初夏に赤桃色の花が
一日だけ咲いた
夏になって水の表面は
睡蓮の葉で覆われた
漬物桶は緑色で涼しげな装いとは
程遠かった
冬、葉が枯れてまた新芽が吹き出し
水桶の表面が葉で覆われるまでの間
この桶は大きな鳥、ヒヨドリ達の
水浴び場に変わっていた
庭で水音がするので窓を覗くと
ヒヨドリが桶に飛び込んでは
縁に止まり
羽をばたつかせているのである
垣根の上でもう一羽が待っている
メジロまでも垣根で
順番を待っていることがあった
メジロはヒヨドリのすることを眺め
なんとそのまねをしていた
桶はメジロには深すぎた
飛び込んですぐ出てくる芸当は
中々小さい鳥達には難しいらしい
それでも上手にやってのけた
小さい鳥達にはもう少し浅い
水浴び場が必要だった
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