ちゃむのバレエとオペラと海外TVドラマの日々

ちゃむのバレエとオペラと海外TVドラマの日々

2011.01.08
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カテゴリ: 11本を読む
正月が明けてすぐに3連休というのは、なんだかあまり活動的になれません。
体調もいまいちで、朝からすごい頭痛だったので薬を飲んで横になったら、すっきりしたのは15時も回ったころ。

あっけなく、3連休の1日めは夕暮れを迎えました(涙)。




カルロス・クライバー 下 ある天才指揮者の伝記



昨年10月に下巻が出て、年末にやっと図書館で順番が回ってきました。

上巻を読んだ限りではクライバーもシャイで繊細で、そして巷間ウワサされたような父親との関係も、さほどひどいものではなかったように受け取れました。

下巻になって、耳にしてきた情報と伝記内容が一致してきました(笑)。
年代がようやく追いついた、ということでしょうか。

やはり、気難しく扱いにくくなっていました。
そしてそれは、天才指揮者にとってみれば、十分説明のつくことではありましたが。





ジョン・ノイマイヤーにミュンヘンで「オテロ」(もちろんオペラです)を演出させ、指揮のカルロスと組ませる・・・という聞くだけでも恐ろしい(?)上演があったとは知りませんでした。
当然ながら、これは‘演出に対する歌手の勝利’で終わったのでした。


カルロスに対する同時代の指揮者たちは、皆彼の前に膝を折ったかのように思えます。
その中で、カルロスと親交を結ぶことのできたムーティは、やはり音楽への奉仕者として、彼に評価されていたのだと思います。


一方で、カルロスのキャンセルの後始末を引き受けてきたロリン・マゼールも、私的にはかなり評価が高まりました(笑)。エライです。


カラヤンのカルロスへの対応は、よく理解できるものでした。
自分の邪魔にならない限りは、ほめそやしておく・・・。
カルロスも、決してザルツブルクには近寄らない。


どんな業界でもありそうな人間関係の間を縫って、カルロスの内向的な性格と、徹底した音楽への志向が生涯の最後まで葛藤を続けます。


この下巻で私がまたも感心したのは、最後の最後までNBSの佐々木忠次氏の名前が出てくること。そういえば上巻でもそういう読後感を持ったなあと思うのですが、カルロスの気難しさが際立つ晩年までも、佐々木氏のフォローUPは続いたのでした。

日本に海外から多数のオペラやバレエを招聘する佐々木氏の手腕を、すごいほどに感じます。


なんと、本書の最後も佐々木氏の言葉で締めくくられ、それはかつてカルロスの音楽を聞いた人間にはとても納得できるものでした。





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Last updated  2011.01.09 22:59:41
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