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短期金利ってわかりそうでわからない、
短期金利(FF)下げると、ナンで株が下がんのよ
自習しとこうか、
(下記記事がスラスラ読めれば私のコメントは不要、)
鏡の国のFRB
2007/12/18, 日本経済新聞 夕刊 抜粋「ここではだね、同じ場所に留まるのにも全速力で走らなければならないのだよ。もしどこか別の場所に行きたければ、少なくともその倍の速さで走らないとならないのさ」(ルイス・キャロル『鏡の国のアリス』)
十一日、米国の連邦準備理事会(FRB)は政策目標であるフェデラルファンド(FF)金利を〇・二五%引き下げて四・二五%とした。九月から三回で合計一%の利下げが既に行われた。(中略)
また、政策金利の一%の低下に対し、三カ月物ドル建て銀行間金利は混乱前の水準からの低下幅は一%に満たず、依然五%程度の水準だ。
一方、三カ月物財務省証券の金利は三%以下に低下している。FF金利を中心に同じ三カ月間の金利がかたや五%、かたや三%以下というミラーイメージ。市場参加者がリスク回避姿勢を強めており、裁定という市場の基本機能が働かなくなっている。
金融市場の混乱という鏡の国から抜け出すには、FRBは倍の速さで走らなければならないのか。
しかしその一方で、発表された景気指標というバックミラーには、住宅関連以外では決定的悪化は映っていない。そのためインフレのことを考えると大幅金融緩和は正当化しにくい。 FRBの悩みは深い。
(野村アセットマネジメント経済調査室長榊 茂樹)短期金利2.9% 松藤民輔
2007年12月18日 07:14 抜粋短期金利が先週末に2.9%まで下げている。1年前が4.9%。そして1ヶ月前が3.4%だったことを考えると下がりすぎている。短期金利が下がることは、株価の下落、景気の後退を示すことでもある。ゆえにこれから再び大きな株価の下落が始まるものと考えられる。
政策金利を中央銀行が下げると噂されると株は短期的に急上昇する。しかし、1年前のインバート(逆イールド)から現在のスティープになった金利曲線は明らかに過去のバブルの姿を重ねて、正確にこれから始まることを示している。
現在米国のFFレートは4.25%。それが3ヶ月物TB(短期国債)で2.9%ということは、市場の催促する2.9%まで政策金利を下げ続けなければならないことになる。
FRBが金利を下げるとき、株は暴落すると1年前に本に書いたが、現実になってしまっている。米国が短期金利を下げなければならない理由。それが明確になる事件がやがて発覚する。
上記記事には、
FF(短期)金利、銀行間金利、そして短期国債金利が出てくる、チョッと混乱するな、
今の状況は信用不安が蔓延しているということをまず押さえておこう、(これが普通の金利政策の常識を違わせている、)
それと、見る視点は 民間会社 (お金を必要としているのはココだからね)の視点で見ると分かりやすい、
さあ、行ってみるか、
まず貸出し金利は、
中央銀行から民間銀行へは : FF金利(4.25%)で貸す、
民間銀行同士は : 銀行間金利で融通しあう(5%近辺)、
*みながみなFRBから借りれるわけではない、足りない部分は銀行間で融通する、この金利がFF金利よりも高くなってしまっているということ、すなわち、銀行は 民間会社 の要請に応じ資金を用意するが、不足気味ということだ、
そこで、 民間会社
は銀行以外に直接調達ももくろむ、
これが社債、CP、だ、
ところがこの不安定な時期、投資家は 安全性 を求める、
この社債の金利は今は高めに設定しないと、投資家が買ってくれない、シティーの社債は利率6%(AA)だ、
それがライバルである米国債(3ヶ月物)の人気となり、2.9%でも売れてしまう、そこで 民間会社 は政府/FRBに国債並みの資金調達FFレートを要求する、社債による調達が困難な中、残るは銀行から低金利の調達しかないからだ、(調達できるか否かは別問題)
(ここで覚えておかねばならないのは、
信用不安のときの短期国債金利の低下は、投資家の 安全資産への逃避行動の結果であり、それは 民間会社 の社債による資金調達をより難しくする、ということ、)
ではFF金利を下げると、解決されるか?
投資家はますますリスクを感じて、社債を敬遠し、国債へ、
民間会社 は銀行から借りようとするが(担保条件など)敷居は高いまま、結局、 民間会社 に必要な資金繰りは達成されず、不況(株安)へ、
さらに悪いことに、
低金利の悪影響で、 インフレ と $離れ が待ち受ける、
と理解したが、いかがか、
つまるところ、信用不安時のFF金利低下政策は、米国債(短期)への集中を招き、民間への資金が滞り、結果、不況で株価はますます低迷する、そこへ無理に低金利を進めると、インフレと通貨暴落が待つ、
*松藤さんはまもなく、その無理やりの低金利政策がやってくると言っているが、やはりあれだろうか、
(追記)
松藤さん デッド・キャット・バウンス
(12/19)より、
米国で短期金利が異常に下げている。しかし長期金利、10年債はいよいよもっと金利上昇のパターンになりそうである。株価下落時のフライトゥークオリティから長期債を売って短期に乗り変える動きになる。
株価下落時は、先が見えないため、
長期債は敬遠され、短期国債へ資金が逃げてくる、
これをFly to qualityと言う、
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