91年5月、BEYONDは初めて日本の土を踏む。東京・中野サンプラザで行われた、アジアの恵まれない子どもたちのためのチャリティーライブ「こどもえいど for ASIA」に参加するためである。わずか30分の短いステージではあったが、これが日本での「初舞台」であった。 同年9月、BEYONDは香港でライブを行う。このライブ会場に、一人の日本人の姿があった。サザンオールスターズなど著名なアーティストが数多く所属することで知られるアミューズの会長、大里氏であった。大里氏は、21世紀の「アジア市場」を意識し、日本とアジアを分けてみる見方を打破したい、早いうちからそう考えていた。そのためには「日本」と「アジア」の相互交流・相互融和が必要だと主張していた。そんな大里氏が目を付けたのが、他ならぬBEYONDであった。 そういうわけで91年12月、BEYONDは正式にAMUSEとマネージメント契約を結ぶ。こうして、BEYONDと日本との関係が始まった。