ロックの部屋

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Smashing Pumpkins






90年代のアメリカのクランジ、オルタナロックシーンを駆け抜けた【スマッシング・パンプキンズ】。発表されたアルバムはどれも密度の濃いものばかりだった。91年のデビュー・アルバム『ギッシュ』93年のセカンド『サイアミーズ・ドリーム』95年2枚組の大作『メランコリーそして終わりのない悲しみ』そして98年の『アドア』と……

『ROTTEN APPLES』は彼らの総集編のようなベスト集。しかも、レアトラック集が1枚付いて、全34曲凄いヴォリュームのアルバムです。そういえば、『メランコリーそして終わりのない悲しみ』も28曲入りですんごいアルバムだったけど……。出し惜しみ無しです。

ビリー・コーガンの呻きというか囁きというか掠れた声のヴォーカルは鬼気迫るものがあります。ちょっぴりミック・ジャガーと声質が似ています。日系3世のジェームス・イハとビリー・コーガンのギターの音も凄くてブンブン波打ってます。もっと驚いたのはジミー・チェンバリンという人の叩くドラムス、とても回転が速くて機関銃のようなタイトなドラミング、鈍さが無くて超気持ちが良いのです。ドラマーで強く印象づけられる事は少ないのですが、私はロックの歴史の中でも5本の指に入る凄腕ドラマーだと思う。

スマッシング・パンプキンズの楽曲というのは、静と動の変化が激しくそこが聴き手の感情の高ぶりを導いてくれて魅力になっています。構成力もあってストリングスも入っている曲もあって、ハードロックの壷をしっかり押さえている感じです。

「シヴァ」「ライノセラス」「天使のロック」「バレット・ウイズ・バタフライ・ウイングス」気に入ってます。
「武装解除」の鐘の音色とストリングスにゾクゾク、たまらんです。

ビリー・コーガンはスマッシング・パンプキンズ解散後【ズワン】というバンドを結成、これも聴いてみましたが悪くはなかったものの、スマッシング・パンプキンズ程気持ちは良くはなれませんでした。

やっぱりスマッシング・パンプキンズのぶんぶんギターノイズとタイトなドラムスのほうが数10倍気持ちよかです。(笑)

90年代の最重要バンドの一つですね、スマッシング・パンプキンズは。

糞暑い夏はスマパンでも聴いて汗かきかきして乗り越えましょうね。(笑)


2004年7月10日記

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