Dry I ce

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Jan 10, 2006
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そこに彼女はいた。






一目で廃墟とわかる小さな家。

天井は無く、二階は飛ばされて屋根なども無い。

きっと物置であっただろう小さなスペースに、そこに彼女は横たわっていた。





寝ているのかと思えばいきなり目を開けて

何故だか眉間にしわを寄せ、酷く泣きそうな顔をする。




傍には拳銃。7ミリ口。アメリカ製。


荒くなる息遣い。



瞳は虚ろで、それでいて恐怖の色に染まっていて。

震える手で拳銃を取ったかと思えば

それを胸に当てて

引き金を引いたのである。






飛び散る血液。

弾丸は彼女の体を貫通し、後ろの壁に突き刺さった。


口から滴る血液。

それでも彼女は生きていて

弾丸は心臓を逸れたのであろうと想像できた。



短いうめき声の後

彼女はゆっくりと壁の方に行こうとする。



痛みからか目には涙が浮かんでいる。




それでも誰も彼女を助けない。

だってここには誰もいない。




ようやく壁にたどり着いたかと思えば

弾丸の突き刺さった場所をうっとりと見つめるのである。



手で受け止めたその血で何度も弾丸の埋まったところをなぞり、

最後には爪で十字架を描く。

彼女は

とても心地よい笑顔と

一筋の涙を浮かべたまま

壁に寄りかかって倒れるように眠った。









いつか起き上がる日が来るだろう。

いつかまた同じ行為を繰り返す。

だけど誰も彼女を助けない。

だってここには誰もいない。





壁には無数の弾丸。

枯れぬ血液と、絶えぬ銃と。

彼女の頬には刺青が。




                [ A m e n ]





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Last updated  Jan 10, 2006 03:05:43 PM
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