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April 17, 2023
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カテゴリ: ミステリー三昧
ある牧師先生が「私はラビ・シリーズを愛読しているんですよ。ユダヤ教のことを具体的に知るのにいいんです。」とおっしゃっていました。
 『金曜日ラビは寝坊した』から始まるハリイ・ケメルマンのラビ・シリーズは、日本では比較的なじみのないユダヤ教の慣習、教義について知ることができます。


 『月曜日ラビは旅立った』はシリーズ4作目。

 バーナード・クロシング(架空の町)でラビの職について7年目になるラビ・スモールは、協会理事会との間に起こった確執から、聖地エルサレムでの滞在を決意しました。

 3ヶ月の休暇を申請して、ラビは妻ミリアムと共に旅立ちました。
 妻の叔母ギッテルの世話でアパートを借り、ラビは生まれながらのイスラエル人のような気持ちですごします。エルサレムに腰を落ち着けようかとも考えるラビでした。


 エルサレムは複雑な政治問題を抱えていました。聖地は理想郷ではなく、貧困も病気も、テロも起こる場所です。
 中古車商のメマヴェットが爆弾テロの犠牲になり、ラビの友人のダンの息子、ロイが容疑者になってしまいました。ラビは、怜悧な推理で、意外な犯人と動機を明らかにしていきます。


エルサレム

 前半は、いつ事件が起こるのか?これは本当にミステリーなのか?という進行状態です。後から振り返るとその中に伏線がしっかり張られているわけですが。
 後半、事件が起こってロイが容疑者になってからも、イスラエル国家の抱える問題、「本当のイスラエル人」とは、また宗教を超えた友人について、などラビとほかの登場人物たちの間に起こる議論が挟まれます。
 ミステリー以外の要素が多い作品ですが、犯人や手口の意外性がミステリーとしての期待にもしっかり答えてくれます。

 純粋にラビであろうとして、現実からそれてしまうラビ・スモールに寄り添いながら、軌道修正の役割を果たすしっかり者の妻ミリアムの存在にほっとします。引退したラビ・ドイッチの理解ある妻ベティーにも。
 ふたりとも、夫の欠点も認めながら、よりよい方向へ行けるように援助できるすばらしいパートナー。
 ラビの力量も奥様次第かもしれません。


      参照元:ハリイ・ケメルマン 青木久恵・訳『月曜日ラビは旅立った』
          ハヤカワ・ミステリー文庫







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Last updated  April 17, 2023 12:00:26 AM
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