。トン汁をもらった。ゴミを出した。3月8日(金)。車の運転をして市内を探索。廃墟等を散策。夜は某資格試験が炎上しているのを検索する。3月9日(土)。お好み焼きを食べた。キャベツを買った。3月10日(日)。タイヤを変えるのに1日使った。十字のクランチは使いやすい。お好み焼きを食べた。動画を見る。3月11日(月)。マクロで遊ぶ。ゲームを作る。ゴミを捨てに行った。3月12日(火)。物を返しに行く。マクロで遊ぶ。夜はマクロの勉強。立喰師列伝を見る。3月13日(水)。マクロで遊ぶ。菓子を探して彷徨う。夜もマクロの勉強。改めて講談にハマる。3月14日(木)。マクロで遊ぶ。親戚の家に行くも空振り。3月15日(金)。気分が塞ぐ。大変な年度になりそうだ。3月16日(土)。足湯に行く。3月17日(日)。100円ショップやホームセンターを彷徨う。3月18日(月)。貰った良い肉を食べた。3月19日(火)。種を植えた。講談に更に嵌る。3月20日(水)。久しぶりに飲み会。上司に送っていただく。すぐに帰る。3月21日(木)。荷造りをした。種を植えた。3月22日(金)。懐かしい仲間と飲み会。少し遅くなってしまった。3月23日(土)。謎解きの旅1日目。懐かしい人々に会えた。カラクリを見て謎解きをして食事をしてゲストハウスで謎々を小学生の少女に出題される。3月24日(日)。謎解きの旅2日目。忍者寺。電車に揺られて帰る。会合に出る。3月25日(月)。ゴミを捨てる。種を植えた。3月26日(火)。引継ぎ。大変そう。3月27日(水)。マクロでファイル増設。打ち合わせ。3月28日(木)。普通に仕事をしていた。3月29日(金)。移動。昼は菓子を買いに行く。3月30日(土)。午前は気を切る。午後は買い物。3月31日(日)。ハイポニカを注文した。酒を飲んでお好み焼きを食べた気がする。4月1日(月)。新しい職場初日。何も分からない。疲れた。4月2日(火)。いきなり失敗する。4月3日(水)。3日目にして1か月くらい疲れた気がする。4月4日(木)。疲れ切って早く寝た気がする。金を渡してもめる。4月5日(金)。ハイポニカを受け取りに行ってもらう。4月6日(土)。午前は軽油を買いに行く。午後は会場作成。期日前投票。買い物。酒を飲みながら動画を見る。あだち充の漫画を読む。4月7日(日)。選挙。寒かった。知っている仕事。知っている場所。夜はなしなので楽だった。疲れてすぐ寝た。4月8日(月)。1日中外回りしていた気がする。ゴミ棄て。すぐ寝た。4月9日(火)。すぐ寝た。4月10日(水)。朝写真撮影。寒い。1日書類作成に終われていた。4月11日(木)。新しい部署の歓送迎会。少し打ち解けられたかなというところ。4月12日(金)。前の部署の歓送迎会。懐かしい。嫌な思い出は全て忘れて、良い思い出だけになる。4月13日(土)。1日中ぐったりして映画を見ていた。ホラーを3本観た。リングは名作。夜は世帯主総会。墓地委員会。4月14日(日)。1日区費集めにかかっていた。昼前に書類作成。午後は花見。夜はスポーツ振興会会合。4月15日(月)。焼きそばを食べてゴミ出し。『地獄堂霊界通信』を観ていた。面白い。4月16日(火)。腹が痛い。眠かった。4月17日(水)。パソコンが接続できない。早く寝た。4月18日(木)。廃棄文書搬出。昼休みをあまりとらなかったらいろいろな人にいろいろ言われた。早く寝た。4月19日(金)。交通安全理事会。殺虫剤を撒く。いろいろ頼まれごとをする。4月20日(土)。1日草を刈っていた。夕方出かけた。4月21日(日)。選挙に出かける。買い物をして帰る。4月22日(月)。時間外に課長と出かける。4月23日(火)。午前も立会、午後も立会。4月24日(水)。会議。