そして一旦トラフィックは解散し、ソロとして活動を始めます。1986年には、ようやく『BACK IN THE HIGHLIFE』が世界的な大ヒットになりました。R&B臭さが抜けきって垢抜けたスティーブ・ウィンウッドに変身したからかな。このアルバムも素晴らしいのですが、私の好みとしてはこの前のアルバム『TALKING BACK TO THE NIGHT』がスティーブ・ウィンウッドの全アルバム中一番好きなのです。
『TALKING BACK TO THE NIGHT』は1982年に発表されていますが、全編に流れているのはムーグシンセサイザーのきらびやかで心地よい響きです。多分、当時のロックシーンの流行だったニューウェーブ(エレクトロニック・ポップ)からの影響が強かったんだと思います。