アセロラは、太陽がくれた季節♪

アセロラは、太陽がくれた季節♪

地上の星、アセロラ

今をさかのぼること約20年前、沖縄県の本部(もとぶ)町から物語が始まった。
当時、沖縄の農業は、米軍基地対策の補助金でいたれりつくせり。農作物、どんなに味や見栄えが悪くとも国が面倒をみてくれた。
そして、農家の生産意欲、情熱、ほとんどなくなりかけていた。

農家の中には、消費者に喜ばれる美味しいものを作ろう、という人もいた。
しかし、せっかくいいものを作っても台風銀座の沖縄。
ひとたび台風がくれば、苦労が水の泡となった・・・

沖縄名産のパパイヤやパイナップル、海外の安い果物に圧倒されていた。
海に囲まれた沖縄県。東京や大阪の大量消費地までは、運賃の高い空輸しかなかった。
冬場に沖縄と同じ野菜が作れる九州、四国。送料が安かった。

このままでは、沖縄の農業が壊滅してしまう。
補助金に頼らない沖縄の新しい農業を目指そう、沖縄でしか出来ない、お客様に喜ばれる農作物を作ろう、 と一人の男が立ち上がった。
その新しい農作物は、“神の果物”西インド諸島原産のアセロラだった。

アセロラは、老化防止などの抗酸化作用がある、ビタミンCを驚異的に含んでいる。
アセロラはビタミンC以外にもβ-カロチンやビタミンEなどの成分も含まれている。
美肌効果があるアントシアニンもバランスよく含んでいる。

西インド諸島の人々は、昔からこのアセロラを食用としてきた。
そして、体が衰弱したとき、風邪をひいたときにアセロラを食べると、
元気が回復することが、経験として語り継がれてきた。

今みたいにビタミンCの効能など全く知らなかった昔から、アセロラは原住民の人々にとって、健康を維持するためになくてはならない“神の果物”だった。

アセロラは、年に4,5回実をつける。
台風が来て、実を落としたとしても、また花をつけ実を結ぶ。収穫して3日しか持たない。輸入は難しい・・・
朝収穫したアセロラ、航空便なので翌日にはほとんど全国に届く。

沖縄の農業を救うのは、「アセロラ」しかない。  ~ 挑戦が始まった。 ~

外国産のアセロラは、酸っぱい。何とか、甘く出来ないだろうか・・・
ビタミンCやビタミンEが多いだけではだけでは、 駄目だ。
美味しくなければいけない。お客様が喜んでくれない。

ふとしたことで甘味系のアセロラが見つかった。
それから、数年の歳月をかけて品種改良を続けた。必死だった。お客様が喜んでくれるアセロラ。
そして、ようやく甘味系アセロラが誕生した。

しかし当初、アセロラを始めた農家はほんの数軒。
「こんなもの作って売れるのか?」 「アセロラ?知らないな。」
「お国に引き取ってもらう作物がいい。補助金がもらえる。」
農家の対応は、冷たかった。

アセロラ完熟果汁100%ジュース。(アセロラ100)
地元のホテルにかったっぱしから売り歩いた。ここでも対応は冷たかった。
「アセロラ?知らないな。」「ビタミンCだったらオレンジジュースでもいいんじゃないか。」

アセロラの効能、美味しさは、素晴らしい。沖縄の農業を救うのは、「アセロラ」しかない。  
それを信じて農家へのアセロラ栽培の依頼、
アセロラ完熟果汁100%(アセロラ100)の販売ルートの開拓が続いた。

それから、数年後、アセロラの風が吹いた。

テレビで他社のアセロラのCMが流れ、一気にアセロラの知名度が上がった。
アセロラは、ビタミンCの王様。
国民の9割以上が、アセロラはビタミンCナンバーワンの果物と認識した。

様々な学会で、ビタミンC、ビタミンEの効能が次々発表された。
アメリカでは、 ビタミンC、ビタミンEを同時に摂取すると高齢者の心筋梗塞の
死亡率が著しく低下すると発表された。

あるリゾートホテルの有名シェフが言った。
「このアセロラの赤は素晴らしい。うちのメイン料理に使わせてくれ」

一方、アセロラ農家、栽培方法を研究するため「熱帯果樹研究会」を作り無農薬で美味しいアセロラの栽培にこだわり続けた。

アセロラ農家は、今では18軒に。
栽培技術はさらに高まり、アセロラの完熟果汁100%(アセロラ100)を
製造できる機械も導入された。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はじめまして、店長のさとーてーいちです。

これは、沖縄の農業を変えようと挑戦し続ける沖縄県・本部町のアセロラ農家の物語です。

十数年前、本部町のアセロラに出会って感動してしまいました。
このすばらしい果物を全国の人に知ってもらおうと、このプロジェクトリーダーであり、私の古くからの友人である並里康文さんの協力を得て、アセロラ倶楽部をオープンしました。
(ちなみに並里さん曰く、正式には「アセローラ」と発音するそうです。)

この大切に育てられた本部町のアセロラが皆さんから高い評価を得て、
アセロラ関連の商品が次々生まれ、新しい沖縄の特産品になることを願ってやみません。インターネットのほんの1ページのたった1つの商品から、新しい沖縄農業の1ページに、
新しい町おこしの大きな1ページになるかもしれません。

                                            (2002.5.1)



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