時間外に課長と出かける。4月25日(木)。報告書をまとめる。4月26日(金)。いきなり書類提出を求められる。忙しい。夜は飲み会。4月27日(土)。1日ぐったり寝ていた。4月28日(日)。朝は地域の掃除。1日ぐったり。夜会議。4月29日(月)。午前は野良仕事。午後は昼寝。夜はゴミ出し。あだち充を読んでいた。4月30日(火)。あだち充を読んでいた。少し離れた古本屋へ行った。5月1日(水)。竹を切った。買い出しに出かける。アニメの『美味しんぼ』を観ていた。5月2日(木)。田植え。疲れた。めでたしめでたし。『美味しんぼ』を注文してしまった。5月3日(金)。除草剤を撒く。5月4日(土)。楽寿園へ行く。夜はしゃぶしゃぶ。5月5日(日)。図書館へ行く。飲む。5月6日(月)。1日漫画を読んでいた気がする。飲む。ゴミ出し。5月7日(火)。久しぶりに仕事。何も覚えていない。昼当番。夜当番。5月8日(水)。いろいろな人と相談しながら書類を作成。大変。【最近読んだ漫画】原作:天樹征丸、漫画:さとうふみや『金田一少年の事件簿 20周年記念シリーズ』(全5巻)。最後の話が本気。初期の本格的なトリック。いろいろなシリーズがあって全部通して読まないといけない気がする。コナンと違って、本当に容赦なく人が殺される。士郎正宗『ブラックマジック』(全1巻)。相変わらず話が頭に入ってこない。この人の作品は情報量が多い。親切な書き方はしていない。読解力を求められる。SFだけど、ネーミングセンスが『攻殻機動隊』っぽくなく古いバトル漫画っぽい。浦沢直樹『夢印』(全1巻)。いつもの浦沢。20世紀少年に近い雰囲気。イヤミは何者だ。手塚治虫『ふしぎな少年』(全2巻)。表紙にもなってるけれど、主人公サブタンが時間を止めるとき、手を左右斜め上に広げるポーズをとる。何度見ても、キャベツチカカツカムだと思う。キャベツ、チカ、カツ、噛む?えすのサカエ『未来日記』(全12巻)。全然好きなタイプの話ではなかったんだけど、終盤は面白かった。時間の物語は面白いですね。ラストでいろいろあるのだけれど、世界の因果律が崩壊しているから、喜んで良いのか悲しんで良いのかよく分からなくなる。三部けい『僕だけがいない街』(全9巻)。主人公が幼いというか純粋すぎる三十路で、小学生に戻ってもあまり違和感なく周りに溶け込んでいる。境遇は似ていてもコナン君とは大違いだ。とても面白くて一気に読んでしまった。仲間たちが皆いい奴で読んでいて気持ちいい。皆優しく、粋で、カッコいい。未来は白紙だっていうのは、リスペクト・バックトゥザフューチャーだろうか。上質のサスペンス。上質のミステリー。真犯人の得体の知れない感じも相まって浦沢直樹っぽい作品だと思う。あれだけいろいろ心理戦や駆け引きがあるのに、主人公が思ったこと全て口に出しちゃう人だから、全然ドロドロしないのが良い。手塚治虫『ガラスの城の記憶』(文庫版全1巻)。そんな終わり方か。SFなんだけど。黒手塚。手塚治虫『はるかなる星』(文庫版全1巻)。SF色の強い短編集。面白かった。名作傑作揃い。ロマンと少しの寂しさ溢れる作品群。北条司『Angel Heart 2ndシーズン』(全16巻)。人情味あふれる感動作。同じような展開なのに何度も感動してしまう。シティハンターの魅力以上に、シャンインの魅力溢れるシリーズだった。死と生の物語。ファルコンがかっこいいんだよ。絵本少女ミキも良い。原作:岩明均『ネオ寄生獣』。トリビュートアンソロジー。太田モアレの『今夜もEatit』が最も原作に違い作品だと思う。原作の良さが一番出ている。原作:城平京、作画:水野英多『スパイラル -推理の絆-』(全15巻)。推理というより詭弁。最序盤のみ推理という形をとっているものの。