ロックの部屋

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DEPECHE MODE


Violator

ペット・ショップ・ボーイズが陽とすれば、このデペッシュ・モードは陰。ともかくこの二つのテクノポップをルーツに持つバンドは息が長い。

私の好みからすればペット・ショップ・ボーイズの軽さと甘さの方が好みなのですが、デペッシュ・モードも3枚アルバムもっているのでけして嫌いではありません。ちょうど、不味いまずいと思いながら吸いたくなってしまう煙草の味、あるいは最初苦くて不味いと舌が感じながら段々飲みが進んでくると甘みがでてきて美味しい、そんなウイスキーの味にも似ている。

『VIOLATOR』は1990年作のアルバムで、このアルバムを彼らの最高傑作と呼ぶ人は多い。メロディーが際だって良いです。重さと深さと苦みはここでも健在である。「Personal Jesus」「Halo」「Enjoy the Silencce」がとびきり良い。

デペッシュ・モードも悪くないと思う。ヴォーカルの癖が強いし、一度この暗さにはまると、現実の明るい世界に戻るのが嫌になってしまう。このバンドのライブ映像集はないのだけど、黒や赤の暗色系の照明をふんだんに使っているのではないかと想像できます。

デペッシュ・モードのほろ苦いテクノサウンド、あなたも味わってはどうかな?



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