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チョッと勉強がてらに、気になった記事を見てみると、
米国で注視すべきこと
2007年11月10日(Sat)
だいぶ前に書いたことですが、
「シングルAを割ると、スワップのカウンターリスクトリガーが発動して、今現在の金融市場は崩壊します。」シングルAを割った週間に、その証券会社が持っているスワップ契約はほぼすべてアンワインドしなければなりません。単独の CDS や金利スワップだけでなく、ABSの中にも金利スワップが入っています。
きてしまったCDSのカウンターパーティートリガー
2007年12月20日(Thu) 抜粋ACAという債券保証会社がS&PにAからCCCに格下げされました。ところがそのACAという会社、プロテクションの売りCDSを多数トレードしていた模様。ACAが立ち行かなくなってしまうと、そのトレードを受けていた証券会社はどうなるのでしょうか? これをきっかけにCDS取引のアンワインドが一気に広がると・・・。
ココで”ACA”という会社は既にCCCとなっているんだが、
CDSやらアンワインドやらが出てきて、意味がよくわからない、
で、黒岩さんとこでチェック、
クレジットデフォルトスワップ(CDS)とは 2007/12/24
クレジットデフォルトスワップ ( CDS )とは、債権を持つ金融機関がプレミアムを支払う(受け取る)ことによって、債務不履行が起こった時に損害額を保証してもらう(保証する)取引。リスクを商品価格に転嫁するデリバティブ(金融派生商品)取引の一種です。この保証をプロテクションと呼び、プレミアムを払う方がプロテクションの買い手、プレミアムを受け取る方がプロテクションの売り手となります。プロテクションの売り手は、対象企業に債務不履行などのデフォルト(クレジットイベントと呼んでいます)が発生した場合、プロテクションの買い手に対して、約定された損害額を保証しなければなりません。
CDS 単体の取引だけでなく、複数の CDS を束ねた証券化商品がつくられるなど幅広く活用されている。欧米の CDS 市場は 三千兆円超 とみられ、日本では三十兆円強規模。社債などに比べ信用リスクに敏感に反応する傾向があり、信用不安の広がりを見る指標として市場関係者が注目している。
例えば、A銀行がX社に対して10億円の債権(社債、貸付など)を持っていると仮定します。A銀行は、何らかの理由でX社に対して持っている債権の信用リスクをヘッジしたいと考えました。そこで、A銀行はB証券に対してプレミアムを支払うことでB証券からX社に対するプロテクションを購入します。
その後、X社にクレジットイベントが発生した場合、A銀行はB証券に対してX社に対する債権を引き渡すかわりに、B証券から10億円を受け取ることができます。
プロテクションの買い手は帳簿に触れる事なく対象企業家の信用リスクを回避できます。また、顧客との関係上、信用リスクをヘッジした事を知られたくない時、市場流動性の問題などから債権の売却ができない時や与信枠が一杯になりそれを減らしたい時、などに CDS を使って信用リスクを軽減、回避できます。プロテクションの売り手は、空いている与信枠を有効に活用し、実際の元本を動かす事なく、対象企業に投資するのと同じ効果が得られる、といった利点があります。
なんとなく見えてきた、
CDS とは例の金融保証会社の保証契約のことだ、
お宅のお得意先がデフォルト(破産とか、支払い遅延)したら、うち(”ACA”)で保証しますよ、でもうちも実はやばいんです、というのが今の姿、
ところで、
”ACA”の契約先のニュースがまだ入ってこないんだがドーしたんだろうか、 ちょっと調べてみると、
NYTから、
Bond Insurer Cut to Junk; Negative Outlook for 4 More
By VIKAS BAJAJ December 20, 2007 NYT (抜粋)The biggest impact of the S.& P. announcement was felt by investors who had bought protection from the ACA Financial Guaranty Corporation, whose rating was cut to CCC, a subinvestment grade, from an A rating. Merrill Lynch, the Canadian Imperial Bank of Commerce and several other investment banks could be forced to acknowledge billions of dollars in losses on securities that they insured through ACA. (S&PのACAの格付けダウンA->CCCでメリル、CIBC、他行はACAから保証を受けていた証券の損失、数十億ドル(数千億円)を計上せざるを得なくなっている、) (中略)
In a conference call, officials at Standard & Poor's said that unlike ACA, most bond guarantors do not face an imminent crisis, because they pay claims only when bonds are in default and monthly payments have stopped, and even then in small monthly increments. (S&Pいわく、ACA以外は今のところ深刻ではない、なぜなら、彼らが保証支払いするのは、対象先の債券が紙くずになった時、または月の支払いに支障が出た時だからだ、)
*私見だが、銀行が神話価格を一向に下げない理由がこれでわかった、債券の神話価格をデフォルト価格にすると保証会社の支払いが発生し、破綻同然となり、一気に他の比較的健全な債券まで自社の保証責任となるからだ、
Still, the firm's analysis showed that some guarantors like MBIA and Financial Guaranty face losses far larger than the capital they have on their books. (依然として、MBIAのような金融保証会社は彼らの資本をはるかに上回る損失保証額に直面している)
In a related move, S.& P. also downgraded hundreds of municipal and corporate bonds that had been insured by ACA, because they no longer carried the protection of an A-rated insurer. As of September, ACA insured $7 billion in municipal and $43 billion in corporate debt. (S&PはACAの保証対象だった数百の債券格付けを下げた、もはやACA は"A"の保証能力がない、ACAは9月現在、トータル500億ドル(5.5兆円)を保証していた、)
ちなみにこれはACAの記事で、メジャー級のMBIAは恐ろしくて記事に出来ないんじゃネーかと、思う、(モノライン7社の保証総額は2.4兆ドル、CDS市場は30兆ドル!!)もちろん、格下げなんてとんでもない話なのだが、はたから見るとMBIAがAAAと言うほうがはるかにムリがある、S&Pのジレンマがそろそろピークに達するんじゃないのか、
あなたの伴侶は? 2023年01月11日
不動産投資をやめた理由 2014年01月23日 コメント(2)
昔の名前で出ています、リンゼーウィリア… 2013年07月03日