中盤以降、ファンタジーになってしまった。二ノ宮知子『平成よっぱらい研究所』(文庫版全1巻)。よっぱらいのエッセイ。アホ過ぎて楽しい。この人が後に『のだめカンタービレ』のような爽やかな作品を作るとは誰が思うだろうか。【最近読んだ本】Newton別冊『「0次元の世界」から「高次元宇宙」まで 次元とは何か』。数学と物理に跨った、次元にまつわるトピックを集めた本。図書館の待ち時間で一冊読んだ。丁寧に図解で説明されていて分かりやすい。何となく分かった気になれた。数学の専門書だと、研究の歴史的経緯などが抜け落ちるので、こういう概説的な本も読むべきだと思う。養老孟司『「自分」の壁』。考え方が相変わらず面白い。一見偏屈だけれども共感しやすい。【最近観た映画】『パンダコパンダ』。平和な世界の物語。平和な街だなぁ。トトロ+ポニョのような作品。何でおばあちゃんが法事から帰ってこないのか分からないし、主人公の逆立ちポーズの意味も全く分からない。優しい、メルヘンな物語だった。主人公が強い子。泣かないし、動じないし、ほとんど困ったりしない。異常なくらい動じない。その場面で笑うのかという場面で爆笑している異常っぷり。愉快でほのぼのする。箸が転んでもおかしい年頃なのかもしれない。
2019.05.08
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11月5日(月)。ゴミ出し。穏やかな1日。本を買った。本を読んだ。データ整理とネットワーク接続の修正。11月6日(火)。勉強した。11月7日(水)。ネタ出し。11月8日(木)。早く寝た気がする。11月9日(金)。寝ていた。夢の中で打ち合わせをした。11月10日(土)。病院へ行った。午後は肥料を撒いた。映画を観る。11月11日(日)。午前中は山野作業。午後は絨毯を入れたり、掃除をしたり。昼寝していた。11月12日(月)。試験勉強。ゴミ出しをした。11月13日(火)。試験勉強。11月14日(水)。精神的に追い詰められていた。11月15日(木)。試験勉強。精神的に追い詰められていた。痩せる。11月16日(金)。試験勉強。精神的に追い詰められていた。痩せた。11月17日(土)。話し合い。来客があった。和やかで良かった。11月18日(日)。午前中は試験を受けに行く。午後は親戚が来た。気分が悪い。夕方は散歩してシャボン玉を膨らませる。11月19日(月)。雨の中ゴミ出し。映画のDVDを観る。11月20日(火)。少し残って人の仕事を手伝った。『YAWARA!』再読。読み終わった。11月21日(水)。午後はぐったりしていた。昼夜食べ過ぎた。冊子ゴミを捨てに行く。11月22日(木)。何をしていたか覚ええていない。11月23日(金)。1日寝ていた。夕方はペットショップ、買い物。DVDを見る。11月24日(土)。湖に行く。兎等を触った。11月25日(日)。ボール投げをして遊んだ。少し肩が痛い。11月26日(月)。久しぶりにRPGゲームをダウンロードして遊んでいた。昼は自席でカップ麺を食べながら仕事をしていた。マッサージをしてもらう。11月27日(火)。昼は自席でパンを食べながら仕事をしていた。延長当番。数学の本を読んだ。11月28日(水)。昼は自席でパンを食べながら仕事をしていた。夜間打ち合わせ。11月29日(木)。ゲームをした。11月30日(金)。DVDを観た。合格発表。勉強を始める。12月1日(土)。出かけた。合格証書郵送申請。ボール投げ。服を買う。DVD返却。買い出し。酒の解禁。発泡酒、熱燗、濁り酒、ワイン。夜は早く寝た。12月2日(日)。少し勉強した。洗濯。灯油を買う。昼寝していた。夜は熱燗。12月3日(月)。夜は柿ピーとウヰスキー。