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September 3, 2019
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カテゴリ: 詩とやまと歌と
​​星 尉…イ


能登の海
​​


許しませんでした。ただ、硫黄島で戦死した養子、春洋と自分のための墓碑を残
しています。墓標は、春洋の故郷、能登一宮の砂丘に建ちます。

もつとも苦しき  ​
たゝかひに
 最くるしみ 
    死にたる
むかしの陸軍中尉
折 口 春 洋
  ならびにその
父   信夫
      の墓

​ 春洋は、折口信夫先生がこの世で最も愛した人生の伴侶(事実上の配偶者)
でした。学問も、折口先生との生活も、まだ未完成であった春洋を失った苦悩が、
その後の折口先生の学問の方向を決定しました。
 後に残された者や、次の世代を継ぐ者が、どのようにして戦死者たちの鎮魂に
尽くすかという問題を最大の課題に置いたのです。 



ないにしても、文学にだけはそういう気分がなけれがいけない」と説きました。
 民族古来のあそび=舞踏には、魂を揺さぶる鎮魂の意がありました。心萎えて
いるときこそ、あそびの力が必要と考えたのです。


 折口信夫先生は、1953年9月3日に胃がんのため永眠、春洋の故郷で彼と共に
眠っています。

              ​参照元:岡野弘彦『折口信夫の記』中央公論社





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Last updated  September 3, 2019 12:00:30 AM
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