　もちろん、西武、ロッテを見下しているわけではない。「相性もあるだろうけど、短期決戦はそんなことを言っていたら前に進めない。勝った方が強い。いいことしか考えない」。プラス思考でチームを鼓舞し、苦手意識の払拭を狙う。特に西武は「あの戦力で、今までモタモタしていただけ」と評価しているだけに、強気な発言で受けに回らないよう努めている。

　この日は、Ｋスタで全体練習。打撃練習の後、８日の試合でミスが出たバントシフトも確認した。まだ１２、１３日のオリックス戦（Ｋスタ）が残っているが「勝ちにこだわるよ。田中が投げているときのような、緊張感がないと」と必勝を宣言。最終戦まで緊張感を持続し、短期決戦に挑む。

永井がＣＳ５戦目候補！フェニックスＬで５回１失点

スポーツ報知

◆フェニックスリーグ　四国ＩＬ選抜２-３楽天 （９日・久峰）　楽天・永井怜投手（２９）が９日、フェニックスリーグの四国ＩＬ選抜戦（久峰）で先発し５回１失点と好投した。登板予定だった８日の試合が雨天中止となりスライド登板。気温３０度超えの中、最速は１４２キロをマークし、１７日から始まるクライマックスシリーズ（ＣＳ）での先発入りに向けアピールした。

　教育リーグの意味合いが強いフェニックスリーグでも永井は気迫のピッチングをした。「酒井さん（２軍投手コーチ）から『ＣＳ、日本シリーズを意識して投げろ』と言われていたので」。気温３０度を超える暑さにも負けない熱投を見せた。

　初回２死から３番の河田直人（２０＝高知）に右越え本塁打を浴びるも、その後は立ち直り、５回まで被安打４の１失点。「ホームランは不用意なボールを投げてしまった。でも内容には納得しています」と話した。

　１軍は１７日からのＣＳに向けて調整中。先発５人は、田中、則本、辛島が当確。右肘痛で離脱している美馬、ダックワース、ハウザーも控えている。酒井２軍投手コーチは「（７日に投げた）川井と永井のどちらかを５戦目（の候補）として考えている。次のクール（１２日から）で良かった方を推薦したい」と話した。

　永井もその気だ。「（ＣＳでの登板の）可能性がある限りは準備をしないといけない。投げたいんで...。諦めてはいません」と言い切った。０９年には第２ステージの初戦で先発も８回途中で４失点で降板。その後、福盛がスレッジに逆転サヨナラ満塁弾を浴び敗れた。「８回まで投げきりたかった。悔しさは今でもある」と言う。

　この日は直球で押した。「打たれても直球。それが自分の原点だと思う。今までは結果が欲しくて変化球ばかり投げていた」。原点回帰で、ＣＳ先発枠滑り込みを目指す。

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