ロックの部屋

ロックの部屋

LLOYD COLE





発売当時から今も良く聴いている、愛聴盤がこのロイド・コールの『MAINSTREAM』です。このアルバムはコモーションズとしては3作目で、1作目2作目がネオアコとして捉えることも多いようですが、これはそれほどネオアコ度は強くないと思います。落ち着き具合が万人にも受けいられそうだし、少しだけ青春ぽさもまた良いのです。

ロイド・コールの歌声は爽やかで、艶やかで、濡れた感触もあって、【ルーリード】のような渋い面もあります。男の色気を感じる声をしています。

あえて言うならギターはネオアコらしくメランコリックですが、全体を通してロイド・コールの哀愁を帯びた声が支配している感じです。

良質なポップアルバムとしても楽しめます。

アップビートの「My Bag」などはクラブでも受けそうな乗りの良い曲だし、「from the Hip」はロイドの甘くてビブラートがかかった声が素敵です。

「Jennifer she said」はきらめきギターとストリングスのアンサンブルが最高、ロイド・コールも気持ちよさそうに歌っている。泣きのメロディーです。

トランペットが奏でる「Big Snake」、雰囲気たっぷりな中に女性ヴォーカルが絡んで、夢見心地な気分になります。

「hey Rusty」で後ろの方から、ところどころ聞こえてくるのはバグパイプかな。美しいです。ポワーっと拡がる雰囲気たっぷりの曲です。


ロイド・コール&ザ・コモーションズとしては3枚のアルバムを出していますが、この『MAINSTREAM』は先の2枚ほど話題にはなっていないようですが、なかなか私は好きなのです。

この後1988年にコモーションズは解散して、ロイド・コールはニューヨークに渡りソロとしてアルバムを出しているようです。

そろそろ最近のも聴いてみようかなどと思っている今日この頃であります。

(2005-02-13記)

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