火力剣士様が行く(;^ω^)

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孫子「勢 篇」 20,

「善く戦う者は、其(そ)の勢は険にして」




『水が激しく流れて石をも漂わせるまでに至るのが、勢いである。


 猛禽が急降下し、一撃で獲物の骨を打ち砕くまでに至るのが、節目である』



水は常に形を変えるものです。幾らでも形を変えてしまい、柔弱な印象を与えますが、それが大量に流れると巨石をも動かす力が生じます。ゲソは仕事柄、リアルで土石流とか、それに近いものを間近で見たりしますが、ホントに洒落にならない力です。トラック並みの岩が大量に押し流されていて、こりゃあ巻き込まれたらひとたまりもないと実感します。


自然の力ってスゲエなあ、と圧倒されます。



……。



ああ、カンケーないなwww


それはともかく、何故そのような力が生まれるのでしょう。


それは大量の水の力が石に集中するからであり、その集中した力こそが勢い。エネルギーの蓄積を表しているわけです。


猛禽てのは鷹とか鷲とか、そういった類の鋭い爪と嘴を持ち、他の動物を捕食鳥類のことですね。これも同じようなことを書いているのですが、こちらには発射という意味合いも含まれているらしいです。


さて、次に、


『だから巧みに戦う者は、その戦闘に突入する勢いが限度いっぱい蓄積されて険しく、その蓄積した力を放出する節は一瞬である。

勢いを蓄えるのは弩(ど)の弦をいっぱいに張るようなものであり、節は瞬間的に引き金を引くようなものである。



弩(ど)というのは、今で言うボウガンです。


弦を引き絞った状態で固定させて狙うため、比較的非力な者でも殺傷力が高く、また狙いも正確になるらしいです。打ったことねえからわかんないんですけどねwww


で、この弩を引き合いに出して示すものこそ 力の蓄積と発射


でもボウガンわかりにくいなw


弓のほうがいいですね。


例えば、弓の弦を思いっきり引っ張って矢を放つのと、さほど力を要れずに弦を引いて矢を放つのと、どちらが威力が高いでしょうか?


当たり前だけど、思いっきり引っ張ったほうが威力は確実に高いですよねw


で、発射については、これらは例えば物を押すことを考えてみてください。


動かしたい対象にゆっくりと、しかし、思い切り力を加えた場合と、勢いよく、思い切り力を加えた場合ではどちらが威力が増すでしょうか、ってことです。


そりゃまあ後者ですよねww


これがこの章題ともなっている「勢」の仕組みらしいです。


なんか当たり前のことばっかしだけど(;^Ω^)


さらに当たり前のことを言いますと、先程の蓄積と発射を組み合わせて、最大に力を発揮しうる状況を考えてみると、思い切り力を蓄えて、勢いよくその力を解き放つことこそ、それに当たるのではないでしょうか。


弓の弦を急激に思いっきり引き絞って、一気に放つ!これだけのことですw


で、これを戦いに対応させると、力の蓄積とは最大限の兵力の準備であり、勢いとはその兵力を一挙に投入することではないかとゲソは思います。


戦場への兵力の逐次投入というのは、孫子の勢の理論に反することであり、逐次に投入できるくらいなら一気に全兵力を投入すべきであるということなのです。



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