漫画を読んだ。12月4日(火)。DVDを観た。AMAGING GRACE、良いですね。12月5日(水)。夕食を食べてすぐ寝た。内臓に良いツボを調べた。12月6日(木)。寝て風呂入ってから夜中まで勉強。12月7日(金)。午後勉強。夜はパソコンの前で数学書を読む。小説を読む。12月8日(土)。午前中、DVDを返す。ボール投げ。スーパーで買い物。午後は寝てから予防注射。本を読んだ。12月9日(日)。午前中は寒くて寝ていた。イルミネーションを観に行った。DVDを観た。12月10日(月)。ゴミを捨てに行った。12月11日(火)。勉強が捗った。DVDを観た。12月12日(水)。久しぶりの飲み会。1次会で帰る。忘年会。早く帰ってショックを受ける。12月13日(木)。すぐ寝てしまった気がする。12月14日(金)。一度帰宅後、夜間の仕事へ。12月15日(土)。早起きして勉強。午後は出かけた。12月16日(日)。午後は再度出かけた。12月17日(月)。1日休みをとった。午後は買い物。12月18日(火)。嫌な気分だった。12月19日(水)。何をしていたか覚えていない。12月20日(木)。何をしていたか覚えていない。12月21日(金)。話をしに行く。うんざり。12月22日(土)。親戚回りをしてお礼の品を配る。イライラしていた。DVDを観る。12月23日(日)。精神的に不安定になっていた。夕飯は食べられなかった。12月24日(月)。午前はタイヤを変えた。落ち葉を掃いた。午後はカラオケ、買い物。夜はケーキを食べてゴミ出し。DVDを観る。12月25日(火)。夜間窓口。年賀状のための絵をスキャン。剃刀でモミアゲを切る。血が止まらない。12月26日(水)。血が止まらない一日。スタッフ打ち合わせ。年賀状の形を作る。12月27日(木)。昼はラーメン。勉強を進める。買い物。年賀状の印刷。12月28日(金)。御用納め。忙しかった気がする。昼はちゃんと食べた。12月29日(土)。少し買い物。買い物等。ゲームをしていたが、しばらくやらない誓いを立てて夜は勉強を進めた。12月30日(日)。朝は勉強。午後は読書。12月31日(月)。友人と1年ぶりに会う。買い物した。掃除をした。蕎麦を食べた。良いお年をお迎えください。【最近読んだ漫画】手塚治虫『マグマ大使』(文庫版全2巻)。魔人ガロンが出てくるとは。時間移動したり、更に偉い神様が出てきたり、何でもありの展開。手塚治虫『おれは猿飛だ!』(文庫版全1巻)。忍術漫画。歴史モノ。そんな終わりなのかよという終わり方だった。原作:霧島まるは、漫画:琥狗ハヤテ『左遷も悪くない』(全1巻)。武骨な軍人とその妻の新生活を描く。「私を本物の家族にしていただきたい」が感動。不器用だけれど実直な主人公であるため見ていて気分が良い。藤子・F・富士雄『海の王子』(大全集版全3巻)。昔に書かれた作品で、後の作品と比べるとそこまで面白いわけではない。手塚と同じような作品の作り方をしている気がする。【最近読んだ本】築島裕『国語学』。知っていることもあったけれど、結構難しい内容だった。国語学の研究の流れの紹介のような本だった。知里幸惠:編『アイヌ神謡集』。市債を惜しまれながら19歳で世を去った編者が、アイヌ民族の間で口伝えに謡い継がれてきたユーカラに日本語訳を付けた本。調べてみたら金田一京介の弟子なんですね。アイヌ民族の歴史の中で非常に重い意味を持つ本。真保裕一『ホアイトアウト』。山好きの人と親戚になったので、山男の気持ちに思いを馳せながら読んだ。山に生き、山に死ぬ人たちのカッコよさ。上質のサスペンス。冒険小説。【最近観た映画】『名探偵コナン 迷宮の十字路』。座り方で犯人を断定しているのはさすがに気づけない。