ロックの部屋

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MANFRED MAN



復刻版CDが発売されている。取り上げられているグループは、60年代に活躍したブリテイッシュ・ビート・バンドだ。紙ジャケット仕様なのがまた良いのだ。
アナログ盤時代、音楽を楽しむ意外に、楽しみにしていたのがアルバムジャケットのデザイン。そしてもう一つは紙ジャケットの香り。輸入盤は特に独特の紙の臭いがあって、私はこの臭いが好きで、必ずレコードが挿入されているケースに鼻を持っていき臭いをかんでいました。毛羽立っている紙ジャケットだともっと良いのです。日本盤だと、上質な紙を使っているせいなのか、臭いがあまりしないのです。そんなこともあって、アナログ時代は輸入盤好きでありました。

で、復刻版CDですが、CDの定番透明なプラスチックケースがなくアナログ盤を思わせる紙ジャケットの中にCDが入っています。プラスチックケースでは寒々して音も冷たいデジタルのイメージが付きまとうから良いアイデアです。暖かい感じがします。

本題、今回買ったのは【マンフレッド・マン】の『マンネリズム』というアルバムです。グループがファンタナ・レーベル時代に残したシングルAB面とLP未収録曲を集めた22曲入りCDです。ボブ・ディラン作の「マイティ・クイーン」や「ジャスト・ライク・ア・ウーマン」などのキャッチーなポップナンバーがあると思えば、「ワン・ウェイ」のようなジャズっぽいナンバーもある。一言で言えばこのマンフレッド・マンかなりのテクニシャンなのだ。器用貧乏とはこのようなバンドを指すのか。そういえば、ベーシストのクラウス・ブアマンはビートルズの『リボルバー』のジャケットを手がけた人だ。センスも相当あるのですね。クラウスの前はジャック・ブルース(のちにクリームへ加入)も在籍していたと言うからなかなかのもんです。マニアをくすぐるバンドであることは確か、しかし日本では一般的な知名度は今一歩だったらしい。

インストゥルメンタル・ナンバーでまとめた編集アルバム『ソウル・オブ・マン』のようなアルバムも出してしまったほどだから、やはり60年代のバンドとしては異色だ。

すっかりはまってしまいましたよ、【マンフレッド・マン】初回限定5000枚限定です。なくなる前にCDショップへ急ぎましょう。

(このページは平成15年4月3日に書かれたものです。)

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