家族にきれいなものを見せよう
みんなが喜んでくれたら花も喜ぶだろうし
みんな幸せになれるかも...
できるかどうか不安だった
力はないし、だいいち庭は
どういう風にするものなのか概念がない
どこから?どうやって?...
でもよくよく思い起こせば
おかーさんが庭に
バラを植えたいと思っていたのは事実
家を建てたときに、庭に植える
花々を箇条書きにしていたではないか
庭は家が建ったときは
かんかん照りだった
でもそのときに庭に投資をする資金はなく
子供も生まれて、家事と子育てで
何一つできはしなかった
庭は、長年の間
全くかまってもらえずに
荒れた山の中のような有様だった
でも何十年も経て
ついにその時は、やってきたのである
西側に家が建つことが決まり
家主と工事の人がやってきた
なんと、大銀杏の根が張り出して
境界をはみ出してしまっていると
測量でわかったのである
もう諦めて切り倒そうかと思ったのを
思いとどまり半分につめる事で合意した
南の境界にあった
常緑の車輪梅と
その隣に植えてあった
渋柿の木は
大銀杏を切り詰めるときに
ついでに伐採する事が決まった
それからこの家の環境は
変わり始めた
それは少しだけれど
日当たりのところがが増え
庭が明るくなったことだった
真上の空は空いている
庭が造れるかもしれない
おかーさんが考えた庭
それは秘密の花園であり
垣根にバラが絡み
野の花が咲く原っぱだった
しかし狭くて冬の日差しは少なく
三方向を囲まれてしまう庭は
原っぱにするような
ものではなかったのだが…
でも庭を作りなおそう
バラが咲き
野鳥が来てくれるような庭
それ以上何も考えていなかった
そして途方もない計画は
立てられていった
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