freedom~自由~

freedom~自由~

.






「ふぅ~。疲れた。」

「大佐。まだ仕事は終わっていませんよ。」

「ハイ。(泣)」

ロイが目の前にある山積みになった書類に目を通していて疲れたので少し休憩をとろうとイスから立ち上がろうとしたら

そこにホークアイ中尉が部屋に入ってきて新しい書類をロイの前に置き休憩をさせてもらえなかったのだ。

ロイがいっそのことこの山積みになった書類を燃やしてしまおうかと思っていた時

トントンとドアをノックする音が聞こえたので「入れ。」と言うと勢いよくドアが開いて部屋に入ってきたのは

「よぅ。久しぶりだなぁ大佐!」

いつもよりなぜかご機嫌のいいエドだった。

ロイも「久しぶりだな。」と言おうと口を開こうとしたときエドがロイに話しかけてきた。

「なぁ。大佐。今日が何の日か覚えてるか?」

エドが少しなにかを期待しているかのように問いかけてきた。

「今日は、午後から大切な会議があることをなぜ鋼のが知っているのだ?」

エドはガッカリしたような顔をした。

「私がなにか変なことでも言ったのか?」

ロイは少し心配になって訊いてみた。

「何言ってんだよ~。今日は大佐の誕生日だろ!折角お祝いに来てやったって言うのに。」

ロイは「あぁ。」と思い出してエドを見ると手になにか持っていたので何を持っているのかと訊いてみた。

「これは、大佐の誕生日ケーキだよ。」

エドがすごく嬉しそうに答えた。ロイが少し驚いた顔をしていたのでエドが心配になってロイに訊いてきた。

「大佐もしかして甘い物ダメだったりする?」

「いや。大丈夫だが。」

「本当!?よかったぁ~。」

エドはずっとこの事を心配していたらしくすごく安心していた。

「じゃあさっ!早く食べてくれよ。」

「でも私にはまだ仕事が………。」

そういうとロイが中尉の方を見ると

「いいですよ。今日の会議は休んでエドくんと遊んできてください。」

と優しく言ってきた。

「えっ!?中尉いいの!今日の大佐の会議ってすごく大切なんじゃなかったの!?」

エドが驚いて中尉に訊いた。

「今日は本当は会議がなかったのです。いつも大佐が仕事をサボるので嘘を言って今日は来てもらったのです。」

今日のロイは本当は仕事が休みだったのだ。

「じゃあ。オレ、大佐ん家行きたい。いいだろ?」

ロイは少し戸惑ったがエドがすごく行きたそうだったのでしょうがなく行くことにした。

「いいだろう。」

「ヤッター!じゃあ早く行こうぜ。オレ待ちきれないしさぁ。」

ロイはエドに急かされながら帰る準備を始めた。

ロイの準備が終わったので2人で並んで帰っているとロイはずっと周りの女の人たちに声をかけられていてエドはすごく機嫌が悪そうだった。

「ハァ~。やっと着いた。」

エドは重いトランクを玄関に置いて中に入るとすぐにキッチンに向かっていって皿とフォークを持ってきて、紅茶も入れてきてリビングでケーキの用意をしていた。

ロイは着替えが終わりリビングに戻ってくるとエドがケーキの置いてある方の反対側のイスに座ってエドがケーキを早く食べるように急かしてきたのでロイはすぐに食べることにした。

ケーキの形が少し悪くて「これが食べられるのか?」と思いながらケーキを食べてみると見た目とは違っていつも食べていたケーキよりもすごくおいしかった。

ロイが「おいしい。」と無意識のうちに声に出したらエドの表情がすごく嬉しそうだった。

「本当!?よかった~。自分でケーキ作ったから不味かったらどうしようかと思った~。」

エドがすごく安心していた。

「鋼のが自分で作ったのか!?……まさか錬金術で…。」

「まさかぁ!?錬金術で作るわけないだろー!ちゃんと材料とか作り方とか調べて作ったんだぞ。大変だったんだからな。」

エドとロイがいろいろ言い合いをしているうちにロイがケーキを全部食べてしまった。

するとエドが何かに気がついたようでロイに話しかけてきた。

「大佐。口にケーキついてる。」

ロイがエドにどこについているのかと訊いていたらエドが取ろうとロイに近づいてきた。

すると次の瞬間ロイの唇にエドの唇が重なってきたのだ。

ロイが驚いて固まっていると。

「そこについてたんだよ。」

と、エドがすごく嬉しそうに言ってきた。

「もぅ鋼のから貰ったケーキなんて食べないからな。」

「えっ!?なんでだよー。」

「こんなことをするならもう一生食べない。」

「ごめん。大佐。もう絶対にしないから~(泣)大佐のことが好きだからこういうことしたのになんで怒るんだよ~。」

「そんなのは関係ない!!」

―――――そして1年後のロイの誕生日はロイの家でご飯を食べて食後のデザートにロイが食べられてエドが叱られていたのは言うまでも無い。

++++++あとがき+++++++++++++++++++++++++++++++
初めてのエドロイ・・・すごく楽しかったですvv

今度はエドロイの絵でも描いてみようかなo

それにしても此処の管理人の書く小説はいつも甘々ですよねぇ~o

てか、エド・・・よくロイの家に入った瞬間にキッチンの位置がわかりましたよねぇ~o

もしかしてストーカー!?まさかねぇ~oエドがいくらなんでもそこまでするような人じゃないですよねぇ~o

きっと何回も大佐の家にいったことがあるんですよね!

絶対にそうですよoてか、そうじゃなくちゃいけないんです!

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: