シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2012年09月26日
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カテゴリ: 神秘体験空間
 では、一体、アルブミン化の過程(プロセス)とは何なのか?

 その過程(プロセス)を通じて、自然のなかの可塑性や増殖性をもつ物質が、人間や動物の生体形成のために組み入れられる。

 対照的に、アンチモン化の力は、生体外から作用する、いわば造形芸術家で、器官形成に形(フォルム)を与える力である。このように、アンチモン化の力は、人体の諸器官の内からの器官形成力(アルブミン化の力)に対して、相対的な関係をもつ。

 (内からの器官形成力=アルブミン化、外からの器官形成力=アンチモン化。血友病は、アルブミン化が過度で、アンチモン化に乏しい症状といえる。)

 だから、人体の器官において、この両方の過程(プロセス)を区別して欲しい。この区別は重要である。

 例えば、食道の場合、人体内に組織されているので、食道では、どんな経過が起こっているか、食道に沿って、粥状になった食物が、どのように通過していくか、などに注意を払えば、食道の内部構造を追求できる。

 食道が、人体内に摂取された食物などと一緒に作用することから、食道の構造がわかる。つまり器官内の経過と、外から与えられたものとが、共に働くとき、器官において生じることを、抽象的に区別できる。器官内部の経過と、外から与えられた経過は、2つの異なった経過(プロセス)である。

 器官内部の経過においては、人間の行為などを介して、アンチモン化の力が作用する。人体内に外から与えられる全てを除外して考えれば、人間は本質的には、いわば造形芸術家で、アンチモンといえる。人間はアンチモンなのである。

 (人間の行為が、人間自身を形作る。今生において手足をよく動かした人は、来世において、よく頭が働くと、シュタイナーは述べている。)



 日常生活の経過(プロセス)のなかで、このアンチモンによる形成力を供給してはいけない。供給してしまうと、人体を毒し、過度に刺激することになる。とはいえ、人体を強く刺激する必要があるときは、アンチモンの供給も考えないといけない。

 アンチモンの作用は、その特性により、外から用いるか、内から用いるかによって、異なる作用を及ぼす。アンチモンを内服する場合には、上部組織内にまで浸透するように、生体内で非常に希釈して用いる必要がある。

 アンチモンの作用が、上部組織内にまで浸透すると、障害を起こしている器官形成や器官過程(プロセス)を刺激する。従って、あるチフスの症状に対して、アンチモンを内服して、生体内で非常に希釈して(霊的に)用いれば、大きな治癒作用を与えることができる。

チフス
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%95%E3%82%B9

 対照的に、アンチモンを、あまり希釈せずに、物質的に軟膏などとして、外から用いるときには、内服とは異なった治癒作用が得られる。状況によっては、非常に希釈して、用いる場合もある。とはいえ、基本的には、外から用いる場合は、あまり希釈しないで用いる。

 アンチモンの利用から、これまで述べてきた陰陽の対極的な現象を示すことができる、実際に、非常に有用な薬を、生体内での継続的で、規則的な進行のなかに組み込めることがわかる。従って、次のような結論に至る。

 「意志の強い人には、主として、アンチモンを内服させ、意志の弱い人には、アンチモンを外用する。」

 アンチモンのような薬は、内外の処方の違いによって、特殊化せざるを得ない。また、上記の事実から、鉱物界のなかのアンチモンは、人間の意志が、自ら感じとる限りにおいて、意識的であればあるほど一層、アンチモンの作用に対する反作用を引き起こすような内(霊)的な親和性をもっていることがわかる。

 人間の意志は、以前描写したアンチモンの独特な形成力を、全て破壊するように作用する。一方で、人間を組織化する作用は全て、思考力の影響の下、特に無意識の思考力、例えば子どもがもつ無意識な思考力の影響の下、本質的に、アンチモンの力に支えられる。アンチモンの力は、組織化の作用と共作用する。

 従って、もし人体のなかに、恣意的な形で、アンチモンを与え、アンチモンの独自の特性を通じて強力に人体に作用させるなら、強力なファントム(幽体)を形成する。人体内の器官の形成力が即座に刺激され、人体に与えられたアンチモンの作用と共同して働くために、空回りをはじめ、嘔吐、下痢などが生じる。






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Last updated  2012年09月26日 09時11分48秒
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