積  乱  雲

積  乱  雲

美術館




たまご色の空気の中にしんと並ぶ絵

一枚ずつ額の中から私たちを見ている眼

ずっと長い時間そこにいて

流れすぎるまなざしをのぞきこんできた

流れ去る人の心にそって 感じられるままにまかせ

生き続けてきた歴史

時代を越え 場所を越え 出会う時の偶然の中

額の中に命がやどり続ける


今日のわたしはどう映ったのだろう

迷い 悩み 苦しみ しかし

歓喜し 充足し 感謝している16歳のわたしは



(2005・10)


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