発達障害家族~幸せ満喫happyライフ~

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2011.07.24
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旦那、子どもに共通しているのが「些細な人の心の機微・曖昧な交流がわからない」ということだ。この特性は、たかが5歳の子どもの社会生活でも、多大なる影響を及ぼしている。

時々、私の気持ちについて話していると、顔が?という表情をしている。
他人の気持ち、について感じ取る力がまだ弱い。
お友だちの感情の起伏は、感じ取れない。感じ取らないまま遊ぶので
ちぐはぐに見える事がある。

お友だち:退屈で疲れた顔と表現(言葉)VS ルイ:明るく元気、まだまだ遊びを提案・続行
お友だち:一緒に遊びたい(共に動きたい)VS ルイ:一緒に遊ぼう!と返事し、どこかへ行く(共に動かない)

小さい、3歳児でも、「一緒に遊ぼう!」と声掛けすると
「うん、遊ぼう!」の後に、手をつないだり顔を見合わせてにこにこしたり
お互いの服を観察していじりあったり、と接触や交流がはじまる。
ルイの場合は、一緒に遊ぼう!という意思表明をしたところで
交流が完了した感じなのだ。
友だちと離れて、違うところで遊んでいても
自分の楽しさを「一緒に感じてる」と思い込んでいる節がある。
ブランコで出会ったお友達が、「一緒に遊ぼう」と声かけしてきて
「うん、遊ぼう!」と返事したら
定型は、そのまま共にブランコの場所にしばし留まって
人と人の↑のような交流をする。
そして、共に次の遊び場へ移動する。

ルイは、「うん、遊ぼう!」のあと、視線を友人に向けるわけでもなく
頭は自分の楽しさでいっぱい。
次から次へと、したいことが湧き起こる衝動そのままに
あちこち移動し動き回る。
お友だちは、というと・・・涙ぐむケースが多いのだ。
好きだから、一緒に遊びたくて、勇気を出して「一緒に遊ぼう」と誘うのだ。
定型とて、誘いをかけるのには勇気もいる。どきどきして
えい!っと勢いでお友だちを誘う子も多い。
そこで、やっと嬉しい「いいよ、一緒に遊ぼう!」の返事をもらった瞬間
相手は違う場所へすっ飛んでいく。
「え?どういうことなんだろう・・・」としばし
お友だちは困惑しながらルイを眺める。
ルイは一人、楽しそうに遊んでいる(ルイ的には、友だちは公園内にいるので、共に遊び楽しんでいる気でいる)。
その、ルイの楽しそうな姿を見て、お友だちは
「私は必要ないんだ・・・忘れられてるんだ・・・興味ないんだ・・・
一緒に遊ぼうの返事は、嘘だったんだ・・・」ぐらいの感覚を抱いている。

ここで、両者の交流はマイナスで終わる。
傷ついた友人は、その後、頑張って勇気を振り絞ってまで
ルイに「遊ぼう」と声をかけることはなくなる。
ルイは、そんな事も知らず、平気で遊びにさそったり
↑の調子で邪険(定型的に)にしたりで
他の友人達もそんなルイを観察して、ルイの評価は低下していくに違いないのだ。
「友だちを大切にしない子」「誘っても、勝手に好きなことばっかりする子」
「返事があてにならない子」「関わると、自分が傷つくから離れておいた方がいい子」

基本的に、公園で↑のような状況になった時、私はとりあえず
ルイに解説する事にしている。
ルイは、心根が優しい。
泣いている子はほっておけない。しんどい子には、お世話したい。
なので、知らせるだけでいいのだ。

「ルイ。お友だちが、置いて行かれて悲しそうだよ。
ルイが好きだから、傍にいたいと思ってるみたい。
手をつないで、一緒に動くといいよ。
『滑り台する?嫌じゃない?』って聞いてあげたら?」
ルイは、この一声で、はっと気がつき、お友だちの所へすっ飛んでいく。
そして、手をつなぎ、満面の笑みで話をするのだ。
やれやれ、どうやら交流続行のよう。