後は暗号を解く話。あいつも登場は強引だった気がする。『名探偵コナン 銀翼の奇術師』。大昔に劇場で観たのだが忘れていた。あんなトリック、鑑識がちゃんと調べればすぐにバレてしまうのではないか。あの方法がとれたのは犯人1人だけなのだし。「若いんだし、まだやり直せる」と犯人を励ましているけれど、あれだけの損害を出して、被害額を請求されたりはしないだろうか。『名探偵コナン 漆黒の追跡者』。犯人は几帳面な人に違いない。この人は几帳面だ。犯人だ。という論法だった。総合的な娯楽作品なので問題ないと思うけれど。アクションや人間模様が良ければ、総合的に良い作品なのですよ。アイリッシュのキャラクターは良かった。『名探偵コナン 戦慄の楽譜』。AMAGING GRACEを聞きたくなる話。こんなに良い作品だったとは知らなかった。あまり面白くなさそうだったのに、とても面白かった。話がよくできている。ゲストキャラクターが魅力的。それぞれのキャラクターが活躍している。特に園子が良い味出しているのは珍しい。あの建物は外側が爆破されていても、内側は気づかないのか。どんな建物だ。スタッフとか、気づくだろう。絶対音感を持つ人がゴロゴロ出てくる。そんなにいるのか。
2018.12.31
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9月19日(水)。休みをとった。プラスチック台を返しに行った。絨毯を干した。昼寝をした。米を取りに行った。サバを焼いた。少し勉強をした。携帯で小説を読んでいた。黒子のバスケを読み直す。9月20日(木)。明け方まで寝ていた。残って仕事、買い物をしてスポーツ祭の会議に出る。しりとりをしながら一旦寝た気がする。その後起きて勉強して、携帯で小説を読んでいた。9月21日(金)。この日も明け方まで起きていた。夜は早く寝た。9月22日(土)。『ツバサ』を読み直していた。午後は親戚が来る。夕方は服屋とスーパー。腹巻を買った。夜はPS2を解体したり、懐かしいゲームを再度やったり。9月23日(日)。午前中は遅く起きて漫画を読んでいた。午後は少しゲームをして昼寝をして料理をした。9月24日(月)。言い合いをしていた。午後は公園へ出かけた気がする。9月25日(火)。しりとりをして寝た。9月26日(水)。腐りかけたおはぎを食べた。しりとりをして寝た。9月27日(木)。家中のゴミを集めてゴミ出しに行った。9月28日(金)。大変な飲み会だった。タクシーは早めに降りて、2人で歩いて帰る。9月29日(土)。ゲームをしたり漫画を読んだり。会合をサボってしまった。9月30日(日)。米を届けに行って、そのまま買い物に行く。10月1日(月)。早めに帰る。遊んでいた気がする。10月2日(火)。夜間当番で残って仕事。10月3日(水)。漫画を読んでいた気がする。10月4日(木)。あまり覚えていないけれど、ぐったりと遊んでいた気がする。10月5日(金)。料理をして、早く寝た。10月6日(土)。刈り払い。肥料を撒いた。昼は米の石を取る。あとはぐったりと遊んだり読書。10月7日(日)。小田原城へ行く。暑かった。猿が可哀想だった。鍋料理を作った気がする。10月8日(月)。1日中ぐうたらしていた。WEB漫画を読んでいた。久しぶりいフリーゲームをやった。10月9日(火)。休みを取った。午後は何かを撒いて、砂利を運んだ。古本屋とスーパーに行った。あとは漫画を読んでいた。10月10日(水)。すぐに寝てしまった。10月11日(木)。早く風呂に入った。漫画を読んでいた。夜更かしした。10月12日(金)。早く風呂に入った。話し合い。10月13日(土)。1日寝ていた。夜、アイス買いに行った。コンバインの掃除をした。