コモにて

コモにて

イタリア滞在も残り数日という頃、仕事が順調にいって半日時間があきました。5月のイタリア北部といえば
夜9時過ぎまで明るいので、Oさんとリゾート地「コモ」に行くことになりました。

ミラノから行くには国鉄Fsを使うのがはやいですが、会社の場所が私鉄沿線だったため、この私鉄で行きました。
この路線はNord駅からはじまってSaronno駅で分岐しています。Saronno駅でコモ行きに乗るため、駅の時刻表で
発車時刻と何番線かを確認しホームへ。

日本と違い列車の車体には行先が表示していないし、もちろんホームにも表示はないので、時刻表だけが命です。
時刻どおりに入線した列車に乗り込み、そのまま終点まで..と思っていた。が、なんとなく風景がおかしい。
いつまでも山の中を走っている。

停車した駅の名前を車内の路線図でみてみたら、コモ方向にそんな駅はない!しかしすべての駅が表示されて
いるとも限らないので、降りるかどうするか躊躇しているとイタリア人が話しかけてきた。
ここでOさん、事前に用意していた「ノンカピースコ(わかりません)」という言葉で乗り切ろうとした。
ところが相手は引き下がらないので連発していたら、実はこの人車掌で、検札に来ていたのだった。
むこうの車掌は私服で乗っているので、客と区別できないんだこれが。

行先を確認できるほどイタリア語が話せる訳もないし、あきらめてそのまま乗っていったら、やはり違う終点
Vareseに着きました。せっかく来たのでぶらっと街を歩き、帰ってきました。

あとでもう一度Saronno駅で時刻表を確認したら、Como行きの5分位前に同じホームから出るVarese行きがありました。
列車に乗るときホームのアナウンスで、「xxxxxコモxxxxx」と言っていたのでComo行きと確信したのですが、
実は「列車が遅れているので、コモ行きはこのあとです」と言っていたのだとわかりました。

=教訓=
時刻どおりに来る列車には、なにか裏があると疑え。

こうして最初のイタリア滞在はおわり、Oさんは帰国直前に「ミラノ発行」と記載されたパスポートを手に
入れたのでした。

帰国後数週間して、パスポート、カード類と空の財布がゴミ箱でみつかったという連絡がはいりました。

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