シュタイナーから読み解く神秘学入門

シュタイナーから読み解く神秘学入門

2014年07月24日
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カテゴリ: 軟弱日本を斬る!
 前回は、シュタイナーの病気とカルマの関係の話を紹介したが、今回は、悪魔との関係を続けて紹介する。悪魔と病気が関係しているというと現代ではトンデモの御笑い種にされるだろうが、笑うものは笑われることになる。

 ではシュタイナーの話を続ける。

 ★    ★    ★

第4講-2
病因としてのルツィフェルとアーリマン

 さて、病気になるのは「自分の中の不完全な態度や不正行為を精算し、自分をより完全にしよう」とするために、「高次の理性(自我)」が導いたものといえるが、ではなぜ人間は病気になるべき「不完全な態度や不正行為」というような病因をつくってしまうのか。

 これについては、ルツィフェルとアーリマンの影響を考慮しないといけない。

 ルツィフェルについては、以前触れたように、地球の進化の月紀の時代に進化を停滞させた高次の霊だが、人間の自我が働くようになる以前、そのルツィフェルが、人間のアストラル体に影響するようになった。 

 人間は、ルツィフェルの働きを内部に担うことで、その影響がなかったときよりも、悪へと誘う誘惑者を内部に担うようになり、激情や情熱や欲望から判断し行動するようになった。この影響により、人間の自我は、以前よりも一層「欲望の世界」に埋没するようになり、遥かに深く、地上の物質界に引き込まれるようになった。人間はルツィフェルの影響を受け、肉体の中、深く入っていき、肉体と自分とを同一視するようになった。(P79) 



 人間は地上に受肉するようになって以来、ルツィフェルの誘惑下にあり、その誘惑を、転生を通して、後の人生にまでもち込んだ。こうしてルツィフェルの誘惑下にあることが、「人間のカルマ」の本質の一部となった。(P79)

 ここで注意が必要なのは、この「ルツィフェルの誘惑」とは両義的で、その「誘惑」により人間は「自由」の可能性を手に入れた。

 もし人間に自由がなかったら、人間ははじめから「善」そのもので、「不完全な態度や不正行為」が生じる余地もなく、そうした病因をつくらなければ病気になることもなかった。

 ルツィフェルの誘惑は人間を「悪」へと誘うもので、もしその影響がなかったら人間は「悪」の可能性を持ち得ず、例えば、病気になることで、自分をより完全にしようという「自由」さえも持ち得なかった。

 さて、影響はルツィフェルだけではない。ルツィフェルが人間に影響を与えることで、人間の外界、つまり周囲の世界の観方に「曇り」が生じ、その「曇り」の中で、アーリマンが活動をはじめた。アーリマンの活動によって、外界はいわば「幻想世界」と化してしまった。

 世界はマーヤー(幻)である、といわれるが、世界がマーヤーなのではなく、人間の世界の観方にアーリマンが関与し、「幻想世界」のように人間が知覚してしまう。 

 今でもなお通常の覚醒意識は、ルツィフェルとアーリマンの誘惑に曝されている。ルツィフェルは人間の内なるアストラル体に埋め込んだ情熱や激情から働きかけ、アーリマンは外界についての誤謬や錯覚を通して、外から人間に働きかけている。(P80-81)

 そのルツィフェルとアーリマンの誘惑が、人間に病気を生じさせる。ルツィフェルは人間のアストラル体に働きかけるので、アストラル体を通して病気(炎症性)を生じさせ、アーリマンはエーテル体を通して病気(腫瘍性)を生じさせる。

 しかし病気を生じさせるといっても、病因をつくるだけで、病気になるのは「高次の自我」の働きによる、ということに注意が必要である。病気になるのは、ルツィフェルとアーリマンの誘惑に対抗することで、もし病気にならなければ、人間はその誘惑のままに堕落していき、「自我を完全」にするのを放棄することになってしまう。 

 アーリマン的な誤謬-これには嘘や不実などの意識的な不正も含まれるが-により生じる病気は、一生のうちに限ったものでなく、転生の中でも生じる。ルツィフェルの影響もまた同じで、犯した誤謬は、必ずいつかは罰せられるようになっている。

 その罰は、通常の自我よりも高次の自我により下されるが、それは死から新しい誕生までの(霊界にいる)時期に、悪魔の誘惑に対抗する力を、人間に与えるためにある。だから、その結果である病気は、人生の力強い教育者として働く。



 病気をこのように考察するなら、病気の発生にルツィフェルかアーリマンの影響が働いていたことに気づく。この事実が理解できれば、患者の肉体についての治療者の影響力は、遥かに強くなるだろう。(P82)

 病気は「人生についての厳格な教育者」であるという事実を深く洞察すべきである。

 また、治療に際し、こうしたルツィフェルやアーリマンの影響の洞察が重要になる。ルツィフェルの影響による病気とアーリマンの影響による病気とでは異なる治療が必要となる。

 例えば、肺炎は、患者がカマロカ期に過度な官能生活を回顧し、反省した結果、その官能生活に対抗する力を組み込むために、生じる。つまり、肺炎は、ルツィフェルの影響で生じる。

 対照的に、肺結核はアーリマンの影響で生じる。肺結核は、治癒の過程で、石灰・塩分を含む物質が全体を固く囲んでしまうが、これはアーリマンに対抗するためである。 



 ルツィフェル的疾病に対しては、電気を利用した治療を行なうべきでない。電気はアーリマン的疾病に対して有効である。ルツィフェル的疾病の場合、電気などの非ルツィフェル的なものを治療で用いてはならず、というのも、電気はアーリマンの支配領域のものだからである。

 ルツィフェルの支配領域は、大ざっぱに言えば、熱の寒暖差と関係がある。人体自ら、または外の影響で発熱したり、熱が下がったりする場合は、常にルツィフェルの領域に属する。熱さと寒さに関する熱の分野では、ルツィフェル的疾病がみつかる。(P83-84)

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 病気は最高の教師というわけである。





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Last updated  2014年07月24日 15時51分10秒
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