10月14日(日)。アスレチックへ行った。10月15日(月)。よく運転した。夜はゲーム。10月16日(火)。夜は遅くまでゲーム。集中して疲れた。10月17日(水)。ずーっと落ちものゲームをしていた。10月18日(木)。昼食べ過ぎた。午後は勉強。バレーの練習に行く。疲れた。人が集まらない。10月19日(金)。すぐ寝てしまった。10月20日(土)。屋根の掃除をした。午後はごろごろ。10月21日(日)。午前は球技大会。午後は作業が中止でごろごろしていた。夜は久しぶりに集中してネタ出し。10月22日(月)。午後は勉強していた。ずっと探していた漫画を5年半ぶりに発見する。虫が部屋に出て嫌な気分になる。10月23日(火)。風邪をひいて早く寝た。熱もあった。10月24日(水)。漫画を読んだ。10月25日(木)。早寝した。10月26日(金)。Twitterでお祝いメッセージをした。10月27日(土)。面倒だ。メールを返信した。草刈りをした。10月28日(日)。アスレチックへ行く。DVDを借りる。買い物をして帰る。DVD鑑賞。10月29日(月)。ゴミ出し。DVD鑑賞。10月30日(火)。早く寝てしまった気がする。10月31日(水)。勉強していた。11月1日(木)。日程調整。疲れる。11月2日(金)。気分が落ち込んでいた。11月3日(土)。午後は出かけた。100円均一。DVD返却。食糧買い出し。11月4日(日)。午後昼寝をしていた。DVD観た。【最近読んだ漫画】手塚治虫『海のトリトン』(文庫版全3巻)。ヒドい話だった。途中まで「憎しみに身を委ねるな。和解の道を歩むことが大切だ」という話だったのに、最後の方は「やっぱり和解は無理だから敵を倒そう」という活劇になってしまった。元のテーマを忘れて続編を作った感じ。そんな結末かよ。松本零士『ミステリー・イヴ』(文庫版全2巻)。古き良きSFを感じさせる。ノリについていけないし、意味わからない話だけれど、これが昭和の日本のSF黎明期の雰囲気。手塚治虫『グリンゴ』(文庫版全2巻)。知らなかったんだよ。いよいよ相撲大会当日、主人公たちはどうなってしまうのか。「あと数ページなのに、この物語どうやって終わらせるんだろう」と思っていたら、作者逝去のため未完。そんなとても悲しいオチだった。いろいろなアイデアで商売を成功させようとするサクセスストーリーが見たかった。原作:安童夕馬、作画:朝基まさし『サイコメトラーEIJI』(文庫版全12巻)。原作者を調べてみたら、樹林伸、いろいろな原作をやっているんですね。この人がいなかったら今のマガジンはないと思う。『GTO』の雰囲気に似ているんだけど、担当編集であり、原作に口出しをするタイプの人だったということはどこまで原作に関わっていたのだろう。藤巻忠俊『黒子のバスケ EXTRA GAME』(全2巻)。それぞれのキャラクターの見せ場がしっかりあって楽しめた。それにしても、バトル漫画っぽい能力バトルだと思う。悪役が完全にヒールで爽快な娯楽になっている。【最近観たアニメ】『名探偵コナン 江戸川コナン失踪事件』。TV版2時間スペシャルでやったものらしい。時間を前後する物語はよく練られている。コナン視点で論理の道順が説明されるのが何気にスゴい作品。スパイものの面白さもある。後味の良い作品だった。単身犯罪者たちと渡り合うコナン君のカッコ良さを楽しむ作品。『劇場版名探偵コナン から紅の恋歌』。もみじ初登場。百人一種は覚えようとして昔挫折したので、スゴいなぁと思いながら見ていた。歌に物語が上手く絡んでいる。平清盛のネタはよくだなぁと思った。『劇場版名探偵コナン 天空の難破船』。あんなホテルみたいな飛行船、本当にあるのか。警視庁の刑事はあんな事件にも関わらなければいけないのか。ヘリに乗り込んでまで。漆と毒のトリックは面白かった。
