ロックの部屋

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ハンソン



【ハンソン】のニューアルバムが近々出るらしい(発売された)という情報を知りました。「キラメキ MMM BOP」という曲が1997年大ヒットして、私もこの曲を気に入りアルバムを買ったのですが、買ってみて初めて3人のメンバーが10代であった事を知りました。

アルバムを通して聴いてみると、確かに元気で若若しい。当時の年齢はそれぞれ17才、14才、12才だったんですね。ちょっと聴きだとアイドルグループ、悪く言うとガキバンドなのですが………

でも実力はなかなかのもので、作詞・作曲、楽器演奏も自作自演のようです。曲はソウルフルで躍動感があります。【ジャクソン5】の影響が感じられます。ヴォーカルもとても上手でマイケル・ジャクソンと比較しても遜色はありません。

アップビートの「キラメキ MMM BOP」は勿論素晴らしいのですが、バラードの「Weird」も良いし、「Speechless」のハモリも決まってるし、ちょっぴり切ない「Yearbook」、可愛らしい「Lucy」、思わず口ずさみたくなってしまう「I Will Come To You」、どれも一級品ポップスです。

音楽一家のようで、母は元プロ歌手。父も音楽好き。
環境というのはつくづく重要だなと思う。楽器が出来ない音楽愛好家ほど悲しいものはありません。自分の子どもを小さい頃に音楽教室に通わせたりして、自分が果たせなかった夢を子供に託すわけですが、小さい時は親のいいなりに習い事などをやっていてもなかなか継続して大人になるまでやっていける子供もそうはいないみたいです。思春期に分岐点があると思うけど、その時に「サッカーやりたい」とか「野球をやりたい」とか言われるとガックリ来ます。やっぱり、やらせるだけではだめで親が自ら音楽をやっていて、家庭にも音楽が当たり前のように根を張っている、そんな環境でなければダメなのだと思う。

目と耳で自然に身に付いてしまう、そんな環境が音楽にしても芸能にしても芸術にしてもあるのだと思う。

ハンソンのポップスもそんな豊かな音楽環境の中から生まれたと実感ができます。曲の良さ、演奏テクニックとも一流です。

ポップス入門編としてはこのハンソンのデヴュー・アルバム『MIDDLE OF NOWHERE』などは最適かもしれません。とっかかりとしては、この上ないポップスアルバムでした。

でも、彼らも今は20歳前後、きっとパワーアップしたアルバムを届けてくれたのでしょう。
ニューアルバム聴いてみる価値はありますね。

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