ロックの部屋

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Mew





今年もまた北欧デンマークから素敵な音楽に出会いました。その名は【ミュー】。ミューは2002年9月、シングル「Am I Wry?No」でデビューしました。日本にもサマーソニック出演のため来日したりしていました。北欧のバンドはポップなバンドでもモダンで耽美的な所があるので気にはなっていたのですが、ミューを本格的に聴き始めたのは今年になってからでした。

DVD付のスペシャル盤の『Frengers』を買ったのですが、これが期待通り(それ以上)の素晴らしいアルバムでした。

1曲目の「Am I Wry?No」のイントロから、濃厚なギターサウンドに圧倒されました。それは丁度【マイ・ブラディ・バレンタイン】のノイジーギターサウンドを想い起こさせます。さらに明瞭でメロディアスな甘いヴォーカルが乗ります。

アルバム全体に漂うメランコリーと緊迫感は私を虜にしました。

正式メンバーは4人

ヴォーカル&ギター 【ヨーナス・ビィエール】
ギター       【ボウ・マドセン】
ベース       【ヨハン・ウォーラート】
ドラムス      【スィラス・グレイ】

今回のアルバムではゲスト参加としてヨーナスがチャットで知り合ったとかいう12歳のアメリカ人少女ベッキー・ジャレットのヴォーカルも聴くことができます。ヨーナスの声がどれなのかまだ良く分かっていないのですが、女性のようなハイクリアーヴォイスを聴くことができます。これが多分ヨーナスだと思う。

どれも素敵な曲ばかりですが、8分50秒の大作「Comforting Sounds」の序盤の語り口調から、中盤から後半の厚い哀愁メロディーの盛り上がりには感動しました。

《Comforting Sounds》
♪どうも気分が乗らないんだ
 君が奏でる 慰めのサウンドをいくら聴いても
 まるで気分がダメなんだ
 だって君は 家に閉じこもって
 僕との約束を平気で破るんだから
 どうして僕たちは 孤独を分かちあおうとしないのか
 孤独以外には
 もう純粋なものなんて 有りはしない
 分かってもらうには 難しいけれど
 まるでレンズを通して 君を探知してるみたいな気分だよ♪


《どうして僕たちは 孤独を分かちあおうとしないのか 孤独以外にはもう純粋なものなんて有りはしない》
このフレーズには泣けました。

まだ20代の若いバンドですが、私の愛おしいバンドになりました。DVDに入っているクリップ集のビデオも楽しめて言うことはありません。

(CDのジャケットなどにも使われている MEWを象徴する天使のキャラクターは、「Eight Flew Over,One Was Destroyed」という曲の中に出てくる地上に落ちていく君をヨーナスがイラストにしたものだそうです。)

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