ロックの部屋

ロックの部屋

イルカ





イルカの曲を聴きたいと思った。命の尊さや大切さ素晴らしさを歌っていたと記憶していたから。

《冬の馬》
♪馬の赤ちゃんはね 生まれたらすぐにね
 自分で立って 歩くんだよ
 広い広い 原野では
 そんな風に強くなくちゃ 生きていかれない からなんだ

 お前がいつの日にか おとなになった時
 この地球はいったい
 どんなになっているんだろう?
 未来の為に今の自分が いると思って くらしているよ♪

大阪の寝屋川市立中央小学校の教職員殺傷事件、ほんとにやるせない気持ちになった。辛さとか憎しみ、苦しさとかいったものが、なぜ人を殺すという事に結びついてしまうのだろう。確かに嫌いな先生は何人も出会ったし、世間には自分とは馬が合わないと感じる人はたくさんいる。けれど、それは自分と人のリズムの違い、それを抹消しようとは思わない。何も、人の道に立ち入ってリズムを乱さなくても。世界は同時進行で流れる、君は君だけの、僕は僕だけの道を持てばいい。

少年はゲームクリエイターになりたかったという。人を殺すのもゲーム感覚だったのだろうか。教師を殺した後、警察官に補導されるまで教室で煙草を吸っていたという。まるでゲームクリアーの達成感に浸っているように………

《少年の日》
♪だれでもとまどいは あるもの
 力いっぱい飛び上がれ
 笑われたってかまわない
 つばさをすててはいけない
 君にもいつか わかると思う
 命はさずかったものじゃなく
 小さな両手でつかみとった ものなのだということが

 どんなつらいことだって ふり返れば笑い話
 小さなおとなみたいにならないで 君は君だけの道を持ちなさい♪

人の命を絶つことは容易かもしれないけど、人の命をはくぐむ事は勇気と決断と優しさが必要。どんな命もかけがえのない命、割りきる事はできません。

イルカの『いつか冷たい雨が』は1979年頃、良く聴いていたアルバムです。

人間、動物、植物すべての地球に存在する生き物は大きな河でめぐり合えた兄弟だとイルカは語っています。出産後子供から色々教えられたといいます。

母としてピュアな優しさに満ちたアルバムです。

イルカのように感じる事が出来れば、人を殺すなんて思いもつかないのにと思いました。

(2005-02-18記)

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