あばら家のバラ

あばら家のバラ

野原の生き物 カッコウ


カッコウ



朝7時には目が覚める
静かな場所で時々聞こえるのは
どこか遠くで鳴いているカッコーだ
その呼び名の通りに
低いこもったような鳴き声が聞える
カッコーなんて山深い所にでも行かない限り
その声を聞く事はなかった

どの辺りにいるのだろう
近くまで行って聞いてみたい衝動に駆られる
朝7時以後鳴いているのは聞こえない
聞こえるのは7時に家のかどにある
この小さな空間に行ったときだけ

この鳥にまつわるものは
感情的にはあまりよろしくない
ヨシキリなどの巣に卵を産み落とし
それより早く孵化して
まだ生まれていない卵を
巣から蹴り落とす

それでも本巣の持ち主は
自分の体より大きくなったヒナに
餌を与えつづける

自分の巣に違う卵をみつけて
その卵だけを落としたり
巣を捨ててしまう鳥もいるらしい
でもまた落とされないように
卵の柄を似せてくるとか

そうかと思えば
この鳥は黄泉の国の鳥
カッコウが鳴いたときには
誰かを呼びに来ているとか...

でもこの鳥が鳴くのは
夜明けが来たしるし
また大きな自然の
野原の一日が始まるのだ





(c) 2010 abarayabara.



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