私の管轄外は、社会生活だ。旦那、子どもの社会生活には、関われない。
だから、私は彼らの外部での活動には直接、役に立てない。
私にできることは、旦那とは家庭で安心・安全な場を共に楽しむこと。
子どもとには、幼稚園の先生に子どもの特性を伝え
主治医や担当心理士を紹介し風通し良くして
園生活でのフィードバックをしてもらう。
家庭で教えられる事は、教えていく。


園生活では、やはり人間関係でつまづきが大きい。
「貸して」「いいよ」の単純なやり取りに、つまづく瞬間もあるのだ。
1対1で「貸して」「いいよ」は簡単。
1対3や4の「貸して」「いいよ」は難しい。
ルイが一人でブロックで遊んでいる。作品もできてきた頃
お友だち3人が「貸して」と言う。ルイは反応できず、固まる。
先生は、「貸して、いいよ」のやり取りをするようにサポートするが
ルイは「わからない・・・」と困惑し、ますます挙動不審になる。

この話は単純だ。先生には
「すいません、相手が多いので『どれだけの量のブロックを貸せばいいのか、相手の人数が多いので自分は遊ぶのを止めないといけないのか、遊び続けていいのか、何とこの疑問を言えばいいのか』というような感じで、何もかもがわからない、という意味だと思います。家で、パターンを教えておきます」
とお返事して、早速伝えておいた。
ルイはやはり、↑のような事がわからず
先生からも急かされたと勘違いしたようだ。

「先生は、ルイが悩んでいるのがわからなかったみたい。
電話がきて、ちゃんとルイの考えを知りたいからって、言ってたよ。
だから、ママから伝えておくから安心してね。
ルイが「わからない」って言えたから先生もママも
ルイの考えている事がわかったんだから、ルイは偉いよ。
ちゃんと自分の気持ち、言えたね。」

ここ↑のフォローで、先生への芽生えそうだった不信感は一掃され
先生大好き!ルイの事、助けてくれる!と
今でも先生好き好きラブラブモードが継続している。
信頼感が育たないと、ちょっとでも不信感が残ると
その後のやり取りに多大な負の影響が出るのだ。
だから、↑のフォローがなにより大事だと思っている。
旦那も、私への信頼感があるから、リラックスしてくれているわけだし。
子どもにも、色々な場面でこの「他人を信頼する」エトセトラを応用しないといけないのだ。

ブロックの件については、具体例を与えておけばいいだけだ。
2人の子が貸して、って言ったら、3人でわけわけする。
3人以上で、どうわけわけしたらいいかわからないときは
先生に『わけわけ手伝って』ってお願いしてもいい。
遊びたい時は、遊び続けていい。
自分が使っているブロックを、相手が使いたいと言った時は
あきらめられたら貸す。
まだ遊びたい時は、「あとで貸すから」と待ってもらう。

「後で」は、ルイは言われた場合が難しい。
「後で貸すから待って」と言われたら、ほぼ100%「拒否された」になっていた。
これも解決はした。先生に介入をお願いしていたので
「あと10数えたら貸して」と具体的に妥協案を作り
先生と10数えて待つのだ。
そして、貸してもらう。

今の所、小さいやり取りでのトラブルが多発していたのが
↑のような調子で解決に至る事もあった。
でも、見えない所で、子供同士の曖昧なやりとり・交流の仕方がわからず
自己流で困り感満載の中なんとか、サバイバルしているのだろう。
幸い、素晴らしい先生のサポートを受けて、幼稚園生活は楽しいばかりで
泣く事はほとんどなくルイの中で「集団生活」「社会生活」「大人達」へのイメージもすこぶる良い。不器用ながら、集団生活力は、身についている。
幼稚園を卒業するまでは、このスタンスを継続するつもりだ。

ルイが理解できない、他人の感情の機微や曖昧な交流の仕方については
知識で補っていくしかない。
でも、その知識はルイの心の平和を維持するために役に立つだろう。

小学校以降についての私の考えは、また別に書こうと思う。






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Last updated  2011.07.25 01:14:26
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