ロックの部屋

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AMERICA





【アメリカ】の初期のベスト盤『HISTORY』。3人組のアメリカはイギリスに住み1972年アメリカ人でありながらアメリカというバンド名で、イギリスからデヴューした変てこりんなバンドでした。シングル「名前のない馬」がイギリスのヒットチャートでNO1ヒット、ひき続き全米でもNO1ヒット、そして日本でも洋楽チャートNO1ヒットになりました。

もう、「名前のない馬」という曲は涙なしでは語れない青春時代の名曲中の名曲です。歳がばれるけど。(笑)

大ヒットはしたものの、一部には【CSN&Y】の二番煎じではないかという批判もあったことは確かです。それほどアメリカぽいアコースティックなフォークロックサウンドを聴かせてくれたバンドでした。コーラスもCSN&Yというよりも【ビージーズ】に匹敵するくらいの美しさを持ち合わせていました。「名前のない馬」に続いてシングルカットされた「I NEED YOU」なんかその象徴的な曲でしょうか。

《I NEED YOU》
♪ふたりで 泣いたり笑ったり
 おじぎをしたり その訳を考えたりもした
 君は行ってしまったが
 君が残したものだけでも僕はきっとやっていけるだろう
 君が僕に残していったもの……それは I NEED YOU

 花に雨が要るように 僕にだって君が必要なんだ
 もう一度 初めからやり直したい
 冬が春を求めるように 僕にだって君が必要なんだ
 I NEED YOU  I NEED YOU♪

ww切ないラブソングです。君が僕に残していったものは、君が必要だったて事。〔後悔先に立たず〕ですか?冬が春を求めるように、春は夏を求めて、夏は秋を求めて、秋は冬を求めるように、そして僕には君が必要なんだ。ポエムです。

一度で良いから言われてみたいです。こわ。。。。(逆じゃない?)笑。

でもI LOVE YOUよりも I NEED YOUの方が深くないですか。僕には君が必要、どこまでも付きまとうぞーみたいな……(笑)

冗談はおいといて、アメリカです。初期のアメリカはアコースティックギター中心のフォークサウンドでしたが、ダン・ピークが脱退して二人組になりジョージ・マーチンがプロデュースし始めた頃からストリングスなども使いだしてポップ路線になっていきました。その頃のヒット曲が「SISTER GOLDEN HAIR」(「金色の髪の少女」)です。

初期の硬派なイメージとは違い洗練されてきたアメリカに変化していきました。どちらも好きですが、ポップ路線のアメリカの方が聴きやすくなっていますね。「ひなぎくのジェーン」「YOU CAN DO MAGIC」も名曲です。

アメリカのアルバムタイトルはセカンドの『HOMECOMING』から頭にHが付く事で有名でした。『HIDE AWAY』『HEARTS』『HARBOR』そしてこのベスト盤も『HISTORY』です。こういう洒落たセンスも楽しいですね。最近のアメリカは知らないのですが、『HUMAN NATURE』なんていうアルバムを出しているようですし、まだ続いているのかしらね。

最後に『HISTORY』はベスト盤とはいえ、曲数も12曲と少なく初期のヒット集なので、アメリカの魅力を知るには別の物を探した方がいいかもしれません。

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