満願寺

満願寺

二人の脳裏に七年前のあの日のことがつい昨日のことのように蘇ってきた。二人で決めた旅行のために、森男はほとんど全財産をはたいて列車のチケットを二人分手に入れた。そしてある日の帰り道、彼はさりげなくそれを未知に見せたのだ。
「卒業式の後、どっかに行きたいって言ってたろ」
わざと乱暴にポケットから取り出したチケットを見て未知は少しばかり眉をひそめた。
「ちょっと遠すぎない?日帰りじゃ...泊まるの!」
「イヤかよ?」
「あ、でもさ、一緒に行くの、これが初めてじゃないもんね...修学旅行でしょ、千秋たちとも行ったし...」
「二人っきりは初めて」
森男は未知が戸惑うのを承知ではっきり言うと、情報誌のペンション紹介コーナーを未知の前に広げた。
「ここ、泊まってみたいって言ってたろ、この前」
「小女趣味ってバカにしてたじゃない」
写真で見るとその部屋の真ん中には豪華なツインベッドがあった。

満願寺

つつじで有名な満願寺。穂高町ではありながら、学校帰りに歩いていけるところじゃないですねえ。(笑)
観光バスがとまれる駐車場もある。

mangan

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