　ソフトバンクは先発大隣が７回３失点で今季初黒星。

　ソフトバンク-東北楽天２１回戦（ソフトバンク１２勝９敗、１４時、ヤフオクドーム、３６，２６７人）
東北楽天１００２０００００＝３
ソフトバンク００１００００１０＝２
▽勝　松井裕２５試合４勝７敗
▽Ｓ　ファルケンボーグ３６試合３勝５敗１９Ｓ
▽敗　大隣８試合３勝１敗
▽本塁打　松田１８号（１）（松井裕）

◎松井裕　合格点／ピンチで崩れず監督「立派」

　松井裕が星野監督に一段成長した姿を見せた。プロ最長の８回を投げ、２失点（自責点１）。「いつも怒られてばかりなので、たまにはいいところを見せたいと思っていた」と、うれしそうに笑った。
　立ち上がりからテンポ良く投げ込んだ。「カウントを稼げた」（嶋）というスライダーを有効に使い、四回まで無四球と課題の制球も安定していた。五回２死一塁から、初めて四球を出しピンチを広げたが、代打カニザレスを左飛に打ち取り、四球から崩れる過ちは繰り返さなかった。
　七回を終え１０２球。順調なペースだったが、初めて上がった八回のマウンドで苦しんだ。連続安打と今宮の左犠飛でリードはわずか１点。さらに内川の安打で１死一、三塁となり、敵地の盛り上がりが最高潮となった場面で粘った。李大浩を二飛、柳田は外角の直球で空振り三振に仕留め、雄たけびを上げた。
　この回２８球を要し、初完投はお預け。「最後は球威も落ちていたので、気持ちだけだった。完投は難しい」。手応えと同時に、新たな課題が見えた４勝目を振り返った。
　ただ、指揮官は八回のピンチを切り抜けた点を評価。「立派だった。きょうのようなピッチングをしていけば、完投も視野に入る」と合格点を与えた。（佐藤理史）

＜「一本出て良かった」＞
　岩崎が四回、勝ち越しの２点二塁打を放った。今季初の適時打が決勝の一打となり、「松井（裕）が頑張っていたので、何とかしてやりたいと思った」と胸を張った。
　この回２死一、二塁で打席を迎えた。前を打つ松井稼が敬遠気味の四球だっただけに、「よし、打ってやろう」と気合が入ったという。内角にきたスライダーを引っ張り見事に左翼線へ運んだ。「振ったら当たってくれた。何とか一本出て良かった」と笑顔を見せた。

☆イヌワシろっかーるーむ

＜岡島豪郎外野手（一回に先制の中前適時打）＞
　「打ったのは内角直球。いい所に落ちてくれた。打線の流れを切らないように必死でやっています」

◎銀次　右膝痛め欠場

　東北楽天の銀次内野手が２３日、右膝痛のためソフトバンク２１回戦（ヤフオクドーム）を欠場した。２１日の日本ハム２２回戦（コボスタ宮城）で九回に盗塁失敗した際、右膝を痛めていた。２４日以降の試合出場については様子を見て判断する。