ロックの部屋

ロックの部屋

SOFT CELL




今から○○年前ロック少年だった私は、19歳の春に念願だったロンドン行きを決意しました。就職したてだった私は、会社の先輩に誘われ連れられて、ロンドンへ行ったのです。勿論勤務が終わってから、3両編成の緑色の電車に乗って、(当時は目蒲線と言ってましたが今は目黒線です。)確か武蔵小山という駅で下車したと思います。

ロンドンはこんな所でした。↓
http://www.d1.dion.ne.jp/~ji1ekd/a165.htm(笑)
(そっちのロンドンかい)→誰も突っ込んでくれなさそうなので自分で突っ込んでみました。ここだけ追記。

♪ロンドンロンドン愉快なロンドン楽しいロンドン♪こんな威勢のいい詩とメロディーにのってTVでも宣伝されていました。(ちなみにライバル店で《ハワイ》というお店もあったような。)

ロンドンは薄暗くて、2Kくらいの部屋だったでしょうか。席へ座り、水割りウイスキーが出されます。隣には一人女の子があてがわれます。今でも良く覚えているけど、太めのお姉さんでした。というかかなり肥満気味のお姉さん(オバサン)だったと思います。初めてのロンドン行きは早くも挫折、といってもすることはしないと損だから私は我慢してお触りとかしてましたけど、さらに災難が、重要な名所を散策したものの何やらゴソゴソした感触が【網タイツ】をはいていました。(防御完璧何という事!)思いは果てぬままロンドン行きの夢は破れたのです。

ハッスル、ハッスルって何だっけな、ラストで女の子が前向きになって膝の上にまたがって顔にオッパイくっつけて上下運動するあれかな。そういえば。私はおかげでデカパイに顔がうずくまって窒息しそうでした。(爆笑)

これも良く覚えているけど一緒に行った先輩に労働組合の分会長さんがいて、他の女の子に身の上話やら説教していた事を覚えています。「何でこんな事しているの?」「こんな事しなくていい」見たいな。馬鹿話して「単純に楽しめばいいのにな」などと私は思うんですけど、生真面目な人はいますね。女の子もきっと割りきって仕事としてやっているのだろうから、同情とかは禁物だろうし、かえって迷惑なんじゃないかななどと思ってしまうのです。まだまだそういう時代だったのかな。

ところで【ソフト・セル】です。(またまた、前置き長いハァハァ)笑。陳腐なシンセサイザーをベースに80年代活躍したテクノポップバンドです。このアルバムはタイトルにもあるように、ちょっとエロチックで怪しげなところがいいのです。退廃的で裏世界をイメージする、サウンド。サディズム・マゾヒズム・新宿のどこかの公演で出会いを待っているホモの人達・新宿中央公園のどこかの片隅で一目をはばからず一生懸命励んでいるアベック、それを覗き見する覗き師・等々。きっとそんな裏通りで鳴るとしたらソフト・セルのテクノポップはぴったりはまってしまうでしょう。ヒット曲の「Tainted Love」はマリリン・マンソンもカヴァーしたようですし。

社会の中で抑圧された感情は、いつかどこかで、出口を求めている。だから永遠に闇はなくならない。都市の暗部は存在する。

UKにも暗黒街は存在するようで、マンチェスターのHulme、グラスゴーのGorbalsなんかは怪しい街みたいです。どんな街かどなたか詳しい事知っていたら教えてください。(笑)


                              2004-06-03記

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