シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2012年02月21日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 また肺の機能と密接に関係する気象的要素は、土地の組成、例えば、非常に石灰質に富む土壌なのか、もしくは石英質に富む土壌(珪質土壌)、つまり始原岩層か、といった土質にある。

 住む場所の土壌環境に応じて、かなりの程度まで、肺機能は異なる。肺は、本質的に、その土地の固体的な土壌の性質に左右されるからである。実際、開業医の最初の課題の1つは、開業地域の地質を徹底的に研究することにある。

 地質研究は本質的に、肺機能の研究に他ならない。従って、環境に全く適応できない肺は、かなり不利となることを明確に知る必要がある。

 さて、肺機能と地質環境との関連で述べた事実を誤解して欲しくないので、再度、この肺の地質環境との依存関係を確認するが、環境に依存するのは、肺の内(機能)的構造のことで、呼吸機能のことではない。

 当然、呼吸もまた、肺の内的な構造に起因し、呼吸機能を良く、もしくは悪くさせる。しかし、地質に本質的に依存するのは、肺が硬化の傾向をもつか、もしくは粘液(軟)化の傾向にあるか、というような肺の内的な構造である。

 しかし、上記の気象的要素に加え、肺は、肉体的な作業にも非常に左右されるので、過労となるまで肉体労働をすれば、間違いなく肺が損なわれる。

 以上のような、外界の熱と心機能、外界の空気と膀胱の機能、外界の水と肝機能、そして、外界の土と肺機能という関係が、心臓、膀胱、肝臓、肺のような生体内の器官から、外の気象的要素に向かって開かれているという広義の意味での依存関係へと導いていく。

 従って、上記の器官に発病があったら、物質的な治療法の獲得を常に試行すべきである。というのも、上記の器官に発病があれば、外界に通じる物質的な治療法は持続し、有効だからである。例えば、肺が弱く、その土地に全く馴染んでないことが確認されたなら、別のもっと肺に合った土地に移動し住めば、実際、最良の物質的な治療法となる。

 肺と同様に、肺より上部に位置する器官のためには、住む場所や生活様式を全く変えることでしばしば素晴らしい成果をあげることができる。逆に、心臓より下部に位置する器官に対しては、住む場所や生活様式の変化によってはそれほど成果をあげることはできない。



 例えば、心臓の血管に退縮が見られたら、次のような疑問が生じないといけない。

 「肺の退縮傾向も存在していないか、この肺の退縮傾向から、この病気を把握しないといけないのではないか?」というような疑問である。

 この疑問には、少なくとも、人間と気象的要素との関係全般が暗示されている。外界では、天体的作用(天体力)は、気象的作用(気象力)の背後に、気象的作用(気象力)に覆われた形で存在し、人間内にも天体的作用(天体力)が存在している。

 さて、生体内での気象的経過は、肺や肝臓や膀胱や心臓の機能として現われ、外界での気象的経過は、固体としての土壌、気体としての空気、液体としての水、そして熱として現れるが、人間の内と外で確かめられる、これら気象的経過の背後にある経過は、植物や鉱物の形成(生成)過程(プロセス)である。

 そして、上記のように、地球の外の天体力に近い、この植物や鉱物の形成(生成)過程(プロセス)と、常に対極的に配置されている生成過程(プロセス)が、人間のなかの気象的経過(プロセス)の背後に存在する生成過程で、つまり、先に挙げた肺、肝臓、膀胱、心臓という4つの器官よりも更に内部に向かって配置されている霊的器官(チャクラ)である。

 しかし、外界の植物や鉱物(石)のなかに存在する生成過程と、人間の肺や肝臓等の背後にある生成過程との関係は、対極的関係をもつとはいえ、それほど密接ではないので、肺や肝臓等の背後の生成過程の領域に由来する治療の研究は、実際、非常に困難である。

 しかし、人間は、何らかの形で常に、外界で生じている経過の反対の経過を、生体内のどこかで成し遂げるという傾向、つまり、そのような傾向を、器官内部にもつ、という事実をはっきり理解することによって、合理的な治療法を発見できる。

 具体例を挙げる。珪酸生成過程(プロセス)[Kieselsaeureprozesse]の例である。珪酸生成過程(プロセス)は、第一に、珪酸塩[Silikate]が形成される場所や、石英やそれと同類の岩石が形成される場所に、非常に顕著に現われる。

 上記のような外界の珪酸生成過程(プロセス)に対応する過程が、人間の生体内にもある。しかし、この珪酸生成過程(プロセス)は、更に、ある経過の基礎を成す。残念ながら今日では、ほとんど考慮されていないが、この経過とは、植物が育つ土地のなかの経過、つまり、珪質土壌と、植物の根との間で生じる経過全般である。

 従って、植物の根を燃焼させて、灰を取り出すことで、植物から得られる成分全般は、外界の、この珪酸生成過程(プロセス)と密接な親和関係にある。





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Last updated  2012年02月21日 09時06分01秒
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