ロックの部屋

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XTC



かなーり久しぶりに【XTC】のサードアルバム『DRUMS AND WIRES』を聴きました。レコードラックから引っ張り出して……ジャケットからレコード(LP)を取り出したら、LPとは別にシングル盤が出てきたのにはビックリ。そうだったのか、こんなオマケのディスクまで付いていたのか、かすかに記憶が甦ってきました。

ボーナスディスクの方は3曲入りで、LPの方にはめい一杯カッティングしてあるので入りきらなかったのだろう。2枚組にするほどでもないからなのか、ジャケットには曲の表記はないし、もしかしてレア物なのかもしれない。

XTCというのは、私にとっては分かりにくいバンドに属する。一聴しただけでも高品位なロック、ポップソングだというのは感じとれる。でもリズムが変拍子であったり、メロデイーも流暢ではないところとか。1979年頃のロックとしては他にはないような個性であったことは間違いないように思える。

XTCをロックシーンに当てはめようとしても、なかなか組み込めないような気もする。クラシックロックにしては、異端であろうしパンクと呼べるほど過激さもない、ニューウェーブにするにしても時流に乗ったロックではないような気はする。XTCはXTCどれにも属さない。強いて上げればニューウェーブでもいいかなというところ。

分かりにくいバンドというと、他には【アラン・パーソンズ・プロジェクト】なんかが思い浮かびます。どちらも多彩なポップセンスやエンジニアリングのセンス、才能が際だっているところが共通なのかな。

さて、曲の方は1曲目「life begins at the hop」2曲目「helicopter」と意外とアップなダンスポップなのに驚いてしまった。【ヘアカット100】によく似ている、と言うよりは年代はXTCの方が早いからヘアカット100がXTCに似ていたと言ったほうが適切か。

全体的に鈍いベース音が耳に付く、リズムを強調した上でギターとアンディ・パートリッジのひねくれたヴォーカルが乗っかっている感じ。「that is the way」なんか【トーキングヘッズ】ぽい所もありますね。

『DRUMS AND WIRES』も秀作の部類に入るとは思いますが、名盤と言われる『スカイ・ラーキング』や『ブラック・シー』は是非とも押さえておきたいですね。

ちなみにこのアルバムはヴァージンから出されていました。やはりそうだったか。

奥が深いぞXTC。

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