天の岩戸

天の岩戸

ふと気がつくと、あの思い出の場所に来ていた。未知とファーストキスを交わしたあの小さな吹きだまりである。そして、またも偶然に、そこには未知がいた。
「何だよ」
「そっちこそ...」
思ってもいない出会いに二人は気まずく黙り込んでしまった。
「そっか、仕事の下見よね?ここ、ゴミ捨て場にするための」
「ホント、よりによって...」
未知の残酷な言い方に森男は笑うしかなかった。そんな森男の姿が未知の悲しげな瞳に映っていた。
「あなた、知らなかったのよね?ね、そうでしょ!」
「知らないはずないだろ。社員の俺が知らないはず...」
「ここは、想い出の場所なのよ。私と...宏樹の...それをゴミ捨て場にする気!」
ここはもう未知にとっては自分との思い出の場所ではなく、宏樹との思い出になっていたのだ。森男は痛いほどの時の流れを感じてその場に立ちつくしていた。

天の岩戸岩戸

左がドラマ場面、右が実際の天の岩戸です。
ここは馬羅尾高原の中。最終回最後の場面もここでした。きちんとしめなわが張られ、岩の説明書きもあります。
すぐ近くを川が流れ、滝のようになったところでも何場面か撮影されました。

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