気象庁は、大雨や強風などによって災害が起こるおそれのあるときは「注意報」を、重大な災害が起こるおそれのあるときは 「警報」を、さらに、重大な災害が起こるおそれが著しく大きいときは「特別警報」を発表して注意や警戒を呼びかけます。特別警報・警報・注意報は関係行政 機関、都道府県や市町村へ伝達され防災活動等に利用されるほか、市町村や報道機関を通じて地域住民の方々へ伝えられます。
気象庁では、対象となる現象や災害の内容によって下記のように6種類の特別警報、7種類の警報、16種類の注意報を発表しています。詳しくは 「気象警報・注意報の種類」
をご覧ください。
特別警報 | 大雨、暴風、暴風雪、大雪、波浪、高潮 |
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警報 | 大雨、洪水、暴風、暴風雪、大雪、波浪、高潮 |
注意報 | 大雨、洪水、強風、風雪、大雪、波浪、高潮、雷、融雪、濃霧、乾燥、なだれ、低温、霜、着氷、着雪 |
気象警報・注意報は、対象とする現象の発生が予想された場合に発表しており、予想される現象が発生する概ね3~6時間前に発表することとしています。た だし、短時間の強い雨に関する大雨警報・注意報及び洪水警報・注意報については概ね2~3時間前に発表することとしています。また、夜間・早朝に警報発表 の可能性がある場合には、夕方に注意報を発表し、警報を発表する可能性のある時間帯をその注意報の発表文中に、例えば「明け方までに警報に切り替える可能 性がある」などと明示しています。なお、こうした猶予時間(リードタイム)は、気象警報・注意報が 防災機関や住民に伝わって避難行動などがとられるまでに要する時間を考慮して設けていますが、現象の予想が難しい場合には、結果としてこうしたリードタイムが確保できない場合もあります。
発表中の気象警報・注意報の詳細は、気象庁ホームページのほか 国土交通省防災情報提供センター
の 携帯電話サイトで確認できます。また、市町村や民間気象会社等においても、インターネットや携帯電話向けの情報を提供しているところがあります。このほ か、テレビやラジオなどでは特別警報や警報が発表された場合に放送されるほか、ニュースや天気予報番組で気象警報・注意報の発表状況が放送されています。
気象警報・注意報には、注意警戒が必要な事項や期間、ピーク時間、雨量や波の高さなどの予想最大値を記載しています。気象状況の変化に伴って現象の起こ る地域や時刻、激しさの程度などの予測が変わることがあります。そのようなときには、発表中の気象警報・注意報の内容を更新しますので、常に最新の情報を ご利用ください。
▼安全に退避