60ばーばの手習い帳

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May 21, 2024
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カテゴリ: 読みたい本

『ゴーシェ神父の養命酒』はアルフォンス・ドーデの短編集『風車小屋便り』の1編。
 『風車小屋便り』は、パリの喧噪を離れて、プロヴァンスの古い風車小屋を買って住み着いたドーデが、そこで体験したり、耳にした話を集めたという設定です。

 プロヴァンス地方を背景に、ユーモア、皮肉、哀愁を詰め込んだ話は、人々の人気を得ました。
 『ゴーシェ神父の養命酒』は、聖職者としてはあり得ない失態なのでしょうが、人間味があって愉快な話です。



 困窮したプレモントレ僧院を救ったのは、愚直な牛飼いのゴーシェ修道士でした。育ての親ベゴンおばさんと山の薬草から作った養命酒を僧院で作ってはどうかと思いついたのです。
 その養命酒は大人気で、僧院は大いに栄えます。ゴーシェも神父となり、人々の尊敬を集めるようになりますが…

​ ゴーシェ神父も周りの登場人物も生き生きと描かれます。登場人物のみならず、動物や風車や事物まで、文中から生き生きと立ち上がってくる短編集です。

          参照元:アルフォンス・ドーデ 大久保和郎・訳『風車小屋便り』
              グーテンベルク21デジタルブック
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Last updated  May 21, 2024 12:00:29 AM
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