2018.11.05
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8月8日(水)。高速で仕事を切り上げた。8月9日(木)。高速で仕事を切り上げた。8月10日(金)。高速で仕事を切り上げた。8月11日(土)。草刈り。リサイクルショップの出張買取をお願いしたい。部屋の掃除。8月12日(日)。本の整理。部屋の掃除。本を売りに行った。8月13日(月)。高速で仕事を切り上げた。小説を読んでいた。8月14日(火)。久しぶりに研修。移動時間はひたすら小説を読んでいた。8月15日(水)。高速で仕事を切り上げた。小説を読んでいた。8月16日(木)。高速で仕事を切り上げた。8月17日(金)。部署の暑気払い。その後大変だった。8月18日(土)。草刈り。夜は準備。8月19日(日)。区民体育大会。夜は慰労会でモロコシを焼いた。夜は戦う。8月20日(月)。小説を読んでいた。2回買い物に行った。秋刀魚を焼いた。日記を書く。8月21日(火)。窓口延長。あまり食欲はないが菓子は食べた。8月22日(水)。順調に仕事を終えた。ウディコン結果発表。僕も久しぶりに何か作りたい。皆さん、健闘していて羨ましい。8月23日(木)。よく覚えていない。すぐ寝た気がする。8月24日(金)。研修で朝から晩まで。電車ではなくバスを使った。8月25日(土)。家族総出で服の片づけ。8月26日(日)。午前は汗だくで積み込み。古着屋へ服を売りに行く。キップを買いに遠くの駅まで行く。8月27日(月)。忙したかったが、少しだけ残って帰宅。昼はマック。8月28日(火)。夜間延長当番。8月29日(水)。回り将棋をした気がする。8月30日(木)。回り将棋をした気がする。8月31日(金)。荷物を詰めていた。9月1日(土)。挨拶に行く。疲れる。9月2日(日)。朝風呂。バイキング。電車に揺られる。9月3日(月)。忙しかったが帰宅。9月4日(火)。あさまで起きていた気がする。9月5日(水)。ずっと寝ていた気がする。9月6日(木)。雨がヒドい。溜まっていた仕事を片づけた。9月7日(金)。仕事に余裕が出来たため、難しい仕事に着手。9月8日(土)。ガスコンロを洗う。電気屋、本屋、スーパーへ行く。勉強を開始する。鍋料理初日。9月9日(日)。朝早く起きて資格試験の申込票を書く。午後は稲刈り。鍋料理2日目。9月10日(月)。キレキレの仕事をした。昼は脂っぽいラーメン。早めに帰宅。仮眠をとった。9月11日(火)。ヒドく忙しい。ろくなことが起こらない。ゴミを捨てて買い物をする。帰宅後はゆっくりする。9月12日(水)。久しぶりに文章を書いていた。9月13日(木)。文章を書く。9月14日(金)。早く寝て、夜中起きていた。9月15日(土)。午前は寝ていた。午後は米を運ぶ。少しだけ勉強した。9月16日(日)。稲刈り。車の運転に失敗して大変だった。やはり適性がない。夕食は家族・親戚で蕎麦屋へ。少し勉強を進める。9月17日(月)。草刈り。稲刈り。米運び。暑くて死ぬかと思った。夕方は買い物。帰宅後、買ってきた漫画を読んだ。勉強は思うように捗らない。夕食にお祝いで日本酒を開けてしまったのがいけない。【最近読んだ漫画】藤子・F・富士雄『中年スーパーマン左江内氏』(全1巻)。大人向けの藤子F。といっても、中高生向けくらい。風刺のきいた連作短編。何気に主人公の娘が可愛い。全編を通して落語の匂いがして好き。落語は創作者として教養なんだなと痛感する。
2018.09.17
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