越中屋*四十五右衛門*商店

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《左右》と、もう一つの対立軸


ここでは、古賀政男を祖にする流れと、服部良一を源とする流れ、大きな2つの流れを捉えています。

でもそこでわたしが気づいたのは、例外の多さです。

ブギ路線や「蘇州夜曲」など洋楽っぽい服部にも、ムード歌謡につながる「ブルース」があることは書きました。
また古賀の作品にも「丘を越えて」「東京ラプソディー」という洋楽っぽいのもあるんです。


二つの流れは合流し、交差しながら流れて来ているのです。
作家別に 日本調 <―> 洋楽っぽい の代表曲を上げていきます。

         日本調 <―> 洋楽っぽい
服部良一   「雨のブルース」 「東京ブギウギ」 

古賀政男   「影を慕いて」 「東京ラプソディー」

米山正夫   「リンゴ追分」 「ロカビリー剣法」

中村八大   「黒い花びら」 「上を向いて歩こう」

平尾昌章   「うそ」 「草原の輝き」

浜圭介    「雨の慕情」 「街の灯り」

宇崎竜童   「想い出ぼろぼろ」 「乙女座宮」

都倉俊一   「あずさ2号」 「個人授業」


こうした対立構図にしてみて気づくのは、この対立は

年寄り <―> 若い 
にもなる。言えないこともないでしょう。

         年寄り <―> 若い 
吉田正    「有楽町で逢いましょう」 「いつでも夢を」

浜口庫之助  「夜霧世今夜も有難う」 「バラが咲いた」

三木たかし  「津軽海峡冬景色」 「めだかの兄妹」

叶弦大    「昔の名前で出ています」 「自動車ショー歌」


以上のように〈左右〉、〈東西〉、〈老若〉を持ち合わせている人が少なくない。
むしろその双方を具有している人こそ一流作家と言えそうですよね。

一方だけに突出した人、は長く残らないのでしょうか。
両方を書けること、さらには双方をうまくミックス、ブレンドした1曲を書けること。

そういった一流職業作曲家の作品が〈歌謡曲〉を作って行くんです。
その最もたるものが、言うまでもなく、筒美京平です。


結論・最終講


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