大ヒットはしたものの、一部には【CSN&Y】の二番煎じではないかという批判もあったことは確かです。それほどアメリカぽいアコースティックなフォークロックサウンドを聴かせてくれたバンドでした。コーラスもCSN&Yというよりも【ビージーズ】に匹敵するくらいの美しさを持ち合わせていました。「名前のない馬」に続いてシングルカットされた「I NEED YOU」なんかその象徴的な曲でしょうか。
《I NEED YOU》 ♪ふたりで 泣いたり笑ったり おじぎをしたり その訳を考えたりもした 君は行ってしまったが 君が残したものだけでも僕はきっとやっていけるだろう 君が僕に残していったもの……それは I NEED YOU
花に雨が要るように 僕にだって君が必要なんだ もう一度 初めからやり直したい 冬が春を求めるように 僕にだって君が必要なんだ I NEED YOU I NEED YOU♪
でもI LOVE YOUよりも I NEED YOUの方が深くないですか。僕には君が必要、どこまでも付きまとうぞーみたいな……(笑)
冗談はおいといて、アメリカです。初期のアメリカはアコースティックギター中心のフォークサウンドでしたが、ダン・ピークが脱退して二人組になりジョージ・マーチンがプロデュースし始めた頃からストリングスなども使いだしてポップ路線になっていきました。その頃のヒット曲が「SISTER GOLDEN HAIR」(「金色の髪の少女」)です。
初期の硬派なイメージとは違い洗練されてきたアメリカに変化していきました。どちらも好きですが、ポップ路線のアメリカの方が聴きやすくなっていますね。「ひなぎくのジェーン」「YOU CAN DO MAGIC」も名曲です。