シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2012年05月16日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 炎症と、腫瘍形成の両者は、生体内ではまさに対極に配置されている。

 上記の事実を「両手で掴める」と表現したが、例えば、生体の表面近くにできた癌腫を、擬似の偽潰瘍[Pseudogeschwueren]と混同する経験がよくある。そのような経験から、上述の両極性を厳密に探究するように研究を拡張していくべきである。

 さて、両極性の探求の際に、よく妨げになるのは、古くからの、いわば中世からの命名ではなく、現代人が連想する中世と関連する命名である。つまり腫瘍形成を「新生物」[Neubildung]とみなすのは正しくない。

 通俗的な意味で、「新生物」と命名するには、いままでに腫瘍が存在しない場合であり、例えば皮膚に覆われた生体組織を基底として生じる意味においても、現に、新生物ではない。

 腫瘍形成は、新生物ではなく、物質体が特定の過程(プロセス)で、エーテル体に強く抵抗することで、外(物質)的な身体が、いわば外界にも、つまり人間に敵対する自然にも従属するようになり、そして腫瘍形成により、あらゆる可能な外的影響に対して接近を許すことになる。

 腫瘍の治療においては、腫瘍形成全般と対極にある他方の極を探求することが重要となる。例えば、人間の外の自然のなかの、ヤドリギ(寄生)の形成[Viscumbildung]を研究することで、(他方の極を)参照すべきである。

 まず、他の植物上でのヤドリギ(寄生)類の成長に注視する必要がある。しかし、寄生の性質は、本質ではない。

 植物学では、確かに、本質は、ヤドリギの寄生の性質にあるが、外の自然から、いわば人間のなかにある自然を研究するのに、根本的に重要な性質とは、ヤドリギは、他の植物の樹々の上に生えることで、異なった1年のリズムで成長せざるを得なくなることにある。

 例えば、ヤドリギが寄生する樹が、春に、葉を形成し始める前に、既にヤドリギは花の形成を終えているため、ヤドリギは一種の冬季植物であり、また、寄生する樹の葉によって、太陽の強い放射や夏の光の強い作用から護られ、直射日光に直に曝されない性質をもつ。



 それにしても、誤った自然観察から、言葉のなかに混入する誤った知識を、完全に回避することはできないが、とはいえ、ヤドリギが、他の植物に寄生することで、成長し、繁茂する方法全般は、特に重要である。他の植物に寄生することで、ヤドリギは特別な成長力を獲得する。

 ヤドリギが獲得する特別な成長力は、例えば、次のように示せる。

 ヤドリギは、獲得した特別な成長力によって、いわば直線的に成長する組織形成力ではなく、非直線的な、曲線的(指数的)に成長する組織形成力をもつようになる。

 (腫瘍形成が、指数的に成長することでわかる。経済上のバブル形成も指数的に成長する。)

 このことは、次のように理解してはじめて事実が明白になる。

 「図を描くなら(下図参照)、特別な成長力の獲得により、物質体のなかに、エーテル体の作用を拒む部位があれば、結果として、エーテル体の作用が堰き止められ、停滞し、外見上は、「新生物」のように見える腫瘍が出現する。この部位に形成された、まるで袋状の塊に対抗する作用をもつのがヤドリギである。」

 (直線的成長が、通常の時間の経過で、指数的成長は、局所的な意味で、通常の時間の経過を逸脱した、いわゆる過渡的な推移「経過」といえるかもしれない。つまり癌は、生体のなかで、通常の時間経過を逸脱した存在といえる。)

 ヤドリギは、エーテルの作用が及ばない場所へ、エーテルの作用を再び引き寄せる。

med1-20.gif

 このヤドリギによるエーテル体の作用の修復を、適切な方法を用いて実験で確かめることができる。直線的な組織化とは反対のヤドリギの組織化の傾向を、例えば、胎盤の排出に対するヤドリギの作用を観察すれば、よく研究できる。

 ヤドリギは胎盤を、生体内に引き留める。すなわち、ヤドリギは、その性質から、直線的な組織化とは反対の作用を及ぼす。胎盤を引き留めるように作用する。つまり、通常の直線的な組織化を止めることが、まさしく、ヤドリギが働きかける経過(プロセス)の本質的な特性の1つなのである。

胎盤停滞
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%83%8E%E7%9B%A4%E5%81%9C%E6%BB%9E

 胎盤を引き留めることと本質的には同じ機序であっても、更なる生体内の精妙な過程(プロセス)では、通常の直線的な組織化の中断が生じることはほとんどないが、ヤドリギの働き全般を考慮する際に得られる知見から、直線的な組織化の傾向に強く対抗するのと同じ作用が、ヤドリギから現れてくる。

 例えば、エーテル体が物質体を正しい配分(強度)で掴もうとしない傾向に対して、ヤドリギの反作用に気づいて、ヤドリギの反作用を、生体内で実現させると、エーテル体が、かえって過度に強く物質体を掴み、痙攣などが起こることがある。

 また別の場合には、自分が、始終ひっくり返るのではないか、というような独特の感情が生じることもある。このような事例もまた、例えばヤドリギが、基本的に遺精を促進する[pollutionsbefoerdernd]ことに関係する。

遺精
http://100.yahoo.co.jp/detail/%E9%81%BA%E7%B2%BE/



てんかん
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%A6%E3%82%93%E3%81%8B%E3%82%93

 とはいえ、このようなヤドリギの性質は、寄生的性質というよりは、ウイーンの人々には馴染みある俗っぽい表現でいえば、「自然に特別製のソーセージを焼いてもらっている(特別扱いされている)」性質に関係する。

 ヤドリギは、通常の季節、つまり、春が過ぎてから花を咲かせ、実を結ぶのではなく、特別な時期の冬季に繁茂する点で、特別扱いされている。冬季に繁茂することで、ヤドリギは、通常の季節の進行に対抗する成長力を貯える。

 (経済成長などにも似たような法則がみつかる。俗にバブルといわれるような急成長する組織は、ヤドリギのようで、短期的投資に依存し、どこか寄生的性質をもつ。バブルが崩壊すると、多大な経済的損失を与え、組織全体を瀕死の状態に追い込む点で、癌にも似ている。急成長する成金を毛嫌いする昔からの風潮は、この法則にあるのかもしれない。)





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Last updated  2012年05月16日 10時35分02秒
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