「空の境界・上」



 ・・・・三月終わり。
        雪の夜、僕は彼女に出会った。

  そして、長い昏睡から両儀式は目覚めた。後遺症として生まれた、

 物の死を視る眼。ナイフだけであらゆる物を「殺す」事の出来る力は、

 式を昏い世界へと誘っていく。

  二年前の殺人鬼。浮遊する幽霊の群れ。物を視るだけで歪曲させる少女。

 人の死を蒐集する螺旋建築。数々の怪異と式の魔眼が衝突する時、

 忘れられていた記憶が蘇る・・・・。


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