そんな時期もあったのですが、今では時々ターンテーブルに乗ります。特に好きなのは『FACE TO FASE』と『SOMETHING ELSE』というアルバムです。
『FACE TO FASE』は初期のR&Bから脱却した、新境地を開いたキンクスの好盤です。1966年の作品ですが、前年にビートルズが『ラバー・ソウル』で成功したことで、刺激を受けたと思われるところが見受けられます。ギターのカッティングなんかそっくりな曲もあります。フォークロックとR&Bとロックンロールが偏ることなくバランスよくまとめられているところが良いです。牧歌的臭さも、それほどないので聴きやすいのです。
ストーンズ風の「HOLIDAY IN WAIKIKI」などは、波の効果音を取り入れたりと時代に先んじた音作り、「FANCY」のインド音楽の要素、「YOU’RE LOOKING FINE」のボードビル風ジャズピアノなど、飽きさせません。
名盤と言われる『VILLAGE GREEN~』よりも『FACE TO FASE』の方が好きなのですが、言葉の問題もあるのかなと思ったりします。『VILLAGE GREEN~』はコンセプトアルバムでもあるので英語が分からないと面白みはないのではないかと……音的にもかったるいし。『FACE TO FASE』の方がタイトです。