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『翔る少年』は、乾ルカの短編集『あの日にかえりたい』の一編です。
大きな地震の翌朝、目が覚めると、元は見知らぬ海辺の町にいました。
『ぼくのお母さん』の題名で書く作文の宿題。元のお母さんは亡くなっていて、家には新しいきれいなお母さんがいました。その人を決して嫌っているのではないのに、作文はうまく書けなくて。
元は、出会ったオバサンに道を尋ねました。オバサンはたいそうびっくりして、元を家に連れ帰って傷の手当てをして、元の「したかったこと」をしてくれます。
「振り子時計の中で歯車がかちりとかみ合う音がして」奇跡が起こります。少年は作文をしあげ、オバサンは1分1秒も忘れられない思い出を手にします。
「あの日に帰る」ことはできませんが、「あの日から前に進む」ことができる奇跡の1日の物語です。
参照元:乾ルカ『あの日にかえりたい』実業之日本社
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